AndroidのMotion StillsアプリにAR StickersのようなAR機能を実装アップグレード

GoogleのビデオやGIFを編集するアプリMotion Stillsのアップグレードで拡張現実の機能が加わり、Pixel 2のAR Stickersのような楽しさが、そのほかのAndroidデバイスにも実現した。

このアプリにはかなり本格的な拡張現実のサーフェストラッキング(surface tracking, 表面追跡)機能があり、Google Polyのいろいろな3Dモデル(鶏、ロボット、恐竜など)を、本物の環境の中にある面に載せることができる(下図)。そして、アプリの中でそのGIFやビデオを記録できる。ARCoreのサポートを必要とするそのほかのAR機能と違ってMotion Stillsアプリは、Android 5.1以上が動いているさまざまなAndroidスマートフォンで利用できる。

GoogleのエンジニアJianing WeiとTyler Mullenがブログに書いている: “ARモードはリアルタイムのモーショントラッキングが駆動している。その自由度が6方向のトラッキングシステムは、Motion Stills iOSのMotion TextやYouTubeのプライバシーぼかしに使われている技術を利用し、静的なオブジェクトや動いているオブジェクトを正確に追う。われわれはこの技術をさらに改良して、ジャイロスコープのあるAndroidデバイスならどれの上でも楽しめるAR体験を実現した”。

GoogleがAR StickersをPixel 2に載せたのは12月で、それは最新のStar Warsと時期が一致し、生きた広告としてPorgs and Stormtroopersを人びとの家庭にリリースした。

このモードは、Googleの拡張現実開発プラットホームARCoreをAndroid上でプロモートするための機能の一つだった。AppleのARKitと同様にARCoreも、物の表面を感知して、その上に仮想のオブジェクトを置くことができる。まだARKitの最新機能のような壁の検知はできないが、でもAndroidデバイスは実装の相当な多様化が進んでいるから、そこでの製品開発はかなりの難関なのだ。

Motion StillsもARCoreと同じ技術に多くの機能を依存しているが、でもその最新のアップデートではGoogleのAR体験技術も相当高度になり、もっと多くの人やデバイスで十分楽しめるものになったのだ。

Motion Stills for Androidはここでダウンロードできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOSのLive PhotosをGIF化するGoogleのMotion Stillsアプリ、Android版が登場

【抄訳】
Googleは昨年、iOSのLive PhotosでいろんなことができるアプリMotion Stillsをリリースした。ぼやけたフレームを切り取ったり、画像を安定させたりできるほかに、Live Photosのインスタント動画を、多くの人と共有できるGIF画像に変換することもできた。そして今日(米国時間7/20)Googleは、若干変更を加えたMotion StillsをAndroidでも使えるようになった、と発表した。

AndroidにはLive Photos機能がないのにMotion Stillsとはどーゆーことだ? ご存知のようにLive Photosは、Appleが2015年に導入した機能で、iPhoneユーザーがふつうにスナップ写真を撮ると、写真が超短編の動画にもなる、という仕掛けだ。

しかし今年の後半に発表される予定のiOS 11では、LivePhotosの編集機能が最初からとても充実しているので、サードパーティのアプリケーションがなくても切り取り、重要シーンの取り出し、エフェクトを加える、などの作業ができる。ループ・エフェクトもあるから、Live PhotosをGIF的に見ることもできる。〔GIFへの変換機能は?〕

そこでGoogleは、せっかく作ったMotion Stillsの、ユースケースを広げよう、と決意したのだ。まず自分のプラットホームであるAndroidから。

同社によるとAndroidアプリのMotion Stillsには、Live Photosと同じように、写真を撮ったらすぐにそれが、共有可能な短編のビデオクリップにもなる、という機能がある。使い方は。Motion Stillsをタップして写真を撮るだけだ。Google版のLive Photosか? そう、まさにそのとおり。

もうひとつの新しい機能Fast Forward(早送り)は、長い録画を短くする。対応する最長は1分まで、処理はスマートフォン上で行われる。動画の再生速度は1から8倍まで指定可能だ。Googleはビデオ圧縮技術に工夫を凝らして、早送りでもなめらかで安定の良いクリップを作っている。オリジナルがぐらぐらしていても、友だちとシェアして恥ずかしくない動画へと加工される。

技術的な詳細に興味(と理解)のある人は、このドキュメントや、そこからリンクされているWikipediaをお読みいただきたい。

下のデモビデオ(GIF)は、オフロードバイク(自転車)のツアーを、Motion Stillsで早送りしている:

通常の動画のGIF化にも、Google独自の技術を使っている。撮影〜録画時に各フレームを拾っていくので、なめらかなGIF画像が、撮影が終わると同時に完成している。

Googleによれば、このアプリをきっかけとして同社は、短編ビデオに関する技術の実験を今後も続けていく。そしてその技術の一部は、将来のGoogle Photosで利用されるかもしれない。

Android版のMotion Stillsは、Google Playで無料でダウンロードできる。Androidは5.1以上であること。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))