写真プリンターとして機能するスマートフォン用ケースがKickstarterに登場

スマートフォンで撮った写真を直ちに印刷できるケースのことは既にお聞き及びだろうか。Pryntという名前で、いよいよKickstarterのキャンペーンページからプレオーダーできるようになった。早期割引プランは既にすべて予定数に達していて、今は99ドルの価格で手に入れることができるようになっている。

上のビデオにあるように、私たちはCESの会場でPryntを見せてもらった。初期モデルからマウント部を改良し、iPhone 6 PlusやGalaxy Noteなどのような大画面ファブレットにも対応できるようにしたそうだ。ちなみに見せてもらったときにはLightningないしUSBでの接続をサポートしておらず、目標としていた印刷速度である30秒にはまだ到達していないようだった。

夏に予定されている出荷開始の段階では、iPhone 5/s/c/6およびSamsung Galaxy S4/S5をサポートする予定となっている。カメラで撮影した写真を印刷するだけでなく、拡張現実機能をサポートするアプリケーションも用意されている。その件については11月の記事でも触れている。

Pryntアプリで写真を撮ると、シャッターを押す前後のビデオが撮られクラウドに送られる。プリントした写真をアプリのカメラで見ると、写真の上にPlayボタンが現れ、ビデオが再生される。

まるでSnapchatに、ビデオを見るための物理的キーが加わったような感じだ。セキュリティーを高めるために、隠しピクセル等のしかけを使い、写真の写真ではビデオが見えないようにすることも考えている。実際に見ると実に楽しい。

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(翻訳:Maeda, H


電子回路のプロトを手軽に作成できるAgIC、1億円の資金調達を実施

昨年開催した「TechCrunch Tokyo 2014」のスタートアップバトルで見事に優勝に輝いたAgIC。同社が約1億円の資金調達を実施した。

調達した資金のうち3600万円は借り入れ、6000万円が第三者割当増資となっている。第三者割当増資の割当先はIoT関連の投資を手掛ける鎌田富久氏が率いるTomyKのほか、East Ventures、中国のYoren、その他事業会社と個人投資家6人となっている。なおTomyKは前回のラウンドでもAgICに出資しており、今回は追加投資となる。またYorenとは、中国での広告関連事業における業務提携を実施。ちなみに日本のスタートアップとしては珍しいのだけれども、同社はプレスリリースでプレマネーバリュエーション(増資前評価額)5億円、優先株での資金調達だとも発表している。

AgICは、導電性の銀ナノインクを使ったペンと専用紙を使って電子回路を描き、電子工作をしたりハードウェアのプロトタイプを作成したりできるキットを日米で販売している。このインクと家庭用プリンタでも回路の作成が可能だ。同社では今後、電子工作向けのキットを始めとした製品ラインナップの拡充、電子工作のレシピ共有サービスの開発などを進めるとしている。


Pryntは、スマートフォンをポラロイドカメラに変えるケース


先週Haxlr8rのデモデーでデビューしたばかりのハードウェアスタートアップ、Pryntが、TechCrunch本社オフィスに立ち寄り、彼らのスマートフォンケースの最新プロトタイプを披露してくれた。ケースはプリンターを内蔵しているので、友達と撮ったセルフィーをその場でプリントできる。

このフランスの小さなスタートアップは、スマートフォンをミニ・ポラロイドカメラに変えようと1月から開発を進めてきた。多くの時間は、深圳(シンセン)を訪れて部品を調達し、Bluetoothで写真を送り感熱紙に印刷するシンプルなデザインの試作を繰り返すのに費された。

現在のバージョンは写真1枚のプリントに約50秒を要し、1回に1枚しか用紙を保持できないが、製品版では用紙を10~30枚内蔵し、印刷時間は30秒以下になる予定で、これはハードウェアの改善およびケースと端末を直接つなぐことによる。

PryntのCEO Clément Perrotは、ケースは来年初めにKickstarterで、わずか99ドルで販売する予定だと言っている。当初は画面サイズ4インチ台の主要機種をサポートする。現在Galaxy NoteやiPhone 6 Plusなどのファブレットに対応するマウントを開発中とのこと。

Pryntケースの魅力を増すかもしれない一つの機能は、カメラアプリに組み込まれた拡張現実機能だ。Pryntアプリで写真を撮ると、シャッターを押す前後のビデオが撮られクラウドに送られる。プリントした写真をアプリのカメラで見ると、写真の上にPlayボタンが現れ、ビデオが再生される。

まるでSnapchatに、ビデオを見るための物理的キーが加わったような感じだ。セキュリティーを高めるために、隠しピクセル等のしかけを使い、写真の写真ではビデオが見えないようにすることも考えている。実際に見ると実に楽しい。将来は、例えばネコの写真を撮り、それをアプリで見ると別のビデオが流れる方法も検討している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Squinkは、回路基板を印刷して部品も配置する3Dプリンター

3Dプリンターは、エンジニアが製品をテストするやり方を大きく変え、時間とコストの削減を可能にした。しかし、それらの製品の殆どに使われている部品も3Dプリントできるのだろうか?

Botfactoryのコンピューターエンジニア、Carlos Ospinaは、彼が出会った人々の殆どはそれが可能だとは信じなかったと言う。しかし彼は、みんなが間違っていたことを証明した。Squinkは、持ち運べる回路基板工場で、自宅にいながらにして数分のうちにプロジェクトをテストできる ― プリントのコストは2ドル程度だ。

先週 Kickstarterに登場したSquinkは、写真用紙やガラス等の特定の材料の上に導電性インクで回路をプリントする。Ospinaのチームは、3日間のうちにKickstarterで2万4000ドルを集めた。

回路基板の設計は、Squinkが接続されている時だけ使用可能なウェブベースのポータルを通じて行う。プリンターは、導電性接着剤のドットを印刷されたインクの上に載せ、トレイから部品を取ってきて、接着剤ドットに上に配置する。

BotfactoryとSquinkを作ったのは、NYU Polytechnic School of Engineering[ニューヨーク大学技術専門校]で出会ったエンジニアたちからなるグループだ。

興味のある回路基板をネットで見つけて、Squinkポータルに入力することもできる。

彼らは、Squinkで今の製造工程を置き換えようとしているのではなく、クリエイティブなプロセスを遅らせることなく、アイデアをすぐに試したい人のためのツールを作りたいと思っている。

「ほんの足がかりになればいいと思っています ― 今すぐ試して、うまくいったら工場で100枚基板を作ればいいのです」と、チームのロボットエンジニア、Nicholas Vansnickは言った。

プリンターには導電性インクカートリッジ、導電性接着剤シリンダー、および標準部品セットを付けて販売する計画だ。導電性インクカートリッジは1本で基板を100枚プリント可能。接着剤シリンダーは1回のみ使用可能。

他の部品を使いたいユーザーのために、同社のウェブサイトで販売する方法を検討していると、Ospinaは言った。

プリンターは現在まだプロトタイプで、デザインも未完成だ。彼らはKickstarterプロジェクト進行中も、引き続き製品を改善し携帯性や精度を高めていくつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


紙の上を自走して印刷するZuta Labsのインクジェットプリンタロボット

今は3Dプリンタが大人気だが、イスラエルのハードウェアスタートアップZuta Labsは2Dのプリンタを、ちょいとおもしろくしたいと考えている。これまでのように、プリンタの上を紙が動くのではなく、紙の上をロボットのプリンタが動いて、道路に白い線をひく機械のようにインクを落としていく。

このZutaモバイルプリンタロボットは、今そのプロトタイプがKickstarterで人気を集めつつある。本格生産のための目標額は40万ドルだが、私がこの記事を書いている時点では28日を残してその半分あまりが集まっている。〔モバイル、moblie、“可動”という意味。〕

彼らのコンセプトは、プリンタを持ち運びできるほど小さくして、しかも大きな紙にも印刷できることだ。プリンタ本体のサイズは10cm x 11.5cmで、ポケットには入らないがバッグなら十分に入る。

このプリンタは、紙を食べてその上にインクを吐くのではなく、自分自身が紙の上を転がっていく。電池式で、USBで充電する。充電器を壁のソケットに差し込み、充電が終わったら本体だけを持ち運びできる。

電池寿命はフル充電で約1時間ぐらいのようだ。インクカートリッジは、1000ページ以上の印刷が可能だそうだ。HPのインクカートリッジをそのまま使えるので、高価な専用品は要らない。

Zutaのメーカーは曰く、A4の紙1枚で、印刷所要時間は平均40秒だそうだ。かなり遅いので、カフェで100ページのレポートを印刷しようとしたら、ラッテを2~3杯注文する必要があるだろう。

もちろん、紙はしっかり固定しないといけない。プロトタイプを本番の製品に仕上げるためには、紙の固定方法が最大の課題になりそうだ。

Zuta Labsは本誌にこう語った: “今後の技術課題はプリンタが紙の上を正確に動くことと、プリンタ自身が紙をしっかり固定できることだ”。

どうやれば、きれいなプリントを保証できるか? 同社曰く、“本体とその全方向動輪の重さ、そしてステッピングモーターの精度と安定度が鍵だ。動きとスピードと本体の位置の制御には、高精度の光学レーザーセンサを使用する”。

でも本体を重くしたら、ちょっと持ち運びに難があるね。

Zutaの筐体が水滴型をしているのは、そのコーナーを紙のコーナーに合わせるため。ご存知のように従来のプリンタには、紙を整列させるためのトレイやホルダーやガイドがある。Zutaにはないから、完璧な整列は期待しない方がよさそう。

というか、日常的なちょっとした気軽な印刷に向いている。子どものおもちゃにも、よいかもしれない。Kickstarterの支援者には180ドル、発売価格は200ドルだから安くはない。いまどきインクジェットプリンタは70ドルで買えるからね(そしてメーカーは“純正”インクカートリッジを高価にして稼ぐ)。

カラー印刷はできない(少なくとも一回の走行では)。カラー印刷ができないと楽しくない、と思う人もいると思うが、でも小さなロボットが紙の上に線や文字を落としていく様子を、楽しいと感じる人もいると思う。

資金が目標額に達したら、出資者に製品が届くのは2015年の1月の予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))