アイカサが11月24日から佐賀県に新規導入、「歩こう。佐賀県。」プロジェクトと連携し歩きたくなる街作り支援

傘シェアリング「アイカサ」のスマホアプリが30分以内に雨が降る場合の予報表示など新機能搭載

傘のシェアリングサービス「アイカサ」(Android版iOS版)を運営するNature Innovation Group(アイカサ)は11月22日、佐賀駅を中心とした佐賀市内の施設において、11月24日からアイカサを合計200本新規設置すると発表した。佐賀県が取り組んでいる、歩くライフスタイルを促進するプロジェクト「歩こう。佐賀県。」と連携した取り組みで、雨の日でもアイカサを使い、日常で歩くことが習慣になるような環境作りに貢献する。また傘のデザインは、中心に大きな雨雲と雨をデザインし、たくさんの人が傘を持って歩く活気にあふれた佐賀の街の「雨の日も、歩こう。佐賀県。」をイメージしたものという。「歩こう。佐賀県。」ロゴのキャラクター「アルックさん」をあしらっている。

アイカサが11月24日から佐賀駅を中心に合計200本を新規設置、「歩こう。佐賀県。」と連携し歩きたくなる街作りを支援

また、佐賀県内スポットでのレンタル開始は期間限定で無料(返却は県外も可能)で、傘は同時に2本までレンタルできる。アプリの利用には決済情報の登録が必要になるほか、傘の紛失の際は紛失手数料として864円(税込)がかかる。

展開地域

  • 傘の種類:「歩こう。佐賀県。」デザイン傘(晴雨兼用)100本、アイカサオリジナル黒傘100本
  • 設置場所:JR佐賀駅(2カ所)、佐賀県庁(1カ所)、佐賀県立図書館:1カ所、佐賀市立図書館:1カ所、佐賀大学本庄キャンパス:1カ所、アバンセ(佐賀県男女共同参画センター。1カ所)、サガテレビ1F JONAI SQUARE(1カ所)。その他の設置場所は「歩こう。佐賀県。」サイトで順次公開

アイカサが11月24日から佐賀駅を中心に合計200本を新規設置、「歩こう。佐賀県。」と連携し歩きたくなる街作りを支援アイカサが11月24日から佐賀駅を中心に合計200本を新規設置、「歩こう。佐賀県。」と連携し歩きたくなる街作りを支援

佐賀県は、生活習慣病予防、公共交通の維持、交通事故減少、地域経済の活性化といった様々な課題解決を目指して、2019年から歩こう。佐賀県。に取り組んでいる。その結果、佐賀県公式ウォーキングアプリ「SAGATOCO」は7万3000ダウンロードを達成するなど多くの人に歩くライフスタイルが進んでいるそうだ。

さらに今回の取り組みにより、雨の日も快適に徒歩移動ができるよう、いつでもどこでも傘が借りられ、雨が止んだら手ぶらで移動できるアイカサを導入し、雨の日でもスムーズな徒歩移動ができる環境を提供する。徒歩での移動は車によるCO2の排出が抑えられ環境にも優しいアクションであり、アイカサが目指す社会課題解決の取組とも合致し「雨の日も、歩こう。佐賀 県。」の啓蒙として佐賀県オリジナル傘の作成に至ったという。

傘シェアのアイカサが山手線全30駅に84スポット119台の傘立てを設置完了、無料利用キャンペーン実施

傘シェアのアイカサが山手線全30駅に84スポット119台の傘立ての設置を完了、無料利用キャンペーン実施

傘のシェアリングサービス「アイカサ」(Android版iOS版)を運営するNature Innovation Group(アイカサ)は4月16日、2019年のJR東日本スタートアップとの資本業務提携と実証実験実施以降、首都圏主要駅を中心に傘シェアリングスポットの導入を進め、2021年1月には山手線全30駅に84スポット119台の傘立ての設置を完了したと発表した。山手線の乗車客に対して、3日分の無料クーポンをプレゼントするキャンペーンも実施する。

傘シェアのアイカサが山手線全30駅に84スポット119台の傘立ての設置を完了、無料利用キャンペーン実施

山手線展開記念無料キャンペーン

  • クーポン概要:「アイカサ」サービス3日間分無料(210円分の割引)
  • クーポン配布期間:4月30日まで
  • クーポン配布場所:山手線30駅に設置されている傘立てにクーポンコードを記載

また山手線全駅への設置完了後、アイカサ設置箇所の中で最も使われる路線となったという。認知度・傘立てへの接触人数の増加に合わせ、ジェイアール東日本企画(jeki)と共同で傘立ての前面を広告媒体として販売を開始し、傘シェアリングスポットの新たな価値を提供する。

傘立てを「広告枠」とするスキームにより、広告クライントは傘シェアリングサービスの持続可能な取り組みに参画し、傘シェアリングユーザーへの広告アプローチとSDGs貢献メッセージの双方を実現するとしている。

傘シェアのアイカサが山手線全30駅に84スポット119台の傘立ての設置を完了、無料利用キャンペーン実施

アイカサは、2018年12月にサービスを開始した、日本初の本格的な傘のシェアリングサービス。突発的な雨にもビニール傘をわざわざ購入せずに、アイカサを借りて利用し、雨が止んだ際には最寄りの傘スポットに傘を返却できる。

現在は、東京駅・新宿駅をはじめとする都内全域と関東、関西、福岡、岡山、愛知などでの展開を合わせて、スポット数約800カ所を展開しており、アイカサ累計登録ユーザー数は合計12万人超えを達成した。

傘シェアのアイカサが山手線全30駅に84スポット119台の傘立ての設置を完了、無料利用キャンペーン実施

傘シェアのアイカサが山手線全30駅に84スポット119台の傘立ての設置を完了、無料利用キャンペーン実施

傘がないことによって移動ができないことや濡れて不快になることをなくし、「雨の日のプラットフォーム」としてのインフラを構築、傘をシェアし使い捨て傘ゼロを実現する社会づくりをミッションとしている。

なおアイカサは4月14日、東急電鉄が運営する田園都市線・東横線全47駅に本格導入予定であることも発表済みだ。

傘シェアのアイカサが山手線全30駅に84スポット119台の傘立ての設置を完了、無料利用キャンペーン実施

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カテゴリー:シェアリングエコノミー
タグ:アイカサ(サービス)SDGs(用語)JR東日本 / 東日本旅客鉄道(企業)ジェイアール東日本企画(企業)JR東日本スタートアップ(企業)Nature Innovation Group日本(国・地域)

傘シェアのアイカサが阪神電鉄駅構内など関西計90カ所でサービス開始、大阪ガスと0円キャンペーンも

Nature Innovation Groupは6月15日、神戸市と阪神電気鉄道の協力のもと、シェアリングエコノミーを活用した街づくり推進の一環として、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を阪神電鉄駅構内や神戸市の施設など計90カ所で展開すると発表した。

阪神電車では、大阪・梅田と神戸・元町を結ぶ阪神本線の、春日野道、石屋川、住吉、打出、香櫨園の6駅を除く33駅中27駅。元町より西の乗り入れ路線である神戸高速鉄道では、西代を除く、西元町、高速神戸、新開地、大開、高速長田の6駅中5駅。阪神なんば線では、大阪難波、伝法、福を除く11駅中9駅にそれぞれ設置される。尼崎と大物は本線となんば線が乗り入れているため、合計すると39駅49カ所でアイカサが使えるようになる。

神戸市営地下鉄では、山手線・三宮、海外線・和田岬の2カ所に展開。神戸市が出資する第三セクターの神戸新交通が運営する、神戸・三宮と人工島のポートアイランドを結ぶポートライナーでは、三宮、みなとじま、医療センターに設置される。同じく神戸新交通が運営する、JR住吉駅ともう1つの人工島である六甲アイランドを結ぶ六甲ライナーについても、住吉、魚崎、アイランドセンター駅で利用できる。

また関西初の展開を記念して、「利用料0円キャンペーン」を7月31日まで実施する。関西では、大阪・京都・奈良エリアの展開も今後予定しており「傘のいらない関西」を目指しているという。

アイカサ

アイカサは、2018年12月に開始した傘シェアリングサービス。突発的な雨でもビニール傘を購入せずに傘スポット(アイカサ傘立て)から傘を借りて利用し、雨が止んだ際には最寄り傘スポットに返却できる。東京においては、西武鉄道(新宿線全駅、池袋線飯能まで)、渋谷や上野などの都内全域に展開済みとなっている。東京都と福岡市を合わせて、スポット数約500カ所(2020年6月15日現在)に達している。

今回の展開は、「(アイカサ活用の)実証事業から得られるデータを活かした街づくり・地域課題の解決」「市民のエコアクション促進(環境アプリとの連携)」といった目的を掲げ、複数テーマのサービス運用と効果検証を行うというもの。テーマの内容は、「まちの利便性・快適性向上による地域経済・沿線活性化」「市内学生の起業・経営マインド育成」「市内福祉作業所の参画機会提供」など。

アイカサ

また、大阪ガス協賛によりアイカサ利用料金「0円キャンペーン」を実施。破棄されるビニール傘の数を減らす取り組みに大阪ガスが賛同し、コラボキャンペーンが実現した。キャンペーン期間は7月31日まで。対象エリアはすべての関西設置エリア。通常24時間あたり70円のところ、何度レンタルしても無料(0円)で利用可能になる。

アイカサ

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傘シェアのアイカサが新型コロナ対策第2弾、外出自粛期間中は何日借りてもレンタル料金は70円に

1日70円傘シェアのアイカサが西武池袋線・池袋駅〜飯能駅に配備完了、新宿線に続く快挙

傘を1日70円、1カ月最大420円でレンタルできる「アイカサ」のサービスを提供しているNature Innovation Groupは6月1日、西武鉄道沿線のアイカサスポットを拡充したことを発表した。西武鉄道と同社グループの不動産会社である西武プロパティーズと共同で、西武池袋線の池袋駅〜飯能駅までの全駅と、豊島線の豊島園駅にアイカサスポットが設置される。なお、アイカサのサービスは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で現在はサービスを休止しており、サービス再開は6月8日となる。

西武池袋駅の改札内に設置されるアイカサスポット

西武鉄道ではすでに、新宿線の西武新宿駅〜本川越駅の全29駅にアイカサスポットが設置されており、今回池袋線の全31駅中の26駅に拡充されることになった。ちなみに、飯能駅以西の駅(東飯能駅、高麗駅、武蔵横手駅、東吾野駅、吾野駅)は西武秩父線とセットで運転されており、西武池袋駅始発や東京メトロ経由の電車は、西武秩父行きの特急電車「Laview」と土日祝に西武秩父と元町・中華街を直通運転するS-TRAINを除くと、大半が小手指、急行電車などは飯能が終着駅だ。

2020年3月14日に実施されたダイヤ改正以前には、土日祝のみ西武池袋線、西武秩父線を経由して秩父鉄道の三峰口駅・長瀞駅まで直通する池袋駅始発の快速急行が運行されていたが、現在は秩父鉄道に直通する電車は飯能駅始発に変わっている。なお、飯能駅からはスイッチバックして東飯能以西に向かうため、先頭車両が最後尾車両となる。

以上の状況を踏まえると、アイカサは西武池袋線の通勤路線を実質制覇したと言えるだろう。

そして今後期待されるのが、西武池袋線から他社路線への波及だ。池袋線は練馬駅から池袋方面へ向かう東方向で西武有楽町線に分岐し、小竹向原駅を経由で東京メトロ副都心線・有楽町線に直通する電車が多い。さらに有楽町線は、西の終点である和光市駅で東武東上線と接続しているほか、朝夕には終点の和光市駅を経由して東武東上線の川越市駅や森林公園駅まで直通する電車もある。さらに東京メトロ副都心線は渋谷駅で東急東横線と直通しており、その東急東横線も横浜駅で横浜高速鉄道みなとみらい線に直通している。

首都圏の鉄道各路線では、JR東日本、京浜急行電鉄本線、小田急小田原線、都営地下鉄三田線・新宿線などの一部の駅でアイカサスポットの導入実績があるものの、東京メトロや東武鉄道、東急電鉄の各駅には本格展開していない。ただし東急については、2019年5月に東横線・田園都市線渋谷駅の地下1階にある外国人観光客向けの観光案内所に試験導入されたことはある。

西武池袋線への導入をきっかけにして首都圏の鉄道網にサービスを拡大していくことを大いに期待したいところだ。

新型アイカサスポットでは、掲示されているQRコードを読み取るか専用のスマートフォンアプリとのBluetooth通信による認証で傘の利用や返却が可能になる

アイカサは2018年12月に東京・渋谷エリアから始まった、1日70円で傘を借りられるサービス。専用アプリのインストールは不要で、LINEでアイカサと友だちになることですぐに使えるのが特徴。アイカサスポットに用意されているQRコードをスマートフォンで読み取るか、スマートフォンの専用アプリをかざすことで傘の解錠が可能になる。2020年5月28日時点でのアイカサの登録人数は9万4417人、2020年6月1日時点でのアイカサスポット数は500カ所と。なお専用アプリは、6月8日のサービス再開に併せて登場する予定だ。

同サービスでは傘を借りると1日ごとに70円が加算されていくが、6日以降から1カ月間は420円。ゲリラ豪雨など想定外の雨であっても、コンビニエンスストアで傘を購入するより安価に利用できる。傘の返却は最寄りのアイカサスポットに返却すればいい。決済方法は、クレジットカードのほかLINE Payを選べる。

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傘レンタル1日70円のアイカサがサービス刷新、Bluetoothによるロック解除を搭載し傘の番号ロック方式廃止へ

1日70円、1カ月最大420円で傘をレンタルできる「アイカサ」のサービスを展開するNature Innovation Groupは5月11日、傘、傘立て、アプリのアップデートを発表した。スマートフォンと連動する新しい傘立ての導入でレンタル時の手間が少なくなったほか、傘を開くときに毎回必要だったダイヤルロックの解除が不要になり、より借りやすく、使いやすくなった。

これまでのアイカサでは、傘立て(アイカサスポット)に設置されている傘を手に取って、傘に備わっているQRコードを読み取ることで、傘のダイヤルロックの番号がLINEで通知されるという流れで利用できた。しかこの方式では、誰でも自由に傘を取り出せるほか、アイカサ以外の傘をアイカサスポットに放置されるという問題があった。取り出しても傘のダイヤルロック解除が必要なので実際には使えないのだが、間違えて持ち去られるというケースも考えられた。

同社ではこれらの問題点を解決すべく、ロック機能を搭載した新しい傘立てを開発。専用の「アイカサ」アプリを傘立てにかざすことでBluetoothによるロック解除が可能になるほか、QRコードの読み取りでの解除にも対応する。あとは傘を取り出して使うだけ。傘自体にはロック機構はないので、これまでネックだった傘を開く度にロック解除という煩わしさがなくなる。


傘自体は、傘やレインウェアの製造を手掛けるサエラと協業。傘の骨が折れても交換して再利用可能な「リペアブル」な傘を開発した。破損しても修理して再利用できることで、資源の有効活用、環境負荷の軽減が可能になる。

今回の新しい傘立てと傘の導入に併せて、前述のように専用アプリが新たに登場する。従来はアイカサの公式LINEアカウントを友達登録することで、LINEのミニアプリ上で傘のレンタルや決済が可能だった。新しくリリースされる「アイカサ」アプリでもLINEのミニアプリと同様に、雨の通知や最寄りスポットのルート案内が可能なほか、複数の決済方法を選べる。新しい傘立てとはBluetooth通信によるロック解除機能が使える。今後はアプリの多言語対応なども進めていくという。

なお5月24日まで、これらの新プロダクトとアプリの導入のため首都圏でのアイカササービスを停止している。現在アイカサの傘を借りているユーザーは、5月25日以降に新しい傘立てに返却すればいい。もちろん休止期間中はレンタル料がかからない。

同社では今回の新プロダクトとサービスのローンチに併せて、Makuakeにてクラウドファンディングを実施している。2300円の出資(応援購入)の場合は「アイカサ年間利用パス」を受け取れる。そのほか年間利用パスと傘がセットになったプランもある。

アイカサは4月15日現在で、登録者数が9万人を超えており、アイカサスポットの数は850カ所に拡がっている。利用可能エリアは関東、福岡、岡山で、6月以降は関西エリアにも拡大する。現在は、新型コロナウイルスの完成拡大防止を受けた外出自粛要請で利用頻度は下がっているものの、梅雨のシーズンを迎える前に新プロダクトとサービスを導入して、使い捨て傘に終止符を打つ狙いだ。

新プロダクトとサービスについて同社代表の丸川照司氏による紹介ムービーも公開されている。

傘レンタル1日70円のアイカサがサービス刷新、Bluetoothによるロック解除を搭載し傘の番号ロック方式廃止へ

1日70円、1カ月最大420円で傘をレンタルできる「アイカサ」のサービスを展開するNature Innovation Groupは5月11日、傘、傘立て、アプリのアップデートを発表した。スマートフォンと連動する新しい傘立ての導入でレンタル時の手間が少なくなったほか、傘を開くときに毎回必要だったダイヤルロックの解除が不要になり、より借りやすく、使いやすくなった。

これまでのアイカサでは、傘立て(アイカサスポット)に設置されている傘を手に取って、傘に備わっているQRコードを読み取ることで、傘のダイヤルロックの番号がLINEで通知されるという流れで利用できた。しかこの方式では、誰でも自由に傘を取り出せるほか、アイカサ以外の傘をアイカサスポットに放置されるという問題があった。取り出しても傘のダイヤルロック解除が必要なので実際には使えないのだが、間違えて持ち去られるというケースも考えられた。

同社ではこれらの問題点を解決すべく、ロック機能を搭載した新しい傘立てを開発。専用の「アイカサ」アプリを傘立てにかざすことでBluetoothによるロック解除が可能になるほか、QRコードの読み取りでの解除にも対応する。あとは傘を取り出して使うだけ。傘自体にはロック機構はないので、これまでネックだった傘を開く度にロック解除という煩わしさがなくなる。


傘自体は、傘やレインウェアの製造を手掛けるサエラと協業。傘の骨が折れても交換して再利用可能な「リペアブル」な傘を開発した。破損しても修理して再利用できることで、資源の有効活用、環境負荷の軽減が可能になる。

今回の新しい傘立てと傘の導入に併せて、前述のように専用アプリが新たに登場する。従来はアイカサの公式LINEアカウントを友達登録することで、LINEのミニアプリ上で傘のレンタルや決済が可能だった。新しくリリースされる「アイカサ」アプリでもLINEのミニアプリと同様に、雨の通知や最寄りスポットのルート案内が可能なほか、複数の決済方法を選べる。新しい傘立てとはBluetooth通信によるロック解除機能が使える。今後はアプリの多言語対応なども進めていくという。

なお5月24日まで、これらの新プロダクトとアプリの導入のため首都圏でのアイカササービスを停止している。現在アイカサの傘を借りているユーザーは、5月25日以降に新しい傘立てに返却すればいい。もちろん休止期間中はレンタル料がかからない。

同社では今回の新プロダクトとサービスのローンチに併せて、Makuakeにてクラウドファンディングを実施している。2300円の出資(応援購入)の場合は「アイカサ年間利用パス」を受け取れる。そのほか年間利用パスと傘がセットになったプランもある。

アイカサは4月15日現在で、登録者数が9万人を超えており、アイカサスポットの数は850カ所に拡がっている。利用可能エリアは関東、福岡、岡山で、6月以降は関西エリアにも拡大する。現在は、新型コロナウイルスの完成拡大防止を受けた外出自粛要請で利用頻度は下がっているものの、梅雨のシーズンを迎える前に新プロダクトとサービスを導入して、使い捨て傘に終止符を打つ狙いだ。

新プロダクトとサービスについて同社代表の丸川照司氏による紹介ムービーも公開されている。

傘シェアのアイカサが新型コロナ対策第2弾、外出自粛期間中は何日借りてもレンタル料金は70円に

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは4月22日、利用開始から24時間ごとに発生する追加レンタル料金の70円をすべて無料にするサービスを開始した。通常は1日(24時間)の料金が70円で、その後は24時間経過ごとに70円が加算され、レンタル開始後6日後にレンタル料金の総額が420円になると、それ以降は1カ月後まで420円で傘を借りられるサービス。今回の期間限定サービスにより、新型コロナウイルスの蔓延防止のために外出自粛要請が出ている期間は、傘のレンタル料が何日借りても70円となる。

