あちこちに散在している自分のコンテンツを一箇所で閲覧更新シンクできるodriveはまるで”仮想Dropbox”

あの写真はFacebookに置いた、あの文書はGoogle Driveだ、○○の写真はInstagramにポストした、等々々々、それらを全部正しく記憶して、必要に応じて正しいサイトにログインする。それをかったるい、面倒だ、と思い始めたあなたは、odriveに心惹かれるかもしれない。

このデスクトップアプリケーションを作ったOxygen Cloud は、独自のファイルシンク技術により、前から企業向けの“ファイル集中管理サービス”を提供している。odriveは、それの消費者バージョンだ。

このアプリケーションは、ネット上のいろんなところに散在するあなたのファイルを、一つの仮想的なフォルダに収めてしまう。まるで、あなたのハードディスク上のフォルダのように、その中のファイルに自由にアクセスできる。別の言い方をすると、このアプリケーションは、Dropboxではなくほかの複数の場所にあるファイルに対して、まるでDropboxのようなインタフェイスを提供する。同社はそのことを、“あらゆるもののためのDropbox”(Dropbox for everything)と称している。

odriveが今のところその仮想フォルダ内にまとめることができるのは、Dropbox、Facebook、Instagram、Google Drive, Gmail、そしてMicrosoftのOneDrive上のコンテンツだ。Google DriveやDropboxでは双方向シンクができるから、ファイルのアップデートはオリジナル(Google Drive, Dropbox)上でも、odrive上でも、どっちでもできる。Facebookなどでは、それができない。

Oxygen CloudのEVP Alex Teuによると、SalesforceとBoxのサポートも今日中に加わる。消費者向けとは言うが、仕事でも使えそうだ。odriveはOxygen Driveの技術がベースなので、たとえば10メガバイト以上の大きなファイルが、ユーザがそのファイルをセレクトしたときにやっとシンクされる“progressive syncing”(漸進的シンキング)もサポートされる。つまり、オリジナルのサイト上でアップデートしたファイルは、ユーザが自分のハードディスク上のそれを実際に開こうとしたときだけ、ダウンロードされる。

Teuが見せてくれたodriveのデモは、彼のお気に入りの機能をいくつか紹介している…ハッシュタグ検索をセットアップ、リアルタイムでアップデートされるフォルダを作る、などなど。検索を正しくセットアップすると、香港の抗議活動で共有されているInstagramの写真を取り出せることを、Teuは見せてくれた。

自分でもodriveをインストールしてみたが、最初つまづいたのは、各サービスにログインするのにちょっと時間がかかること(一回だけやればよいことだけど)。もちろんログインしないと、目的のファイルがシンクされない。またGoogle Driveのドキュメントは、odriveでは必ずブラウザで開こうとするので、困る場合がある。

でもそれ以外では、Teuの言うとおり、かなり速いし便利だ。彼の、“すべてが一つのフォルダにあった方が便利だ”、という説に賛成の人には、このインタフェイスが理想的だろう。フォルダに魅力を感じない人でも、多様なサービスを単一のインタフェイスで閲覧できることは、クールと感じるだろう。

odriveは今ベータテスト中で無料だ。今後は、有料の機能も加えていきたい、とTeuは言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))