テスラのパートナーであるパナソニックがネバダのギガファクトリーを一時閉鎖

Panasonic(パナソニック)はCOVID-19拡大の懸念から、パートナーであるTesla(テスラ)とともに操業していたネバダ州の巨大な工場から3500名の従業員を引き上げる。

同社は米国時間3月20日に、来週初めに工場の稼働を縮小しその後14日間閉鎖する、と発表した。この動きはパナソニックの従業員にのみ影響する。Teslaもネバダ州スパークスにあるいわゆるGigafactory 1(ギガファクトリー・ワン)で数千名の従業員を雇用している。

現在のところTeslaはコメントに応じていない。

2014年6月に操業を始めたGigafactory 1は、バッテリーの容量を全世界的に拡大し、電気自動車のコストを下げることによって持続可能エネルギーへの移行を加速する、というTeslaの目標の実現に欠かせない要素だ。パナソニックはこのプロジェクトのサプライヤー、協力者としてとしてプロジェクトにおいて最も重要なパートナーだった。

この工場はModel 3の電動モーターとバッテリーパックだけでなく、同社のエネルギー保存プロダクトであるPowerwallとPowerpackも製造している。パナソニックはセルを製造し、Teslaはそれを同社電動車用のバッテリーパックに使っている。

パナソニックのスポークスパーソンであるAlberto Canal(アルベルト・カナル)氏は、次のように声明している。

パナソニックはすべての従業員の健康と幸福を守ることを義務としている。ネバダ州スパークスにあるパナソニックの工場は来週初めより操業を縮小し、その後14日間閉鎖する。閉鎖の影響を受ける従業員は14日分の給与全額と福利厚生を受け取る。パナソニックはまた、工場の衛生状況を向上するためのいくつかの措置を制定する。社会的距離(social distancing)を奨励し、シンプルかつ安全で効果的な行動を可能にする。この14日間で、工場施設は徹底的な洗浄が行われる。

パナソニックがいなければ、Teslaのサプライチェーンに不具合が生じてしまう可能性がある。そのためTeslaは3月27日よりModel X、Model S、Model 3そして現在、Model Yの組み立てを行うカリフォルニア州フリーモントの工場における製造を中断する。

画像クレジット:Tesla

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018開催――デモスペースは大混雑、飛び入りプレゼンも

デジタル事業のコンサルティング企業、シグマクシスと食産業のスペシャリスト、シアトルのNextMarket Insightsがミッドタウン日比谷でスマートキッチン・サミット・ジャパン 2018を開催した。8月9日の2日目に参加できたので簡単にご紹介したい。昨年のスマートキッチン・サミットに比べ講演者、参加者、デモ、いずれも倍以上に増え、食のデジタル化、スマート化がメインストリームになりつつあると実感した。

クックパッドはAWS、SHARP、LIXILなどパートナー企業10社を発表しOiCy事業を本格化させることを発表した。OiCyはクックパッドに集まった膨大なレシピをアルゴリズムによって標準化し、スマートキッチン家電と連携させていく試みだという。パナソニックも社内ベンチャー、「ゲームチェンジャー・カタパルト」がさらに前進していることを発表した。

このカンファレンスはNextMarket Insightsがスタートさせたもので、アメリカ発のカンファレンスらしくグローバルな視点が特長だ。今年も機械学習を利用した生鮮食品トラッキングサービスのChefling、オンライン・レシピ・アシスタントのSideChefのファウンダーとクックパッドの吉岡忠佑氏によるパネルではNext MarketのCEO、Mechael Wolf氏がモデレーターとなってさまざまな意見を聞き出していた。SideChefのKevin Yu氏が「データ処理はもちろん重要だがさらに重要なのはユーザーのエンゲージメント」だとして吉岡氏らも賛同した。

Yu氏によればEU市場は日米市場よりセグメントが細かく、いっそうきめ細かいローカライズが必要だという。われわれ日本人はヨーロッパが言語、文化とも非常に多様であることを忘れがちだが、現実にビジネスをする上では重要なポイントになるはず。

しかし今年のSKSでは日本の大企業、ベンチャーのスマートキッチン事業が大きく勢いを増していると感じた。ランチブレークのデモスペースは朝の電車なみに混み合っていて、デモの手元を見るには頭上に流されたライブ映像を見るしかないほどだった。デモではパナソニックの社内ベンチャーで開発された「おにぎりロボット」が面白い。パナソニックで「ごはんひとすじ」で来たという担当者の説明によれば「外はしっかり、中がふわり」というおむすびの理想形を作れる装置だという。