アイカサは4月15日時点で登録ユーザー数が9万2501人、アイカサスポット(傘の設置場所)が850カ所。今回の同社の取り組みは、利用者が追加料金の発生を回避するために返却場所まで外出するリスクを排除するのが狙い。

同社は、新型コロナウイルス対策の第1弾として4月18日からアイカサスポットなどに消毒用アルコールを設置する「#staysafe」プロジェクトも展開しており、4月21日からは都営新宿線沿線に計12カ所、西武新宿線沿線に計24カ所を追加設置している。設置スポットの詳細はアイカサの公式LINEアカウントから参照できるマップで確認できる。

同社では、アイカサスポットの有無に限らず、さまざまなかたちでの協賛企業様を募集中だ。

新型コロナウイルス 関連アップデート

1日70円で傘を借りられるアイカサが水戸市で面展開、行政との初協定締結も

LINEを使って傘を1日70円、1カ月420円で借りられるシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは1月20日、茨城県水戸市と観光活性化事業に関する協定を締結したことを明らかにした。同時に、水戸市役所や千波湖・保和苑などの施設約10カ所と、JRの水戸駅、赤塚駅、内原駅の6カ所にアイカサスポットを設置する。

アイカサは、LINE上で傘のレンタルから決済、返却までを処理できるシェアリングサービス。アイカサ専用の傘はダイヤル錠を搭載しており、そのままでは使えない。傘に張り付けられているQRコードをLINE上で読み込むことでレンタル・決済が可能だ。決済後は、該当の傘のロック解除番号が通知され、実際に使えるようになる。返却時もアイカサスポットに掲示されているQRコードをLINE上で読み取ることで返却処理が完了する。料金は1日あたり70円ごと加算されていくが、6日目以降は420円のまま1カ月借りられる。そのほか月額280円で傘が使い放題になる定額サービスもある。

アイカサの登録人数は1月20日時点で7万3443人、加盟店舗数は770店。今回は水戸市との提携で、JRの駅については3駅、6カ所に留まるが、市内の観光施設に面展開して居るのが特徴だ。水戸駅などを起点として観光施設を巡る際にアイカサを使ってもらおうという考えだ。具体的にアイカサスポットが設置される場所は以下のとおり。

  • 水戸市役所本庁舎
  • 千波湖西駐車場
  • 常盤町駐車場
  • 保和苑
  • 水戸市植物公園
  • 水戸市森林公園
  • 七ツ洞公園
  • 水戸芸術館
  • アダストリアみとアリーナ
  • 弘道館東側広場
  • JR水戸駅(3カ所)
  • JR赤塚駅(1カ所)
  • JR内原駅(2カ所)
  • ファーストトラスト管理駐車場20カ所(2019年11月上旬以降に設置済み)

     

1日70円で傘が借りられるアイカサが参宮橋駅を除く小田急線・新宿駅〜町田駅にスポット設置

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を展開しているNature Innovation Groupは11月26日、小田急電鉄・小田原線の新宿駅から町田駅までの計26駅にアイカサスポットを設置することを発表した。設置されるのは11月28日から。

アイカサは2018年12月に東京・渋谷エリアから始まった、1日70円で傘を借りられるサービス。専用アプリのインストールは不要で、LINEでアイカサと友だちになることですぐに使えるのが特徴だ。アイカサスポットに設置されている施錠状態の傘に張られているQRコードをスマホで読み取ることで解錠・決済が可能になる。2019年11月14日時点で、登録人数は6万226人、加盟店舗数は650店となっている。

傘を借りると1日ごとに70円が加算されていくが、6日以降から1カ月間は420円。ゲリラ豪雨など想定外の雨であっても、コンビニエンスストアで傘を購入するより安価に利用できる。傘の返却は最寄りのアイカサスポットに返却すればいい。決済方法は、クレジットカードのほかLINE Payを選べる。

Nature Innovation Groupはこれまでも、首都圏ではJR東日本や京急電鉄、小田急電鉄、西武鉄道などの主要駅や周辺の商業施設、福岡では市と連携して福岡市営地下鉄天神駅や西鉄福岡駅、キャナルシティ博多などにアイカサスポットを展開してきた。

小田急との取り組みとしては、2019年8月14日からは新宿ミロードやFlags、小田急サザンタワー、小田急第一生命ビルなどの関連施設やビルの計10カ所にアイカサスポット設置。同社によると、アイカサの利用者から沿線駅への設置について要望が多かったことがきっかけで、今回の導入に至ったという。

ちなみに鉄道沿線への広範囲の導入は、2019年9月に設置が始まった西武鉄道・西武新宿線に続いて2例目。西武新宿線では西武新宿駅から終着駅の本川越までの全駅配置だったが、小田急小田原線は参宮橋駅を除く町田駅までの計26駅に留まる。とはいえ小田原線の町田駅は、同線新宿駅に次ぐ30万人近い乗降客数を数える駅であり、JR横浜線の町田駅とも近く、多摩地域では最も人が集まるエリアだ。今回の導入によって周辺の商業施設やJR線ヘの波及効果も見込めそうだ。ちなみに参宮橋駅に設置されないのは、同駅の駅舎が改良工事中であることが原因だ。

関連記事:1日70円の傘シェア「アイカサ」が西武新宿線をコンプリート、西武池袋線はどうなる?

