Oppo、折り目が目立たない折りたたみスマートフォン「Find N」を発表

折り目は、どうやら避けられないようだ。それは、大きくて高価な折りたたみ式ディスプレイのちょうど真ん中あたりにある。そして、私が折りたたみ式スマートフォンについて投稿するほぼすべての記事で、必ず(そしておそらく当然ながら)最初にコメントするのがその話だ。代替案としても、MicrosoftのSurface Duoのように、2つの個別のディスプレイの間に隙間ができるのは、理想的とは言えない。

Oppoが新たに発表した折りたたみ式スマートフォン「Find N」の「N」は、正確には「No crease(折り目なし)」の略ではないが、これまですべてのレポートでは、初期の数世代の折りたたみ式スマートフォンを取り巻いていた最大の美的不満の1つである折り目の減少が指摘されている。Oppoによれば、標準的な折りたたみ式に比べて「最大80%目立たなく」なっているとのこと。シワの検出は、もちろん見る人の目にもよるが、何よりも画面の光の当たり方に左右される。

しかし、いずれにせよ、この折り目というやつは、画面の中央に切れ込むという点で、ノッチよりもはるかに始末が悪い一種の厄介者となっている。ここで注目すべきは、Oppoが舞台裏でどれだけの努力を重ねてきたかということだ。同社は明らかに、この製品の発表を急がなかった。報道によれば、これはハードウェアメーカーであるOppoが2018年から運営しているプロジェクトの一環として、6世代にわたる社内開発プロトタイプの後に続くものだという。

現在までのところ、折りたたみ式スマートフォンの全体的な状況は明らかに混とんとしており、その一部は自ら招いた失敗である。Samsungは最初の折りたたみ式で市場に出るのが早すぎたというのが大方の意見だが、その後の世代では消費者向けの製品としてより現実的なものになった。まだ普及したと言える製品はない(Samsungには申し訳ないが)ものの、同社が長い道のりを歩んできたことは疑う余地がない。「Galaxy Z Flip 3」は、私がテスト中に初めて「この携帯電話は使える」と真剣に思った製品である。

Huaweiの初代「Mate X」は、何度か使う機会があったときは期待できるものを感じたが、結局この製品も脇に追いやられ、最終的に同社は振り出しに戻ることにした。そうこうしている間に、このハードウェア・メーカーはそれとは別の大きな問題に悩まされることとなった。

一方、Motorolaの折りたたみ式スマートフォン「Razr」は、最初の試みこそ失敗に終わったものの、第2世代ではその失敗のいくつかを修正することができている。

この製品を見たところ、Oppoは待つことによって、そのような落とし穴をいくつか回避しているように思われる。実際のところ、この業界では、何かを最初に作ることが必ずしも有利とは限らない。その過程において、アーリーアダプターを相手に実質的なベータテストが広く行われるということになるのだ。私は残念ながら、先日開催されたOppoの大規模な発表会に参加できなかったが(これについてはRitaがすばらしい取材をしてくれた)、実機を試用した人たちは、同社がこの分野で成し遂げた数々のことを称賛している。

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少なくとも、Oppoが18:9のアスペクト比を採用し、他の折りたたみ式スマートフォンとは異なり、閉じたときには一般的な携帯電話のように見えるようにしたという点からも、同社が多くの適切な決定を行ったということは容易にわかる。閉じた状態ではかなり厚みがあるが、このヒンジはディスプレイを平らに保つために良い働きをしている。画面のサイズは7.1インチと、Fold 3の7.6インチには及ばないものの、このようなデバイスに惹かれる人々のほとんどにとって十分な大きさだと、私には思われる。

この折りたたみスクリーンを、Samsung Displayが開発したことも注目に値する(ただし、Oppoはその上に多くの独自作業を行ったと述べている)。つまり、Oppoがうまくいっても、Samsungは分け前を得ることができるのだ。上げ潮はすべての舟を持ち上げる。もっとも、これらすべての舟が、Samsung製のコンポーネントをその大部分に使用しているのではないかと思われるけれど。