 

ちなみにライブストリーミング用のデジタル一眼のプラットフォームにTechCrunch Japanでも最近紹介したDJI Roninジンバルが使われていた。

セッションの合間に飛び入りのプレゼンを募ったところ、主催者の予想を超えてたちまち5、6チームが登場した。「ひっこみ思案で黙り込んでいる」という日本人のステレオタイプはスマートキッチンに関しては過去のもののようだ。とかく後向きといわれがちな行政からも農水省、経産省、総務省から若手官僚が登壇した。総務省の岸氏が「数字だけみていくのではダメ。まず明るい未来のビジョンを作り、そこに到達するためにどういう具体的な方策があり得るか考えるのでなければ」と力説していたのが印象に残った。

 

最後に昨年に続いて、外村仁氏が登壇。外村氏は元Apple Japan、元Evernote Japan会長などを歴任したシリコンバレーの連続起業家であるだけでなく食のエバンジェリストでもあるというスーパーマン。外村氏はAnovaの低温調理ヒーターの最新版を会場で紹介しながら、食がますますスマート化、サイエンス化しているグローバルなトレンドに日本が遅れかけていることに注意を促し、「これはやっていけないコトなのかもしれないと、自己規制してしまうのが一番いけない。最初から明示的に禁止されたこと以外は全部やっていいんです。どんどんやりましょう」とベンチャー・スピリットを力強く応援した。

 

カンファレンスの詳しい内容についてはシグマクシスのサイトFacebookページに詳しく紹介されている。Facebookページにはスピーカー、参加者全員の写真も掲載されている。

Tesla、パナソニックのソーラーパネルを広告―後付け可能で既存の屋根にブレンド

Teslaは太陽電池を全面採用した独自の屋根を今年後半に市販する計画だ。しかしこの屋根を利用するには家を新築するか、既存の屋根をすっかり葺き替える必要がある。これに対してパナソニック製のソーラーパネルは屋根に後付してソーラー電力を利用できるようにする。Teslaが先週末からサイトでこのパネルの広告を始めたのは賢明な戦略だ。

Tesla’s Energyサイトに新しい屋根用タイルが登場したのを発見したのはElectrekだ。パナソニックがTeslaとの提携の一環として特別に製作するパネルで普通の屋根タイルにブレンドする目立たないデザインだ。TeslaとPanasonicは以前から自動車用バッテリに関して戦略的提携関係にある。両社はこの協力をソーラー・エネルギーの利用全般に向けて拡大し、ニューヨーク州バッファローに大規模な工場を建設した。ここで製造されるソーラーパネルはTeslaを通じてのみ販売される。

ElectrekとTeslaによれば、 実際の生産はこの夏から始まるという。パナソニックのソーラーパネルは開発中のTeslaのソーラー・タイルほど屋根に完璧に溶け込むわけではないが、屋根タイルに現在よく用いられている濃い色に近い。他のソーラーパネル素材よりずっと目立たないはずだ。ソーラー・エネルギーを利用したいが不必要に目立つ素材を嫌うユーザーに人気が出そうだ。

スペックについていえば、モジュールには325Wの発電能力がある。Teslaでは耐候性、寿命に関してあらゆる既存の製品以上だとしている。Teslaでは上記の新設サイトで見積もりを受け付けている。ただし実際の施工がいつから始まるかは今後明らかになる。

〔日本版〕Teslaは日本でも太陽光発電システムを販売するサイトをオープンしている。パナソニックの太陽光発電・蓄電システムのページ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

真のTechnicsは死んだ(またもや)…貴重なブランド資産をもっと正しく扱え

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[筆者: Travis Bernard]
TechnicsがCES 2017で、ターンテーブルGrand Class SL-1200GRを発表した。それは基本的に、昨年発表されたSL-1200Gの微調整バージョンだ。

レコード盤のファンなら、こいつは廉価バージョンだ、と思いたいところだが、しかしそれはまったく違う。Technicsは価格を発表していないが、Gizmodoの記事は2000ドルぐらい、と言っている(昨年の機種は4000ドルだった)。

もしもその新しい“廉価版”のTechnicsのデッキが本当に2000ドルなら、真のTechnicsは死んだ(またもや)と言っても過言ではない。

この惑星上のすべてのDJが欲しがるのは、Technics SL-1200 MK2だ。それは世界でもっとも人気の高いターンテーブルのひとつであり、今なら中古をeBayで1000ドル以下で買える

高級機のTechnics SL-1200 MK2がまだ中古でたくさんあるのに、誰が新しいバージョンに2000ドルを払うだろうか?

また、同程度の機種なら今や何十種類もあって、とても安く買えるのに、新しいTechnicsのターンテーブルにお金を払う人がいるだろうか?

PansonicがTechnicsをリブートしたのは、ターンテーブルの有名ブランドの復帰を願うたくさんのDJたちの気持ちに応えるためだ。数年前には、生産再開を訴える署名活動に27000名あまりのDJの署名が集まった

PanasonicがTechnicsブランドの復帰を決めたのは完全に正しかったが、その地獄から蘇ったものは、まったくTechnicsではなかった。

今後もずっと、Technicsという名前が持つ“ブランド資産”の正当化努力を続けてほしい。今の現実は、PanasonicがTechnicsという名前を、その復活よって破壊したのだ。

それはもはや、Technicsではない。単なる“高すぎる商品”だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

パナソニックの新しいショッピングシステムは、商品を自動的に袋詰めしてくれる

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何故かわからないが私は食料品買い物が嫌いだ。多くの人が同じ気持ちだとみえて、 AmazonやPanasonicまでもがこの問題に様々なテクノロジーを持ち込んでいる。WSJによると、Panasonicはコンビニエンスストアのチェックアウトで、カゴに入れた商品を自動的に袋に入れるシステムを開発している。客はお金を払うだけだ。

先週Amazonは、もっと手間いらずのコンビニエンスストアの実験、Amazon Goを披露した。買い物客は買いたい商品を持って店を出ていくだけで、自動的にAmazonアカウントに課金される。Panasonicのシステムは、店を出る前に現金またはカードで支払わなくてはならない分少々面倒だが、販売店無依存というメリットがある。例えばAmazon GoのようにAmazonアカウントを必要としない。

Panasonicのシステムは、商品に付けられたタグを使って金額を計算し、買い物カゴをカウンターのトラップドアに入れると自動的に商品を袋に入れてくれる。現在あるセルフチェックアウトシステムのように客が商品をスキャンする必要がない。大した手間ではないように見えるが、特に機械に慣れていない人とってスキャンは大きな頭痛のタネだ。

Panasonicのシステムは、大阪本社近くのローソンで既に利用されているが、一般提供までにはまだ時間がかかるようだ。私の理想のショッピング環境は、欲しいと思うだけで商品が家の冷蔵庫に入ることだが、これは少なくとも一歩それに近づくものなので、早く実現することを期待したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

パナソニック、Tesla向け太陽光発電システム生産へ―TeslaのSolarCity買収承認が条件

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Teslaとパナソニックは家庭用の太陽光発電(PV, photovoltaic)システムの生産で提携することに合意した。 このシステムはTeslaの家庭用Powerwall、企業向けPowerpackバッテリー・システムに給電することができる。現時点ではこの契約に拘束力はないが、今後TeslaのSolarCity買収が株主に承認され、効力を得るようになればその限りではない。

SolarCity/Teslaの合併が最終的に効力を得ればパナソニックは2017年にバッファローの工場でTesla向けPVシステムの生産を開始する計画だ。Teslaではこうした発電部品の供給に関しては長期的な提携を考えているという。パナソニックはすでにTeslaの自動車および家庭、企業向けエネルギー蓄積システムに使われるバッテリーを生産しているパートナーだ。

公式ブログでTeslaは同社とパナソニックとの継続的なパートナー関係は「家庭用の維持可能な再生可能エネルギー・システムを作り上げ、しかもユーザーの負担を最小限に押さえるという大きな目標を達成する上で重要なもの」と書いている。

TeslaとSolarCityの経営陣はどちらもTeslaブランドでの両社の統合を望んでいる。ただしこの買収提案には一部の株主が反対の訴訟を起すなどの問題が起きている。一方、TeslaのCEOでSolarCityの会長を務めるイーロン・マスクは10月28日に、電気自動車を供給するTeslaと太陽光発電事業のSolarCityがTeslaブランドの下に合併することがいかに両社にとって不可欠であるか説明することを計画している。TeslaとSolarCityの株主は11月17日にTeslaのSolarCity買収に対する賛否の投票を行う。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

