OnePlus 10 Proは強力なバッテリーと最新のSnapdragonを搭載

OnePlusは10 Proの発売にあたり、共同創業者であるCarl Pei(カール・ペイ)氏を見習ったようだ。CESが近日発売されるデバイスについて知りたいことがすべて1つの便利な場所で手に入る時代は終わったようだ。その代わりに、同社は最新のフラッグシップ機に関する情報を少しずつ提供している

中国での発表会で初めて正式なデザインの一部を見ることができた。そして米国時間1月5日、この製品に関するいくつかの重要なスペックが明らかになった。先の記事で述べたように、同社は非公式のCESへの出展を取りやめており、今週はデバイスを確認するための大きな対面イベントは行われない(おそらくそれが最善の策だろう)。これはまた、他の重要な情報を待つ必要があるということでもある。

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いくつかの信頼できそうなリークにより、OnePlus 10 Proが、Qualcommの最新フラッグシッププロセッサSnapdragon 8 Gen 1を搭載する最初のデバイスの1つになることが情報筋からわかった。これは、2021年の888の後継機種として生まれ変わったものだ。OnePlusは(親会社のOppoとともに)最初にリストアップされたパートナーの一団に含まれていたため、その可能性は予想されていた。

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システムはAndroid 12ベースのOxygenOSを搭載し、同社はこれまでベータ版として披露してきたOppoのColorOSと最近組み合わせている。ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートを誇り、背面のトリプルカメラシステムは4800万画素、5000万画素、800万画素のレンズを搭載している。カメラシステムの詳細については、今後のアップデートで明らかになると思われる。5000mAhの大容量バッテリーと80Wの有線 / 50Wのワイヤレス充電を搭載。さらなる詳細は、近日公開予定になっている。

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

【レビュー】OnePlus Buds Proは高コスパイヤフォン、1.65万円で音質、フィット感ともに文句なし

ワイヤレスイヤフォンで2021年に他社製品と差異化を図るには何をすべきだろうか。良いハードウェアが市場をほぼ制覇していて、答えるのがかなり難しい質問だ。筆者は2020年あたりからかれこれ10製品ほどを試した。正直なところ、それらはすべてかなりよかった。

NuraやNothingのような企業は興味深いアプローチを取っているが、スマホも販売しているハードウェアメーカーにとっては、ときに特定のモバイルデバイスにぴったりとくるものであれば十分だ。

OnePlusは、この2つの要素の間にある。同社ももちろん自前のスマホを作っているが、Samsung(サムスン)やApple(アップル)のような超大企業に近い販売台数ではない。OnePlus Buds Proも同じ路線を行っていて、自前のデバイスにぴったりくるイヤフォンだが、いくつかひねりが加わっている。競争の激しいこの分野でいくらか差異化を図る興味深い追加要素だ。

OnePlusのこの分野での現時点までの取り組みは、よく言っても例外的ではなく、悪く言えばなんともつまらない。同社がケーブルタイプの展開を経て、2020年に最終的にワイヤレス部門に参入したとき、筆者は大して感銘を受けなかった。100ドル(約1万1000円)弱というのはよかったが、ピッキングがまったくスリムではなく、おそらく3、4年前に発売できたと思わせるものだった。

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幸いにもProはあらゆる点で改善されている。同社の共同創業者の1人がPro発売から1カ月もしなうちに独自のヘッドフォンを立ち上げたこともあり、同社にとって改善は少し安心するものに違いない。150ドル(約1万6500円)のProは同社のスタンダードイヤフォンならびにEar (1)より50ドル(約5500円)高い。しかし現在のイヤフォン業界を見渡すと、適正な価格だ。

このレビューで筆者はこのイヤフォンをOnePlusではないAndroidスマホとiPhoneで使ってみたことを記しておくべきだろう。この組み合わせではHeyMelody OnePlus / Oppoアプリの使用が必要だが、一言でいうと使わなかった。しかしいくつかの主要機能は利用できた。良好な音質が得られるよう、フィットテストがあり、そしてカスタムのサウンドプロフィールをつくることができるOnePlus Audio IDもある。

OnePlus Audio IDは、Nuraがユーザーに再生音を聴くことができるか尋ねながら、数多くの異なるトーンを通じて調整する古いタイプのサウンドテストで提供しているもののベーシックなバージョンだ。これはやや時間がかかるが、最終的には違いを生み出す。筆者が調整した後、より大きく豊かなサウンドになっていた。残念ながらそれ以上のEQカスタマイゼーションは多くない。つまり、サウンド面でベースへの過度の依存以外に不満はさほどない。

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アプリとヘッドフォンのステム部分の両方でコントロールできるノイズキャンセリングも効果的だ。一方、ステムを長押し(3秒)するとこのイヤフォンの最もユニークな機能の1つ、Zen Mode Airが使える。どのテック企業もマインドフルネスのことを考えている時代にあって賢い機能だ。Zen Mode Airではホワイトノイズを流し込む。「Warm Sunrise」という鳥のさえずりや虫の音がする草原のようなサウンドスケープがデフォルトになっている。その他、キャンプファイヤーやビーチなど、4つのサウンドがあらかじめ用意されている。これは、筆者がこれまでに必要だと思った機能ではないが、あらゆることがストレスフルな時代、少し掘り下げてみよう。

デザイン面では、企業はこのごろ2つの選択肢のうちの1つをとっている。AirPodのようなものか、完全に異なるものだ。OnePlusが取った方向は一目でわかる。同社がレビューのために送ってきたマットブラックのペアはあまり目立たないが、白のバージョンは明白だ。マーケットリーダーであるAirPodに酷似しないよう、ステムがメタルになっているようだ。

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快適性の観点からは、手強いものだ。筆者は長時間使用し、ランニングにも使ったがまったく不満はない。結局のところ、AirPodのデザインには何かがあるのだろう。バッテリー駆動時間は傑出していて、イヤフォン単体で5〜7時間(ANCを使用するかによる)もち、スリムケースと合わせると28〜38時間となる。ケースはワイヤレス充電に対応し、この価格ではますますユビキタスな機能だ。

OnePlusは明らかに最初に99ドル(約1万1000円)のイヤフォンを発売することで安価路線を踏襲したかった。しかしよりプレミアムなモデルで何ができるのかを示すGoogle(グーグル)のアプローチに何か感じるところがあり、安価路線から逸れたと筆者は考えている。ProはOnePlusが1年、あるいは2年前にリリースしておくべきだったヘッドフォンだという強い主張がある。しかし遅れてでも出さないよりはいい。

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画像クレジット:Brian Heater

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

Nothingが新型ワイヤレスイヤフォン「Ear(1)」をついに公開、税込1万2650円で8月17日発売

Carl Pei(カール・ペイ)氏が初めてNothing(ナッシング)を世界に向けて発表してから5カ月余りが経過した。その間に、同社は時間の流れとともに少しずつ情報を流してきたように思われるが、いずれにせよ、我々は「Ear(1)」のすべてが明らかになるこの日をずっと待っていたような気がする。

ペイ氏とOnePlus(ワンプラス)とのつながりから生まれる話題性や期待感を備えた、新しいコンシューマーハードウェアのスタートアップとしては、非常に賢明な戦略だったと言えるだろう。我々は2月から現在までに発表された多くの(確かにすべてではないが)ニュースを取り上げ、その名前に関するジョークはほとんど聞き流してきた。

親しみやすい……昆虫を使ったマーケティングテーマに注目(画像クレジット:Nothing)

率直に言って、Nothingが発表したニュースの量は、想像を超えていた。ペイ氏へのインタビューでは、ノイズキャンセリング機能の他、99ドル(約1万900円)という価格が明らかになった。最近では、我々は透明な充電ケースの画像とバッテリー駆動時間(ケース併用でANCをオンにした状態で24時間、オフにした状態で36時間)についての情報を、StockX(ストックエックス)のオークションから手に入れた。実際、あとはイヤフォン本体(おわかりのように、これはかなり重要だ)が公開されるのを待つだけだった。

筆者との会話の中で、創業者のペイ氏は美学を重要な差別化要因として強調していた。確かに、このメッセージは、Nothingが公開するために選んだ画像によっていくぶん混乱していた。会社と製品に関連する最初に公開された画像は、実際にはデバイスのPCB(プリント回路基板)のシルエットだった。2つ目の画像は、ペイ氏が祖母のタバコパイプからインスピレーションを得たという初期のコンセプトだった。

画像クレジット:Nothing

このプロジェクトが、発売前にどれだけ繰り返し磨き上げられたかを、Nothingが強調したかったことは明らかだ。実際、当初の発売を数カ月延期したのも、こうした繰り返しがあったからだとペイ氏は話してくれた。まず1つは、Ear(1)を他の製品とは違うデザインにしたかったこと。そしてもう1つは、製品を(部分的にでも)透明にするために、さらに複雑な要素が加わったということ。つまり、内部(部品やそれらをつなぐ接着剤までも)が、外見と同じように美しくなければならないのだ。

Ear(1)についてすぐに言えることがある。それは「似て非なるもの」だということだ。フォームファクタの点から見れば、イヤパッドから長いステムが垂れ下がっているところは、Apple(アップル)のAirPodsに最も似ている。この製品の透明という特徴は、大部分がこのステムに表れている(ケースは別として)。パッド部分は不透明な白色だが、これははっきり言って内部が見苦しいという事実によるものだろう。

ステム部分には、左右を識別するための赤と白の単色のドットがタッチパネルに表示されている。これは、赤が右、白が左を表すRCAケーブルを意識したものだ。もう1つの優れた美的センスは、ステムの長さ方向にプリントされたNothingのロゴに表れている。ドット文字は回路基板のプリントに対するオマージュであり、Nothingのプレス資料にも使われている。反対側には2つのマグネットのドットがあり、ケースの充電ピンに接続する。

画像クレジット:Nothing

ケースは透明なプラスチック製で、一対の小さな丸い凹みがイヤフォンを固定する。3つめの大きな円形の窪みはケースを持った時に親指を置く場所になる。ケースの中央には白い帯が入っているが、これは見苦しい電子部品を隠しているのだろう。

イヤフォン本体には11.6mmのドライバーが搭載されており、デザインチームとしても携わったTeenage Engineering(ティーンエイジ・エンジニアリング)が、オーディオのチューニングを担当している。Bluetooth 5.2を搭載し、Active Noise Canceling(アクティブノイズキャンセリング)機能は、ノイズキャンセル効果が控えめな「Light(ライト)」モードと、強めの「Maximum(マキシマム)」モード、そしてオフになる「Transparency(トランスペアレンシー)」モードの3種類から選択できる。また、イヤフォンを見失った時にはアプリを使って探すことができるなど、他にもさまざまな機能を備えている。

日本での発売は8月17日。価格は税込1万2650円となっている。レビューの掲載を楽しみに待っていて欲しい。

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

OnePlusがノイキャン搭載ワイヤレスイヤホンOnePlus Buds Proを発表、約1万6500円

数世代のワイヤレスイヤホンを展開したOnePlus(ワンプラス)はとうとうAirPods Pro、そしてプレミアムマーケット全体を視野にとらえた。廉価スマホのNord 2の発売などを含む7月22日のイベントの一環として、OnePlusは正式にOnePlus Buds Proを発表した。

主な機能は、最大40dBの周囲音を排除するために搭載マイク3つを使ったアダプティブノイズキャンセリングだ。フィルタリングのレベルを選べる標準的なアクティブノイズキャンセリングに勝る、と同社は話す。OnePlus Buds Proは11ミリのダイナミックドライバーで駆動し、Dolby Atmosに対応する。

バッテリー駆動時間はイヤホンだけで最長10時間(ノイズキャンセリングなしの場合)、ケースを活用すると38時間となる。ケースはサードパーティのQiパッドでワイヤレス充電でき、10分の充電で10時間駆動分を賄える。

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150ドル(約1万6500円)という価格はAirPodsよりも100ドル安いが、ここで皆が比較したいのはおそらく、Nothingが発表したきたるイヤホンEar (1)の99ドル(約1万1000円)という価格だろう。しかしOnePlusは共同創業者の新会社より1週間先んじることができた。

偶然だろうか。あなたが審判になる。(正直なところ、Ear (1)が遅れたことを考えると偶然だろう)

この価格だとOnePlus Buds Proは最近発表されたBeats Studio BudsやGoogleのPixel Buds、SamsungのGalaxy Buds Proと並ぶ。つまり、これら一群の真ん中あたりだ。デザイン的にはAirPods Proにそっくりではあるが、メタリックなステムが黒または白のバッズの底から伸びている。

筆者はOnePlusの最初の完全ワイヤレスイヤホンOnePlus Budsにかなり圧倒された。このイヤホンはオリジナルのNordスマホのリリースに合わせて70ドル(約7700円)と極めてアグレッシブに価格設定された。OnePlus Buds Proは米国とカナダでは9月1日に発売される。

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

ハッセルブラッドのカメラを搭載したOnePlus 9発表、米国では約7.9万円から

ずいぶん前から、カメラはスマートフォンの戦場となっている。折りたたみ式スクリーンや奇抜なフォームファクターなど、斬新な技術革新がない限り、当面はこの状況が続くと思われる。毎年、モデルチェンジの度に、各社は画質の飛躍的な進歩をアピールし、差別化を図ってきた。

これには意味がある。スマートフォンは改良が重ねられ、概してフラッグシップ機の性能は非常に高くなった。中でもカメラはその向上した性能の一部だが、しかしハードウェアとそれを補強するソフトウェア / AIの両面において、まだまだ改善の余地がある。OnePlus(ワンプラス)は先日、その戦いでビッグネームの力を借りることを発表した。

この中国のスマートフォンメーカーは2021年3月初旬に、写真業界で最も象徴的な企業の1つであるHasselblad(ハッセルブラッド)と3年間の契約を結んだと発表した。米国時間3月23日のイベントで発表された新しい「OnePlus 9」シリーズは、この1億5000万ドル(約163億円)の契約の初期成果を搭載した最初の端末となる。

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この提携は、戦略的な観点から見ても理に適ったものだ。結局、ハイエンドの低価格端末からフラッグシップの競合機へと転換したOnePlusは、Apple(アップル)やSamsung(サムスン)といった企業を視野に入れている。両社とも自社のハードウェアのために長年にわたって確立された画像処理部門を持っているため、OnePlusにとって今回の契約は、明確なブランド提携というだけでなく、これらのメーカーと対等に戦うための切実な試みだったと思われる。

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注目すべきことは、上述の通り、OnePlusが安価な代替品を提供する時代は終わったということだ。米国市場におけるOnePlus 9の価格は729ドル(約7万9000円)から、Proは969ドル(約10万500円)からとなっている。スマートフォンの価格設定としては、プレミアムデバイスのローエンドにあたるが、OnePlus Nordの投入以降、同社の主要モデルラインにおいて、もはや価格は主要な差別化要因ではなくなるといっていいだろう。

当然ながら、OnePlus 9 Proは、このハッセルブラッドとの契約の初期段階における大きな恩恵を受けている。メインカメラは、4800万画素のソニー製センサーを採用し、フォーカススピードの改善と色精度の向上が図られている。超広角カメラには5000万画素のセンサー(こちらもソニー製)が搭載され、レンズは歪みを抑えるように設計されている。興味深いことに、メーカーによれば、これは4cm程度の近距離マクロ撮影にも効果があるという。

3つ目のプライマリーカメラは800万画素の望遠で、最大30倍のデジタルズームが可能(ただし、かなりの情報が失われるが)。そして4つ目としてモノクロカメラも搭載されており、主に白黒写真の画質向上に役立つ。標準モデルのOnePlus 9も同様のセットアップだが、望遠レンズは搭載されていない。

ハッセルブラッドが今回、どのように貢献しているかについて、OnePlusは次のように説明している。

新しいHasselblad Pro Modeは、驚くほど正確で自然な色を提供し、編集作業に向けた確かな基盤となります。ハッセルブラッドの画像処理ソフトウェアをベースに刷新されたユーザーインターフェースは、プロレベルのユーザーにハッセルブラッドならではのルック&フィールを提供します。ISO、フォーカス、露光時間、ホワイトバランスなどを調整することができ、熟練した写真家が写真を微調整する際には、これまで類を見ないほどのコントロールが可能です。また、12ビットRAWフォーマットでの撮影も可能であり、他のスマートフォンで伝統的に使用されている10ビットRAWと比べ、64倍のカラーを実現しています。

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なお、このパートナーシップはまだ初期段階にあり、資金の多くは研究開発に充てられているため、今後さらなる成果を目にすることになるだろう。

ディスプレイは、OnePlus 9がOnePlus 8Tと同じ2400×1080ピクセルの6.55インチAMOLEDを搭載する。リフレッシュレートは120Hz。輝度は最大1100nitsで、HDR10+対応。OnePlus 9 Proは3216×1440ピクセルの6.7インチとなり、リフレッシュレートを下げられるLTPO技術も採用する。CPUはどちらもSnapdragon 888を搭載し、8GBまたは12GBのRAMと、128GBまたは256GBのストレージが用意されている。両モデルとも、29分間で空の状態から100%充電できる4500mAhのバッテリーを搭載する。

米国では3月26日に予約受付が開始され、4月2日から出荷が始まる予定だ。

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タグ:OnePlusスマートフォンHasselblad

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

OnePlusがミニマルなスマートウォッチ「OnePlus Watch」発表、Wear OSは採用せず

噂になるずっと前から、我々はこの日が来ることを知っていた。数世代のスマートフォンといくつかのヘッドフォンを経て、スマートウォッチはOnePlusにとって論理的な次のステップだった。

米国時間3月23日の大規模な発表イベントで、OnePlusは初の主要なウェアラブル製品を正式に発表したが、その名前はひねりのない「OnePlus Watch」だった。その名称が示すように、このスマートウォッチは特に派手なものではない。ミニマルなデザインで159ドル(約1万7000円)という価格も、それに見合ったものだ。

ここで最も興味深いのは、そのOSだ。OnePlus Watchには 「OnePlus Watch OS」 というそのままな名前のOSが搭載されている。Google(グーグル)の 「Wear OS」 は明らかに低調で、Samsung(サムスン)は複数世代のGalaxy WatchにTizenを採用している。

OnePlusはRTOS(リアルタイム・オペレーティング・システム)の上に独自のOSを構築することを選択した。CEOのPete Lau(ピート・ラウ)氏は少し前にOnePlusのフォーラムでこの話題を取り上げている。

RTOSをベースに開発されたスマートウェアOSを選択したのは、優れたバッテリー持続時間を実現しながらスムーズで信頼性の高いエクスペリエンスを提供できると考えたからです。これはスマートウォッチを購入しようとしている人々から寄せられている、最大の懸念の一部を解決しています。

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バッテリーについては確かにそのとおりだ。各社が機能を追加していく中で、スマートウォッチにとってこの点が最大の悩みの1つとなっている。プレス資料によると、OnePlus Watchは402mAhのバッテリーを搭載し、1回の充電で1~2週間の使用が可能だとしているが、これはかなりの性能だ(まだレビュー機を手に入れて検証をしていないが)。これが正しければ、多くのフィットネスバンドと同等の性能を持つことになる。

心拍数や血中酸素濃度などさまざまな健康指標を測定するセンサーが多数搭載されており、これらはOnePlusのHealthアプリからアクセスできる。ストレージは4GBで、そのうちの半分は音楽などに使用できる。また、IP68の防塵・防水性能を備えている。

標準モデルに加えて、ステンレススチールのボディを強度の高いコバルト合金に変更し、傷がつきにくいサファイアガラスを採用したコバルトモデルも発売される。

OnePlus Watchは北米で4月14日に発売される。

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タグ:OnePlusスマートウォッチ

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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

呼吸をしているかのように背面カラーが変わるOnePlusの新コンセプトスマホ

2020年1月にOnePlusは、最初のコンセプトスマートフォンを披露した。Concept Oneと名づけられたこの端末は色が変わるガラスを採用し、デバイス背面の「見えないカメラ」を実現した。このコンセプトは実用的というわけではないが、退屈な古いスマートフォンのアップデートという意味では楽しい気分転換だった。

この観点から見ると、今回のOnePlus 8 Tのコンセプトは大差なく、スマートフォンのアップデートという意味では特に便利というわけではない。もちろん、この技術が実際の端末に搭載される保証もない。このコンセプトの技術は実際の機能というよりも、その外観に関わる。

重要なのはECMF(Electronic Color, Material and Finish)と呼ばれる技術だ。これは基本的には、色が変わるスマートフォンを覆うフィルムだ。素材として金属酸化物を含み、電圧をかけると活性化することでガラスを濃い青から薄い銀に変える。

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OnePlusは「デザイナーたちは、トルコのパムッカレ温泉にある多色の流れ出るお湯から発想しました。自然から多くのデザインが完成し、パムッカレや他の自然の要素からインスピレーションを得ることで、より自然かつ直感的で簡単な新しいインタラクション体験を作り出すことができます」と述べている。

コンセプトモデルの技術的な実用性について、OnePlusは着信を知らせるために色を変える機能を提案している。また奇妙なことに、5Gのミリ波技術によりユーザーの呼吸パターンをキャプチャし、「色を同期して変更することで、スマートフォンを効果的なバイオフィードバックデバイスにする」アイディアも登場している。

この技術が実用化するかどうか、注視しておこう。

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タグ:OnePlusスマートフォンコンセプトモデル

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

OnePlus 8Tは高速充電機能と120Hzディスプレイを搭載する堅実なスマホ、約7万8000円で登場

OnePlusは年2回のスマートフォンのリリースサイクルを続けており、米国時間10月23日に8Tを発表した。この最新デバイスは2020年4月に登場したOnePlus 8からの大幅なアップグレードではないが、最も堅実なAndroidスマートフォンを手頃な価格で提供するという、同社の長年の伝統を引き継いでいる。ここ数年、少しずつ価格は上昇しているが、749ドル(約7万8000円)という価格は、8Tの性能を考えればかなり良い。

今回の大きなアップデートは、6.55インチディスプレイの120Hzのリフレッシュレートと、Warp Charge 65による超高速充電だ。これにより4450mAhのバッテリー容量が15分で1日使用分、40分弱でフル充電できる。

カメラは全部で4つで、その内訳は4800万画素メイン(光学手ぶれ補正機能内蔵)、1600万画素(超広角)、さらにマクロレンズとモノクロレンズを搭載している。端末は近日、米国で500ドル(約5万2000円)以下の価格で発売される予定のさらに手頃なNordに加わることになる。

OnePlus自身もここ数週間で変革があった。共同ファウンダーのCarl Pei(カール・ペイ)氏は先日、会社を辞めると発表した。「ここ数年、OnePlusだけに注力してきましたが、それ以外はすべて後回しにしてきました」と、ペイ氏はTechCrunchに語っている。「仕事を休んでストレスを解消し、家族や友人と過ごすのを楽しみにしている。そして次は何をするか、私の心に従います」と、ペイ氏はいう。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:OnePlusスマートフォン

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

高級Androidスマホ「OnePlus」の共同創業者カール・ペイ氏が会社を離れ新たなベンチャー事業スタートへ

スマートフォンの巨人、OnePlus(ワンプラス)を20代の時に共同設立したCarl Pei(カール・ペイ)氏が、同社を離れたことを、本件に詳しい2人の情報筋がTechCrunchに伝えた。

ペイ氏はOnePlusのスマートフォン製品ラインナップのデザインで長年重要な役割を果たしており、最近発売したOnePlus Nordは同社最大のヒット商品となった。OnePlusが拠点を置く中国・深圳以外でも、ペイ氏はこの中国企業の顔としてさまざまな展示会やカンファレンスに登場し、得意顧客と対話しメディアのインタビューに答えてきた。

OnePlusの黎明期、ペイ氏はさまざまなマーケティング戦略を編み出し、自社製品にとって最良のポジショニングを見つけ話題作りに励んだ。2014年と2015年にOnePlusが在庫のスケーリングに苦慮していたとき、同社はパーティーで端末を販売するなど巧みなマーケティング手法を駆使し、中には新しいOnePlusのスマートフォンを買うためには、現在持っている端末を壊さなくてはならない、というものもあった。

また会社設立間もないころ、ペイ氏はほとんどの時期を中国とインドの安ホテルで暮らし、市場の理解を深めるとともに、新たな都市への移動を容易にしていた。今やOnePlusはインドをはじめとするいくつかの地域で最も成功している高級スマートフォンメーカーの1つだ。

「私たちにまともなプロダクトネジメントはありませんでした。経験不足は時間で補いました」と以前のインタビューでペイ氏は語った。本誌のDisrup 2019では、会社の創成期やスマートフォン市場の状況についてさらに詳しく話をした。

かつてペイ氏は、Samsung(サムスン)に雇ってもらい事業や流通について学びたいと公共の場で頼んだことがある。「そこでサムスンさんに提案があります。御社のインターンにしてください。本気です。サムスンがスケーリング、事業運営や経営でこれほど成功している理由を御社のチームから学べたら光栄です」とペイ氏は個人ブログに書いている

ペイ氏は2012年にソーシャルメディアを通じてPete Lau(ピート・ラウ)氏と出会った。2人は1年後にOnePlusをスタートした。「彼は『世界を変えたいんだ』といい、この男は野心的な心と夢を持っているなと感じました。あれは心からの言葉であり、とても大切だと思いました。彼には忍耐力があります」と2015年のインタビューでラウ氏が回想した。

2人がOnePlusを始める何年も前、ペイ氏は友人ひとりとともにホワイトレーベルのMP3プレーヤーを中国で売ったこともある。

31歳のペイ氏はサムスンには行かないが、次にやりたいことははっきりしている。自分でベンチャーを立ち上げるつもりだ、と彼に近い人物はいう。10月12日に送ったコメント依頼にペイ氏からの返事はない。

また、OnePlusもコメントの求めに応じていない。

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タグ:OnePlus

画像クレジット:Steve Jennings / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook