サーバーレスアプリケーションのデプロイと管理を助けるServerless, Inc.が新たに$10Mを調達

Serverless, Inc.は、早くからサーバーレスを手がけ、2015年にはデベロッパーのためのオープンソースのフレームワークを作っている。今日では同社は、これまでのプロダクトをベースとして、サーバーレスアプリケーションのデプロイとデリバリをデベロッパーがもっとコントロールできるようにしたい、と考えている。そのために同社は、Lightspeed Venturesが率いるシリーズAのラウンドにより1000万ドルを調達した。これで同社の調達総額は、1300万ドルになる。

同社はまた、総合的なツールセットServerless Platformを発表した。これには、Serverless Framework(フレームワーク)のほかに、Serverless Dashboard(ダッシュボード)とServerless Gateway(ゲートウェイ)が含まれている。これらのうち、フレームワークでデベロッパーは、さまざまなクラウドプラットホームで使用するサーバーレスのコードをセットアップでき、ファンクションのルールやインフラストラクチャの依存性などの、クラウドごとの違いに対応できる。ダッシュボードは、デプロイに関する情報を視覚化し、サーバーレスファンクションの動作を、さまざまなクラウドプラットホームの上でモニタできる。

図表提供: Serverless, Inc.

ゲートウェイは、レガシーのツールをサーバーレスのアプローチに取り込む方法を提供する。同社の説明によると: “Serverless Gatewayで企業は容易にサーバーレスを既存のサービスのメッシュに統合できる。それらはコンテナやSaaS、そのほかのレガシーシステムなどさまざまだ。Event Gatewayが、サーバーレスのコンピュートと共に、企業のすべてのビジネスイベントにコードで反応する強力な方法を与える”。

同社のファウンダーでCEOのAusten Collinsによると、企業がサーバーレスファーストの考え方に移行すると、アプリケーションの構築とデプロイの費用が低下するが、しかしそのためには、チーム全体や大きな組織全体にわたって使えるツールが必要である。そして同社は、そんなツールを提供していくのだ、と。

“サーバーレスの開発を実運用にまで持っていくためのツールの需要が、今拡大している。それは、チーム全体のデベロッパーや、あるいは全社のデベロッパーが、サーバーレスの開発を安全かつスタンダードなやり方で実践できるためのツールだ”、とCollinsは説明する。

Collinsによると、フレームワークと通信ゲートウェイは今後もつねにオープンソースだ。同社が企業に課金するのは、サーバーレスのコードのインサイトを得るためのダッシュボードと、ゲートウェイのホステッドバージョンへのアクセスだ。しかしゲートウェイは、オープンソースバージョンを使って企業が自力でホストしてもよい。

サーバーレスによって、デベロッパーは必要なインフラストラクチャを気にせずに、自分たちのアプリケーションを動かすことができる。彼らが書くのはインフラストラクチャにアクセスするコードではなく、イベントをトリガするファンクションであり、そのイベントを動かすために必要なコンピュートとメモリーとストレージは、クラウドのベンダーが面倒を見る。

デベロッパーは、適切なインフラストラクチャのデプロイについて悩む必要がなくなり、ただ、ファンクションがイベントをトリガするときに使うインフラストラクチャに関してのみ、課金される。それは従来の、アプリケーションのためにサーバーをまるまるデプロイし、それらが使われても使われなくても24/7支払うやり方に比べると、きわめて対照的だ。

このやり方は確かに、アプリケーションの開発とデプロイに伴う複雑性をかなり取り去ってくれるが、しかし企業などの一連のポリシーに従ってコードを正しくデプロイし管理していく責任はデベロッパーの肩に100%残る。Serverless, Inc.が提供するようなツールは、そんな新しいやり方には(そのままでは、それだけでは)欠けているかもしれないコントロールやインサイトを、デベロッパーに与える。

2015年にローンチした同社は、現在社員が22名いるが、彼らは分散オフィスの形をとっている。メインのオフィスは、サンフランシスコにある。顧客の中には、EA SportsやNordstrom, Reuters, Coca-Colaなどがいる。今回得られた資金は、主に、同社プラットホームの拡大に充てられる。

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GitHub Enterpriseと〜Business Cloudのユーザーがオープンソースのリポジトリにアクセスできる

Microsoftが最近買収したコードホスティングサービスGitHubが今日(米国時間7/13)ローンチした新しい機能により、企業ユーザーがこのサービス上のパブリックなリポジトリに容易にアクセスできるようになった。

GitHubの企業ユーザー向けバージョン、GitHubがホストするGitHub Business Cloudと、企業自身がホストするGitHub Enterpriseのユーザーは従来、このサービスの上に何百万もあるパブリックでオープンソースなリポジトリに直接アクセスできなかった。それが今回変わり、企業ユーザーは彼らのファイヤーウォールを越えてGitHubのコミュニティのすべてに直接関与し、コラボレーションできることになった。

そのためにGitHubが今回企業ユーザーとエンタープライズユーザーに提供することになった総合検索機能は、内部のリポジトリだけだなくオープンソースのリポジトリも検索できる。

最新のEnterpriseに導入されたそのほかの機能として、コードの変化を調べるときホワイトスペースを無視する指定ができる。また、コードの変更に対して複数のレビュワーの関与を必須とする指定や、サポートチケットの自動化などもある。アップデートの全貌は、ここで分かる。

Microsoftによる買収はそれほど意外でもなかったし、しかもまだ完了していないが、でもMicrosoftと、GitHubを拠り所とするオープンソースコミュニティという無理婚は、今だに議論を喚んでいる。両者はこれまで、目を合わせたことすらなかったのだ。でもぼく個人の考えとしては、それほど心配する必要はないし、現時点ではすでに一件落着して、Microsoftがこのサービスをこれからどうするのか、みんなが見守っている段階だと思う。

関連記事: MicrosoftがGitHubを75億ドルで買収(未訳)
    : MicrosoftがGitHubの運営の独立性を約束      

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Linux Foundationのシルバー会員だったGoogleが最高ランクのプラチナ会員に

Googleは長年、Linux Foundationの会員だったが、でもそのランクは比較的低いシルバー会員だった。同社は今日一挙に、このオープンソースNPOの最高ランク、プラチナ・スポンサーになった。シルバーの会費は年額10万ドルで、大企業にしてはささやかな額だが、プラチナの会費は50万ドルだ。これと並行して、Google Cloud Platformでオープンソース戦略を担当するSarah Novotnyが、Linux Foundationの理事会に加わった。

Googleと肩を並べるLFのそのほかのプラチナ会員は、AT&T, Cisco, Fujitsu, Hitachi, Huawei, IBM, Intel, Microsoft, NEC, Oracle, Qualcomm, Samsung, VMwareだが、Linux Foundationの総会員数は800以上になる。

Linux Foundationの理事長Jim Zemlinは、今日の発表声明でこう述べている: “Googleは世界最大のオープンソースのコントリビューターならびにサポーターのひとつであり、その同社がThe Linux Foundationへの関与を増強したことはまことに喜ばしい。またオープンソースコミュニティの指導的な立場におられるSarah Novotnyを当会の理事にお迎えできることは光栄であり、彼女が本会の大きな力になることは確実である”。

Googleによると同社はこれまで10000あまりのオープンソースプロジェクトをリリースおよび寄与貢献し、その中にはLFが管理するCloud Foundry, Node.js, Cloud Native Computing Foundation, Open API Initiativeなどがある。Cloud Native Computing Foundationは、Google由来のコンテナオーケストレーションサービスKubernetesの、母体的組織だ。

Googleはこれまで長年、非常に多くのオープンソースソフトウェアプロジェクトとそのエコシステムに関わってきたから、シルバー会員だったことの方がむしろ意外だ。

Novotnyはこう述べている: “オープンソースはGoogleの企業文化の最重要の本質であり、われわれは長年、オープンなエコシステムがよりはやく成長できる資質を持っていることと、変化に際して柔軟性と適応性が大きく、より良質なソフトウェアを作れることを認識してきた。The Linux Foundationはオープンソースのコミュニティに根付いており、当団体と密接に協働することによって私達は、コミュニティの総体と関係を持ち、誰もが利益を得る、誰に対しても開かれたエコシステムの構築に、これからも引き続き貢献していける”。

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TencentがLinux Foundationのプラチナ会員になる、Huawei、Alibabaに次ぎ中国勢活発

時価総額5000億ドルの、中国のインターネット巨人Tencentが、Linux Foundation(LF)のプラチナ会員になり、オープンソースへのフォーカスを一層強化しようとしている。

同社はかなり前からLFやLinuxそのものと縁が深く、今年の初めにローンチしたLFのディープラーニング事業の創設メンバーでもある。このたび最高ランクのプラチナ会員になったことにより、同社はLFの理事会にも加わり、同団体とより密接に協力していくことになる。すなわちTencentはLFのプロジェクトやコミュニティに“さらなるサポートとリソース”を提供していくとともに、LFが持つ専門的能力や経験を利用していく。

その一環として同社は、オープンソースのマイクロサービスプロジェクトTARSと、オープンソースのネームサービスプロジェクトTseerをLinux Foundationに寄贈する。同団体のディープラーニングファウンデーションには、オープンソースのAIプロジェクトAngelを提供する。

Tencent Mobile Internet GroupのゼネラルマネージャーLiu Xinが、声明で述べている: “The Linux Foundationのプラチナ会員になれたことは光栄である。オープンソースは、Tencentの技術戦略の中核である”。

そのほかのプラチナ会員は、Cisco, Huawei, Microsoft, AT&T, Samsung, IBMらだ。

今年初めにTencentは、ハードウェア方面のオープンソースを推進する取り組みの一環として、もうひとつのオープンソース団体Open Compute Project(OCP)に加盟した。

Tencentの主要なライバルであるAlibabaも、オープンソースのコミュニティに大きなプレゼンスを維持している。

Alibabaは昨年来、Linux Foundationのゴールド会員だが、その貢献度は大きくて、クラウドコンピューティングサービスAlicloudなどを提供している。また、初の中国の外のクラウド投資として、MariaDBに2700万ドルを投資した。中国国内ではクラウドストレージのQiniuやビッグデータのDt Dreamなどに投資している。

画像クレジット: Bloomberg / Getty Images

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オープンソースWebサーバーの雄NginxがシリーズCの$43Mでさらなる拡張を計画

オープンソースのWebサーバーNGINXを作っているNginxが今日(米国時間6/20)、Goldman Sachs Growth Equityが率いるシリーズC、4300万ドルの資金調達を発表した。

初期の投資家として取締役を送り込んでいるNEAも、このラウンドに参加した。今回はGoldman Sachs Merchant Banking DivisionのマネージングディレクターDavid Campbellが、同じくNginxの取締役会に加わる。同社によると、今回の投資でこれまでの調達総額は1億300万ドルになる。

このラウンドにおける同社の評価額は、公表されていない。

オープンソースのNGINXは評価が高く、著名な大手サイトも含め、全世界で4億のWebサイトを動かしている。一方、商用バージョンには1500の有料顧客がおり、同社は彼らに、サポートだけでなく、ロードバランシングやAPIゲートウェイ、アナリティクスなどの機能を提供している。

NginxのCEO Gus Robertsonは、名門の投資家たちから支持を得たことを喜んでいる。“NEAはシリコンバレーの最大のベンチャーキャピタリストのひとつであり、Goldman Sachsは世界最大の投資銀行のひとつだ。この両者が共同で今回のラウンドをリードしたことは、企業と技術とチームにとって、すばらしい評価だ”、と彼は述べている。

同社にはすでに、商用製品Nginx Plusを今後数週間かけて拡張する計画がある。“われわれには、イノベーションを継続して、われわれの顧客が分散アプリケーションやマイクロサービスベースのアプリケーションをデリバリするときの、複雑性を軽減する必要がある。そのために数週間後には、Controllerと呼ばれる新製品をリリースする。ControllerはNginx Plusの上のコントロールプレーンだ”、とRobertsonは説明する。Controllerは昨年の秋に、ベータでローンチした

しかし4300万ドルを得た今では、同社は向こう12-18か月でNginx Plusの本格的な‘増築’をしたい意向だ。また、世界各地にオフィスを開いて国際展開を本格化したいし、パートナーのエコシステムも大きくしたい。そしてこれらの取り組みの結果、年内に社員数を現在の220名から300名に増やしたい。

同社のオープンソースのプロダクトは最初、2002年にIgor Sysoevが作った。オープンソースのプロジェクトをベースに彼が商業的企業Nginx社を作ったのが、2011年だ。そしてその1年後に、RobertsonをCEOに迎えた。同社は2013年から今日まで、各年の前年比成長率100%を維持し、その軌道は2019年にも継続すると予想している。

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GitLabのハイエンドの利用プランがオープンソースのプロジェクトと教育機関に無償提供

GitHubがMicrosoftに買収されたことに多くのデベロッパーが深い不安をいだき、その多くはGitHubに代わるものを探している。候補の一つがGitLabで、同社も鉄は熱いうちに打つことに決めたようだ。今後より多くのデベロッパーが同プラットホームに集まりやすいようにGitLabは今日(米国時間6/5)、セルフホスティング・タイプのGitLab Ultimateプランと、そのGitLabがホストするGoldプランを、オープンソースのプロジェクトと教育機関向けに無料にした。

GitLabのCEO Sid Sijbrandijはこう語る: “教育機関やオープンソースのプロジェクトは、自分たちのソフトウェアプロジェクトのセキュリティやパフォーマンス管理が完備していない場合が多い。幸いにも今のGitLabは業績も良く、多少の余裕があるので、これらの重要なコミュニティにGitLab UltimateとGitLab Goldの両プランの完全な機能集合を無償でご提供できる”。

GitLabに移行することへの関心は今とても強くて、きのうのGitHubのニュースが流れて以降同プラットホームには14300あまりのユニークビジターがあり、そのデベロッパーたちはGitLab.com上に10万以上の新たなリポジトリをオープンした。その多くがGitLabの無料で制約のあるCoreプランで登録したが、それは基本機能はすべて揃っているものの、大型のプロジェクトには向いていない。

しかしGoldとUltimateは、通常一人あたり月額99ドルの有料制だが、コードリポジトリとしての基本機能のほかに、ロードマップの公開や、依存性とコンテナのスキャン、Kubernetesクラスターのモニタリング、そして近い将来、ライセンスポートフォリオの管理が加わる。

ただしGoldとUltimateプランを無料で利用する場合はサポートが含まれない。サポートを必要とするデベロッパーやオープンソースプロジェクトは、別途一人あたり月額4ドル95セントを払えばよい。

もうひとつの制約は、教育機関(学校、大学)はOKでも個々の学生には適用されないこと。その理由をGitLabは、GitLab側の管理の負担を軽減したいため、と言っている。“あなたが学生であなたの教育機関がGitLabに登録していない場合は、GitLab.com上の公開されているプロジェクトのすべての機能や、プライベートなプロジェクトの無料機能を利用できる。それ以外は有料になる”、ということだ。

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コンテナ化アプリケーションの標準パッケージを作るHelmがKubernetesから乳離れして独立

Helmは、コンテナ化したアプリケーションのパッケージをデベロッパーが作って、そのインストールを大幅に単純化するための、オープンソースのプロジェクトだ。これまでは、人気の高いコンテナオーケストレーションツールKubernetesのサブプロジェクトだったが、今日(米国時間6/1)」からそれは、スタンドアローンのプロジェクトになる。

KubernetesとHelmはどちらも、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)が管理するプロジェクトだ。CNCFのTechnical Oversight Committee(技術監督委員会)が今週初めに、このプロジェクトを承認した。CNCFの事務局長Dan Kohnによると、二つのプロジェクトは関連性が密なので、Helmをサブプロジェクトにすることは理にかなっていた。

“Helmの良いところは。それがKubernetesのアプリケーションであることだ。KubernetesがAPIでHelmはそのAPIにアクセスする。これをインストールするとKubernetesのAPIにもアクセスすることになり、コンテナやポッド(pod, コンテナの集まり)の操作はすべて、デベロッパーに代わってHelmがやってくれる”、とKohnは説明する。

Helmが一連の要求をまとめて面倒見てくれるから、コンテナ化アプリケーションのインストールを何度繰り返してもその一貫性/整合性は維持される。“HelmはアプリケーションをKubernetesへデプロイするときの共通のユーザーニーズをまとめて引き受け、それらの構成を再利用可能にする”、とGoogleとKubernetesの主席エンジニアBrian Grantが声明で説明している。

パッケージは“charts”(チャート)と呼ばれ、一つまたは複数のコンテナから成る。Kohnによると、たとえば、WordPressとMariaDBを単一のコンテナに収めたチャートをデプロイしたい、としよう。チャートを作ることによってそのインストールプロセスが定義され、そのクラスターではどの部分をどんな順序でインストールするかが決まる。

Kohnによると、今回Helmを単独のプログラムにしたのは、それがKubernetesのリリーススケジュールに従わない場合があるからだ。そこでスタンドアローンしておけば、Kubernetesの毎回のリリースに縛られずにすむ。

またそれによってコミュニティの利点も享受でき、コミュニティが一般的なインストールシナリオのためのチャートを作って提供できる。Helmの共同制作者でMicrosoftの主席エンジニアMatt Butcherは、声明中でこう述べている: “CNCFに参加したことによって、コミュニティの利点を享受でき、またデベロッパーのコミュニティが、ワークロードをKubernetesの上で動かすための既製のチャートの、広大なリポジトリを提供する利点もある”。

このプロジェクトのスポンサーはMicrosoftとGoogleのほかに、Codefresh, Bitnami, Ticketmaster, そしてCodecentricなどだ。プロジェクトのWebサイトによると、現在250名のデベロッパーがこのプロジェクトにコントリビューションしている。CNCFに加わったことによって、その数はさらに増えるだろう。

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Linux Foundationにディープラーニングのオープンソース団体が加わる

名前はLinuxでも、Linux Foundationかなり前から、Linuxのためだけの団体ではない。今ではCloud Foundry, Automotive Grade Linux Initiative, Cloud Native Computing Foundationなど、さまざまなオープンソースの財団やプロジェクトを支えている。そして今日(米国時間3/26)Linux Foundationにはさらにもうひとつの財団、LF Deep Learning Foundationのサポートが加わった

LF Deep Learning Foundationの目的は、“人工知能や機械学習、およびディープラーニングのオープンソースのイノベーションをサポートして支え、これらの重要な技術を世界中のデベロッパーとデータサイエンティストにとって可利用にすること”だ。

創設メンバーは、Amdocs, AT&T, B.Yond, Baidu, Huawei, Nokia, Tech Mahindra, Tencent, Univa, そしてZTEだ。今後、さらに増えていくであろう。

The Linux Foundationの事務局長Jim Zemlinはこう述べている: “AIや機械学習およびディープラーニングのエコシステムにおける多くのプロジェクトに長期的な戦略と支援を提供し続けることを目的とする団体をご提供できることは、きわめて喜ばしい”。

同団体の最初の公式プロジェクトはAcumos AI Projectで、これはLinux Foundationがすでにホストしている、AT&TとTech Mahindraのコラボレーションだ。Acumos AIは、AIのモデルとワークフローを開発、発見、そして共有するためのプラットホームだ。

Linux Foundationが支えるそのほかの団体と同じく、LF Deep Learning Foundationもさまざまなレベルの会員資格を支援企業に提供し、また非営利団体も会員として受け入れる。LF Deep Learningの会員は、同時にLinux Foundationの会員にもなる。

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オープンソースのライブラリのセキュリティチェックと脆弱性フィックスを代行するSnykが$7Mを調達

オープンソースのライブラリはデベロッパーにとってとても重要なリソースだが、今日の慌ただしいアプリケーション開発環境では、それらが安全なコードであるという確信を持つことが容易ではない。そこでSnykは、デベロッパーがオープンソースのコードに脆弱性を見つけて直す作業を支援し、確実に安全なコードがプロダクションのその後の工程で使われるようにする。同社は今日(米国時間3/6)、Boldstart VenturesとCanaan PartnersがリードするシリーズAのラウンドで、700万ドルを調達したことを発表した。

このラウンドには、Heavybit, FundFire, VeeamのPeter McKay、およびそのほか数名の投資家が参加した。同社は2016年に、同じくBoldstartがリードするラウンドにより、300万ドルのシード資金を獲得している。

この種のバグフィックスは、アプリケーションが完成して世に出てからではなく、開発チーム自身がやった方がよい、とSnykのCEOで協同ファウンダーのGuy Podjarnyは信じている。今は開発工程にセキュリティチームがいないやり方が一般的になりつつあるが、そうでない方がよい、と彼は言う。ソフトウェアが何か月も何年もかかって構築されるときはそれでも良いが、しかし今日のような開発スピードでは、デベロッパーチームとは別のセキュリティチームがソフトウェアをチェックするやり方は、合理的でも効率的でもない、とPodjarnyは主張する。

“われわれは開発工程の中へエレガントに統合し、オープンソースの部分に既知の脆弱性を見つけ、それらをフィックスする”、とPodjarnyは説明する。同社はユーザーのGitHubリポジトリの中のコードをモニタするが、サードパーティの企業とソースコードを共有している場合も、どのファイルを使っているのかという“マニフェストファイルにアクセスできれば、われわれの仕事にとってとくに問題はない”、と彼は言う。

同社はインターネットのあちこちから情報を集めて、彼らがモニタしているオープンソースプロジェクトの既知の脆弱性とその特徴を知る。ユーザーが使っているライブラリと、使用している言語(JavaScript, Java, .netなど)が分かれば、今使っているコードが古いバージョンである(かもしれない)ことも分かる。

そしてそれらの脆弱性が見つかったら、そのコードに依存しているものを壊さずに早く効率的にフィックスする方法のアドバイスと共に、プルリクエストを送る。

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PodjarnyはBlaze.ioの協同ファウンダーだったが、同社は2012年にAkamaiに買収された。彼は買収後に、その企業のWeb体験ビジネスのCTOになり、2015年のSnykの立ち上げまでそこに在籍した。

そのときのスタートアップ体験が、ニューヨークのアーリーステージVC Boldstart VenturesのファウンダーでマネージングパートナーEd Simの目にとまった。“彼がAkamaiに売ったスタートアップにもうちは投資したが、彼と彼の協同ファウンダーたちには深いセキュリティ経験があった。また同社(Snyk)は、企業の大きな満たされざるニーズ、すなわちコードを継続的にデプロイしていくときの、オープンソースコードのセキュリティの確保というニーズを、満たすことができた”、とSimは語る。

SnykはまだシリーズAの企業だが、しかし今では月間ダウンロード数が35万もあり、大手の有料ユーザー企業が130社いる。同社は今後、対象とするオープンソースプロジェクトをもっと多くしていきたい、と考えている。また、現在30名の社員を、その倍にしたい。今同社は、テルアビブとロンドンにオフィスがあり、ボストンに小さな営業とサポートのオフィスがある。

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Red HatがCoreOSを$250Mで買収してKubernetes路線を強化

エンタープライズLinuxの代表的企業であるRed Hatは近年、同社のOpenShiftプロダクトで、Kubernetesを軸とするコンテナ技術に積極的に注力してきた。そして今日(米国時間1/30)同社は、その路線のさらなる拡張のために、コンテナ管理のスタートアップ*CoreOSを2億5000万ドルで買収すると決定した。〔*: 元々はCoreOSはDockerコンテナの使用を前提とするエンタープライズLinuxディストリビューションである。〕

CoreOSのメインのプロダクトは、LinuxディストリビューションCoreOSと、Googleが開発したオープンソースのコンテナオーケストレーションプラットホームKubernetesをベースとするコンテナ管理ソリューションTectonicだ。本誌TechCrunchのコンテナ入門記事が、ここにある。

CoreOsとRed Hatは、Google, FathomDB, ZTE Corporation, Huawei, IBM, Microsoft, Fujitsu, Mirantisなどと並んでKubernetesの最大のコントリビューターの一員だ。

おそらくKubernetesをめぐる密接な協働関係が契機となって、CoreOSとRed Hatの仲が深まり、この際一つになった方が顧客の共有や人材の有効活用の点で有利、という結論に達したのだろう。両者はコンテナを前提とするLinuxディストリビューションでも、CoreOS vs. Red Hat Atomicで競合してきたが、これについてもやはり、デベロッパー環境を統一すべき、という結論になったのだろう。

次世代の中心的なソフトウェア環境が、自社データセンター上のオンプレミスとパブリッククラウドを併用するハイブリッドクラウドになるのなら、クラウドネイティブな枠組みにより、統一的な方法でアプリケーションをデリバリしていくことがとても重要になる。Red Hatでプロダクトとテクノロジーを担当するPaul Cormierによると、両社の合体はそのようなハイブリッド環境や複数のクラウド環境を 統一的に扱える力を与える。

Cormierは声明文の中でこう述べている: “次世代のテクノロジーは、複数の、そしてハイブリッドなクラウド環境にまたがるコンテナベースのアプリケーションが駆動する。それらは、物理環境、仮想環境、プライベートクラウド、パブリッククラウドなど多様な要素から成る環境だ。KubernetesとコンテナとLinuxが、この変化の核であり、Red Hat同様CoreOSも、これらのイノベーションを推進する上流のオープンソースコミュニティと、エンタープライズ級のKubernetesを顧客に提供していく能力の両方において、リーダー的存在だった”。

昨年CoreOSのCEO Alex Polviもインタビューでこう語った:“うちはGoogleやDocker、Red Hatなどと共に、コンテナという新しい技術カテゴリーを作ってきた、という自負を持っている。うちはこれまで、まったく新しいカテゴリーのインフラストラクチャを作ってきた”。

彼の企業は、エンタープライスKubernetesプロダクトを作って早くからゲームに参戦し、そのことを有利に生かしてきた。“Kubernetesについては、その初期から、すごい大物になる、と感じていた。そして当時からすでに、TicketmasterやStarbucksなどのシステムにKubernetesを導入してきた”、と彼は語る。

彼によると、同社のコンテナ管理システムTectonicには4つのメイン成分がある: ガバナンス、モニタリング・ツール、課金、そしてワンクリック・アップグレードだ。

Red HatのCEO Jim Whitehurstも昨年のインタビューで、うちもコンテナとKubernetesに関しては早かった、と述べた。彼によると、同社はオペレーティングシステムのカーネル(すなわちLinux)もコンテナに入れられることを理解していた。同社は本来Linux企業なのでKubernetesと(Linux上の技術である)コンテナ化技術に早期から専念して、OpenShiftを作った。

CoreOSは2013年の創業以来5000万ドルを調達している。主な投資家であるGV(元Google Ventures)とKleiner Perkinsは、おいしいリターンを得たようだ。いちばん最近のラウンドは、GVがリードするシリーズBの2800万ドルだった。Kubernetesの作者で最大のコントリビューターでもあり、CoreOSの主要投資家であるGVを同系とするGoogleが、Red HatというトンビにCoreOSという油揚げをさらわれた形になったのはおもしろい。

買収は今月中に完了するものと思われる。ただし1月はあと1日だけなので、すでに完了しているのかもしれない。

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オープンソースの分散グラフデータベースDgraphが$3Mを調達しv.1.0にやっと到達

【抄訳】
このところ人気が盛り上がっているDgraphは、オープンソースの分散グラフデータベースで、デフォルトのクェリ言語としてFacebookのGraphQLをベースとする同社独自のGraphQL+-を使用する。今日(米国時間12/19)同社は、Bain Capital Venturesらから300万ドルの資金を調達したことを発表した。そのほかの投資家として、Atlassianの協同ファウンダーMike Cannon-Brookes, Blackbird Ventures, AirTreeなどの名が挙げられている。同社はこれを機に、その主製品であるデータベースがバージョン1.0に達したことを発表した。なお、300万ドルという額面には、昨年のシード資金110万ドルも含まれている。

DgraphのファウンダーManish JainはこれまでGoogleでWeb検索と知識グラフ(ナレッジグラフ)プロジェクトを担当していた。【中略】〔資金調達の経緯〕

Jainによると、グラフデータベースは長年、既存のリレーショナル・データベースを補完する二次的なデータベースとみなされていた。しかし最近では、アプリケーションがますます複雑になるにつれて、いろんなものともののあいだの、大量の関係を表現し追跡する必要性が生じてきた。となると当然、グラフデータベースの出番だ。Jainの予想では、今後ますます、多くの企業がDgraphのようなプロダクトをメインのデータ格納庫として使用するようになるだろう。グラフデータベースは、速さでリレーショナル・データベースに負けないだけでなく、いろんな形の関係性を表現できる柔軟性があるからだ。

DgraphがNeo4などの競合製品より優れているとJainが信ずるのは、それが最初から分散データベースとして構築されているからだ。投資家も同意見で、Bain Capital Venturesの専務取締役Salil Deshpandeは、昨年同社のシードラウンドに参加したとき、こう述べた: “今あるグラフデータベースは本物の分散ではない。それらはノードが一つなら立派に動くが、ノードが複数になると、いろんなアーキテクチャ的ハックに頼らなければならないから、スケールしない”。

Dgraphのプロジェクトは2015年にスタートし、これまでバージョン1.0に達していなかったが、それでもかなりの数のデベロッパーがプロダクションで(本番で)使ってきた。現在のユーザーは、ゲームサービス、広告、フィンテック企業などで、ユースケースは不正ユーザーの検出などだ。このほか、検索エンジンやIoT、医学研究、機械学習、AIなどのユースケースも多い。

Jainによると、プロジェクトをオープンソースにしたのは熟考を重ねた結果だ。Apacheライセンスにしたのは、エンタープライズユーザーに受けが良いからだ。彼によると、このようなプロジェクトが十分な採用数に達するためには、オープンソース以外の道はない。“Uberが使い始めたら、新しいユーザーがどっと増えるだろうね”、と彼は言う。

収益源としては、近くリリースするDgraphのエンタープライズバージョンが軸だ。それはクローズドソースで、同社がホストするバージョンだ。Jainは冗談半分で、それぞれの顧客のそれぞれ独特な環境の面倒をいちいち見てあげるよりも、サービスをこっちでホストした方が楽だ、と言う。

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CoreOSの商用化KubernetesツールTectonicがv.1.8にアップデート、外部サービスの利用が容易に

CoreOSが、ポピュラーなコンテナオーケストレーションツールKubernetesを企業向けに使いやすく商用化して提供するTectonicのマイナーアップデート、v.1.8をリリースする。その新しい機能Open Cloud Services Catalogにより、ユーザー企業のDevOpsは、外部サービスを容易にKuberneesにプラグインできる。

CoreOSでTectonicのプロダクトマネージャーをやっているRob Szumskiが、ニューバージョンを発表する同社のブログ記事で言ってるように、パブリッククラウドは使いやすくて便利ではあるけれども、そこにロックインされてしまって、プロプライエタリなツールしか使えないこともある。

CoreOSのOpen Cloud Services Catalogは、その問題を解決する。‘カタログ’の名のとおりここには、特定のプロプライエタリなツールに代わる多様な選択肢があり、クラウドやハイブリッド環境など、複数の実行環境間の移動や行き来が容易にできる。

“Tectonic 1.8では、CoreOSのOpen Cloud Servicesで、マネージドクラウド(管理サービスを伴うクラウド)が提供すると期待されている苦労のないオペレーションに、さらに一味加えたものを体験できる。通常のプロプライエタリなクラウドサービスと違ってOpen Cloud Servicesは、CoreOSのTectonicプラットホームの上で走る第一級の、完全に自動化された、Kubernetesリソースの集合だ”、とSzumskiはそのブログ記事で述べている。

CoreOSは、提供物のすべてをできるかぎりオープンでポータブルにして、顧客のあらゆる特殊条件や要求にも柔軟に対応したい、と考えている。それだけでなく今度のOpen Cloud Services CatalogはTectonicsのコンソール本体上にあるので、外部サービスの導入も、またその無効化も、きわめて簡単容易である。

Open Cloud Servicesの初期のリソースとしては、etcd, Prometheus, Vaultなどが挙げられる。

Open Cloud Service CatalogはあくまでもTectonic 1.8のリリースの一部であり、基本的には9月の終わりにリリースしたオープンソースバージョンの路線は維持されている。とくにCoreOSが強調するのは、それがあくまでもKubernetesのオリジナルバージョンであり、フォークではないことだ。Kubernetesの管理団体であるCloud Native Computing Foundationも、それがピュアなオープンソースバージョンとして維持されることを期待し奨励している

なお、このバージョンにより、コンテナエンジンDockerも自動的にアップデートされる。デベロッパー(Dev)は、このエンジンを使って、コンテナに収めたアプリケーションを作る。そしてオペレーション(Ops)はKubernetesを使ってコンテナの管理とデプロイを行う。というわけでこのツールは、コンテナのDevOpsの両サイドの面倒を見てくれる。

この最新バージョンは年内にダウンロード可能になるが、既存のTectonic 1.7からのアップデートは自動的に行われる。

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複数クラウドにまたがるアプリケーションの管理をコンテナとKubernetesで自動化するOverclock Labs

Overclock Labsは、アプリケーションの複数のクラウドにまたがるデプロイと管理を自動化により容易にするためのサービスを提供している。そのために同社が作った、分散クラウドインフラストラクチャを自動化するツールは、今どき当然ながらコンテナを使用する。そしてそれらのツールの主役は、コンテナオーケストレーションツールKubernetesだ。

今日(米国時間11/21)、2年前に創業されたOverclock Labsはステルス状態を脱し、130万ドルの資金調達を発表した。投資家はシリコンバレーの複数のエンジェルとCrunchFund、こちらは本誌TechCrunchと名前や経歴を多少共有しているが、本誌と特別の関係はない。

同社は、今回初めて一般に公表される資金を使って、DISCOというものを開発していた。DISCOは Decentralized Infrastructure for Serverless Computing Operations(サーバーレスコンピューティングオペレーションのための分散インフラストラクチャ)の頭字語だ。サーバーレスとあるからにはそれは、AWSのLambdaやAzure Functionsのようなイベントドリブンのサービスか? そう考えたくなるのも無理もないが、しかしOverclock Labsの協同ファウンダーGreg Osuri(CEO)とGreg Gopman(COO)によると、彼らの言う“サーバーレス”とは、完全な自動化のことだ。Lambdaは、イベントドリブンなアプリケーションのためにリアルタイムの自動化をやってくれるが、オープンソースにする予定のDISCOの場合は、もっといろんなアプリケーションのサポートを目指している。なお、同社の三人目の協同ファウンダーは、Adam Bozanichである。

Osuriが説明するその基本的な考え方は、ユーザーがどんなクラウドサービスのプロバイダーでも使えて、それら複数のクラウド間を容易に行き来できるようにすることだ。そのようなデベロッパー体験は、クラウドアプリケーションプラットホームのHerokuにやや似ており、ユーザーインタフェイスはGUIとコマンドラインの両方を提供している。

目下このツールがサポートしているのはAWSとGoogle Cloud Platform、そしてベアメタルのスペシャリストPacketだが、今後徐々にそのほかのクラウドもサポートしていく。DISCOはオープンソースだから、ほかの人たちが自分のものを統合するのも容易だ。

DISCOを使ってアプリケーションをデプロイするやり方は、二(ふた)とおりある。12-factor appのありがたい教えに従ってアプリケーションを作っている場合は、DISCOは単純にソースコードを取り込んでアプリケーションをデプロイする。あるいは独自のコンテナでアプリケーションを作ってる場合は、それらのコンテナをDISCOに渡してデプロイさせる。するとDISCOがコンテナレジストリを扱い、コンテナをデベロッパーに代わって管理する。

DISCOの約束は、アプリケーションのデプロイをHerokuを使う場合のように容易にすること、ただしその1/3のコストで。前にAngelHackを一緒に作ったOsuriとGopmanには、オープンソースのツールを作った経験が豊富にあり、今でもオープンソースのエコシステムの一員だ。だからDISCOをオープンソースにするのも自然な流れで、その上に有料サービスを乗っけていく気だ。

その有料サービスは現段階ではまだ具体化していないが、とにかく同社が真っ先にやることは数か月後にDISCOをリリースし、そのまわりにエコシステムを築いていくことだ。

今では高度なオープンソースのプロジェクトが毎日のようにローンチしているから、DISCOのエコシステムづくりも容易ではないだろう。でも同社のファウンダーたちは、その過程について現実的な見方をしている。それに、コンテナとKubernetesによるアプリケーションのマルチクラウドデプロイと管理の自動化は、誰にでもできることだから、そのうち競合他社があふれてくるだろう。近くAWSのre:Inventカンファレンスがあるから、そのへんの情況を確認してみたい。でもOverclock Labsの連中は、早くスタートした者にはそれなりの優位性があり、ビッグプレイヤーになれる、と信じている。

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Facebookが分散ネットワーキング〜ルーティングソフトウェアOpen/Rをオープンソース化

Facebookはこれまでも、内製のさまざまなソフトウェアやハードウェアをオープンソースのコミュニティに寄贈してきた。そして、今日(米国時間11/15)またまた同社がオープンソース化したのは、同社のモジュール構造のネットワークルーティングソフトウェアOpen/Rだ。

Facebookは当然ながら、ネットワークの運用に関してFacebookならではの、ど外れたスケールのニーズを抱えている。何十億ものユーザーがリアルタイムでメッセージングし、絶え間なくコンテンツをストリーミングしている。そのため、独特の問題を数多く抱えるFacebookは、中でもとくに、ネットワークのトラフィックに関して、従来的なプロトコルでは間に合わないのでそれらを使わないルーティング技術が必要、と痛感していた。

Facebookの技術部長Omar Baldonadoは、こう説明する: “Open/Rは、分散ネットワーキングアプリケーションのためのプラットホームだ。それは、ネットワークの、さまざまな部分の上で動く。そしてそのために、これまでのルーティングプロトコルを使わずに、現代のさまざまなネットワークをプログラミングしコントロールする自由度をわれわれに与える”。

それは最初、FacebookのワイヤレスのバックホールネットワークTerragraphのために開発されたが、Facebookのネットワークバックボーンなどそのほかのネットワークでも使えることに、すぐに気づいた。Facebookのネットワーク本体の中でさえも、それは使える。

同社のトラフィックは常時きわめて大きいし、その条件も頻繁に変化している。そんなネットワーク上では、トラフィックをルーティングするための新しい方法が必要だった。“ネットワーク全体にわたるトラフィックの動的な条件を考慮に入れながら、アプリケーションごとに最良の経路を見つけたい(ルーティングしたい)、と思った”、とBaldonadoは語る。

しかし、社内だけでもそれだけの応用性があるのなら、パートナー各社やそのほかのネットワーク運用者、それにハードウェアのメーカーらは、このツールの能力をさらに拡張できるはずだ。このツールでは実際にJuniperやAristaなどのパートナーとすでに協働していたが、完全にオープンソースにすれば、デベロッパーたちが、Facebookが考えもしなかったことをその上に実装していくだろう。というわけでFacebookの技術者たちは、これをオープンソースにすることの将来性と、それがもたらす価値について、前向きに考えるようになった。

Facebookもそうだが、そのほかの大手Web企業も、ネットワーキングのソフトウェアやハードウェアをますます多くオープンソース化し始めている。最初は完全に自分たちのコントロールの下(もと)にソフトウェアを完成させ、そのあと、それをオープンソースにして、ほかの人たちの能力による改良を期待するのだ。

“このツールは、ネットワークの分散化〜非集積化(バラバラ化)という今および近未来のトレンドの一環だと思う。ハードウェアと、その上のソフトウェアの両方をオープンにすれば、それは誰にとっても利益になる”、とBaldonadoは述べている。

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OpenStack FoundationがOpenStack以外のオープンソースプロジェクトもホストする方向へ

【抄訳】
最近の数年間で、Cloud Native Compute FoundationやCloud Foundry Foundationなど、オープンソース関連の団体がいくつか立ち上げられた。これらの多くはLinux Foundationの一員になっているが、その仲間に加わっていない大きなオープンソース団体のひとつが、OpenStack Foundationだ。ここは、少なくともこれまでは、クラウドコンピューティングプラットホームOpenStackの開発にフォーカスしてきた。

しかし、時代は変わりつつある。隔年で開催されるOpenStack Summitの最後の数日につき合ってみて明らかに感じたのは、OpenStack FoundationがOpenStackプラットホーム以外のものにも目を向け始めていて、将来この組織はLinux Foundationに似たものになるのではないか、という感触だ。ただしそのビジョンはもっとシンプルで、現在の関心に沿ったオープンなインフラストラクチャにフォーカスするだろうが、それらは必ずしもOpenStackプラットホームの一部である必要はなく、プロジェクトも今のガイドラインに縛られないものになるだろう。

OSFのこの多様化路線がうまくいけば、Linux FoundationやApache Foundationなどと並ぶ、大きくて総合的なオープンソース団体がもう一つでき、彼らのOpenStack関連の知識と経験がコミュニティをサポートしていくことになって、オープンソースのコミュニティに変動をもたらすだろう。またOpenStack Foundationが従来ならLinux Foundationに行ったようなプロジェクトもホストするようになると、二者間に興味深い競合関係が生ずるかもしれない。

その初期からOpenStackを採用しているMirantisの協同ファウンダーでCMOのBoris Renskiによると、OSFのこの新しい動きを引っ張るにふさわしい人物は、CTOのMark Collierと事務局長のJonathan Bryce、そしてマーケティングとコミュニティサービス担当のVP Lauren Sellだ。Renskiの見解では、OSFが多様なプロジェクトを手がけていくのは良いことであり、OpenStackが安定期に入りつつある現在は、新しいことに取り組む時期としても適している、と。

では、OSFが今後新たにフォーカスしていくべきテーマは、なんだろうか? Bryceによると、今計画に上(のぼ)っているのは、データセンターのクラウドインフラストラクチャ、コンテナのためのインフラストラクチャ、エッジコンピューティング(Collierがとくに関心を持っている)、継続的インテグレーション/継続的デリバリ、そして可能性としては機械学習とAIの分野だ。

Linux Foundationが主にLinuxユーザーの便宜のためにさまざまなプロジェクトを傘下に収めてきたのと同様、OSFも主にOpenStackでメインのシステムを構築しているユーザーの便宜を図っていく。だから団体の名称はOpenStack Foundationのままでよい、とBryceらは考えている。

【後略】

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MicrosoftがWebサイト診断ツールSonarをコマンドラインツールとWebサービスで提供

MicrosoftのEdgeブラウザーのチームが今日(米国時間10/25)、Webサイトのパフォーマンスやセキュリティをチェックするオープンソースのツールをリリースした。そのSonarと名付けられたツールは、Webサイトのためのlintコマンドのようなサイトスキャナーで、デベロッパーがモアベターでもっと高速かつ安全なWebサイトを作れるための、ガイドを提供する。それはMicrosoftが提供しているWebサービスを利用してもよいし、自分のワークフローやルールにツールを合わせたいデベロッパー向けには、コマンドラインツールもある。

実はこの夏MicrosoftはSonarプロジェクトをJS Foundationに寄贈したから、すでにご存知の読者もおられるかもしれない。でも今回はコマンドラインツールだけでなくWebサービスもあるから、そこにWebサイトのURLを貼り付けるだけで簡単に利用できる。

Sonarのチームは、これまでのWebサイト分析ツールのようにコードの静的な分析だけで終わるツールではない、と自負している。それはコードをコンテナの中で実際に実行するし、また複数の実行テストを並列で行える。しかもSonarは、aXe Core, AMP validator, snyk.io, SSL Labs, Cloudinaryなどの既存のツールを統合している。

さらにチームが強調するのは、問題解決の主役はあくまでもユーザーである、という点だ。EdgeのPM Anton Molledaは、今日の発表声明でこう説明している: “デベロッパーにどこがだめかを指摘するだけでなく、Sonarはそうなった理由も説明する。デベロッパーが今後の実際の方針を決められるためには、問題の理由を知ることが重要だ。Webサイトに求められている要件はサイトによってまちまちであり、画一的な判断をすべきではない。たとえばイントラネット上のWebサイトとネットショップのサイトでは、ニーズが大幅に違う。したがって、Sonarは、使いやすいだけでなく、構成と拡張の自由度が必要なのだ”。

本誌のサイトtechcrunch.comでこのツールを訓練してみたが、残念ながら、返ってくるすべてのエラーが、同じ説明なのだ: “Error in sonar analyzing this rule”(Sonarはこのルールの分析でエラーになりました)。これではあまり役に立たないが、今Webサービス版のSonarは、試してみたいユーザーで混み合いすぎているのかもしれない。

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Cloud Native Computing Foundationに署名方式の強力なセキュリティプロジェクトNotaryとTUFが加わる

Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は、コンテナオーケストレーションツールKubernetesのホームとして知られているが、そのほかにもさまざまなオープンソースプロジェクトが身を寄せている。どれも、現代的なクラウドネイティブ関連のツールで、GoogleやMicrosoft、Facebookなどをはじめ、各社において、今ではそれらの利用が日常化している。

今日(米国時間10/23)はCNCFの厩(うまや)に、Docker生まれの2頭、NotaryThe Update Framework(TUF)が入った。その最初の開発者はニューヨーク州立大学のJustin Cappos教授と、そのTandonエンジニアリングスクールのチームだ。二つは互いに関連していて、どんなコンテンツにも保護と安心の層を加えるNotaryは、TUFの実装なのだ。

これらの背後にある基本的な考え方は、単純にTLSプロトコルを使ってWebサーバーとクライアント間のコミュニケーションを保護するのでは不十分、サーバー自身がハックされることもある、という認識だ。たとえば、Dockerのコンテナを配布して、それらが安全であると保証したいなら、Notary/TUFのクライアント/サーバアプリケーションがメタデータの署名を扱うことによって、さらなる安心の層を加えるのだ。

“デベロッパーのワークフローの中で、セキュリティは後知恵になりがちだ。しかしそれでも、
デプロイされるコードはOSからアプリケーションに至るまですべての部分が署名されていなければならない。Notaryは強力な安心保証を確立して、ワークフローの過程中に悪質なコンテンツが注入されることを防ぐ”、とDockerのシニアソフトウェアエンジニアDavid Lawrenceは語る。“Notaryはコンテナの分野で広く使われている実装だ。それがCNCFに加わることによって、さらに広く採用され、さまざまな新しいユースケースが登場してきてほしい”。

たとえばDockerはこれを使って、そのDocker Content Trustシステムを実装しているし、LinuxKitはカーネルとシステムパッケージの配布に利用している。自動車業界も、TUFの別の実装であるUptane使って、車載コードの安全を図っている。

Notary/TUFについて詳しく知りたい方には、Dockerのドキュメンテーションが勉強の入り口として最適だろう。

“NotaryとTUFの仕様は、コンテンツのデリバリに関する、信頼性の高いクロスプラットホームなソリューションを提供することによって、コンテナを利用するエンタープライズの重要な課題に対応している”、とCNCFのCOO Chris Aniszczykが今日の発表声明に書いている。“これらのプロジェクトが一体的なコントリビューションとしてCNCFに加わることは、とても嬉しい。今後、これらを軸としてさまざまなコミュニティが育っていくことを、期待したい”。

Docker Platform(EnterpriseとCommunityの両エディション)や、Moby Project, Huawei, Motorola Solutions, VMWare, LinuxKit, Quay, KubernetesなどはすべてすでにNotary/TUFを統合しているから、CNCFのそのほかのツールとの相性の良いプロジェクトであることも確実だ。

NotaryとTUFが加わったことによって、CNCFを実家とするプロジェクトは計14になる。

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DockerもついにKubernetesをネイティブでサポート、Swarmの併用も可能

コンテナのオーケストレーションといえば、Googleが開発したオープンソースのツールKubernetesが今や事実上のデフォルトスタンダードになってしまったようだ。だから今日Dockerが、コペンハーゲンで行われたDockerCon EuropeでKubernetesのネイティブサポートを発表したことには、誰も驚かないだろう。

同社独自のオーケストレーションツールDocker Swarmを完全に放棄したわけではないが、今回初めてKubernetesのネイティブサポートを提供したということは、今やそのユーザー数がとても多いから、コンテナ企業である以上、サポートせざるをえないのだ。ただしDockerの場合は、ユーザーがランタイムにオーケストレーションエンジンを選択できる。DockerのプロダクトマネージャーBanjot Chananaによると、毎回SwarmかKubernetesかどちらかを選べるが、コードを替える必要はない。

これまでも、DockerでKubernetesを使うことはできたが、それは必ずしも容易ではなかった。今回発表されたKubernetesのサポートにより、Docker Enterprise EditionとDocker Developer Editionのどちらのユーザーにとっても、それがずっと単純になったはずだ。

Chananaによると、Dockerのアーキテクチャのおかげで、KubernetesとDocker Swarmの併用はそれほど難しくなく、違和感もない。Dockerは顧客に、プログラムのコンテナを作るための標準的な方法を提供している。それはDevOpsモデルでは通常、デベロッパーの担当になる。

一方オペレーションの方は、コンテナのライフサイクルの間にそのデプロイとセキュリティと管理を担当し、そのためにコンテナオーケストレーションツールを使用する。最近の2年間でAWS, Oracle, Microsoft, VMwareとPivotalなどのビッグネームがこぞってKubernetesを採用し、彼らはオープンソースのKubernetesプロジェクトの拠点であるCloud Native Computing Foundationにも参加した。それによりデフォルトスタンダードとしてのKubernetesの地位が、いよいよ確定した。

これだけの企業がKubernetesバスに乗り込んでしまったからには、Dockerも顧客の要望に従わざるをえない。Dockerはこれまで、自社のオーケストレーションツールを使いながらKubernetesをサポートすることもできていたが、でも今後は、大多数のコンテナワークロードでKubernetesが選ばれることが、確実になってきた。

なお、今週のThe Informationの記事によると、GoogleはKubernetesを開発していた2014年に、Dockerをコラボレーションに誘(さそ)っている。でも当時DockerはSwarmを選び、そしてGoogleはCloud Native Computing Foundationへと向かった。今日の発表は、まさに円が閉じたようであり、これからはDockerも、(コードはホストしないけれど)Kubernetesをサポートしていくことになる。

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Mozillaのオープンソース助成制度MOSSは今期の交付額総計が50万ドルを突破

Mozillaは、同団体のオープンソース助成金制度Mozilla Open Source Support(MOSS)の今期(4-9月)の交付総額が53万9000ドルだった、と発表した。この助成金の対象は主に小さなプロジェクトだが、今回はとくに安全とセキュリティをメインテーマとした。

最高額19万4000ドルを交付されたUshahidiは、助けを求めている人が必要としている情報を、素早く集めて散布する。災害で道路が交通不能になっている人たちや、抗議活動で催涙ガスなど警察の攻撃に遭っている人たち、選挙で特定候補への投票を脅されている人たちなどだ。

10万ドルを交付されたRiseUpは、活動家たちのための安全な通信ツールを提供する。クロスブラウザーな(ブラウザーの種類を問わない)フォーマットWebAssemblyの一環としてJavaScriptのモジュールをロードするローダーWebpackが、12万5000ドルを受け取った。HTML5によるゲームエンジンPhaserが5万ドル、HTTPSのデプロイを容易にするシステムの一部であるmod_mdが、7万ドルを交付された。

次期のMOSSは、特定の地域、最初はインドを対象とする。すなわち次回も対象は複数の比較的小さなプロジェクトだが、インド関連がメインになる。

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オープンソースのライセンスをレビューするOpen Source InitiativeにMicrosoftが参加

Microsoftが今日(米国時間9/27)、Open Source Initiative(OSI)にプレミアムスポンサー(Premium Sponsor)として加わることを発表した。1998年に創設されたOSIは、オープンソースに比較的実践的な姿勢で臨み、オープンソースを企業や政府機関などに唱道してきた。OSIは、ベンダー固有になりがちなオープンソースライセンスのレビューも行い、それらが“コミュニティの規範や期待”に沿うよう努めてきた。

プロジェクトの最高位のスポンサーであるプレミアムスポンサーにはGoogle, IGM, HPE, AdblockPlus, GitHub, Heptioなどがおり、それより下位のスポンサーとしてRedHat, The Linux Foundation, Mozilla, HPなどがいる。

MicrosoftのOpen Source Programs OfficeのディレクターJeff McAfferが、今日の
発表声明でこう述べている: “Open Source Initiativeが行う業務は、オープンソースがソフトウェア産業のファーストクラスの一員として進化し成功していくために欠かせない。Microsoftがオープンソースのコミュニティにより広範に、かつより深く関与していく努力の一環としてOpen Source Initiativeの努力を支援できることは、大きな喜びである”。

MicrosoftがOSIと協働するようになってから、今年で2年になる。また2005年と2007年には、Microsoft Community LicenseとMicrosoft Permission Licenseをそれぞれ、同団体に提出している。Microsoft自身のオープンソースプロジェクトのポートフォリオが近年きわめて大きくなっていることも、周知の事実だ。

しかしオープンソースとフリーソフトウェアのコミュニティには、Microsoftの真意に関する疑念もある。Microsoftの前CEO Steve BallmerがかつてLinuxを癌と呼んだ言葉も、オープンソース世界の集団的無意識の中で今だに反響している。Microsoftもそれは十分に承知だが、でも最近のアクションを見るかぎり、オープンソースのコミュニティの一員になるための正しいマナーが徐々にわかってきたようだ。

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