スマホ用ジンバルDJI Osmo Mobile3をベイエリアでテスト

TechCrunchによるビデオレビューの時間だ。今回、DJIはスマートフォン向けのジンバルの最新モデルを送ってきたので、数週間使用してみた。Veanne Cao(ベアン・カオ)記者がブダペストとウィーンを訪れている間、Gregory Manalo(グレゴリー・マナロ)記者はサンフランシスコのベイエリアでテストを実施した。

ジェスチャーコントロール、ストーリーモード、ヒッチコックのドリーズーム、ハイパーラプスなどのツールが追加されたOsmo 3は、単調な映像に変化を与え、撮影をより楽しくする。これはDJIにとって素晴らしいハードウェアデザインのアップグレードであり、コンテンツ制作者、インフルエンサー、そして一般人にとっても魅力的だ。ただしアナログ時代から映像制作を続けてきた我々には、もう少し自由なコントロールが必要だ。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

インドの教育系スタートアップ「Byju’s」が160億円調達し海外へ

インドで最も評価の高いEdtech(教育テック)のスタートアップ、Byju’sは、国内と海外のマーケットに学習アプリを拡大していくために1億5000万ドル(約160億円)を調達した。

資金調達ラウンドを主導したのは、カタールの政府系ファンドのカタール投資庁(Qatar Investment Authority、QIA)で、Edtechスタートアップに多く投資しているOwl Venturesも参加した。Owl Venturesにとってはこれがインドのスタートアップに対する初めての投資だ。関係筋によると、Byju’sの評価額は昨年の約40億ドル(約4300億円)から、この新規ラウンドで57億5000万ドル(約6200億円)に上昇したとという。

Byju’sはこれまでに約9億2500万ドル(約1000億円)を調達した。新たに得た資金では積極的に国際市場を開拓していくという。同社は米国、英国、オーストラリア、ニュージーランドに進出する計画を明らかにしていた。

Byju’sは今年1月にOsmoを1億2000万ドル(約130億円)で買収した。Osmoは米国の学習スタートアップで5〜12歳の子供に人気がある。Osmoは先月、就学前の幼児に向けた新製品を発表した。

Byju’sは、すべての児童・生徒が複雑な単元を理解できるよう、チューターがピザやケーキなどの実物を使って説明するアプリを提供している。大学や大卒レベルのコースもある。Byju’sは数年にわたってアプリで使われる英語のアクセントを微調整し、さまざまな教育システムに対応してきた。登録ユーザーは3500万人以上で、そのうち約240万人は有料のユーザーだ。

Byju’sの設立者でCEOのByju Raveendran氏は声明の中で次のように述べている。「傑出した政府系ファンドと投資ファンドからの資金提供は、我々のビジネスの強固な基盤の証明だ。インドのEdtech企業は有力な投資家から注目を集めている。インドがデジタル学習の分野をグローバルに開拓しているからだ」。

インドでは、Byju’sはバンガロールに拠点を置くUnacademyなどと競合している。Unacademyは大卒レベルの試験準備をする学生を対象としており、先月5000万ドル(約54億円)を調達した

5〜24歳の人口では、インドが世界一だ。コンサルティング会社のKPMGとGoogleの2017年の報告によると、インドのオンライン教育市場の売上は2021年までに19億6000万ドル(約2100億円)に成長すると見込まれている。

Byju’sは3月までの前会計年度で約2億500万ドル(約220億円)の収益を上げた。 今年度はこれを4億3000万ドル(約460億円)以上にする計画だ。CEOのRaveendran氏は、同社を今後2、3年以内に株式公開する予定であると述べている。

画像:MANJUNATH KIRAN/AFP / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

DJIからスマートフォンのスタビライザーOsmo Mobile登場―Plusそっくりだがカメラ含まず

2016-09-02-dji-osmo-mobile

DJIはスマートフォンのユーザーが手ぶれして非常に見にくいビデオにうんざりしていると考えている。DJIのOsmo Mobileは3軸ジンバルにより安定した手持ち撮影ができるスマートフォン用スタビライザーを発表した。

これはDJIのドローンにも用いられているスタビライザーとグリップのセットで、スマートフォンをセットして非常に安定した滑らかな動画が撮影できる。

このプロダクトはTechCrunchが最近紹介したOsmo Plusから専用の4Kカメラを取り除き、ビデオ機能のあるスマートフォンにカメラの役割を果たさせるというものだ。

DJIによればOsmo Mobile、Osmo Plusに用いられているテクノロジーは基本的に同社のPhantom 4ドローンのスタビライザーと同じものだという。DJI独自のソフトウェアのおかげで、スタビライザーは人間の顔にロックさせることができる。ラフティングで急流を下るようなカメラも人間も激しく揺れる状況でのビデオ自画撮りに理想的だ。このソフトを利用すれば三脚を使わずにタイムラプス、パノラマ、長時間露光などの高度なショットが撮れる。

価格は300ドルで、出荷は2週間後になるという。

スマートフォンのスタビライザーというコンセプトは特にユニークなものではない。電子手ブレ補正なら50ドル程度から、メカニカルなジンバルを用いた製品でも100ドルくらいから入手可能だ。しかしDJI Osmoが追随を許さない点はバンドルされているソフトウェアだ。今回発表されたOsmo Mobileでもソフトウェアは安定化メカニズムと協調動作する。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

コンピュータと手でさわれる‘物’を併用する教育ゲームのOsmoが数学おもしろゲームNumbersを発売

iPad用のゲームアクセサリを作っているOsmoが今日(米国時間9/17)、子どもが遊んでいるうちに算数/数学*の概念が身につくゲームNumbersをローンチした。同社は、教師たちが今数学を教えるために使っている、無味乾燥でおもしろみのないワークシート(練習問題集)を駆逐したい、と考えている。〔*: 以下‘数学’に統一〕

Numbersは海の中を舞台とするゲームで、プレイヤーはゲームのアクセサリとして提供される物理的なタイルを使って、指定された数を右値とする等式を作り出す*。成功するたびに、泡の中に閉じ込められていた魚が自由になる。〔*: その意味については上のビデオを。〕

子どもたちのコンピュータやiPadとの接触機会は、近ごろとても増えているが、小学生が数学を勉強するために使っているツールは、ゼロックスマシンの登場以降、基本的にまったく変わっていない。Osmoは、新しいゲームでこの状況を変えられる、と考えている。

Osmoは2013年のDisrupt SFで、初めてTangible Play(触れるゲーム)をローンチした。触(さわ)れるというのは、iPad本体以外に物理的なピースを使う、という意味だ。たとえば同社が作ったMasterpieceは、子どもたちがiPadの画面の画像を実際の紙の上にトレースする。Tangramでは、物理的なタイルを並べて画面の画像と同じ形を作る。

Sharmaは、Numbersで数学に積極的に関わる子どもたちが増えてほしい、とくに女の子たちが、と言う。テクノロジ企業に女性が少ないことは、女の子がSTEM(science, technology, engineering and mathematics; 科学・技術・工学・数学)学科にあまり関心を持たないことが原因だ、と言われている。OsmoのファウンダParmod SharmaとJerome Schollerは、Numbersのような女の子でも夢中になれるゲームがあれば、そのギャップは填まる、と思っている。

Sharmaが数学教育に関心を持ったのは、自分の子どもたちの様子からだ。彼の幼い娘は、数学の授業にフラストレーションを感じているようだった。

“子どもたちが実際に自分でできることや、作れるものがあれば、もっと数学に関心を持つと思う”、とSharmaは語る。“これまでの数学教育は、それをトライしていない”。

彼は、数学をもっと気楽に楽しめるものにしたい、と考えた。そのために考案したNumbersは、右値がその数になる等式なら、何でも正解だ。ひとつの問題の解はひとつだけではない、ということを子どもたちは学ぶのだ。

Osmoは、教科書出版大手のHoughton Mifflin Harcourtとのパートナーシップを発表した。Osmoのゲームを利用する学校を増やすことが、その目的だ。今は、約4000の学校がOsmoを使っている。

OsmoのNumbersは今日(米国時間9/17)発売される。NumbersとMasterpieceとWordsとTangramsとNewtonをセットにしたGeniusキットは、小売価格が99ドルだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa