Lyftが仮想インターンシップの期間を短縮し給与削減

TechCrunchが入手した情報によると、Lyft(リフト)はインターンシッププログラムを12週間から8週間に短縮し、一部のインターンの給与を半分に減らし、さらに住宅手当を廃止した。また同社もインターンシップの期間短縮と、インターンの給与の一部削減を認めている。なお具体的にどの役割や部署が影響を受けるのかは明かされていない。

今回のインターンシップの変更は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で、Lyftが約1000人の従業員を先週削減したものに続く。Uber(ウーバー)もレイオフを行っていると報じられているが、新卒者の募集が取り消されたかどうかについてはコメントを避けた。

テック業界の羨望の的となり、またしばしば華やかなインターンシップは、パンデミックの影響を大きく受けており、米国全土の企業はプログラムを完全にキャンセルしている。このような状況でも大企業の場合は、プログラムをある程度仮想化する余裕があるという独自の特権がある。3月にLyftは、Twitter(ツイッター)やGoogle(グーグル)のような他の大手テック企業と同様に、インターンシッププログラムを完全リモート化するとTechCrunchに伝えた。Lyftが苦戦を強いられている中、さらに保守的なアプローチが取られている。今は特典があるかどうかよりも、仕事のオファーがあるかどうかが問題だ。

インターンシップが重要なのは、新しい多様な人材が集まるからだ。そしてそのキャンセルは、将来の従業員の構成に対するリスクであり、また厳しい就職市場に参入する卒業生にとってはさらなる打撃でもある。

新型コロナウイルス 関連アップデート

原文へ

(翻訳:塚本直樹 Twitter

TripAdvisorが新型コロナによる経営悪化で全従業員の25%を解雇へ

TripAdvisor(トリップアドバイザー)のCEOで共同創業者のStephen Kaufer(ステファン・カウファー)氏はブログへの投稿で、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの影響で従業員を削減すると発表した。新型コロナは特に旅行産業に破壊的な影響を及ぼしている。

全従業員の4分の1近くにあたる900人が解雇される。うち600人が米国とカナダのTripAdvisorチームだ。

カウファー氏はチームへのレターを公開し、その中でレイオフは「経費の大幅削減」と会社を存続させるためのもの、と説明している。

「……時として、最も優れた取り組みでも外部要因に立ち向かうのに十分でないこともある。公開企業として、我々を取り巻く環境を受け入れて順応し、徐々に発展していく責任を負っている」とカウファー氏は書いた。

ブログによると、TripAdvisorは社に残るほとんどの従業員に「一時的な給与削減」と「夏期の労働時間短縮」を受け入れてもらう。

新型コロナウイルスによる危機が深刻化するにつれ、同社は自由裁量の経費の削減や「重要ではない」ベンダーとの交際費のカット、新規採用の凍結などを含む経費削減策をとってきた。しかしとうとう、より厳しい手段を講じなければならなくなった。カウファー氏は、今回のレイオフは社を存続させ、第2のレイオフを回避するために「意図的なものであり、深い痛みを伴うものだ」と記している。

「CEOとしては、我々の事業に影響を及ぼす最善のケースと最悪のケースを予想する。残念ながら、我々が今身を置いている状況のための台本はない」とカウファー氏は書いている。

画像クレジット: Bloomberg / Contributor

新型コロナウイルス 関連アップデート

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

Airbnbが契約社員をレイオフ、夏のインターンシップもキャンセルへ

Airbnbは派遣社員との契約を早期に終了し、夏のインターンシップを延期したとProtocolが報じている。Airbnbの契約社員は、物件検査員やホームコンサルタントなどを務めている。

契約社員は派遣会社からの通知を受けた後、最低2週間の給与を受け取るという。

Airbnbはまた、学部生の採用を2021年まで延期すると報じられている。TechCrunchがインターン生から聞いたところによると、彼は昨日通知を受け、新しいインターンを探しているという。

新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック下で、インターンシップをキャンセルしたテック企業はAirbnbだけではない。3月にはYelpが夏のインターンシップをキャンセルし、TCのNatasha Mascarenhas(ナターシャ・マスカレンハス)記者は、StubHubやGlassdoor、Funding Circle、Checkrもそれぞれのインターンシップをキャンセルしていることを突き止めた。

これらの人事は、Airbnbが10億ドル(約1076億円)の融資を確保した翌日に実施された。2020年4月初めにも、Airbnbはさらに10億ドルを負債と株式により調達している。

TechCrunchはAirbnbに連絡を取っており、返事があればこの記事を更新する。

新型コロナウイルス 関連アップデート

原文へ

(翻訳:塚本直樹 Twitter

ラグジュアリー品委託販売のRealRealが社員の10%を解雇、15%を自宅待機に

オンライン委託販売会社のThe RealRealは、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの中で多くの企業に続いて社員の解雇と自宅待機を行う。米国時間4月14日の四半期決算で同社は、社員の10%が解雇、15%が自宅待機の対象であることを発表した。

これによりRealRealは営業経費を約7000万ドル(約75億円)を削減できるという。同社はプレスリリースで、この人員削減は「パンデミックの中で社員を支援し、この健康危機の向こう側で力強い再出発をするために会社がよい状態でいられることを目的にしている」と記している。

自宅待機対象者は、RealRealのeコマースセンター、小売店、ラグジュアリー委託販売オフィス、営業部隊、および本社の社員らだ。RealRealは雇用を凍結するほか、幹部社員の給与を削減する。

1年弱前に上場企業になったRealRealは、他の多くのテック企業と同様に、新型コロナ感染拡大の中で人事刷新を行った。

「パンデミックの期間が不明であることを踏まえ、我々は営業経費を減らし、流動資産を維持することで近々の試練を乗り越え、目の前に広がる最大のチャンスをつかむ最高の位置にいることを確実にできる」とRealRealのCEOであるJulie Wainwright(ジュリー・ウェインライト)氏は声明で語った。また「私は当社の強力なバランスシート、顧客満足度、堅調なトラフィック、そして買い手と委託者のリピート率が、運営の効果的なスケーリングを支えるテクノロジーの進展とともに、経済が安定したときにいち早く復活できる位置に我々をおいてくれる」という。

関連記事:Layoffs are disproportionately impacting startup satellite offices

画像クレジット:Bloomberg / Contributor / Getty Images

新型コロナウイルス 関連アップデート

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ゴールドマン・サックスが悲惨な第二四半期を予測、米国失業者数は200万突破

トランプ政権は、3月の失業データを公表するなと州に要請しているが、米国時間3月19日にGoldman Sachs(ゴールドマン・サックス)は労働市場に関する独自の予測を、そして翌3月20日に米国の経済全般に関する見通しを発表した。

この金融サービス大手は、各州がCOVID-19拡大への対応で忙しく、産業振興や雇用対策が後手になった結果、失業者数は200万人の大台を超えると予測している。ゴールドマン・サックスはそれを、失業保険受給申請の初期の増加率としては過去最大、絶対量としても記録的高水準、だと表現している。

米国時間3月20日に同社は、米国経済全般の今後の見通しを発表した。それによると「4月までに製造業の生産高はピーク時の20%減になると想定している。原因は食料品以外に対する国内需要の減少と、米国製品に対する外国の需要と輸出の減少、サプライチェーンの破壊、および工場の閉鎖だ」としている。

早期からウイルスの被害を受けていたアジア諸国に関しては、同社の予測では、4月までにはブローカー手数料と住宅改修費が50%減になり、住宅建設と事業支出が25%減少する。

ゴールドマン・サックスは、全体として「サービスの消費額と製造業の稼働率、および建設投資の額の減少により、4月のFDPのレベルは10%下がる」と予想している。

同社によると、この惨憺たる経済予測の明るい面は、4月が底であるという点だ。「この停滞はその後、各月10%ずつ徐々に解消すると仮定される。正確な時期は極めて不確かであり、逆行もありえるが、徐々に回復するという仮定の根拠はウイルスの効果的な鎮静や、検査の普及、天候と気候の効果、医療の劇的な進歩、状況に対する企業や消費者の適応といった諸要素だ」という。

画像クレジット: Richard Drew/AP

[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Facebookの新しい取締役は2名の女性、男6女4の構成に

米国時間3月9日に、Facebookは新しくNancy Killefer(ナンシー・キルファー)氏とTracey T. Travis(トレーシー・T・トラビス)氏の2名を取締役会に迎えることを発表した。

キルファー氏は、オバマ政権時代に米国財務省で勤務していたため、Facebookに貴重な政府の知見をもたらすことが期待される。かつてクリントン政権の首席補佐官を務めていたErskine Bowles(アースキン・ボウルズ)氏が、2019年にFacebookを去ったために、同社の取締役会は深い政府経験がある人物の1人を失っていた。

財務省での勤務の傍ら、キルファー氏は30年以上にわたってグローバルコンサルティング会社のMcKinsey & Companyでさまざまなリーダーシップを発揮し、現在はCardinal Healthの取締役も務めている。また以前、Avonの取締役だったこともある。

「テクノロジーと社会に関する最大の議論の中心にある、Facebookの取締役会に参加できることを、大変うれしく思っています」とキルファー氏は投資家向けプレスリリースの中で述べている。「今後数年間は、次世代のためにインターネットを形成していくことになると思います。私はその中で、Facebookが世界の善のための責任を果たそうとする努力に貢献したいと考えています」

もう1人の新しい取締役候補であるトラビス氏は、現在上級副社長ならびにCFOを務めている化粧品会社Estée Lauderからの参加となる。キルファー氏が持ち込むのは公共部門での経験だが、Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏の言葉によればトラビス氏が持ち込むのは「強力な財務および企業リーダーシップのバックグラウンド」であり、Ralph Lauren、Limited Brands, Inc.、Pepsi、そしてGeneral Motorsにおける消費者および小売金融の豊富な経験が提供されることになる。プレスリリースの中でトラビス氏は、Facebookならびに「世界をより良く変える技術と革新の力」に対して楽観的であると述べている。

Facebookは2019年に3人のボードメンバーを失った。まずボウルズ氏とNetflixのCEOであるReed Hastings(リード・ヘイスティングス)氏が、ザッカーバーグ氏と公の場所で衝突したことが知られており、その後ビル&メリンダ・ゲイツ財団の元CEOだったSusan Desmond-Hellmann(スーザン・デズモンド=ヘルマン)博士も辞任した。Facebookは2020年2月にザッカーバーグ氏の親しい友人であるDropbox CEOのDrew Houston(ドリュー・ヒューストン)氏を取締役会に加えている。3月のメンバー追加は、残されていた空席を埋めるものとなる。

これでFacebookの取締役は、ザッカーバーグ氏、PayPalのPeggy Alford(ペギー・アルフォード)氏、Andreessen HorowitzのMarc L. Andreessen(マーク・L・アンドリーセン)氏、、General CatalystのKenneth I. Chenault(ケネス・I・シェノルト)氏、Dropboxのヒューストン氏、Founders FundのPeter Thiel(ピーター・ティール)氏、Cranamere GroupのJeff Zients(ジェフ・ジエンツ)氏、Facebook COOのSheryl Sandberg(シェリル・サンドバーグ)氏、そして今回の新しい2名となった。キルファー氏とトラビス氏が加わったことで、ボードの男女バランスはこれまでで最も良くなり、4人の女性と6人の男性によって構成されることになっている。

近年Facebookは、ザッカーバーグ氏を会長職から解任せよという複数の株主からの外部提案に直面しているが、彼の取締役会はこれまで彼をしっかりと守り続けてきた。会社がことさらに波風を立てたがる人物を連れてきたということはないだろうが、最新の取締役会が落ち着くいていく中で、同社の新しい動きには注目していきたい。

画像クレジット: Alexander Koerner/Getty Images / Getty Images

原文へ
(翻訳:sako)

ギグワーカーの活動家たちが仲間を支援する非営利団体を立ち上げる

著名な活動家ギグワーカーであるVanessa Bain氏(ヴァネッサ・ベイン)と、活動家仲間のSarah Clarke氏(サラ・クラーク、仮名)が作ったGig Workers Collectiveは目下、公益法人の登記を申請しているが、その望みは大きい。

「ギグワーカーが賃金カットなどの問題に遭遇したときの最初の相談窓口になりたい。ここに来れば安心という場所にしたい」とクラーク氏は本誌にそう語った。

同団体の計画は、ギグワーカーの公正な賃金と待遇改善を目指して戦い続けることだ。Instacartのショッパーでも、UberやLyftのドライバーあるいはPostmatesやDoorDashの配達員であっても、ギグワーカーが自分たちを効果的に組織化でき、苦情を申し立て、そして自分たちの権利代表者であれるようにしたい。

クラーク氏は「ヴァネッサと私はこれまで4年間、ギグワーカーのための団体を作ろうと努力してきた。週に40時間、ギグワーカーとして働きながらそのために活動してきた。団体活動に専念できたら、もっといろんなことができるだろう」と語る。

ベインとクラーク氏は数年間、いくつかのキャンペーンを主導してきた。最近のものは、Instacartに抗議する6日間の全国キャンペーンだ。2019年はチップや謝礼の扱いの改善を求める72時間のストライキを敢行した。

現在、同団体は5名のギグワーカーの役員と、同じく6名のギグワーカーの協力者で構成されている。

さらにクラーク氏は「資金があれば、お金がかかることもできる。今は何もかも、私たちのポケットマネーでまかなっている。適切な資金を得て、キャンペーンのワーカーたちに給与を払いたい」と話す。

というわけで、この若い団体の次のステップは資金の獲得だ。ただし紐付きの資金は困るため相手を選ぶのが難しい、という。

彼女によると、ワーカーファーストで考えないと何ごともうまく行かないそうだ。

関連記事: The year of the gig worker uprising…2019年はギグワーカーが起ち上がった年だ(未訳)

画像クレジット: The Washington Post/Getty Images

[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Q&AプラットホームのQuoraをレイオフが襲う

創業10年のQ&Aプラットホーム、米国マウンテンビュー拠点のQuoraが「ベイエリアとニューヨークのオフィスでスタッフを縮小する」と同社のCEOが米国時間1月23日、サイト上で発表した

投資家たちからそろそろキャッシュフローへの専念を要請されるようになったスタートアップのリーダーの一人としてCEOのAdam D’Angelo(アダム・ダンジェロ)氏は、「『組織を責任性のある方向へスケールする』ために、レイオフと『機構改革』を遂行した」と書いている。

ダンジェロ氏は、レイオフの規模を公表していない。Recodeによると、昨年Quoraは、20億ドル(約2191億円)の評価額で6000万ドル(約65億7500万円)をロックダウンしていた。そのときの社員数はほぼ200名だった。Crunchbaseによると、同社は本日まで2億2500万ドル(約246億円)の資金調達を公表している。投資家は、Benchmark、Peter Thiel、そしてY Combinatorだ。

TechCrunchは現在、同社にコメントを求めている。

ダンジェロ氏は「私たちはバーンレートを持続可能なレベルに下げる必要があり、それによりミッション追求への集中と事業の長期的な成長を可能にしたい。外部資本には依存したくないので、自立と、自分のリソースの細心の管理が、私たちの未来にとって重要である」と語る。

このところ数週間、レイオフの嵐がスタートアップを見舞っている。ソフトバンクのポートフォリオ企業数社に始まり、Mozilla、そして本日は遺伝子検査の23andMeだ。

関連記事:米テック業界で続くレイオフ、遺伝子検査の23andMeでも

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

無期限休職中だったGoogleの活動家社員が解雇

Google(グーグル)がRebecca Rivers(レベッカ・リバース)氏を解雇した。同社は活動家社員である彼女を今月、無期限休職に置いていた。解雇については米国時間11月25日の午後、リバース氏自身がツイートした

Googleはコメントを拒否したが、Bloomberg(ブルームバーグ)が公開した社内メモの内容は確認した。それによるとGoogleは、同社のデータセキュリティポリシーへの違反で計4名の社員を解雇した。

今月初めにGoogleは、同社のポリシーに違反したとしてリバー氏とLaurence Berland(ローレンス・バーランド)氏を休職にした。そのときGoogleは「1人は自分の仕事に関係のない秘密文書を検索して共有し、他は一部のスタッフの個人的カレンダーを見た」とコメントしていた。

しかし抗議者たちは米国時間11月22日に、Googleはバーランド氏とリバーズ氏を、彼らが同社を非難する意見を述べたから罰したのだ、と主張した。両人も参加した抗議集会は、彼らの休職措置に抗議した。

Rebecca Rivers: さきほどGoogleから私が解雇されたと知らされた。< /blockquate>

その抗議集会の前に中心メンバーは、「リバーズとバーランドへの対応はテクノロジーに透明性と説明責任を求めるすべての人々への攻撃だ」と述べた。彼等は、リバーズ氏がGoogleの税関国境警備局との契約を廃棄するよう求める請願書の作成に加わったことと、バーランド氏が、ヘイトスピーチに発表の場を与えているYouTubeがに抗議するなどの社員たちの活動に加わったことを指摘した。

彼らによると昨年11月の大規模ストライキ以来、Googleは団体活動の規制を何度か試みている。7月には、抗議集会の中心人物だったMeredith Whittaker(メレディス・ウィテカー)氏が、4月の報復措置の報道のあとGoogleを去った。彼らは「リバーズ氏とバーランド氏は『オープンに共有されている社内情報を見ただけで』休職にされた」と表明している。

「この一連の休職や解雇騒動の直前にGoogleは、反労組企業であるISI Consultantsを雇った」とThe New York Timesが報じている。NYTに情報を提供した匿名のGoogle社員は、社内のカレンダーに書かれていた記載から、GoogleとISIの関係を知ったという。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Google社員が労働者への報復の撤回を求める抗議集会を開催へ

Google(グーグル)がまた社員の扱い方で非難されている。米国時間11月22日、一部のGoogle社員が抗議集会と記者会見で、2人の社員を無期限休職とした同社の決定に反対する意思を示す。

今月始めに同社は、1人の社員を解雇し、Laurence Berland(ローレンス・バーランド)氏とRebecca Rivers(レベッカ・リバーズ)氏の2人の社員を、会社のポリシーに違反したとして休職にした。グーグルによると、1人は自分の仕事とは無関係な秘密文書を検索して共有し、あと1人は一部のスタッフの個人的カレンダーを見た。バーランドとリバーズの両人は米国時間11月22日の抗議集会で話す予定だ。

このニュースは米国時間11月21日の朝、ForbesのJillian D’Onfro(ジリアン・ドンフロ)記者が報じた。同社の労働者団体はプレスリリースで「会社はカレンダーやドキュメントを見たためだと主張しているが、それは日常誰もがやっていることだ。彼らが罰せられたのは自分たちやほかの人たちのために声を上げたためであることを我々は知っている。我々は、グーグルが即刻これらの労働者を復職させることを要求する」とコメントしている。

彼らは「バーランドとリバーズへのグーグルの対応は、テクノロジーに透明性と説明責任を求める人びと全員に対する攻撃である」と続ける。抗議活動を組織したメンバーは、グーグルの税関国境警備局との契約の破棄を求める請願の起草にリバーズ氏が関与した経緯を述べている。またバーランド氏は、YouTubeがヘイトスピーチの発表を手助けしたことなどに反対する労働者の抗議活動に複数回参加したという。

抗議活動の中心メンバーは「これは労働者を黙らせ、意図的な人種差別やセクハラ、有害な技術、私たちのプラットホーム上でのヘイトスピーチ、そして人権侵害に参加している団体との事業関係などの問題に抵抗することを困難にするための、力づくの脅しである」と語る。

中心メンバーによると、昨年11月の大規模な職場放棄以来、グーグルは今後の団体活動を抑えようとしてきた。7月にそのストライキを組織したMeredith Whittaker(メレディス・ウィテカー)氏が、4月に報復に関する報道が出たあと、7月に会社を去った。同社は新しいポリシーを制定して、その人が知る必要のないデータへのアクセスなども解雇の理由にしようとしている。バーランドとリバーズの両人は「オープンに共有されている社内情報を見ただけで休職にさせられた」と主張している。

抗議集会はグーグルのサンフランシスコオフィスで11月22日午前11時に始まる。今同社にコメントを求めているので、得られ次第この記事をアップデートする。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Amazonは社員再教育に800億円相当を投じ全社員の3分の1を高度な職種に再配置

【抄訳】
米国時間7月11日、Amazonは7億ドル(約800億円)を投じて米国の労働者を再教育し、彼らをスキルのある技術職や非技術職に移動していくと発表した。その具体的な新しい職場は、会社のオフィスやテクノロジーハブ、フルフィルメントセンター、リテールストア、輸送ネットワークなどだ。それによる同社の目標は、2025年までに米国の同社従業員10万名をスキルアップすることで、それはAmazonの全米の労働者の3分の1に相当する。

発表によると、Amazonが特に欲しいのはデータマッピングのスペシャリストやデータサイエンティスト、ソリューションアーキテクト、ビジネスアナリスト、さらにロジスティクスコーディネーター、工程改善マネージャー、そして輸送運送(トランスポーテーション)のスペシャリストだ。同社のワークフォースと米国の雇用の現況を見るかぎり、これらは過去5年間の雇用増加率の最も高い、そして高度なスキルの職種だ。

Amazon自身のデータによると、データマッピングスペシャリストの過去5年間の雇用増加率は832%、データサイエンティストは505%、ソリューションアーキテクトは454%、セキュリティエンジニアは229%、ビジネスアナリストの雇用は160%の増加だ。また、高度なスキルを持つカスタマーフルフィルメント(顧客対応)の職種は400%の増加となっている。

Amazonの米国のワークフォースは今年30万名に達すると予想され、全世界では従業員数63万名となる。この再教育投資は、ワーカー1人あたり約7000ドル(約76万円)となり、企業の社員再教育事業としてはこれまでで最大である。

資金は既存の事業と新しい教育事業の両方に分散され、また技術的学歴経験のある者とない者の両方に等しく注力していく。新しい社員再教育事業としては、まずAmazon Technical Academyが非技術系のAmazon社員にスキルを付けてソフトウェアとエンジニアリングのキャリアへ移行させる。Associate2Tech事業はフルフィルメントセンターの学卒者を技術職へ移動する。そしてMachine Learning Universityは技術的経験学歴のある者を機械学習へ向けていく。

そのほか既存の事業であるCareer Choice事業(フルフィルメントセンター学卒者の再教育)、Amazon Apprenticeship(見習い制度)、AWS Training and Certificationなども活用する。

【後略】

画像クレジット: Ted S. Warren/AP

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ザッカーバーグ氏の個人的警備にFacebookは22億円超を支出

2018年は確かに、Facebookにとって厳しい年だった。その年、Cambridge Analyticaのスキャンダルと人々の高まる怒りによろめき続けた同社は、創業者に対する憎悪にも対応しなければならず、彼と家族の安全を護るために巨額を出費した。

FacebookのCEOであるMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏の年俸は1ドルであり、ボーナスもないが、しかし主にセキュリティ関連のそのほかの報酬として数百万ドルを取得している。米国時間4月12日の午後発表されたSECの文書の中で同社は、2018年にザッカーバーグ氏が2200万ドル(約24.6億円)のそのほかの報酬を取得したことを明かしている。2017年にはそれは、900万ドルあまりだった。

2018年の数字のうち260万ドルは、ザッカーバーグ氏のプライベートジェットによる個人的旅行のための支出だが、そのほかの2000万ドル(約22億円)近くは彼個人のセキュリティ費用に関連している。

彼は2018年の個人的旅行や住居の警備費用として、税引き前の額で995万6847ドル(約11億円)が支払われている。さらにそのほかに、彼と彼の家族の個人的セキュリティに関連するそのほかの費用として、税引き前の手当1000万ドルを会社は支払っている。これらをすべて合わせると、2017年の彼の個人的警備の費用の3倍近くになる。

同社のそのSEC文書は、次のように述べている。「弊社の高い社会的可視性に鑑み、弊社の報酬および企業統治委員会は、ザッカーバーグ氏の、彼が弊社のファウンダーであり、CEO、会長、および過半数株主であることに直接起因する彼の安全性への具体的な脅威に基づく、安全性の懸念に対処するために、彼に全体的なセキュリティ事業’を授権している。

個人的セキュリティ事業に基づく報酬は、FacebookのCOO Sheryl Sandbergにも与えられている。彼女は2018年にそのほかの報酬を380万ドル取得しており、うち290万ドルは彼女の個人的セキュリティ費用である。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Facebook、司法省のシリコンバレー反トラスト法責任者を引き抜く

Facebookは米国司法省の古参でシリコンバレー反トラスト局長Kate Patchenを、訴訟責任者・法律副顧問に採用した。

Patchenは、 同社が進行中スキャンダル危機的評判問題の数々を抱える中、今月Facebookの一員になったことをLindedInプロフィールに書いている。

この人事をいち早く見つけたのはFinancial Timesで、2週間前にFacebookが、LinkedInで競争問題担当者としてワシントンの「主任弁護士」を募集していたことも報じている——社内の専門家体制を強化する取り組みの現れだ。

Patchenは、反トラスト問題の豊富な経験を新たな雇用主にもたらす。司法省で16年間の経験を持ち、法廷弁護士として活動を始めた後2014年に反トラスト部門の次席になった。そして2年後に部門長になった。

この採用について問い合わせたところ、Facebookは本誌のメール内容を認めたが、反トラスト法執行専門家を採用する決定についてのコメントは出さなかった。

ソーシャルメディアの巨人がこの問題に関して山ほど悩みを抱えていることは間違いない。

2016年、ロシアが支援する選挙妨害活動が最初に起きた際、Facebookは議員らのレーダーにはっきりと捕らえられ、政界の渦中に立たされた。以来、相次ぐセキュリティーやデータの不正スキャンダルによって、Facebookに対する議会の圧力は高まるばかりだ。

現在米国の議員たちはソーシャルメディアの規制化に向けてこれまでになく活発に動いている。不当競争の監視は大規模IT企業全般に対して厳しくなっており、被害の影響を緩和するために巨大プラットフォームの分割を要求する向きもある。

例えばFinancial Timesによると、最近民主党は「経済集中の脅威」に対処る法案を提出した。また、民主党が推進する競争法の強化は、同党とシリコンバレーのIT巨人らとの熱愛関係が完全に終わったことを示唆している。

欧州では、競争監視当局がすでにIT大手に対抗する動きを見せており、ここ数年の間にGoogleのサービスに対して2件の巨額な罰金を科し、捜査は今も続いている。

Amazonも現在当局の目に捕らえられている。EU規制当局は国家レベルで、IT広告業界がGoogleとFacebookの複占状態になっていることに対する監視を強めている。

一方PatchenがFacebookに入ると同時に、長年務めたベテランたちが社を去っていった——公開ポリシー責任者Elliot Schrageもその一人だ。

Schrageの退社は数ヶ月前から準備されていたが、本誌が今週入手した社内メモによると、同氏が最近発覚した広報スキャンダルのスケープゴートとして体よく追い出されたことを示唆している。

先月もFacebookは新勢力の採用を発表した。元英国副首相のニック・クレッグが国際ポリシーおよび報道の新しい責任者に就任した——当時Schrageは顧問として残る予定だった。

別の上級幹部人事では、Facebook CSO Alex Stamosもこの夏に会社を去り、最高法務責任者のColin Stretchは年末に退社すると表明した。

しかし今月のRecodeの記事によると、Strechは退社を保留——来年夏まで——しており、これは現在進行中の政治問題に対応するためだと思われる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

フォルクスワーゲン、アウディのCEOを解雇

Volkswagen AGはRupert Stadlerを解雇し、Audi CEOおよびVolkswagen取締役の職を解いた。同社のディーゼルエンジン排ガス偽装隠蔽に関与したとして逮捕されて以来数ヶ月後のことだった。

Stadlerは、1990年にAudiで働き始め、親会社であるVolkswagen AGの最も新しい幹部となったが、3年前に発覚したディーゼル車排ガス偽装スキャンダルを受けて追放された。このスキャンダルには、VWグループ傘下のVolkswagen、Audi、さらにはPorscheを含む複数ブランドの数多くの経営幹部が関与していた。

ディーゼル排ガススキャンダルは、2015年にVolkswagenグループのいわゆる「クリーンディーゼル車」に、排ガステストを騙すソフトウェアが仕込まれていたことが発覚して勃発した。

Volkswagenは2015年にCEO Martin Winterkornをスキャンダルに関与したとして解雇した。後にWinterkornは、謀略および有線通信不正行為の罪で米国裁判所に告発された。3年後、Winterkornの後任であるMatthias MüllerもVolkswagen CEOを解任され、Herbert Diessが後任となった。

Stadlerは、6月にディーゼル排ガス偽装の犯罪捜査でドイツ当局に逮捕された後、CEO職を離れていた。Stadlerは現在も収監されている。

Stadlerの逮捕以来、Bram Schotが暫定CEOを兼任している。

VWの声明は以下の通り:

本日Volkswagen AGおよびAUDI AGの監視委員会は、Rupert Stadlerとの契約を解除し、Volkswagen AG取締役およびAUDI AGの取締役会会長、ならびに業務委託契約を終了することに同意した。Stadler氏の退職は直ちに有効となり、すでにVolkswagenグループには所属していない。Stadler氏の処遇は、現在進行中の公判前拘留のために取締役としての義務を果たすことが困難であり、裁判に集中したいと希望していることによる。本契約の履行は刑事訴訟の経過および結果に基づく。

Stadlerは2003年に取締役会に加わった。4年後、Audi AG の会長に就任した。2010年、StadlerはVolkswagen AGの取締役に任命された。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleの1100億ドルの広告/コマース事業のトップがGreylock Partnersへ移籍

Googleの内部筋によると、15年あまり同社に在籍した同社のコマース部門の長、Sridhar Ramaswamyが去り、Greylock Partnersに加わる。Googleも、それを確認した。RamaswamyはGreylock Partnersのベンチャーパートナーになる。Googleでは、彼の職責を、これまでGoogle Cloudのアプリ担当VPだったPrabhakar Raghavanが担うことになる。

RamaswamyはGoogleで、同社の広告とコマース関連プロダクトの事実上すべてを統轄した。それは、GoogleのGoogle Cloudを除いた部分の、収益のほとんどを稼いでいた。RamaswamyはGoogleに技術者として入ったが、昇進が速かった。現職に就いたのは2014年で、それはSusan WojcickiがYouTubeへ異動した直後だった。

GreylockでRamaswamyは主に、起業家たちの初期段階のプロジェクトに注力する。

2018年7月24日にサンフランシスコで行われたCloud Next ’18でスピーチするGoogle Inc.のエンジニアリングとプロダクト担当VP Prabhakar Raghavan。

Googleの広告収入は今でも、Alphabetの年商の80%を占める。前四半期のGoogleの広告収入は280億ドルあまりで、2017年全年では1100億ドルを超えた。ただし、誰もが知っているように、強力なコマース事業の構築ではGoogleは苦戦している。他のeコマースが継続的に成長している中で、Google Expressは伸び悩んでいる。

Ramaswamyの後釜となるRaghavanは、彼自身が作ったYahoo LabsでVPを7年務めたあと、2012年にGoogleに入った。Ramaswamy同様Raghavanもプロダクトにフォーカスし、GoogleのChief Business Officerの役を続けるPhilipp Schindlerと二人三脚で職務に当たる。

Yahooの前のRaghavanはVerityのCEOで、IBM Researchにもいた。彼にはコンピューターサイエンスの著書が二つある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonの‘搾取’に対抗してWhole Foodsの社員たちが組合の結成に向かう

Whole Foods Marketの労働者の一部が、この今やAmazonがオーナーである企業の85000名あまりの全従業員のために、組合を作ろうとしている。

Whole Foodsの社員に宛てた書簡でそのグループ…Whole Foodsの全地域的委員会…は、Amazon傘下のWhole Foodsの“方向性に懸念がある”、としている。書簡は、全社員を対象とする15ドルの最低賃金、企業年金制度、有給の産休〜育児休暇、健康保険控除額の減額、などの要求も述べている。

曰く: “Amazonがチームメンバーの全面的な価値を認めることなく、北米の小売業界の業態の全体を作り変えようとすることは認められない。Amazon[とWhole Foods]の成功は、われわれの献身を搾取し、われわれの経済的安定性を損なうことによって、得られるべきではない”。

この食料品チェーンを1年前にAmazonが137億ドルで買収し、eコマースとオフラインの一般小売業界の両方に衝撃波が広がった。これまでの12か月でeコマースの巨人は、この食料品チェーンの500近い店舗にさまざまな変化を導入した。一部の店ではAmazon Echoが売られ、amazon.comの商品受け取りと返品受付を担当するAmazonロッカーも登場した。

[Whole FoodsのAmazon化、その1年](未訳)

書簡はJeff BezosとWhole FoodsのCEO John Mackeyを名指しして、“2019年以降もレイオフが続き、Amazonはわれわれの労働力を積極的に切り詰め、その後、新しいテクノロジーと労働モデルによって成長していく気だ”、と言っている。

Amazonの買収以降、数百名のWhole Foods社員がレイオフされ、Amazonはそれに代えて“Whole Foodsに効率的なデータドリブンの社風を吹き込んだ”、とThe Wall Street Journalは書いている。しかし買い物客は、この改革によって数百万ドルを節約したとされる。

本誌TechCrunchがもらったWhole Foodsの声明には、“チームメンバーの個人の権利は尊重する”、とある。

声明は曰く: “わが社のオープンドアポリシー (門戸開放主義)により、チームメンバーは自分たちの意見や疑問、および懸念を、チームリーダーに直接申告することが奨励されている。この直接性が、わが社の従業員のニーズを理解して対応し、オープンなコミュニケーションと権利の実現を促進する雰囲気を作りだすための、もっとも効率的な方法と信じている。わが社は他社に負けない賃金と福利厚生を提供しており、わが社のチームメンバーの成長と成功にコミットしている”。

Amazonもこれとほとんど同じ声明をくれたが、社員の待遇に懸念のある者は同社のフルフィルメントセンターを見学するよう、勧めている。

以下は、New Food Economyが取得した書簡の全文だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Teslaの”Chief People Officer”、長期休暇を取得

TeslaのChief People Officer[最高人材活用責任者]で、同社の数少ない女性幹部の一人であるGaby Toledanoが、15ヶ月の長期休暇に入った。

同社はToledanoが休暇を取得したことを認めたが、復帰時期あるいはこれが永続的なものかどうかは明らかにしていない。

「以前からGabyは家族との時間を過ごすために休暇をとりたいと希望していたので、会社はそれを応援している。人事チームが彼女の職務を分担している」と同社が声明で語った。

Toledanoは2017年5月にTeslaに入社した。その前の10年間はゲーム会社のElectric Artsの経営チームに参加していた。同氏はほかにも、Siebel Systems、Microsoft、およびOracleで人事責任者を務めた。Toledanoの前任者だったArnnon Geshuriは、同社フリーモント工場の労働環境に関する苦情の中、8年間務めた。

同社の顔であるCEO Elon Muskと異なり、ToledanoはTeslaに数多くいる上級幹部の一人で公開の場に登場することはめったになかった。同社は幹部への注目を意識的に避けてきており、デザイン責任者のFranz von HozhausenとCTO JB Straubelが時折り顔を見せただけだ。

Toledanoを含むその他の幹部は、6月の株主総会でMuskに壇上に呼び出された際、珍しく公共の場に登場した。

Toledanoの休暇は、Teslaのコミュニケーションチームを率いていたSarah O’Brienの退社に続くものだ。同社の環境・健康・安全を担当するLaurie Shelby、グローバル採用担当のCindy Nicolaが残された女性幹部となった。

エンジニアリング担当副社長のDoug Fieldは、同社が説明するところの「長期休暇」を5月にとった。当時同社は「Dougは充電と家族との時間を過ごすためにしばらく休むだけだ。Teslaをやめてはいない」と言った。

Fieldは7月に同社を正式に退社した

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleが機械学習のチームとSiri/AIのチームを統一、AIの適用を全社一本化

Appleは、Core MLとSiriのチームをひとつのチームにまとめた新しいAI/MLチームを作り、それをJohn Giannandreaの統率下に置くことにした。

Appleの今朝(米国時間7/10)の確認によると、同社の人工知能と機械学習を合わせたチームは、引き続きSiriを担当するとともに、Googleに8年在籍して機械学習とリサーチと検索のチームを率い、今年Appleに来たGiannandreaがそのトップになる。Googleの前に彼は、 Metaweb TechnologiesとTellmeを創業した。

SiriとCore MLのチームの内部的構造は変わらないが、トップがGiannandreaになる。Apple全体の構造の中ではチームは全社横断型の組織として、開発ツールや地図、Core OSなど、さまざまなプロジェクトに奉仕する形になるだろう。基本的に今ML(およびAI)は、どの分野でも必要とされている。

その昔Giannandreaは、Appleのチームメンバーが1989年に作った伝説の企業General Magicのシニアエンジニアだった。創業者には、Andy Hertzfeld, Marc Porat, Bill Atkinsonらがいたが、会社は結局失敗し、そのあとに革新的な技術の数々を遺した。たとえば小型のタッチスクリーンや、ソフトウェアモデムなどだ。General Magicは天才たちのインキュベーターとしても機能し、Susan Kare, Tony Fadell, Andy Rubin, Megan Smith, そしてAppleの今の技術担当VP Kevin Lynchらはみなここから巣立った。

Giannandreaは、TechCrunch Disrupt 2017でスピーチした。結果的に、そのタイミングは完璧だった。下のビデオを、ご覧頂きたい:

AppleのSiriとMLのチームは、多くの共通の目標を共有しているが、出自は違う。しかし今やAppleのありとあらゆるプロジェクトでAIがメインの機能だから、一人の責任者の下に全体をまとめるのが理にかなっている。Siriのこれまでの、行きあたりばったりのようなやり方も、Appleが地図のときのような本格的な肩入れをしていけば、修正されるだろう。また、ユーザーデータのプライバシーの維持保全という問題も、これまでのようにアプリ別分野別に個別に取り組むより、全社的総合的なAI/MLチームの担当管理下に置く方が有利、という計算も働いただろう。Create MLのような最近のリリースは、AppleのMLチームが内部的にやっていることの対外的表現だが、それも現状ではあまりにも断片的だ。そして新たな総合的組織を作ることは、統一に向けてのメッセージだ。

地図のときと同じく、今度のAI/MLチームも、クラウド上の一般的なコンピューティングにフォーカスする側面と、ローカルなデバイス上のデータ中心型のコンピューティング、という二面性を持つことになるだろう。人びとの手の中には今、10億あまりのAppleデバイスがあって、それらがさまざまなデータ処理を行っている。そう考えると、Appleがこれから築くものは、未曾有の、そして世界最大の、AIをメインとするエッジコンピューティングネットワークだ。Giannandreaが関心を持つにふさわしいチャレンジ、と言えるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Uberの最高プロダクト責任者が退社

Uberのプロダクト最高責任者で、Uber Elevateを指揮していたJeff Holdenが退社した。Recodeが最初に報じた。TechCrunchは彼の最終出社日は昨日(米国時間5/18)だったことを確認した。

日常業務に関して、Holdenはさほど深くは関わっていなかった。たとえばプロダクト、マップ、およびマーケットプレイスはManik GuptaがVPとして指揮している。Uberのプロダクト責任者には他にDaniel Grafがおり、3月に退社したが、AmazonのAlexaショッピングのトップだったAssaf Ronenがすぐに引き継いだ

むしろHoldenは、長期的展望を見すえるタイプの幹部であり、空飛ぶタクシーに関する会議のUber Elevateを仕切ったのは必然だった。UberはHoldenの指示で空飛ぶタクシーのスタートアップ、Zee AeroのCEO Eric Allisonを招き入れた。

Eric Allison at Uber Elevate in May 2018. (Photo by MRD)

「先週のUber Elevate Summitでデモを見せた通り、当社は空のライドシェアリングの未来に対して極めて強気の見通しをもっている。」とUber広報担当がTechCrunch宛ての声明で語った。「Eric Allisonの指揮の下、Elevateチームは成長するこの業界の方向性を示していくだろう」

しかし、HoldenがUberの空飛ぶタクシーサービス、uberAIRの規制について、FAA(連邦航空局)のDan Elwell長官代理と長い会話を交わしていたことは注目に値する。Uberの空の輸送に関する2日間にわたるUber Elevate Summitの席で二人が話していたのはつい先週のことだ。Holdenが、uberAIRの直面する最大のハードルであろう規制問題に関して、FAA幹部と積極的に話し合っていたのは不自然に感じる。

Uber入社前、HoldenはGrouponの上級副社長を務めていた。Holdenの次の行動は明らかになっていないが、ある情報筋によると、Holdenは他社での仕事を探している。

Uber’s aerial taxi play

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookは人事異動でアメリカのポリシー担当とプライバシー担当トップを刷新

メンローパークでは、試練の時が続いているようだ。プライバシーに関してあらゆる方向から非難を浴びたFacebookは、防御を固めるために上級役員の入れ替えを行っている。アメリカのポリシー担当トップErin EganがCPO(chief privacy officer)の役割に戻り、元FCC(連邦通信委員会)の委員長だったVPが彼女の後釜に座る。

そのKevin Martinは、ごく最近までモバイルとグローバルアクセスポリシー担当VPだったが、これからは全社的ポリシーのトップだ。彼がFacebookに来たのは2015年で、FCCには2001年から2009年までいた。最後の4年間は、委員長だった。Facebookの今後のポリシーについては未知数だが、彼がお役所方面に強くて明るいことは確かだ。

Martinが来たときErin EganはCPOで、アメリカのポリシーのトップを兼任した。Facebook のスポークスパーソンAndy Stoneは、“最後の2年間、Erinは会社で二つの帽子をかぶっていた”、と言った。

さらにStoneは、“Kevinは暫定的にアメリカの公共政策(US Public Policy)担当トップになり、Erinは最高プライバシー責任者(CPO)として、幅広い職務を担当する”、と述べた。

つまり、二つの役職名は前と同じでもその重要性と複雑性は数年前に比べると大きい、ということだ。一人の役員による兼務は無理だった。今後はますます無理だろう。

注目すべきは、Martinの新たな上司となるJoel Kaplanは、2000年のブッシュ-チェニーの選挙戦でMartinと一緒になり、数年間その政府にいたことだ。共和党政権とワシントン人脈との深いご縁は、議会や各種団体などからも砲火を浴びている昨今、同社にとってすごく貴重かもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa