PythonとJavaScript向けの新パフォーマンス監視ソフト「Performance Monitoring」

米VCのAccelやNew Enterprise Associatesの支援を受け、アプリ開発者向けのバグ監視ソフトウェアを開発しているSentryは、米国時間7月14日に最新製品を発表(Sentryブログ)した。Performance Monitoringと名付けられたこの製品は、PythonとJavascript用のフロントエンド・パフォーマンス監視ソフトウェアだ。

同社によると、Performance Monitoringではパフォーマンスの低いAPIコールやその他のエラーをソースにさかのぼって追跡することで、エラー修正に要する時間を数分に短縮できるという。

パフォーマンスの低いアプリは収益を圧迫する可能性がある。例えばオンラインショッピングカートの読み込みに時間がかかりすぎている場合、フラストレーションを感じた顧客は諦めて競合するアプリやウェブサイトに乗り換える可能性があるため、エラーを迅速に修正することが重要だ。同社はまた、問題の追跡やバグの修正に関連する作業にかかる企業のコストは年間約460万ドル(4億9000万円)だと試算している。

Sentryはこれまでに6650万ドル(約71億円)の資金を調達しており、現在では6万の組織で利用されているという。CEOのMilin Desai(ミリン・デサイ)氏はTechCrunchに対し、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で仕事や教育、Eコマースアプリの利用が増加したことで、過去4カ月間にあらゆる業種のSentryの顧客が同社のツールを利用するようになったと語った。

新しいパフォーマンス監視ツールでは、開発者が「ウォールボード上のスパイクを解読しようとするのではなく、パフォーマンスの悪いAPIコールや遅いデータベースクエリにロード時間の遅さをリアルタイムで追跡できる」ことを意味する。「企業が大規模な運用上の変更を余儀なくされている一方、Sentryは新たな需要に対応できるようにしており、パフォーマンスの高いソフトウェアを出荷する上でミッションクリティカルであることを認識している」。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

プログラミング学習用のJetBrains Academyが新型コロナ対応で無料開放

新型コロナウイルスのパンデミックに対応して、多くの組織が無料、または非常に安価に、人々がスキルアップするのを手助けする講座を提供している。私たちが最終的にロックダウンから抜け出す際に役立つはずだ。

画像クレジット:Cavan Images / Getty Images

プログラミング学習についても、かなり多くのソースがある。例えば、Freecodecampや、General AssemblyのFree Fridaysスキームなどだ。ゲームに興味がある人には、ビデオゲームの開発を通してプログラミングを学べるGamedev.tvが講座料金を80%オフにしている。

ただし、無料または有料を問わず、ほとんどのオンラインのプログラミング講座では、コースの進行に合わせ、受講者にプロジェクトをダウンロードさせたり、コードの断片を示して、そこからコピー&ペーストさせるのが基本となっている。IDE(Integrated Development Environments、統合開発環境)を含んだものはほとんどない。実はそれこそが学習過程で役立つものなのに。

そこで、デベロッパー向けの開発ツールを作っているスタートアップであるJetBrainsは、実際に独自の教育用IDEを開発した。それによって、特にこうしたパンデミックの際には、オンライン学習に新鮮なアプローチをとることができることに気付いたのだ。

同社が独自のIDEを提供することで、一部はブラウザーを利用するとしても、大部分は受講者個人のコンピューターのIDE上で学習できるようになる。つまり受講者は、プロ用と同様のIDEを直接使い、実践的なタスクと、統合されたテストを通じてプログラミングを学ぶことができる。また結果をすぐに確かめることも可能だ。

この新製品は、JetBrains Academyと呼ばれ、新型コロナウイルスの大流行の直前に、ベータ版を脱して正式版がリリースされる予定だったもの。当初は有料にするつもりだったが、パンデミックの最中には、このプラットフォーム全体を無料にすることをJetBrainsは決定した。これにより、家に閉じ籠もっている人や、職を失った人、あるいは一時解雇された人でも、新しいスキルを学ぶことができる。

受講者はJava、Python、またはAndroidアプリ開発に適したGoogle製の言語Kotlinを、60以上のプロジェクトを通じて学習できる。プロジェクトは自分でビルドし、IDEを使って即座に動作を確認できる。各プロジェクトは、概念ごとに独立したトピックから構成される完全なカリキュラムとして提供される。1つのトピックは、約15分で完了することができる。全部で5700以上もの、インタラクティブな課題に挑戦することができる。

またJetBrainsでは、無料の教育用IDE(Educational IDE)も提供する。実践的なタスクと統合されたテストを通して、プロ用と同じ環境でプログラミングを教えることのできるものだ。言語としては、Java、Kotlin、Python、Scala、JavaScript、Rust、C/C++、Goをサポートしており、今後さらに多くの言語が追加される予定。講師は、そのIDEを使って独自のプログラミング教育コースを作成できる。レッスンの数も自由に設定可能だ。作成したコースは、特定の受講者だけに提供することも、公開して広く共有することもできる。

さらに、学生、教師、学校、あるいは講座ごとに、フル機能のJetBrains IDEとチームツールの教育用ライセンスを申請すれば、無料で使用できる。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Box、PyConに併せて社内資産のオープンソース化を行う「Box Open Source」を展開中

Boxが公開したBox Open Sourceはすでにチェック済みだろうか。Box内部で活用されていたオープンソース系ツールを、外部の開発者とシェアしようとするものだ。

この試みについてはBoxのブログにも記事が掲載されていて、CEOであるAaron Levieのツイートにて明らかにされた。

共同電話インタビューの席では、Levieおよびテクニカルオペレーション部門のプリンシパルディベロッパーであるBenjamin VanEveryがプロジェクトについての説明を行っていた。曰く、Box Open Sourceに公開したツール群はBoxが開発して何年も利用してきたものであるとのこと。「私たちがBoxで利用してきたツール群で、ぜひいろいろなご意見なども頂きたいと思っています」とVanEveryは言っている。「私たちのメインプロダクトで利用しているものを移植したものもありますし、いつか公開できるようにしようということで開発した便利ツールなども登録しています」。

自社開発のコードをオープンソース化するというのは、Facebook、Microsoft、Google、Netflixなども行っている。オープンソース化することについては2つの目的がある。ひとつは、良質のプロダクトを外部に公開することで、オープンソース文化に寄与しようとする側面だ。そしてその裏面として、外部からの有益なフィードバックが得て、企業としての利益にもつながることもある。

VanEveryによれば、Box Open Sourceは厳格な品質管理基準を採用しており、動作についての確認もしっかり行っているものばかりであるとのこと。細かいテストを経たプロダクトのみを公開しており、品質基準に見合ったテストを経ていないプルリクエストに応じることはないとのこと。「コードの品質を保つために、継続的にビルドの更新も行っていきます」ということだ。

Box Open Sourceのサイトを開いてみると、RotUnicodeFlakyなど、Pythonのプロジェクトが先頭に配置されている。実はBox Open Sourceは、モントリオールで開催されているPyConというプログラミングカンファレンスにあわせて公開されたもので、Pythonを強調するのはその関係もあってのことだ。

今後も、いろいろな言語を使ったツール類を公開していく予定にしているとのこと。「より大きな展開をしていくための、最初の一歩であるととらえていただいて良いと思います。私たちの持つ技術をオープンソース界に提供していくことで、相互に発展していければと考えています」とLevieは述べている。

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(翻訳:Maeda, H