このロボットはあなたに代わって壁にペンキを塗ってくれる

部屋の壁にペンキを塗ったことのある人なら、隙間なく塗るのが簡単でないことを知っているだろう。MISTの作ったロボットなら、抽象画家のジャクソン・ボロックのようにペンキを塗ってくれる。

ロボットはマッピング・テクノロジーとエレベーター風の台に乗ったノズルで壁を上下にわたってスプレーしていく。ウォータールー大学出身の開発チームはプロトタイプを完成させ、Marverickと名付けた。チームにはApple、Facebookといった有名企業に在籍したメンバーもいる。

Maverickにとってこれはまだ始まったばかり。開発チームは使いやすくするために機能を追加していく予定だ。

「スプレー機の後ろにカメラをつけて、画像処理によって塗装するかどうかを判断することを考えている。そのためのソフトウェアロジックは完成していて、塗装品質の検出アルゴリズムもある。ただ、ビデオに写っているものにはカメラがまだ設置されていない」とチームは言った。

ビデオにあるように、プロジェクトは土台とアームとスプレーシステムからなる。ロボットは部屋のマップを作ったあと、塗るべきところを塗り、そうでないところを避けていく。必要に応じてマスキングテープを貼ることにはなるだろう。ペンキを買いに走る時間があればMarverickは何層かペンキを塗ることができるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Tesla、Model 3の生産を24時間体制へ

TeslaはModel 3セダンの生産能力を引き上げようとしていることがJalopnikが入手したメールでわかった。今週当社はModel 3の製造ラインを中断したが、このメールによるとラインは間もなく再開されるほか、第三の作業シフトが追加されて深夜にも製造が可能になる。Teslaは6月までに週6000台のペースでModel 3を製造することを目標にしている。

Elon Muskが書いたと言われているそのメールには、Model 3の生産や支出計画、製造公差から、Tesla社が利益をあげていないこと、ミーティングが会社を滅ぼすことなど幅広い話題について詳細に書かれている。

このメールによると、Model 3の生産ラインが「包括的なアップグレード」のために停止していたのは3~5日間だった。Teslaは来月中でにModel 3の生産台数を3000台から4000台に引き上げる予定だ。同社は走行距離6000マイルを可能にする新しいアップグレードを6月末までに計画している。先週Teslaは、3週連続でModel 3を2000台以上生産した。

2カ月で生産台数を3倍にするのはかなりの難題だ。

この目標達成のために、Teslaはフリーモント工場の総合組立て、車体、および塗装ラインに新たなシフトを導入する。また同社はフリーモント工場およびGigafactoryで、生産日程を守るために計400名の従業員を雇用する。

この生産増加のニュースは、Tesla工場の安全性と労働環境に関する一連の批判を受けて公表された。Teslaは必死に報道と戦っているが、従業員らがMuskの高い生産目標と戦うかぎり問題は続くに違いない

Muskは出費も管理しようとしているようで、100万ドル以上の支出はすべてMusk本人の承認が必要なった。おそらくMuskは、ファンたちが資金を募って買ったソファーは受け取ることになるだろう。

Jalopnikはメール全文を公開し、ミーティングについて最後に書かれている部分は読む価値がある。ごく一部を以下に引用する。「多すぎる会議は大会社を破滅させる原因であり、ほぼ間違いなく時間とともに悪くなる。大人数の会議は、出席者全員に価値を与える確信があるときだけに限り、その場合も非常に短かくすべきだ」

Teslaは本誌のコメント要求に返信していない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

どんな物でもタッチセンサーにしてしまう伝導性の塗装技術がCMUに誕生

カーネギーメロン大学(CMU)の研究者たちが、どんな面でもタッチパッドにしてしまえる伝導性のスプレー塗料を発明した。そのシステムはElectrickと名付けられ、“電界トモグラフィー(electric field tomography)”と呼ばれる技術を利用している。

同大の博士課程の院生Yang Zhangが作ったElectrickは、塗装した面の端に電極をつける。すると、木でもプラスチックでも壁でもゼリーでも工作用粘土でも何でも、タッチを検出できる面になる。こうやって加えたタッチ感度を利用してこれまで、玩具やギター、壁などの位置コントロールに成功した。

Human-Computer Interaction Instituteの助教授Chris Harrisonによると、“缶入りのスプレー塗料でほとんどどんなものにもタッチスクリーンをつけられる技術は、これが初めてだ”、という。

彼らのレポートは曰く:

多くのタッチスクリーンと同様に、Electrickも分流効果を利用する。指がタッチパッドに触(さわ)ると、少量の電流が接地へ流れる。その物や伝導性塗装の端に複数の電極をつけることによって、Zhangと彼の同僚たちはどこでいつその分流が起きたかを特定できた。彼らはこれを、電界トモグラフィーを利用して行った — 少量の電流を二つの電極間に継続的に流し、電圧の変化に注目した。

 

作者たちが今考えているのは、対話性のある壁や、指の位置を感取してアプリを起動するスマートフォンケース、などへの利用だ。その塗装面を保護するための保護膜も、可能だ。

Zhangはこの技術を、デンバーで行われるカンファレンスHuman Factors in Computing Systemsで発表する予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AirPodsのカラーバリエーションを提供するColorWare(日本にも出荷可)

colorware-airpods

白のAirPodsが悪いというわけではない。ただ、少々たいくつな感じがするのは否めないと思う。そんな人むけのサービスがColorWareで、AirPodsのカラーバリエーションを提供してくれる。色の種類も豊富に用意されている。さらに追加料金を支払えばケースにも色を塗ってくれる。

ちなみにColorWareは2000年代から、こうしたサービスの提供を行なっている。Appleプロダクトのカラーバリエーションの提供を主力サービスとして提供している。iPodのカラーバリエーションを最初に提供したサービスのひとつでもある。

もちろん費用はかかる。AirPodsを好きな色に変更する価格は289ドルよりとなっている。AirPods本体も含んでの価格なので、カラーリングの価格は130ドル程度よりということになるわけだ。色は58色から選ぶことができ、ソリッド塗装だけでなくメタリック塗装を選ぶこともできる。ケースの塗装は30ドルだ。

現時点では、注文の処理には6週間ほどかかるとのこと(訳注:現在サイトではシッピングまで10-12週間かかると記されています)。AirPodsを好きな色に染めるのに、コストなどあまり意識しないという人も大勢いるようだ。もちろんこうした人の存在にはAppleも注目していることだろう。おそらくは、Appleも自社製品としてカラーバリエーションを提供してくると睨んでいるのだが、果たしてどうだろうか。

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(翻訳:Maeda, H