パナソニックがアクセラレーション、生体電位センサや言語解析の技術も開放

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大企業がスタートアップとコラボレーションして新しい事業を始める道を模索する——そんな動きはここ1、2年でかなり具体的なかたちになってきているのだけれど、大手エレクトロニクスメーカーのパナソニックもスタートアップとの共創を進めるのだという。パナソニックは6月27日、スタートアップのcrewwと共同で企業アクセラレータープログラム「Panasonic Accelerator 2016」を発表。同日より参加を希望するスタートアップの募集を開始した。エントリー期間は7月8日まで。

Panasonic Accelerator 2016では、パナソニックとスタートアップ企業、両者のリソースを掛け合わせたオープンイノベーションによる事業創出を目指すとしている。「家電・くらし」、「仕事」、「先端技術」という3点をテーマに、パナソニックとスタートアップによる革新的事業、マーケットの創造を目指すとしている。crewwは、スタートアップのマッチングから新規事業提案までをパナソニックと共同で行う。

と、これだけではよく分からないのでもう少し具体的に話を聞いたところ、ビエラブランドで展開するテレビや生活家電、レシピサイト「ウィークックナビ」とコラボレーションする事業や、グローバルで25万人のパナソニックグループ社員を対象にした新しい職場環境や福利厚生、採用効率化に向けた事業のプランを創出していくという。また、(1)脳や筋肉の活動をミリ秒オーダーで計測する生体電位センサ、(2)対話の記録や翻訳に欠かせない人工知能を用いた音声言語解析のノウハウ、(3)機械学習により医用画像の類似性を判定する画像診断支援システム——というパナソニックの保有する先端技術をスタートアップに開放する予定だ。

パナソニックではスタートアップごとに専任の担当者を割り当てて、上記の領域で具体的なプランを練り込んでいくという。最終的には採択スタートアップと協業の契約をして、フィールド実証や事業化の詳細検討を進める。詳細な条件等は明かされていないが、取り組みの内容次第では資金提供にも前向きだとしている。

PanasonicはスマートテレビのOSとしてFirefox OSを採用…まずヨーロッパ市場から発売へ

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Mozillaは1月のCESで、低価格スマートフォン用のOSとして知られるFirefox OSがスマートテレビの上で動いているところを見せた。そして今、その努力の最初の果実が、今日(米国時間5/14)からヨーロッパの店頭にお目見えする。

PanasonicはMozillaのローンチパートナーで、同社のスマートテレビVieraシリーズのうちの6機種がFirefox OSを搭載する。それらはCR850とCR730、CX800、CX750、CX700、そしてCX680で、Pnasonicの初めての曲面LED LCDテレビも含まれる。同社によるとこれらの機種および関連機種は、ヨーロッパ以外の市場には数か月後に投入される。

しかしFirefox OSは、スマートフォンをこれから買う消費者においてすら知名度が低いから、スマートテレビの市場でもそれ自身での集客力はおぼつかない。それでも、MozillaのHTML5ベースのプラットホームにより、PnasonicによるとそのテレビはWebアプリケーションをサポートし、Mozillaが公開しているAPIによりデベロッパはこのプラットホーム向けのさまざまな開発ができ、またそのほかのWebコンテンツ見たり、お気に入りのチャネルを作ったり、ほかのデバイスと対話することもできる。主なコンテンツ企業がこのプラットホーム向けのアプリケーションを提供しているから、NetflixやHulu、YouTubeなどを大画面で楽しめる。

MozillaによるとFirefox OSは、“ユーザとデベロッパと事業者とハードウェアメーカーにより多くの選択とコントロールを提供する”、と言う。しかしGoogleのAndroid TVと、そのいろいろささやかれた将来計画は、スマートテレビ製品とデベロッパの関心の面では、部屋の中の巨象のように身動きとれないものになっている。ほかにSamsungのTizenというプラットホームも、一部のテレビに搭載されている。そんな中で、Panasonicというメジャーな名前をローンチパートナーとして得たことによりMozillaは、その、テレビへのフォークに消費者の関心を確実に惹きつけることができるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

