Google、自動で360°全天球パノラマを撮って共有できるカメラアプリのiOS版をリリース

Googleはさきほど、Photo Sphere CameraというiOS版のカメラアプリを公開した。このアプリを使うと、簡単に360°パノラマ写真を撮影し、Googleマップやソーシャルメディアにアップロードして共有することができる。 このアプリはGoogleが4月にリリースしたAndroid版のGoogleカメラ(Play Store)の機能の一部を独立させたものだ。

今回iOS版が出たアプリで360°パノラマを撮るのは非常に簡単だ。カメラを顔の前で構えると画面に白いリングとオレンジ色の丸が表示される。ユーザーがカメラを動かして白いリングをオレンジの丸に重ねると自動的にシャッターが切られる。表示されるオレンジの丸をすべて撮影すれば全天パノラマの完成だ。

しばらく前からスマートフォンで360°パノラを撮影するアプリが出回っている。iOS自身のカメラアプリにも“Pano”モードがあり、Sphere、360 Panorama、自動でカメラを回転させるCycloramicなど、似たようなサードパーティーのアプリがある。

しかしGoogleのPhoto Sphereは単に水平にパノラマ写真を撮れるだけではない。上下に動かし撮影することができる。つまりGoogleストリートビューのような全天球写真が撮れるのだ。これは臨場感が圧倒的で、ビーチでも山でも宮殿の中でも、本当にその場にいるように感じることができる。

〔日本版〕訳者の環境ではPhoto SphereでApp Storeを検索してもなぜかヒットしない。iOSデバイスで記事中のリンクを開くのが確実。アプリはすでに日本語化ずみ。

なお、Googleが4月に公開したカメラアプリ、Googleカメラはこの記事で紹介されている全天球パノラマのPhoto Sphereの他に、通常のパノラマ、レンズぼかし、普通のカメラ、動画撮影などの機能があり便利だ。パノラマ合成は自動的に処理される。撮影の対象や方法にもよるが、建物、群衆などの場合、画像の継ぎ目ほとんど目立たない。下はGoogleカメラによるパノラマ撮影例(クリックで拡大)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+