ピザ・ハットがZumeの丸い生分解性ピザボックスをテスト中

Pizza Hut(ピザ・ハット)は米国時間10月22日の朝、Zumeの代表的なピザボックスをテスト導入する計画を発表した。現在のところ試験は非常に限定されている。実際にテストが行われるのはアリゾナ州フェニックスの1カ所のみだ。

このピザボックスは、SF Bayのスタートアップにより推進されている、多くの技術のうちの1つである。実際、私がZumeでCEOを務めるAlex Garden(アレックス・ガーデン)氏と最近話したとき、すぐにピザボックスの話になった。

「我々はインターネットを2週間検索し、異なるピザボックスを作っているパッケージ製品の会社を探したが、それほどの数は存在しなかった。またピザボックスはほとんどすべて、同じアイデアを何度も繰り返す少数の会社によって作られていた」とガーデン氏は9月に語った。「それは本当に奇妙なことだった。私たちはスタートアップでルールは存在しない。ホワイトボードにクールなピザボックスを描こう」。

出来上がったプロダクトは十分のように思える。そして、生分解されるように設計されたピザボックスが、ピザハットのような巨大チェーンに最終的に採用された場合には、また状況が異なるだろう。しかし今のところ、その試験は時間的にも範囲的にもかなり限られているようだ。同じ場所は、MorningStar(モーニングスター)による植物性ソーセージの限定版トッピングのテストにも利用されている。

おそらくどちらか、あるいは両方とも、限定的なテストから先に進むだろう。確かに、持続可能な植物性製品と生分解性のパッケージは正しい方向へのステップだ。またZumeは最近、同社のフードトラック技術を小規模なPizzaチェーンにライセンス供与すると発表した。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

働き場所を広げるPepper、次はアジア太平洋地域のピザハットで就業予定

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Pepperは就職に困ることはないようだ。世界的に経済状況が思わしくない中での話であり、その点は少なくともPepperを評価すべきなのだろう。Pepperはあちこちに活動範囲を広げつつある。そしてこのたび、店の「高級さ」加減では落ちるのかもしれないが、しかしPepperならきっとうまくやるだろうと思われる分野に職を得たようだ。

すなわちソフトバンクとマスターカードが提携して、Pepperをピザハットで働かせることになったのだ。まずはアジア太平洋地域の店舗がターゲットであり、年内にPepperを配属したい考えだ。

「Pepperは従来のデジタルキオスクを新しくしてくれると思います。タブレットや情報端末を操作するかわりに、ロボットと対話しながら必要な情報を得たり、何らかの操作を行うことができるようになるのです」と、MasterCard VPのTobias Puehseは言っている。「ファストフードショップによって、持ち帰り商品をオーダーする際に、Pepperが注文を受け取ってくれたりするのです」。

Pepperにはマスターカードのデジタルウォレット・サービスであるMasterPass機能が搭載され、Pepperを通じて支払いができるようにもなっている。また、これまでの商品購入履歴などを参照して、カスタマイズされた対応を行うこともできる。さらには客の様子に応じて振る舞いを変えることもできるようだ。「Pepperには感情を読み取る機能が備わっています」とPuehseは言う。「お客様がハッピーなのか、それとも不機嫌なのかを認識することができるわけです。それによってPepperは接し方を変えることができます。さらにはちょっとした冗談などを交えて、お客様の気分に応じた応対ができるのです。いってみれば共感能力を持っているわけです」。

マスターカードはPepperの供給状況に応じて、アジア太平洋地域のどの店舗にPepperを配備するかを決めていく予定であるようだ。同地域ではすでにPepperをカスタマーサービスに応用する動きが見られ、Pepperを通じてオーダーすることにも慣れてもらいやすいだろうという目論見もあるようだ。初期導入がうまくいくようであれば、Pepperが働く店を増やしていきたい考えなのだそうだ。

なお、PuehseはPepper導入について、人員削減的な意味を持つものではないことを強調していた。「利用者の方々に心地よさを感じてもらうための手段という意味付けです。人対人のコミュニケーションを排除しようというような意味ではないのです。たとえばPepperは支払い作業すらより面白く感じられるものにすることができます。さらにPepper側で顧客情報などを活用することにより、タッチパネルを通じてオーダーするよりも、好みに応じたオーダーが行えるようにもなることでしょう」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

リア充専用Pizza Hut登場?!

ノスタルジーも、テクノロジーによって現在の楽しみに変化させることができる。

Chaotic Moonの共同ファウンダーであるBen Lammは、家族でPizza Hutに出かけ、そこで流行したMs. Pac-Manをプレイすることが「クール」であった時代を懐かしく思い出すのだと言う。そんなノスタルジーに駆られて、Chaotic MoonはPizza Hutとの仕事を始めたのだそうだ。かつてPizza Hutにあった、コミュニティ的な人の繋がりを現代に取り戻そうというのが目的なのだそうだ。

そんな目的で考えだされたのがタッチ機能を持つピザのオーダー用テーブルだ。画面をタッチしてピザを自在にカスタマイズすることができる。オーダーした後は、そのままテーブルでゲームをしながら待っていればいい。

Chaotic Moonは、これまで3年以上にわたって、Pizza Hutのモバイルアプリケーションを作成してきている。このテーブルトップシステムが実現すれば、Pizza Hutファンに新たな楽しみを提供することになりそうだ。

このシステムが実際に稼働する可能性はどのくらいあるのか。Lammによれば「実現の可能性はかなり高い」のだそうだ。Pizza Hutの大規模店舗でのプロトタイプテストを行って、フィードバックを受けて改良し、多くの店舗に展開していきたいとのことだった。

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(翻訳:Maeda, H