NBA、Tissot製の新開発ショットクロックを全スタジアムに導入

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(本稿執筆はMark Lelinwalla)

史上最高の24秒ショットクロックが誕生した。NBAのアナウンスによれば、新しいショットクロックはTissot製だ。これまでよりも見やすく、かつ省電力な設計になっている。サマーリーグ中から使用を開始して、2016-17シーズン開幕時には、29会場すべてのNBAスタジアムで利用されるようになるそうだ。

このショットクロックはLEDを採用していて、スマートフォンで培われた技術をいろいろと利用している。Wiredの記事にもあるが、「ファームウェアアップデート」を行うこともできるようになっているのだそうだ。

tissot見やすくなっただけでなく、外観もスマートになっているのが良い感じだ。

たとえば、ケーブルは減り、クロック周辺の付属品もすっきりし、さらにほぼ透明になっているのは嬉しい。ゲームクロックやタイムアウト表示の機能も統合され、さまざまな情報を一箇所で表示できるようになった。数字は常にくっきりと表示されるようになり、テレビで見ている人にもとてもわかりやすくなっている。

レフェリーや、NBA Replay Centerで表示する際にも、よりはっきりとクロックを確認することがなった。これでブザービーターの判定もより正確に行えるようになったわけだ。ゲームを決めるショットが誤審で取り消されてしまうようなこともなくなるに違いない。

このショットクロックがNBA全30チームのスタジアムで用いられるようになるというのも大きな話だ。これまではDarktronics製およびOES製が混在していたのだ。すなわちシステムによって異なるコントローラーを使う必要があったのだ。統一システムを利用するようになり、時計回りのトラブルなども減っていくことだろう。

NBAのシニアバイスプレジデント兼Information Technology部門CIOのMichael Gliedmanは「今回のショットクロックは、TissotがNBA専用に開発したものです。クロック表示が見やすくなったと同時に、透明なボードを採用することで会場のファンにとっても見やすくなることでしょう」と述べている。

1954年にショットクロックが導入され、以来、何度も改良が試みられてきた。しかしどうやら今回のTissot製クロックで改良の試みも一段落となりそうだ。何か問題があるにしてもサマーリーグ中に対応が完了し、レギュラーシーズンではその能力を十分に発揮してくれることだろう。

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(翻訳:Maeda, H