この製品の障害は(そしてそれはかなり大きなものだ)、中国のみで販売されるということだ。Oppoにとって、世界最大のスマートフォン市場は、それだけで十分ということだろう。もちろん、OnePlusが事実上Oppoに吸収された今、おそらくそこに相乗効果が狙えるいくつかの好機があるはずだ。OnePlusが最近、独自の折りたたみ式コンセプトを手がけていることは、多くの人が知るところである。

画像クレジット:Oppo

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

OPPO初の自社開発チップは画像・映像処理に特化したNPU

中国の大手スマートフォン企業であるOppo(オッポ)は、現地時間12月14日に深圳で開催された年次イノベーションイベントで、初の自社製チップセットを発表した。マリアナ海溝にちなんで名付けられたというこの「MariSilicon X(マリシリコンX)」チップは、機械学習によって写真や動画の処理性能を高めることに特化したニューラルプロセッシングユニット(NPU)だ。

この動きによりOppoは、Apple(アップル)をはじめとする独自のチップを設計しているスマートフォンメーカーのリストに加わることになる。Qualcomm(クアルコム)での豊富な経験を持つJiang Bo(ジャン・ボウ)氏が率いるMariSiliconプロジェクトは、2019年に始まったばかりだった。

このシリコンは、Taiwan Semiconductor Manufacturing Co(TSMC、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)の6ナノメートルプロセス技術によって製造され、2022年の第1四半期に発売されるOppoの次期フラッグシップ機種に搭載される予定だ。現在進行中の世界的なチップ不足は、MariSilicon Xの生産には影響しないと、ジャン氏はこのイベントで報道陣に語った。

Oppoは今回のイベントで、自社開発のスマートグラスの第3世代も発表した。同社ではこれを、Augmented Reality(拡張現実)ではなく「assisted reality(補助現実)」デバイスと呼んでいる。

この表現は適切だ。この重さわずか30gのヘッドピースは「Google Glass(グーグル・グラス)」を彷彿とさせる。スマートウォッチで使用されている「Snapdragon 4100(スナップドラゴン4100)」チップを搭載しており、確かに一般的にはスマートウォッチで見られるような、ナビゲーションや翻訳などの2D情報を、厚さ1.3mmのメガネに投影することに限定されている。周囲の環境を認識するARデバイスのようなものではなく、スマートフォンの延長線上、あるいは目の前にスクリーンがあるスマートウォッチのようなものだ。発売は2022年春に予定されている。

Oppoの新しい「補助現実」メガネ(画像クレジット:Oppo)

そして3つ目の製品は、Oppo初の折りたたみ式スマートフォンだ。同社が巻き取り式スマートフォンのコンセプトを発表してから1年後に登場するこの折りたたみ式スマートフォンの詳細は、15日に発表される予定なので、また後ほど記事を更新してお伝えすることにしたい。

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これまでにわかっているのは、この新型携帯電話の開発を指揮した人物が、OnePlus(ワンプラス)の共同設立者であり、2021年OnePlusがOppoのサブブランドになった後、Oppoのチーフプロダクトオフィサーに就任したPete Lau(ピート・ラウ)氏であるということ。

OnePlusとOppoは、ともにBKK Electronics(BBKエレクトロニクス、歩歩高)の傘下にあり、合併前はサプライチェーンを共有しながらも、独立して事業を行っていた。今回の合併により、2つの携帯電話メーカーは、それぞれのブランドは別のまま、運営とOSを含めた研究開発の力を統合することになった。

OnePlusのもう1人の共同創業者であるCarl Pei(カール・ペイ)氏は、新たに設立したイヤフォンのベンチャー企業Nothing(ナッシング)で話題を集めており、投資家や初期フォロワーの大群を獲得している。

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画像クレジット:Oppo

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(文:Rita Liao、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

OPPOがメガネ向け端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」

INNO Day 2021イベントで、OPPOがモノクル型のウェアラブル情報端末 Air Glass を発表しました。

Air Glass はメガネのつる部分に取り付ける棒状の本体と、蝉の羽のようなアイピース / 表示部からなるデバイス。

OPPO独自開発の超小型プロジェクター Spark Micro LED Projecterで、高輝度・単色256階調の画像を着用者の視野に重畳します。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」

OPPO Air Glass

用途はテレプロンプターやナビゲーション、通知や翻訳など、文字やアイコン中心の実用的な情報表示。OPPOではこれを「アシステッドリアリティ」、aRと称しています。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」本体はメガネのつるに取り付ける形状。

主な仕様は、プラットフォームが Qualcomm Snapdragon Wear 4100、バッテリー駆動時間はスタンバイ40時間・連続駆動3時間。Bluetooth および Wi-Fi接続。

スマートフォンまたはスマートウォッチ OPPO Watch 2 のアプリと接続して使用します。スマートフォン側はOPPO ColorOS 11以降端末が必須。

操作は側面のタッチ、音声、および内蔵のモーションセンサを用いたジェスチャなど。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」充電スタンドに収めたところ。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」メガネと一式。

OPPOがメガネ型端末Air Glassを発表、単眼単色で軽い「アシステッドリアリティ」OPPO Air Glass は2022年に、中国本国で限定数のみを販売する予定です。

Engadget日本版より転載)

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

OPPOが2020年11月に発表した巻き取り式ディスプレイを搭載したスマートフォン「OPPO X 2021」の実機にようやく触れることができました。なおOPPO X 2021はコンセプトモデルであり、あくまでも試作機です。発売されないとはいえ実際に触ってみると完成度はかなり高いと感じられました。

OPPO X 2021は閉じた状態の見た目は普通のスマートフォンとは変わりません。6.7インチのスマートフォンそのものです。本体の大きさは閉じた状態の実測値で約163x約75x約9mmでした。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

ディスプレイの左側はカーブした形状になっています。この形状のディスプレイを持ったスマートフォンはよくありますから違和感を覚えることはないでしょう。よく見るとフロントカメラがありませんね。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

ディスプレイの左側、および上側と下側はベゼルに囲まれています。ベゼルは樹脂製でディスプレイよりわずかに出っ張っています。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

背面はディスプレイ(本体)が伸びるときに左右に分割しますが、分割する部分は斜めにカットされています。背面のカメラ側のパーツの内側の端(エッジ)はわずかに出っ張りがあります。このため平らな場所に置いたときに可動部分と接地面の間に隙間ができます。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

実機を確認すると狭いスリットからディスプレイが出入りすることがわかります。左側の隙間から巻き取り式のディスプレイが伸びて出てきますが、隙間はそれほど気になりません。かなり狭いスリットからディスプレイが出入りすることがわかります。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

本体右側面もカーブしていますが、これはベゼルが曲がっているのであって、ディスプレイは右側の端までは到達していません(ディスプレイ右側はフラットな状態で本体に固着)。下部側に出っ張りが見えるのはベゼルで、ディスプレイが出っ張っているわけではありません。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

閉じた状態で画面表示

右側面にある電源ボタン(指紋認証センサー)の上をスワイプ、またはダブルタップするとことで、モーターの力でディスプレイが伸びて6.7インチから7.4インチへと大きくなります。なおディスプレイが伸びていくと、画面の表示もそのまま拡大されます。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

このあたりの動きは動画でどうぞ。

ディスプレイを開いた状態で、表面を指の腹で押してみましたが、凹んだりたわんだりすることはありませんでした。左側のディスプレイが巻き取られる部分も同様で、薄い素材のローラブルディスプレイを搭載していることを感じさせないでしょう。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

本体を開いた時、閉じたときの下部のベゼルの様子。本体が左側にスライドし、左側に巻き取られているディスプレイが出てきます

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

背面はこのように斜めのスリット部分が開いていきます

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

背面を斜めの角度から見ると、スライドする本体の内部と外側のシャーシにあたる部分の隙間はほとんどありません

ディスプレイを消灯して完全に伸ばした状態で見てみると、閉じたとき(ディスプレイが完全に巻き取られたとき)の端となる部分に縦にうっすらと筋が見えます。フォルダブルスマホ同様、ローラブルディスプレイも曲げられる柔らかい素材のため、このようなラインが見えるのでしょう。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

とはいえ画面表示をつけている状態では筋は見えません。このまま製品化されても気になることはないでしょう。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

カメラは4800万画素とTOFが2つ。あくまでもコンセプトモデルでありこのまま製品化されるものではないため、今回はカメラ画質は試していません。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

ローラブルディスプレイを搭載する巻き取り式スマートフォンは、サムスンのGalaxy Z Fold2やファーウェイMate X2のような折りたたみスマートフォン同様、「スマホ+タブレット」のように2つの大きさのデバイスを1台にまとめた製品です。OPPO X 2021を触ってみると、折りたたみスマートフォンのように両手で開閉する必要がなく、6.7インチと7.4インチの画面サイズの変更がスムーズにできる点が便利だと感じました。

ディスプレイの収縮時にしわが寄ることもありませんでしたが、長期間使っているうちにわずかな隙間からゴミが入り、それがディスプレイの収縮時に表面に傷をつけてしまうかもしれません。またローラブルディスプレイには保護フィルムを張ることもできないため、耐久性も気になります。本体の性能は申し分ないレベルですが、ローラブルディスプレイの品質をさらに高めることが今後の課題のひとつといえます。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

(山根博士。Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:OPPO(企業)ガジェット(用語)スマートフォン(用語)

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OPPOは深圳で毎年開催されているイノベーションオープンデーで最新のARヘッドセットを披露した

世界中のテック企業は、5G接続によって可能になる「次の大きな大物」をいまなお特定しようとしている。OPPOなどの一部の企業は、それが拡張現実になることに賭けている。

中国のスマートフォン企業である同社は、米国時間11月17日に深圳で行われた数百人の記者、アナリスト、パートナーが集まったイベントでARの進展を披露した。ブランドカラーである緑のストロボが光る中、一般的なメガネよりも少々分厚いヘッドセットを手に​副社長のLiu Chang(劉暢、リュー・チャン)氏は「OPPO AR Glass 2021」を発表した。

このヘッドセットは​まだコンセプト段階だのものだが、魚眼カメラが搭載されており、ミリ秒単位で手の動きを追跡し3メートル離れたところから90インチのスクリーンを見るような体験をシミュレートできるという。

このコンセプトモデルは、OPPOが2019年に発表したARを含む未来的な技術に500億元(76億2000万ドル、約7900億円)を投じるという3年間におよぶ計画の結果だ。

​XiaomiからHuawei(ファーウェイ)まで、スマートフォンメーカーはARを採用し、スマホにテザリングし、そのコンピューティングパワーを利用するヘッドセットを設計している。​例えばOPPO AR Glass 2021は、Snapdragon 865チップセットを搭載したOPPO Find X 2 Proにリンクするようになっている。

​OPPOのARグラスの発売時期はわかっていないが、同社はビデオストリーミングサイトiQiyiのようなコンテンツプロバイダとの連携や、開発ツールを広く利用可能にするための開発者イニシアチブのローンチまで、マスマーケットでの採用に必要なエコシステムの構築を積極的に進めている。

同じイベントで、OPPOは既存の折り畳み式スマホに代わるかもしれない「スクロールする」OLEDスクリーンを備えたコンセプトフォンも披露したが、同社はこのディスプレイメーカーがどこなのか明らかにしなかった。

 

カテゴリー:VR / AR / MR
タグ:​OPPO

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(翻訳:TechCrunch Japan)