MyHeritageが蒐集した家系関連の記録件数が50億を突破, 毎日500万増加中

家系マニアたちに人気の家族史ネットワークMyHeritageは、イスラエルのテルアビブとユタ州のLehiにオフィスがある。同社は今日、同社の家系ライブラリが収容する家系関連記録の数が50億件を超えた、と発表した。もっと正確に言うと、51億8000万件だ。

家系関連のスタートアップにとっては、もちろん、そこに集まっている歴史的記録がサービスの生命線だ。家族の係累を知りたくてサイトを訪れ、何もみつからなかったら、そこは、誰一人訪れる者のない寂しいソーシャルネットワークと同じだ。

MyHeritageと競合するAncestryは、記録の件数130億を自称しているが、MyHeritageには、毎日500万件の新しい記録が加わっているそうだ。毎日新たに加わっている家系プロファイルは、およそ100万だ。しかも、同社は2年で50億に達したが、Ancestryの130億は20年近くかかっている。

昨年MyHeritageは、 Mormon Church(モルモン教会)がスポンサーしているFamilySearchとの提携を発表した。その複数年のパートナーシップにより、新たに20億件の記録へのアクセスが可能になり、同社の擁する記録件数が飛躍的に増えたのだ。さらに最近同社は、世界中の墓石上の記録をクラウドソーシング方式でデジタル形式で保存/保全している団体BillionGraves(十億の墓)とも提携した。これからはMyHeritageからでもBillionGravesのデータベースにアクセスできる。メインのサービスは家系図の閲覧だが、ユーザ自身が新たにこのサイトに加えた家系プロファイルがすでに15億を上回り、それらに付随する古い写真は2億点を超えている。

それにしても、ここで言う‘記録の件数’とは一体何の数だろう? 同社が率直に明かしてくれたところによると、名前一つが記録一件である(婚姻に関する文書なら夫と妻で計2件となる)。同一人物が複数の名前で記録されているときには、それらを‘一つ’として数える。また、写真や新聞の切り抜き、ユーザが加えた家系プロファイル上の個人の情報なども、記録の件数として数える。

MyHeritageのファウンダでCEOのGilad Japhetは次のように語る: “うちが提供しているのは歴史的ビッグデータだ。人間が作り出す情報の量は、毎分々々膨大な量で増えつづけている。情報の過剰の中で、過去に関する精査された情報だけをうちは提供していく。高品質で希少な情報を大量に提供して、家族史の研究などのお役に立っていくことが、うちの特技だ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))