マイノリティ・リポートの世界が来る―パナソニックとPhotonがスマート・デジタルサイネージの実験開始

大企業向けモバイルUI、UXデザインとブランディングの有力企業、Photon Interactiveは日本のパナソニックと提携して、「高度にパーソナル化されたデジタル・サイネージ」を店頭に提供していくという。

プロダクトはPhotonのソフトウェアとパナソニックのディスプレイを組合せたものになる。このスマート・ディスプレイはその前に立つ顧客に関する情報を取得でき、それに基づいてターゲット広告を表示したり、チェックインを行ったり、ショッピングの支払いを処理したりできる。

Photonによれば、実店鋪の店内で、顧客に個人別の割引きセールを表示したり、探している商品がどこにあるか案内したり、ディスプレイに表示あれたバーコードを顧客のモバイル・アプリでスキャンすることによって商品の購入処理をしたりできるようになるという。ファーストフード店やレストランの場合であれば、顧客はこのディスプレイに表示されたメニューのアイテムをカウンターから、または自分のスマートフォンから注文できる。またアイテムに対する感想、意見をフィードバックできる。

このテクノロジーはホテルのチェックインや病院での受付、予約確認、担当医師への案内、処方箋発行などの処理にも応用できるという。

Photonの共同ファウンダー、CTOのMukund Balasubramanianは「Photonは顧客の典型的な行動をテンプレート化することによって企業を助けている」のだという。Photonはさまざまな顧客にデジタル的に接触できる「タッチポイント」をすでに1日あたり6000万箇所持っているという。

つまり簡単にいえば、店頭のデジタルサイネージに個人宛のメッセージが表示されるという、映画マイノリティ・リポートの世界が実現するわけだ。Balasubramanianは「これを実現しようとしているライバルは多い。AppleやGoogleもこのようなビジョンを持っている。しかし実現のカギとなるのはソフトウェアとハードウェアの適切な連携だ。その点でPhotonとパナソニックは理想の結婚だ」と述べた。

パナソニックのグローバル・ソリューションとエンジニアリング担当副社長、Richard Hsuも私の取材に対して「最高のハードウェアと最高のソフトウェアの組み合わせだ」と述べた。

このプロダクトが実際にリリースされる時期について、Balasubramanianは私に「テクノロジーの観点からはすべて準備ができている。いつでもビジネスを開始できる」と語った。

Photonとパナソニックは、少数の初期パートナー(名前を明かすことは避けた)と実際の店頭でテストを行っているところだという。それではPhotongが目指しているとするような広汎な普及までにはしばらく時間がかかりそうだが、ともかくスタートしていることは間違いないようだ。

画像:20th Century Fox/Dreamworks

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Panasonic、超高機能カメラフォンを発表

カメラフォン、Panasonic DMC-CM1を紹介する。その中には、最高級コンパクトデジカメ匹適する巨大イメージセンサーを備えながら、パッケージ全体はむしろ細身だ。DMC-CM1によって、Panasonicは重要な方法でスマートフォン市場への復帰をはかる。

2年前、PanasonicはEluga端末の期待外れの結果の後、市場から手を引いた。正直なところ、あの端末には競争の激しいスマートフォン市場を勝ち抜くための新規性はなかった。発表されたばかりのDMC-CM1は、Panasonicのデジタル写真業界リーダーとしての強味をうまく生かしている。

DMC-CM1は、20メガピクセルセンサーと、f2.8のライカDCエルマーレンズを塔載し、機械式シャッターとマニアル制御リングも備えている。1インチのカメラセンサーは、従来のスマートフォンカメラの域を越え、Sony RX100やNikon 1シリーズ等、コンパクトデジカメのセンサーに匹適する。

その他の部分も、スマートフォン上位機種に十分対抗可能で、4.7インチ、1080pスクリーン、16GBメモリー、2GB RAM、2600mAhバッテリーを塔載し、Android 4.4が2.3GHzクアッドコアSnapdragonプラットフォームで動作している。micorSDカードによるストレージの拡張も可能だ。

Samsung Galaxy Cameraと同じく、Panasonic DMC-CM1は、沈滞気味のコンパクトデジカメ販売を強化すべく、豪華なカメラプラットフォームをスマートフォンと組み合わせた。Panasonicがこれを大量に販売することを期待しているでない限り、DMC-CM1は同社にとって安全な賭けになるはずだ。

Panasonicは、DMC-CM1を今年フランスおよびドイツで販売する予定で、一般販売については明らかにされていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook