Flickr、Shopifyも採用する画像編集SDKのAviaryが自社アプリの日本語版を正式にローンチ

Aviaryは高機能な画像編集ツールでiOSとAndroidのアプリを提供している。フィルターやフレーム、スタンプなどを使って画像を編集できる。そして本日、同アプリを日本のユーザー向けに最適化したAvairyをローンチした(iOSのみ)。具体的には日本人が好みそうなスタンプを作成したり、写真の共有先にLINEなどを追加した他、プリクラ風に編集できる機能も加えられた。

Aviaryはアプリの提供以外に画像編集のSDKを提供しており、このSDKを通してAviaryを利用している月間アクティブユーザーの数は7,000万人となっている。SNSやメッセンジャーアプリ、Eコマース関連のサービスなどが利用しているケースが多いようだ。

パートナーとしてAviaryのSDKを利用している有名な企業(サービス)Flickr、Shopify、Tango、twitpic、Wix、Boxなど。日本ではmixiが正式にパートナーとなっている他、スタートアップではメルカリもAviaryを利用している。

Aviaryは日本での展開を最も重要だと考えており、これまで数ヶ月の間にローカライゼーションに取り組んできた。AviaryのCEOであるTobias Peggs氏や日本代表のArchie Archibong氏に話を聞いたところ、苦労した点の1つはスタンプの作成だという。

日本の「kawaii」を意識したスタンプを取り入れようと試行錯誤しても、女子高生なんかが好きな「キモ可愛い(キモイ+可愛い)」といったニュアンスなどを理解するのは大変だね、とTobias Peggs氏は語っていた。また、プリクラ風に画像を編集できるようにするためにプリクラに関しても勉強したそうだ。

ただ、AviaryはSDKを提供した先のアプリが独自のスタンプを作り、それをレベニューシェアで組み込むこともできる。だから、Aviary独自でスタンプを作るだけでなく、日本のサービスとパートナーシップを組むことで、より日本に適した形でサービスが提供できていくだろうと考えている。

なお、Aviary(iOS)はこちらからダウンロードできる。


来月、クラウド写真編集サービスのAviaryが日本支社オープンへ―月刊アクティブ・ユーザー5000万を達成して世界展開を狙う

クラウド写真編集プラットフォームAviaryはiOS、Android、Windows Phone、HTML5の各アプリと親和性が高く、モバイル・アプリのデベロッパーのお気に入りとなっている。最近Aviaryは大きな指標を達成し、さらに成長を加速させようと狙っている。

今日(米国時間5/28)、Aviaryは「先月の月間アクティブ・ユーザー(MAU)は5000万人に達した。これは独自のアプリに加えて、Aviaryの編集機能を利用しているFlickrのようなパートナーを通じての訪問者を合計した数字だ。またわれわれは国際展開の準備を進めており、来月、東京にオフィスをオープンする予定だ」と発表した。

今日公式ブログに掲載された新任のCEOTobias Peggsの投稿によると、「MAUは過去半年で100%の伸びを示した。Aviaryのプラットフォームはこれまでに40億枚の写真を処理した(3月以降のみで3分の1も増加した)」という。

ニューヨークに本拠を置くAviaryはこれまでの成功に満足することなく、国際展開を急いでいる。最初のオフィスがオープンするのは東京だ。Peggsによれば、Aviaryはアジア全体で強い需要があり、東京オフィスはアジア進出の橋頭堡となる。私の取材に対し、Peggsは「来月は自分で東京に行き、人員の採用などオフィス開設の準備する」と語った。

「写真共有疲れが広がっている」などという業界の噂話とは裏腹に、写真共有サービスは画像の生成と共有は人類発生以来の本能だということを裏付けるような盛況だ。特別な知識や技能がなくても簡単に写真の編集ができるスマートなテクノロジーがユーザーを失うことはない。Aviaryはこの分野の新たな世界的プラットフォームになる可能性を十分に秘めている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+