colARは驚異的なAR―子供の塗り絵がiPad/Androidタブレットから飛び出してスーパーリアルに動き出す

もっと早くこの記事を書きたかったのだが、ようやく時間がとれた。このアプリはすごい。

colARは塗り絵帳だが、まさに未来の塗り絵帳だ。伝統的な塗り絵とAR〔拡張現実〕テクノロジーを融合させて、子供(いや大人でも)の絵を魔法のようにフル3Dのアニメに変えててみせる。

ライターが仕事だからこの後もあれこれ説明するが、実は下のビデオさえ見てもらったら言葉はいらなかいくらいだ(BGMはちょっとダサいが)。

colARのアプリは無料で、塗り絵1枚がついてくる(将来は追加の塗り絵は有料になるらしいが、7月28日まではすべて無料)。つまり3D化できるのは、colARがあらかじめ用意した塗り絵パターンに限られる(いくらなんでもユーザーが描いた任意の絵をいきなり3Dアニメ化するのは無理だ)。

パソコンでcolARのサイトを訪問して好みの塗り絵をプリントアウトする。昔使った12色の色鉛筆の箱を探してきて好きなように色を塗る。もちろんマーカーやクレヨンでもよい。

塗り絵が完成したらアプリを開いてPlayボタンを押す。するとタブレットのカメラが起動する。カメラで塗り絵を写すと、なんと、動き出すではないか! 描いた塗り絵が3Dアニメなっている。塗り絵の鳥が3次元モデルになって歩きまわり、虫をついばむ。飛行機だったら雲の間をびゅんびゅん飛ぶ。

実は私自身、以前ちょっとしたARおもちゃを開発したことがある。しかしcolARはダントツで優秀だ。ARの使い方もうまい。つまりARを使わなければまず不可能な現象を見せることに成功している。感心した。

テクノロジーとしては、3DレンダリングにはUnityのエンジン、画像認識にはQualcomm’s Vuforiaフレームワークを使っているようだ。

アプリはiOS App StoreGoogle Playストアで公開されている。どちらも無料だ。

(今日は記事の数が少ないな、と感じたら、それはTechCrunchのスタッフが塗り絵に夢中になっているせいかもしれない。)

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+