AndroidのGmailにリッチテキストとインスタントRSVPがやっと導入

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GoogleがAndroid上のGmailの、二つの小さいけど便利なアップデートを発表した。

まず、Web上のGmailには前からあったリッチテキスト形式が、初めてモバイルにも導入された。この書式のオプションはかなり単純明快で、太字と斜体と下線と色と強調(ハイライト)を指定できる。メッセージング中のテキストのリンクはできないが、でも日常的には太字が使えれば十分だろう。

インスタントRSVPも、WebバージョンのGmailから今回持ち込まれた。これまでのようにGoogle CalendarやMicrosoft Exchangeを別途立ち上げてスケジュールをチェックしなくても、招待メールの日付をタップするだけで、自分のスケジュールがポップアップする。つまりスケジュールチェックをGmailの中でできてしまうのだ。

なお、MicrosoftのOutlookのモバイルバージョンには、かなり前から同様の機能がある。

iOSのGmailにこれらの機能がいつやってくるのか、Googleはその予定を発表していないが、最初Inboxに登場しても意外ではないだろう。InboxはGoogleの次世代メールクライアントだから、リッチテキストなどがまずInboxでローンチしない方が、むしろ意外だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

社員のうっかりメールで機密情報が社外に漏れることを防ぐ機能がGoogle Appsに加わる

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Google Appsの“何でもあり”バージョン(10ドル/月/人)Google Apps Unlimitedに今日(米国時間12/9)から、新しいプライバシーツールData Loss Prevention(データ喪失保護)機能が加わる。それは、社員がうっかり機密情報を外部にメールすることを防ぐ機能だ。

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Unlimitedを使っている企業は、この機能を有効にして、さまざまなルールを指定できる。たとえば、社会保障番号やクレジットカードの番号のあるメールは送らずに隔離する、など。番号だけでなく、特定のキーワードなども“禁句”として指定できる。極秘裏に進行しているプロジェクトが、外部に漏れることを、防げるだろう。既製のルール集合は今後もっと多くする、とGoogleは言っている。

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今のところGoogleの既製のルールがカバーしているのは、合衆国とカナダとフランスの社会保障番号、運転免許証の番号、イギリスの国民健康保険番号、すべてのクレジットカード番号、銀行の店番号、銀行口座のSWIFTコードなどだ。

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なお、チェックはメールの本文と添付ファイルの両方に対して行われる。

ルールは発信だけでなく入信メッセージに対しても適用できる。また、ルールの適用を特定の部課や社員たちに限定することもできる。社内のみと指定されたLAN上のメールも、それが外部に送られようとしたときには送出を拒絶される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Outlook.com、新しい受信箱自動化システムでGmailのフィルターに対抗

MicrosoftのOutlook.comは、メールを処理する複雑な「ルール」を作るための新しい方法 ― 自分の受信箱用のIFTTTレシピのようなもの ― を、多くの使いやすさ改善と共に、今日(米国時間5/13)発表した

Outlook.comは、Microsoftの成功例の一つだ。MicrosoftがHotmailの移行を1年ほど前に完了した時、Outlook.comには4億人のアクティブユーザーがいて、うち1.25億人はモバイルでアクティブであると話した。そろそろ新しい数字の時期だ。(私はMicrosoftに、どうやって「アクティブユーザー」を数えているのか質問しているので情報が入り次第記事を更新する)。もちろんOutlook.comは新サービスとしてスタートしたものであり、一定の移行期間を経た後、Hotmailのユーザーベースを吸収する予定だ([アップデート:MicrosoftはTechCrunchに、月間アクティブユーザー数の算出方法を提供した。「Outlook.comはアクティブユーザーを、ウェブ、メールクライアント、またはスマートフォン経由でサインインした人と定義している」)。

新しい「高度なルール」機能では、メールの経過時間等複数の「条件」を作成できる。例えば、「メールが未読で、3日間以上経過し、連絡先にある相手からなら、重要フラグを付ける」等。このツールは、パワーユーザーを喜ばせそうだ。もちろんGmailも、フィルタリングテクノロジーを持っている。

Outlook.comの古いルール設定画面はこちら。

下に貼った新しいルールは今日から展開されるので、まだ来ていない人はもう少しの辛坊だ。

新機能に関するMicrosoftの記事によると、Outlook.comユーザーは、1日当たり「返信」ボタンを800万回押している。案外少ない数字だなと感じることはさて置き、同ウェブメールサービスでは、メールの文中で返信できるようになり、新しい画面に移る必要がない。またOutlook.comは「アンドゥー」機能も導入した。Gmailがかなり前から提供しているものと似ている。

さらにOutlook.comは、連絡先の相手と話すために使うチャットサービスを、変更できるようになった。

今回のアップデートは、Outlook.comが一部の領域でGmailと対等に戦うのを手助けすると共に、ウェブメールの進化にも役立つだろう。Outlook.comは、Microsoftの「サービス」ビジネスモデルにおける、モバイルファースト、クラウドファースト方針と一致している。Outlook.comは、OneDrive、Office Onlineエコシステムとも密に連携しているので、メールツールの利用促進は、Microsoftの成長に不可欠な他のクラウド製品の利用にもつながるだろう。

IMAGE BY FLICKR USER Abhishek Shirali UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN CROPPED) 

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook