AmazonのAWS re:Invent会場周辺でIBMとRackspaceが大型バスや女の子集団で(むなしい)対抗キャンペーン

Amazon Web Services(AWS)は競合他社にとってますます難攻不落の強敵になりつつある。今週行われたAWSのデベロッパカンファレンスre:Inventで、IBMやRackspaceも会場周辺で存在を誇示していたが、それらを見てもAWSとの落差の大きさをあらためて痛感してしまう。

先週IBMは、AWSよりも優れていると主張する広告で叩かれた。その広告はIBMを哀れっぽく見せ、むしろAmazonを一層有利にしたようだ。Amazonは、競争者をけなすことよりも、顧客に奉仕することが重要、と反撃したのだ。

今朝(米国時間11/13)の総合セッションではAmazonのSVP Andy Jassyが、IBMがラスベガスの通りを走らせた、車体に派手な広告を描いたバスを笑いながら批判し、IBMは顧客を馬鹿にしている、と言った。バスの車体のその広告は、古めかしくてわざとらしいマーケティングのスタイルを表している。

Rackspaceもやはり、自社に不利なことをやっている。同社は、デベロッパがAWSのカンファレンスへ行かないようにしたいので、AWS re:Inventの会場となったラスベガスのVenetian Hotelの外に、ショートパンツ姿の女の子たちをたくさん立たせて、同じくラスベガスのTreasure Island HotelのバーGilley’sで行われたRackspaceのパーティーの招待状を配らせた。

同社も、AWSの後塵を拝している。デベロッパたちが魅力を感じる部分がない。しかしRackspaceのクラウドサービスは、ひまがありすぎて、もっとワークロードが必要だ。そのためにはデベロッパをもっとたくさん集めてアプリケーションを作ってもらう必要がある。だからAWSのカンファレンスが行われているときに数万ドルを投じてパーティーを開き、ビールと安っぽいおつまみ料理をプログラマたちに大盤振る舞いするのが当然である、と同社は考えたのだ。

“ぜひいらしてください”、女の子の一人に声をかけられた。“お料理も飲み物も無料ですから、すてきなパーティーですよ”。

Rackspace的ブロマンス(bromance)*は、ほとんど品(ひん)がないし、IBMのお粗末な広告キャンペーンも効果があったとはとても思えない。要するに、今や、AWSとこれら二社との差が、あまりにも大きすぎるのだ。両社のおかしなマーケティングスタイルは、ますますその差を際立たせる。AWSのカンファレンスの会場周辺でうろつくために投じるお金は、真摯な差別化のために使うべきだろう。〔*: bromance, 男性同士の性行為を伴わない(ゲイではない)仲良し関係。日本語解説(1)(2)(3)。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon Web Services(AWS)がNode.jsによるSDK/オブジェクトライブラリを提供

Node.jsは今や、アプリケーションを開発するとき誰もが使っている。それはサーバサイドのJavaScriptだ。比較的おぼえやすいので、とても人気がある。今回はAmazon Web Services(AWS)が、Node.jsによるSDKをリリースし一般公開した。

あるブログ記事によると、AWSは12月のプレビューリリース以降、さらに機能を増強した。新しい機能は、バウンドパラメータ、ストリーム、EC2インスタンスのIAM roles、バージョンロッキング、プロキシなどだ。AWSによると、このSDKはAWSのサービス(Amazon S3, Amazon EC2, DynamoDB, Amazon SWF)のJavaScriptオブジェクトを提供して、デベロッパのコーディングを単純化することが目的だ。

Node.jsはその、イベント駆動型のノンブロッキングI/Oにより、アプリケーションのスケーラビリティを支え、しかも、スレッドやタイムアウトのポーリング、イベントループなどをプログラマは扱わずにすむ。だからこそ、大きな人気を獲得した。とくにゲームデベロッパに愛好者が多く、AmazonのCTO Wener Vogelsは、3月にAWSがElastic BeanstalkでNode.jsを提供したときに書いた記事の中で、そのことを説明している。Vogelsによると、Elastic BeanstalkはElastic Load Balancing、Auto Scaling、EC2などのAWSリソースのプロビジョニングとモニタリングと構成を自動化する”。彼によると、デベロッパたちはNode.jsの機能を利用することによって、レイテンシ(ネットワーキング待ち時間)の低い複数の並列的接続を実現している。UberやVoxer、それにDataheroのようなエンタプライズ向けスタートアップはすべて、サーバの実装にNode.jsを使っている。

Node.jsのサポートを提供しているクラウドプロバイダはAWSだけではない。Joyentはこのプラットホームを企業向けサービスの一環として提供している。Windows Azureもビッグなサポーターだ。Rackspaceもサポートしている。3月にMicrosoftは、Windows Azure Service Busを使うオープンソースの寄与貢献物を提供した。それは、Node.jsによるリアルタイムアプリケーションのためのスケールアウトをサポートするライブラリだ。

AWSが今回Node.jsによるSDKを一般公開したことは、デベロッパ界隈における、Node.jsというプラットホームの実力を物語るエピソードの一つだ。つまり、デベロッパを相手にするビジネスでは、もはやNode.jsを無視できない。これで、AWSをベースに開発〜プログラミングをするデベロッパが今後増えることは、ほぼ確実だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


珍しく初期段階で却下された特許訴訟: 数学的アルゴリズムは特許を取れないと

連邦判事がRackspaceに対する特許侵害訴訟を却下し、数学的アルゴリズムは特許の対象にならない、と裁定した。東部地区(Eastern Disrict)におけるこの裁定は、2012年にUniloc USAが行った告訴に対するもので、その訴えは、Linuxオペレーティングシステムによる浮動小数点数の処理は特許の侵犯であると主張していた。

首席判事Leonard Davisはこの裁定の根拠を、数学的アルゴリズムの特許取得を禁じている合衆国最高裁の判例法としている。Rackspaceによれば、これは、テキサス州の東部地区連邦地裁が、特許を取得できないものへの特許を主張しているとして、裁判の初期段階で告訴を却下した例としては、報告されているかぎりにおいて初めてのものである。

LinuxをRackspaceに供給しているRed Hatは、Rackspaceの弁護費用を負担した。Red Hatは、同社のOpen Source Assurance事業に基づいて、顧客を擁護することをポリシーとしている。

Red Hat法務部の知財担当次長Rob Tillerは、次のように述べている:

“不実施主体(NPE)訴訟は慢性化しており、テクノロジ業界にとって深刻な問題になっている。この種の訴訟は認められてはならない特許に基づいていることが多いが、その弁護費用は通常、数百万ドルにも達する。これらの訴訟は、イノベーションと経済成長と雇用機会の創出を妨げる疫病である。法廷は、初期段階において特許の有効性を判定して、適切な処置をすることにより、この問題に対応できる。今回の事案においては、判事Davisがまさにそれを為し、未来の案件に対する優れた例を設定した。”

特許訴訟は合衆国の古めかしい特許制度につけ込む悪質な行為となっている。今回のような却下はまれであり、特許訴訟において法廷が特許の種類を区別することもまれである。

Unilocにコメントを求めたが、無応答である。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))