同社では小田急小田原線への導入を記念して、小田急沿線を夜の星空になぞらえたオリジナル傘を作成。12月中旬以降、小田急線のアイカサスポットが設置される各駅に合計1000本が置かれる予定だ。

1日70円の傘シェア「アイカサ」が西武新宿線をコンプリート、西武池袋線はどうなる?

Nature Innovation Groupは西武鉄道西武プロパティーズと共同で、東京・新宿〜埼玉・川越を結ぶ西武新宿線全29駅に、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を実証実験として導入することを発表した。本日9月22日から利用可能だ。実証実験の期間は2020年9月までの約1年間。

アイカサは昨年12月に東京・渋谷エリアから始まった、1日70円で傘を借りられるサービス。専用アプリのインストールは不要で、LINEでアイカサと友だちになることですぐに使えるのが特徴だ。アイカサスポットに設置されている施錠状態の傘に張られているQRコードをスマホで読み取ることで解錠・決済が可能になる。

傘を借りると1日ごとに70円が加算されていくが、6日以降から1カ月間は420円。ゲリラ豪雨など想定外の雨であっても、コンビニエンスストアで傘を購入するより安価に利用できる。傘の返却は最寄りのアイカサスポットに返却すればいい。決済方法は、クレジットカードのほかLINE Payを選べる。

Nature Innovation Groupはこれまでも、首都圏ではJR東日本や京急電鉄、小田急電鉄などの主要駅と周辺の商業施設、福岡では市と連携して福岡市営地下鉄天神駅や西鉄福岡駅、キャナルシティ博多などにアイカサスポットをエリア展開してきた。

今回の西武ホールディングスグループとの連携は、エリア(面)展開ではなく、沿線(線)展開。起点の西武新宿駅(駅番号SS01)から終着駅の本川越(駅番号SS29)までの各駅にもれなく設置される。西武新宿、高田馬場、鷺ノ宮、上石神井、田無、東村山、所沢、本川越などの主要駅だけでなく、郊外の各駅停車しか止まらない駅にも設置される点に注目だ。

西武新宿線の各駅は、2018年度の1日あたりの乗降人員が最も少ない落合駅(東京都新宿区)で1万2479人、最も多い高田馬場駅(東京都新宿区)で30万4904人。郊外では2万人以上の乗降人員の駅が多く、今回の全駅への設置によって、アイカサを自宅の傘がわりに普段使いできる環境が整う。沿線住民は、いつでも駅で傘を借りられていつでも駅で返せるわけだ。

設置場所と利用可能時間は以下のとおり。改札内にあるアイカサを利用するには、入場券もしくは乗車券が必要となる。

  1. 西武新宿駅:正面口(終日)、北口(7:00~終電車)
  2. 高田馬場駅:早稲田口(初電車~終電車)、BIGBOX口(初電車~終電車)、BIGBOX高田馬場 1F 入り口(月~土10時~21、日・祝10時~20時)
  3. 下落合駅:北口(終日)
  4. 中井駅:改札内(初電車~終電車)
  5. 新井薬師前駅:北口(初電車~上り終電車)、南口(終日)
  6. 沼袋駅:南口(終日)
  7. 野方駅:改札内(初電車~終電車)
  8. 都立家政駅:南口(終日)
  9. 鷺ノ宮駅:改札内(初電車~終電車)
  10. 下井草駅:北口2階EVのりば付近(初電車~終電車)、南口(終日)
  11. 井荻駅:北口(終日)、南口(終日)
  12. 上井草駅:北口(初電車~終電車)、南口(終日)
  13. 上石神井駅:北口(終日)、南口側コンコース(初電車~終電車)
  14. 武蔵関駅:北口側コンコース(初電車~終電車)、Emio武蔵関 2F入り口(初電車~終電車)
  15. 東伏見駅:北口側コンコース(初電車~終電車)、南口側コンコース初電車~終電車)
  16. 西武柳沢駅:北口側コンコース(初電車~終電車)、南口(初電車~終電車)
  17. 田無駅:北口2階EVのりば付近(初電車~終電車)
  18. 花小金井駅:北口1階 EVのりば付近(終日)
  19. 小平駅:北口側コンコース(初電車~終電車)、南口側コンコース(初電車~終電車)
  20. 久米川駅:北口(初電車~終電車)、南口(初電車~終電車)
  21. 東村山駅:改札前コンコース(初電車~終電車)、西口側コンコース(初電車~終電車)
  22. 所沢駅:東口2階EVのりば付近(初電車~終電車)、西口2階EVのりば付近(初電車~終電車)、西口ペデストリアンデッキ(終日)
  23. 航空公園駅:東口(終日)
  24. 新所沢駅:西口側コンコース(終日)、東口(終日)
  25. 入曽駅:西口(初電車~終電車)、東口(終日)
  26. 狭山市駅:Emio狭山市2Fミスタードーナツ前(初電車~終電車)、西口側コンコース(終日)
  27. 新狭山駅:改札付近(初電車~終電車)、南口(終日)
  28. 南大塚駅:改札前(初電車~終電車)
  29. 本川越駅:西口(初電車~終電車)、蔵のまち口(初電車~終電車)

なお、今回の西武新宿沿線の全駅設置の経緯についてNature Innovation Groupに話を聞いたところ「今回の件はまず西武鉄道から話があり、Nature Innovation Groupから全駅設置を提案したところ実現した。新宿線沿線は小田急電鉄などアイカサの既存スポットとのシナジー効果も考慮して導入することになった」とのこと。

西武鉄道沿線で最も利用客が多い西武池袋線(池袋〜吾野)へのアイカサの導入については「池袋線沿線も今後拡大を前提に検討している」と教えてくれた。さらに現在はLINEプラットフォーム上でのサービス展開だが、今後はより利便性を高めるべく独立アプリの開発を検討しているとのこと。

渋谷発の傘シェア「アイカサ」が福岡上陸、LINE Pay連携も

Nature Innovation Groupは5月21日、福岡市内で傘のシェアリングサービス「アイカサ」を本格的に展開開始した。

具体的には、福岡市営地下鉄天神駅や西鉄福岡駅などの公共交通機関、ソラリアステージ、キャナルシティ博多などで天神・博多を中心に41スポットにアイカサが設置され、福岡オリジナルデザインの傘1000本で展開する。今後はスポット数を現在の10倍から100倍、傘の本数も数万本まで拡充することを狙う。

アイカサは昨年12月に東京・渋谷エリアから始まった、1日70円で傘を借りられるサービス。専用アプリは不要でLINEでアイカサと友だちになることですぐに使えるのが特徴だ。アイカサスポットに設置されている施錠状態の傘に張られているQRコードをスマホで読み取ることで解錠・決済が可能。

1日ごとに70円が加算されていくが、6日以降からは1カ月間は420円。ゲリラ豪雨など想定外の雨であっても、コンビニで傘を購入するより安価に利用できる。傘の返却は最寄りのアイカサスポットに返却すればいい。決済方法は、クレジットカードのほかLINE Payを選べる。

今回の福岡でのサービス展開を記念してLINE Fukuokaと協業。「福岡限定でLINE Pay支払いで利用料が1日1円になる特大キャンペーン」を実施する。6月20日までの期間限定でアイカサの利用料金をLINE Payで支払った場合、1日1円で傘を借りられる。

福岡でのサービスローンチには、福岡市とLINE Fukuokaのほか、We Love天神協議会、博多まちづくり推進協議会が協力しており、以下の場所にアイカサスポットが設置されている。

  • 福岡市
    福岡市地下鉄天神駅(1カ所)
    福岡市庁舎(3カ所)
    福岡市中央区役所(1カ所)
  • LINE Fukuoka
    福岡市内オフィス(3カ所)
  • 西日本鉄道
    西鉄福岡(天神)駅(1カ所)
    ソラリアステージ(4カ所)
    ソラリアプラザ(2カ所)
    天神コア(1カ所)
    西鉄イン福岡(1カ所)
  • 福岡地所
    キャナルシティ博多(4カ所)
    博多センタービル(1カ所)
    クラスけやき通り(1カ所)
  • 三菱地所リテールマネジメント
    イズム(4カ所)
  • イオンストア九州
    イオンショッパーズ福岡店(2カ所)
  • パルコ 福岡店
    本館(1カ所)
    新館(1カ所)
  • オー・エイチ・アイ
    ノース天神(2カ所)
  • 博多大丸
    本館1階インフォメーションセンター(1カ所)
  • 西日本新聞ビルディング
    西日本新聞会館(2カ所)
    エルガーラホール(1カ所)
    エルガーラビル(1カ所)
  • 西南学院
    クロスプラザ(1カ所)
    2号間玄関(1カ所)

京急アクセラレータープログラム第2期にアイカサやecbo cloak、nearMeなどが選出

京浜急行は4月17日、ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートと共同で開催中のスタートアップ支援の取り組みである「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」の第2期に採択されたスタートアップを発表した。

採択企業には、TechCrunchでも何度も取り上げたことがある傘シェアサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupや、TechCrunch Tokyo 2017のスタートアップバトルのファイナリストである手荷物預かりサービス「ecbo cloak」を運営するecbo、TechCrunch Tokyo 2018のスタートアップバトルのファイナリストであるタクシーの相乗りのマッチングサービスを運営するNearMeが選出された。そのほか、ヘリコプターのライドシェアサービス「CodeShare」を展開するAirX、AIチャットボットを活用したホテルのカスタマーサポート支援サービスを提供するtriplaも選ばれ、合計は5社。

アイカサ(Nature Innovation Group)

Nature Innovation Groupでは今回のプログラムの採択により、品川駅周辺のオフィスビル数棟や駅周辺商業施設にアイカサを設置。利用者にとっては突然の雨でも傘を低コスト借りられる場所が増え、アイカサ対応店舗では傘を借りに来る利用者に向けての販促が可能になる。中長期的には、京急グループ保有の商業施設やオフィスビル、マンション、ホテルなどにサービスを導入して、雨の日限定のキャンペーン施策などによる相互送客を実施したいとしている。利用客の移動データの取得・分析も進める。

ecbo cloak(ecbo)

ecbo cloakはコインロッカー難民を救済するサービスで、駅構内やカフェなどの空きスペースに荷物を預けられるのが特徴だ。ecbo cloakサービスを京急沿線店舗に導入し、「手ぶら観光」の訴求や大型荷物による電車内の混雑解消を目指す。

tripla(tripla)

AIチャットボットを活用した多言語対応の宿泊予約サービスを、京急系列のホテルに試験導入予定。ホテルのウェブサイトに予約機能を実装することで、オペレーションコストの削減を実現する。今後はバスやタクシーなどの移動手段とのワンストップサービスも検討していくとのこと。

nearMe(nearMe)

NearMeは、同じ方向にタクシーで移動する人々をマッチングして、1人で利用するよりも実質的に安価なタクシー料金を実現するサービス。京急との取り組みにより、沿線の新たな移動手段を創出。今後は観光などの需要に合わせたオンデマンドシャトルの試験運行などを予定している。なお同社は5月をメドに、東急リゾートサービスが運営する「季美の森ゴルフ倶楽部」でのゴルフ場の相乗り送迎サービスの試験運行も予定している。

CodeShare(AirX)

ヘリコプターのライドシェアを提供しているAirXは、京急とは三島半島におけるエアモビリティーを活用した観光プランの実現を目指す。同社によると、日本国内ではヘリコプターが空を飛ぶ乗り物の4割ほどの台数を占めているが稼働率は10%未満と低いとのこと。そこで稼働していないヘリコプターの管理や整備を所有者から請け負い、これらを複数人でシェアすることで低料金での飛行を実現するという。将来的にはハイヤーと変わらない料金での利用も可能になるそうだ。

京急は、今回の2期、前回の1期で採択された企業への出資についてはまったくの未定とのことだが、協業は順調に進んでいるとのこと。

同社はモビリティを軸としたライフスタイルの提案を目指しており、具体的には第1期採択企業のヤマップとは、「MIURA ALPS PROJECT」(三浦アルプスプロジェクト)として、ヤマップが提供する「YAMAP」アプリ上で、三浦アルプス登山マップを整備。観音崎京急ホテルや葉山マリーナを起点とした三浦の山をめぐるトレッキングイベントも昨年開催した。日本美食とは、アリペイなど15種類のQRコード決済に対応する「日本美食Wallet」を「京急ツーリストインフォメーションセンター羽田空港国際線ターミナル」、ラーメンフードコート「品達羽田」、ショッピングセンター「ウィング高輪」の一部店舗に試験導入している。

傘シェアサービス「アイカサ」を渋谷のオフィスに無料導入可能に、初期費用とランニングコストはゼロ

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは3月18日、東京・渋谷周辺のオフィスにアイカサの無料導入サービスを提供開始した。同社の活動の本拠地である渋谷を、「ビニール傘を買う必要のない街」にすることを目指す。

アイカサは、1日(24時間)あたり70円で傘を借りられるサービス。最寄りの傘スポットで傘のレンタルと返却が可能だ。6日以上のレンタルは420円固定なので、たとえ返却し忘れても、コンビニでビニール傘を買うより安い。ユーザー登録や傘スポットの検索には専用アプリは不要で、LINE上で「アイカサ」を友達として追加して、ミニアプリを使うだけでいい。

現在の提供エリアは渋谷区が中心だが、北は埼玉・大宮(メガネスーパーコンタクト大宮DOM店)、西は東京・国立(コワーキングスペース「SEED PLACE」)、東は東京・門前仲町(メガネスーパー門前仲町店)、南は神奈川・横浜(メガネスーパー横浜西口店)など範囲は広がっている。ちなみにメガネスーパーは、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」も導入するなど、各種シェアリングサービスを積極的に取り入れている印象だ。

今回の企業向けプランは、企業側に初期導入コストや月額のランニングコストは不要で、オフィスの入り口などに40×40センチほどの設置スペースをアイカサに貸し出すだけでOK。一般向けのアイカサではアプリ上に傘の置き場所が表示されるが、オフィス設置の場合は表示しないように設定できるため、従業員と来客以外の利用を制限することも可能だ。

傘シェアサービス「アイカサ」がtenki.jp共同運営元から資金調達

2018年12月19日、傘シェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは、日本気象協会公式の天気予報専門メディア「tenki.jp」を日本気象協会と共同運営する、ALiNKインターネットを引受先とする第三者割当増資を実施した。

Nature Innovation Groupが提供している「アイカサ」は、「傘を持ち歩かない生活」という新しい雨の日のライフスタイルを実現すべく、誰もが簡単に街中のカラオケ店や飲食店などで傘を借りる/返すことを目指すサービス。サービスを開始した2018年12月3日の時点でユーザー登録数がで1300人超。今後、不安定な天候になる春先にかけて国内外のユーザーの利用が増えること見込む。

現在はアイカサは、東京・渋谷を中心に40~50カ所の傘シェアスポットで計1000本の傘が利用可能だが、今回の資金調達によりさらなるエリア拡大を進めていき、全国1万店舗を目指すとのこと。また、アイカサのサービスを提供中のエリアでは、市区町村単位でピンポイント雨予報が発表された際に「tenki.jp」アプリ内の広告掲載部分に「アイカサ」のバナーが掲載されるとのこと。tenki.jpアプリで天気予報を確認して、雨が降りそうならアイカサを借りるという流れを狙っているようだ。