Google、モバイル検索の高速化・高機能化を画策中 ― 検索ヒットサイトの詳細リンクや検索結果画面内での情報表示機能を提供中

Googleが検索中に利用する新機能を発表した。モバイル環境からの検索が非常に便利になるものだ。すなわち検索結果の詳細をすぐに確認し、表示されている結果内容を確認すれば良いのか、それとも検索をやり直した方が良いのかを判断することができる。

今回リリースした機能により、この1年で30%高速化したモバイルネットワークにおける検索速度を向上させることができる。その機能とは検索にヒットしたサイトの下位リンクを表示するSitelinkと、そして検索画面から離れることなく内容を確認することができるQuick Viewだ。

たとえばRotten Tomatoes(映画レビューサイト)を検索すると、通常の検索結果の下に上映中の映画情報を表示するである「In Theaters」などのリンクも表示される。映画のレビューを見たいのではなく、映画情報を確認したい場合には、このリンクをクリックすることで直ちに必要な情報にアクセスすることができるわけだ。検索結果からは何度か画面タップを繰り返すだけで、本当に必要な情報を提供しようとしているわけだ。

また「Quick View」という機能も提供している。これはWikipediaからの情報を検索画面に居ながらにして確認できるようにする機能だ。たとえば「ポーカーの役」(Poker hands)などと検索してWikipediaからの情報を確認し、チートシートとして利用できるようになるわけだ。

Quick Viewボタンをタップすると、下図のような画面がオーバーレイ表示される。

Googleによれば、この新機能はあくまで試行的なものであるとのこと。Quick Viewは現在のところWikipediaからの情報しか表示することができない。表示までにかかる時間は100ミリ秒程度であるとのこと。Google.comで英語による検索を行なっている場合のみに利用することができる。Wikipedia以外のサイトにも対応準備中で、さまざまなサイトのウェブマスターにも呼びかけを行なっている。このQuick Viewに対応する方法については、こちらからサインアップすることで得ることができる。

Google版のSiriとも言えるGoogle Nowの利用者が増えるに従って、情報検索の有用性向上を希望し、検索時の状況に応じた結果が得られることを期待する人が増えてきている。Googleも、よりよい検索結果を提供できるように努力を続けている。今回追加した機能を向上させ、適用範囲を拡げることにより、たとえば「ジュラシック・パーク3Dはどんなものだろう?」などという検索クエリーに対し、通常の検索結果にあわせて、チケット販売やレビューサイトの情報を広告として掲載していくことを狙っているのだろう。

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(翻訳:Maeda, H)