今の新しいメディア市場がPlayboy誌にヌードの全廃を迫った

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The New York Timesのメディア記事によると、雑誌の大老舗Playboy誌から、近くヌードが消える:

89歳にして今も編集長のHefner氏が、同意した。来年の3月に行われるデザイン改装の一環として、印刷版のPlayboyには挑発的なポーズの女性がまだ載るが、彼女らはもはや完全ヌードではない。

 

この変更は意外でもなく、またとくに異常でもない。一般的にこれまでの形の雑誌は、印刷版もネット版も、急速に部数/読者数が落ち込んでいる。まだ印刷版が強いヨーロッパでさえ、大幅に減退している。対策は? 印刷雑誌のネット版ではなく、最初からオンライン雑誌を作ることだ。そして、そのための場として大きいGoogleとAndroidは、ともにヌードを避ける。

そして、それはそれで良いことだ。

今のメディア気候の中ではPlayboyは生きていけない。30歳未満の人間は印刷された雑誌を買わないし、18〜30歳の層はネット版を買えない。もちろんiPlayboyへ行けばHefが初めてスモーキングジャケットを着た号から同誌を読めるが、しかしWebアプリにはそんなスケールは似合わない。Playboyの古い号なら、iPadの上で探して読むよりも、うちのガレージの隅で見つける方が早い。

結局Playboyは、二つの不動のバリヤにぶつかって壊れた。第一に、インターネットによってポルノがありふれたものになり、Playboyブランドのお色気グラビアは教会の料理持ち寄りパーティーのように、ぬるくてつまらないものになった。第二に、オンラインコンテンツの大手キャリアはどこも、自分のストアでポルノは売らない。なぜなら、来たるべきものはオンライン市場のディズニー化だからだ。ほとんどすべてのコンテンツプロバイダが、わいせつを厳しく取り締まるようになった。顕著な例外はRedditぐらいだ。そして、街角のニューススタンドではなく、Newsstandアプリでお金を得たいのなら、Playboyのような雑誌は当然、変わらなければならない。

とどのつまりPlayboyは、社会的規範の変化にノックアウトされた。同社は今、果敢にもコンテンツで売上を伸ばそうとしているが、人間が他人の裸を見ることは、今やいつでもできることを承知している。だから今の、良質な記事で売ろうとする姿勢は、ライターであるぼくには嬉しいが、ぼくの中の皮肉屋はいつまでもケタケタ笑っている。結論としては、Playboyも、記事がおもしろければ読まれる、ということにつきるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。