行政書士の入管業務効率化サービス 「one visa for 行政書士」提供開始、対応在留資格を現在の4種から9種に拡大予定

主に外国人就労者のビザ申請・管理支援のオンラインによるサービスを手掛けるone visaは10月5日、入管業務の効率化サービス「one visa for行政書士」の提供を開始した。

これまでの入管業務は、電話やメールによる情報収集が主流で、多くの申請書類の作成、間違い箇所の訂正、再収集など煩雑な業務が付随していた。one visa for行政書士はこれらをオンラインで一括管理することで、1件にかかる時間の短縮を目指す。

同サービスは、7月末〜9月末にベータ版を提供。2カ月で124件の問い合わせがあったという。今後ベータ版利用者からフィードバックを反映し、

  • 過去の案件のインポート
  • 有効期限の管理によるリマインダー機能
  • 依頼者との面談実施有無の記録

などの機能を年内をメドに実装する予定だ。

そのほか、現在対応している以下の4つの在留資格のほか、

  • 技術、⼈⽂知識、国際業務
  • 定住者(⽇系2世まで)
  • ⽇本⼈の配偶者など
  • 永住者の配偶者など

今後は要望の多い他の種類の在留資格にも順次対応できるよう開発を進める。具体的には、以下の5つの資格に対応予定となっている。

  • 経営管理
  • 家族滞在
  • 企業内転勤
  • 高度人材
  • インターン

最終的に同社は、本サービスを通じて収集・生成された書類をオンラインで出入国在留管理局に申請できる「ビザ関連業務がすべてデジタル化された世界」を目指す。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:one visa

外国籍人材の活躍する現場を表彰する「Global one team Award」が応募企業・団体の募集開始

外国籍人材の活躍する現場を表彰する「Global one team Award」が応募企業・団体の募集開始

オンラインによるビザ申請・管理支援サービス提供のone visaは9月24日、外国籍人材の活躍する現場を表彰する「Global one team Award」の開催を発表した。後援には移民政策に関し政策提言を行う新経済連盟(新経連)が参画している。

外国籍人材の活躍する現場を表彰する「Global one team Award」が応募企業・団体の募集開始

2030年に644万人の人材不足が予想されている日本では、様々な現場において外国籍人材の活躍が広がっており、2009年から2019年の10年間に、外国籍人材を雇用している事業所が9万5000ヵ所から24万ヵ所と約2.5倍に増加しているという。

外国籍の優秀な人材が日本の現場を支える一方、「技能実習制度」など様々な事例が浮き彫りになり、日本における外国籍人材の動向が世界から注目を集めているという状況にある。そこで「Global one team Award」を発足させ、外国籍人材と「お互いの強みをうまく活かしている企業」「彼らの活躍によって特にパワーアップしているチーム」「ビザの面から心強いサポートを担う行政書士」にスポットライトを当てることで、今後も増えつつある外国籍人材雇用のロールモデルになってほしいと考えているという。

「Global one team Award」応募概要

  • 応募受付: 2020年11月13日まで
  • ファイナリストプレゼン大会・最優秀賞の発表: 12月2日13:00〜15:00
  • 応募資格: 外国籍の人材を雇用する企業団体(人数・団体規模は不問)または、入管業務を取り扱う行政書士事務所
  • 公式Webサイト: Global one team Award 2020
  • 応募フォーム: Global one team Award 2020応募ページ

応募企業に対しては、審査員による書類選考のもと受賞社を決定し、11月17日までに結果を告知。総合部門優秀賞に選ばれたの5社のみ、12月2日開催予定の「ファイナリストピッチ大会&受賞式」の場において5分間のショートピッチを行ってもらい、その中から最優秀賞を決定する。

企業・団体に関する審査基準は、「外国籍人材の受け入れ体制、制度の充実度」(言語面・ビザのサポート、社会福祉面など)を基礎点として、「社内においていかに外国籍のメンバーが活躍しているか」(組織全体の成長)、「彼/彼女にしかできない功績を残しているか」(個人の成長)、「国籍による垣根のなさ」(心の国境をなくす工夫)を応用点としている。

また行政書士は、基礎点が「入管業務の割合や今後の意欲」、応用点が「入管業務を開始した背景」「自身の業務内における入管業務の位置付け」「自主的な情報発信、外国籍の方々やコミュニティに対する貢献活動など」となっている。

受賞に至らなかった団体も、もれなく当日配布予定のイベントリーフレット(PDF)への掲載(無料)を行う。one visaは、自社の取り組みを広く知ってもらいたい・外国籍人材へのPRを行いたい団体への応募を呼びかけている。


ファイナリストプレゼン大会は誰でもオンラインでの視聴が可能で、イベント観覧申し込みを「Global one team Award 2020 視聴のお申込み」から行える。「日本を代表する外国籍人材雇用のロールモデル」となるファイナリストの5社によるプレゼンテーションのほかに、グローバル化社会×デジタル申請をテーマにゲストの講演を予定している。

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