高専10校が共同開発した人工衛星「KOSEN-1」で初の宇宙技術実証に成功、Raspberry Pi CM1を衛星の心臓部に採用

高専10校が共同開発した人工衛星「KOSEN-1」で初の宇宙技術実証に成功、Raspberry Pi CM1を衛星の心臓部に採用高知工業専門学校(高知高専)を中心とする10校の高専が開発した超小型人工衛星「KOSEN-1」が、市販のLinuxマイコンボード「Raspberry Pi Compute Module 1」(CM1)を衛星の制御に使うオンボードコンピューター(OBC)として常時運用するという宇宙技術実証に成功した。

KOSEN-1は、10センチ四方の立方体を2つ重ねた大きさで、重量は2.6kgという超小型人工衛星(2Uキューブサット。サイズ10×10×23cm)。以下に挙げる10校が共同で開発した、木星が放射する自然電波の観測のための最新技術の実証を目的とした木星電波観測技術実証衛星だ。2018年にJAXAの革新的衛星技術実証2号機の実証テーマに選定され、50名以上の高専生が参加して2年半をかけて開発。2021年11月、JAXAのイプシロンロケット5号機で打ち上げられた。

開発参加校

高知高専
群馬高専
徳山高専
岐阜高専
香川高専
米子高専
新居浜高専
明石高専
鹿児島高専
苫小牧高専

今回実証に成功したのは、超小型で省電力な市販のLinuxマイコンボード「Raspberry Pi Compute Module 1」(CM1)を衛星の心臓部となるOBCに使い、宇宙で運用するというもの。このOBCと連動したカメラによる地球の写真撮影にも成功した。

KOSEN-1から撮影された地球

CM1のプログラムには、プログラミング言語Pythonを利用しているという。そのCM1とPythonの組み合わせには、いくつもの利点がある。まずはCM1のOSがオープンソースソフトウェアのLinuxで、OS本体だけでなくソフトウェアなどの膨大なリソースが自由に使えること。CM1は安価な市販のマイコンボードなので、ハードウェアのシミュレーションが容易に行えること。さらに、やはりオープンソースのプログラミング言語Pythonを使うため、インターネットで共有しながらプログラム開発が行えること。これらにより、多くの高専生が参加する画期的な「分散型OBCソフト開発」が実現できた。

OBCに使用された「Raspberry Pi Compute Module 1」

今後KOSEN-1では、「デュアルリアクションホイールによる超高精度姿勢制御」と「木星電波観測用6.6m長ダイポールアンテナ展開技術」の実証を宇宙で行うことにしている。

ラズパイとレゴのコラボによる拡張ボード「Raspberry Pi Build HAT」をスイッチサイエンスが発売開始

ラズパイとレゴのコラボによる拡張ボード「Raspberry Pi Build HAT」をスイッチサイエンスが発売開始

Raspberry Pi財団は、LEGO Educationとのコラボレーションによる新しい拡張ボード「Raspberry Pi Build HAT」を発表。スイッチサイエンスが12月24日より同社ウェブショップでの発売を開始した。価格は3718円(税込)。

概要

Raspberry Pi Build HATは、LEGO Technicのモーターやセンサーを、ワンボードコンピューターRaspberry Piで制御するための拡張ボード。Raspberry Piのコンピューティング環境とLEGO Educationのハンズオン学習のコラボにより、「楽しくて創造的な学びの体験」が可能になるという。これは、Raspberry Pi Picoに続く2つ目のRP2040(Raspberry Pi財団によるインハウスデザインマイコン)搭載製品となる。

対応するLEGO製品は、LEGO Education SPIKEプライムセットおよびSPIKE プライム拡張セットに含まれるアンギュラーモーター、距離センサー、カラーセンサー、フォースセンサーなど(Getting Started with Raspberry Pi Build HATを参照)。なお、モーターを使う場合には追加の電源が必要。電源入力仕様は2.1mmバレルジャック、センタープラス、DC8V(±10%)となっている。

「Raspberry Pi Build HAT」の特徴

  • Raspberry Pi 4やPi ZeroからLEGO Technicのモーターとセンサーが4つまで制御可能
  • LEGO Education SPIKEプライムセットおよびSPIKE プライム拡張セットに含まれるアンギュラーモーター、距離センサー、カラーセンサー、フォースセンサーなどが利用可能
  • LEGO Technicデバイスを制御するための使いやすいPythonライブラリーを用意
  • Raspberry Pi 4およびRaspberry Pi Zeroを含むすべての40ピンGPIO Raspberry Piボードで動作

ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

ソラコムは11月26日、無料でデバイスを貸し出し、IoTのセルフラーニングを支援する「自分で学べるIoT通信講座」を2021年11月25日から2022年2月28日まで実施すると発表した。デバイスの貸出期間は約3週間。事前登録制で、参加費は無料。参加条件は「SORACOM アカウントの作成が済んでいること」「IoT通信講座体験後のアンケートに答えること」の2点のみ。社会人・学生のどちらも対象としており、IoTの技術を学習したい方、IoTのアイディアを実現したい方の参加を呼びかけている。また専門家に質問できる「IoT相談室」も講座期間に合わせて開催する。

ソラコムでは、IoTシステムの開発を学ぶ方向けに、技術セミナーの開催をはじめ、IoTデバイスを購入できる通販サイト「SORACOM IoTストア」、利用シーンごとの開発手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」を拡充し、セルフラーニングを支援している。また2021年7~8月には「IoT通信講座」を実施しており、200名以上の申し込みがあったという。今回そのIoT通信講座の第2弾を開催する。

​自分で学べるIoT通信講座では、初心者でも比較的学習を始めやすいデバイスを申込者に対して無料で貸し出す。今回貸し出し対象となるのは、GPSと温度・湿度・加速度を計測できるセンサーが一体となった「GPSマルチユニット」、Raspberry Piとウェブカメラがセットになった「簡易監視カメラキット」、Arduino互換マイコンボードと7種類のセンサーがセットになった「Grove IoT スターターキット」の3種類。申し込みの際に、このうちの1つを選択する。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

これらデバイスは、学習用途に絞ったものではなく、実際にビジネスでも活用されているもので、例えばGPSマルチユニットは、車両の位置情報トラッキングや、運搬中の医療品・食品といった荷物の温湿度管理に役立てられているという。学んだ内容がビジネスにつながる可能性があるものとなるよう、配慮されている。

参加者は、ステップごとにわかりやすく開発方法を解説した手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」を基に、自分で学習を進めることができる。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

ソラコムは、IoTプラットフォームSORACOMを通じ、IoT通信とインターネットに「つなぐ」システム構築に必要なサービスを提供。SORACOMを利用することで、少ない初期費用でIoT活用のアイデアをスピーディに実現できることから、2万超の様々な業界・規模の顧客がビジネスの進化に利活用しているという。

「自分で学べるIoT通信講座」概要

  • 主催:ソラコム
  • ​参加条件など
    ・社会人、学生などの条件はない
    ・SORACOM アカウントの作成が済んでいること
    ・講座体験後のアンケートに答えること
  • ​参加費:無料(事前登録制)
  • 開催期間:2021年11月25日〜2022年2月28日
  • 申し込み自分で学べるIoT通信講座公式サイトの応募フォームより行う
  • 内容SORACOM IoTレシピを基に、参加者がセルフラーニングを行う
  • 必要機材:IoT DIY レシピの体験に必要となるPCは、参加者が各自用意

貸し出し期間、発送と返却方法

貸し出し期間としては以下4種類が設定されており、貸し出しデバイスは各期間の開始日に発送する。例えば、11月25日〜12月14日の貸し出しチケットを選んだ場合は、11月25日発送となる(地域によるものの、翌日・翌々日に到着予定)。なお、発送は平日に実施しており、休日は対応していない。ただし年末年始(12月29日〜1月5日)は発送している。

また返却は、貸し出し期間終了日まで行うに必要がある。11月25日〜12月14日の場合なら、12月14日必着の発送となる。この返却については、貸し出しデバイスに返送用着払い伝票を同梱しており、その伝票を使い返却する。

  • 2021年11月25日〜2021年12月14日
  • 2021年12月17日〜2021年1月7日
  • 2022年1月11日〜2022年1月28日
  • 2022年2月13日〜2022年2月18日
  • デバイスは各期間の開始日に発送
  • 返却は、貸し出し期間終了日まで行うこと。同梱の返送用着払い伝票を利用する

3種類の貸し出しIoTデバイス

貸し出し対象のIoTデバイスは3種類で、このうちの1つを選択する。デバイスの利用にはSORACOM SIMが必要になるが、全貸出デバイスに「IoT SIM 300MBパック」が添付される。同製品は、月額330円で300MB分のデータ通信料金が含まれているというもの。300MBを超えた場合は、500MBごとに110円の追加料金で利用できる。

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット」は、ブラウザーの操作のみで、4つのセンサー(温度・湿度・位置情報・加速度)からのデータの収集から可視化までを体験できる製品。充電式の内蔵バッテリーにより、電源を入れるだけでどこでも使える。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

IoT DIY レシピ例

  • IoTで温湿度の可視化:GPSマルチユニットを活用し、室内の温湿度をモニタリング。データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」、ダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」を利用
  • IoTでアイスの食べ時をお知らせ:GPSマルチユニットを活用し、温度センサーで計測。任意のメールアドレスにメールで通知する。SORACOM Harvest Data、SORACOM Lagoonを利用
  • IoTで在席状況の自動更新:加速度センサーのデータを取得して活用。SORACOM IoT SIMによる通信管理、SORACOM Harvest、クラウドファンクションアダプター「SORACOM Funk」を使ったSlackへの通知連携設定(AWS Lambdaの機能を利用)などを学べる

IoT 体験キット〜簡易監視カメラ〜

IoT 体験キット 〜簡易監視カメラ〜」は、Raspberry Pi 3 Model B+と、USB型ドングル「AK-020」、USBカメラをセットにした簡易監視カメラキット。ウェブカメラと温度センサー、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」により観察したいものを定点観測し、撮影データの蓄積や温度データの可視化を行える。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

IoT DIY レシピ例

Grove IoT スターターキット for SORACOM

Grove IoT スターターキット for SORACOM」は、7種類のGroveセンサー、LTEモジュール搭載のArduino互換開発ボード「Wio LTE JP Version」(日本仕様モデル)がセットになったIoT体験キット。Groveセンサーは、はんだ付けをすることなくマイコンボードに接続できる(はんだ付けの知識は不要)。Arduino IDEを利用した開発が可能。ソラコムがIoTデバイスを無料で貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」第2弾を2022年2月28日まで開催

IoT DIY レシピ例

  • IoTでジェスチャーシステム:Wio LTE JP VersionとGrove超音波距離センサーモジュールを活用。SORACOM Harvest Dataでジェスチャー結果を蓄積することで可視化する

IoTの専門家に質問できる「IoT相談室」(Zoomを利用)

冒頭で触れたように、講座の開催期間中には、IoTの専門家に質問できる「IoT相談室」が設けられる。Zoom ミーティングを利用する体裁になっており、各日程の参加用URLは、申し込み後のメールに記載している。

IoTシステムの構築をする上で、テキストだけでは解決しない疑問点がある場合に質問でき、各レシピの動作はIoT​相談室までに完了しておくことを勧めている。

「IoT相談室」日程

  • 2021年​12月2日17:00〜19:00
  • 2021年12月27日17:00〜19:00
  • 2022年1月20日17:00〜19:00
  • 2022年2月10日17:00〜19:00

ラズパイ新製品Raspberry Pi Zero 2 W発表、Pi Zeroと比べシングルスレッド性能40%・マルチスレッド性能5倍向上

Raspberry Pi財団は10月28日、Raspberry Pi Zeroファミリーの最新製品「Raspberry Pi Zero 2 W」を発表した。スイッチサイエンスが、工事設計認証を取得され次第取り扱いを開始するとしている。同社ウェブショップでの直販価格は2200円(税込み)。ラズパイ新製品Raspberry Pi Zero 2 W発表、Pi Zeroと比べシングルスレッド性能40%・マルチスレッド性能5倍向上

また通信機能として、Wi-Fi(11b/g/n、2.4GHz)、Bluetooth 4.2およびBluetooth Low Energy(BLE)に対応。この他仕様は、microSDカードスロット、CSI-2カメラコネクター、USB On-The-Go(OTG)ポート、HAT互換の40ピンGPIOヘッダー用フットプリント(ピンヘッダは未実装)などとなっている。Micro USB給電(5V/2.5A)。

サイズは65×30×5.2mm(最大)で、重量10g。従来Zero製品と互換性があり、Raspberry Pi 公式のケースやマウス、キーボードなどの各種アクセサリとも完全な互換性を保っている。

ラズパイ新製品Raspberry Pi Zero 2 W発表、Pi Zeroと比べシングルスレッド性能40%・マルチスレッド性能5倍向上

 

半導体不足でラズパイが初の値上げ、Raspberry Pi 4の2ギガモデルを2020年の値下げ前価格に戻し1GBモデル復活

半導体不足でラズパイが初の値上げ、Raspberry Pi 4の2ギガモデルを2020年の値下げ前価格に戻し1GBモデル復活

シングルボードコンピュータ Raspberry Pi が、創業以来初めての値上げを告知しました。理由は世界的に深刻な状況が続く半導体不足のため。

来年2022年も長い期間にわたってサプライチェーン上の課題が続くと予測されること、製造数は昨年と同じ700万個を維持できるものの需要は高まっていることなどから、ラズベリーパイに依存する既存顧客への影響を最小化するため、

  • Raspberry Pi 4(2GB RAMモデル)を35ドル(約3988円)から45ドル(約5127円)へ一時的に値上げ。昨年2月に実施した値下げ前の価格へ。
  • ディスコンになっていたRaspberry Pi 4 (1GB RAMモデル)を復活、35ドルで販売。

の二つの対応を発表しています。ラズベリーパイによればこれはあくまで一時的な措置であり、今後の状況に応じて見直す予定。

また産業用途などにラズベリーパイを利用する既存顧客に対して、他の製品で代替しやすいモデルは今後の製造の優先度を下げ、代えが効きにくいモデルを優先するなど、対応の方針もあわせて告知しています。

4K動画対応のRaspberry Pi 4発売。4コア1.5GHzプロセッサ搭載、USB 3.0、RAM1GB~4GB – (2019年)

Supply chain, shortages, and our first-ever price increase

Engadget日本版より転載)

ラズパイがレゴとコラボ、LEGO Technicモーターやセンサーを制御する拡張基板を発表・スイッチサイエンスで近日発売予定

ラズパイとレゴがコラボ、LEGO Technicモーターやセンサーを制御する拡張基板発表・スイッチサイエンスで近日発売予定
Raspberry Pi財団は10月19日、LEGO Educationとのコラボレーションによる新製品「Raspberry Pi Build HAT」を発表した。これは、LEGO Technicのモーターやセンサーを制御できるRaspberry Pi用の拡張基盤(HAT)。スイッチサイエンスでは、直販価格3718円(税込)で近日発売予定となっている。ラズパイとレゴがコラボ、LEGO Technicモーターやセンサーを制御する拡張基板発表・スイッチサイエンスで近日発売予定

ラズパイとレゴがコラボ、LEGO Technicモーターやセンサーを制御する拡張基板発表・スイッチサイエンスで近日発売予定

「Raspberry Pi Build HAT」の特徴

  • Raspberry Pi 4やPi Zeroから、LEGO Technicのモーターとセンサーを4つまで制御可能
  • LEGO Education SPIKEプライムセットおよびSPIKEプライム拡張セットに含まれるアンギュラーモーター、距離センサー、カラーセンサー、フォースセンサーなどが利用可能
  • LEGO Technicデバイスを制御するためのPythonライブラリーを用意
  • Raspberry Pi 4およびRaspberry Pi Zeroを含むすべての40ピンGPIO Raspberry Piボードで動作
  • RP2040(Raspberry Pi財団初のインハウスデザインマイコン)を搭載

また、モーターには外部電源が必要となる。電源入力用に、センタープラスの21mmバレルジャックを搭載(8ボルト)。リボンケーブルなどの延長デバイスを追加すると、Raspberry Pi 400でも使えるようになるとのこと(このボードからの電源供給は不可)。

Raspberry Pi Build HAT

型番:RPI-SC0622
価格:3718円(税込)

ラズベリーパイ財団が約49.3億円調達、低価格PCとIoTの需要に応える

結果的に、新型コロナウイルス感染症による都市封鎖は、ハードウェアハッキングの室内ホビーにとってありがたい状況となっている。低価格マイクロプロセッサーであるRaspberry Pi(ラズベリーパイ)の母体である英国拠点の財団は、4500万ドル(約49億3000万円)の調達ラウンドを完了したことを現地時間9月20日に発表した。

(非営利の)ラズベリーパイ財団の取引部門に対するこの資金注入は、評価額5億ドル(約547億6000万円、調達前)で実施されたことを共同創設者のEben Upton(エベン・アプトン)氏が確認した。

調達ラウンドは、ロンドン拠点のLansdowne Partners(ランズダウン・パートナーズ)と米国拠点の民間慈善団体The Ezrah Charitable Trust(エズラー・チャリタブル・トラスト)がリードした。

「Lansdowne PartnersとThe Ezrah Charitable Trustを初の外部株主として迎え、当財団の次の段階の成長を支援していただけいることを喜んでいます」とアプトン氏は声明で語った。「仕事やエンターテインメントのために私たちのPCを使ってインターネットをアクセスする消費者の需要が高まっていることに加え、Raspberry Piを革新的IoTに応用する世界中の産業企業からの需要はいっそう早く成長しています。この資金調達によって、将来の需要に答えるための規模拡大が可能になります」。

「新たに迎えた出資者は、財団の戦略に価値を加えて成長を推進するだけでなく、私たちのビジネスモデルの原理と精神を理解しています。誰もがハードウェアとソフトウェアのツールを利用できるようにして、消費者向けPC体験をわずか35ドル(約3830円)から提供し、世界中のさまざまなOEMと提携することが財団の目標です」。

調達した資金は、すでに充実しているPiマイクロプロセッサーの製品ラインをさらに拡大するために使う、とPi財団はいう。

マーケティングでの資金利用も計画されており、消費者(「自分で作る」PC)と産業(IoT)両分野が対象だ。

現在財団の取引部門は年間700万台以上のデバイスを出荷している。

これまでに100カ国以上に4200万台以上の(Piベースの)PCを出荷したと財団は語った。

「都市封鎖の中でRaspberry Piに対する関心が明らかに高まっています」とアプトン氏はTechCrunchに語る。「自宅で勉強するためのマシンを必要としている若者たちに機材を提供できることをうれしく思っています。また私たちは、すばらしい慈善的支援(特にBloomfield Trustによる)を受け、英国の恵まれない若者たちにキットを配布しています」。

「現在の持続する需要の増加は、主としてコロナ禍からの景気回復による企業顧客によるものです」。

「短期的には、需要に応じるための生産とサプライチェーンへの投資が中心です」と資金利用の計画を詳しく語った。「長期的には、この資金によってプロダクト開発への投資を拡大することができます。プロダクトが高度になるにつれ、開発には費用も時間もかかるようになるので、エンジニアを増員することが今後の成長の鍵です」。

Lansdowne ParternsのPeter Davies(ピーター・デイビーズ)氏が次のように付け加えた。「長年見守り評価してきたRaspberry Pi財団に投資できることを大変喜んでいます。同財団が最初の10年間に成し遂げた商業的、人間的影響は卓越しており、新たな資金を得た財団のさらなる成長を支援をすることを楽しみにしています」。

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(文:Natasha Lomas、翻訳:Nob Takahashi / facebook

税込9790円、ラズパイ4内蔵のキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

税込9790円、ラズパイ4を組み込んだキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

画像はUK版

スイッチサイエンスは9月16日、Raspberry Pi 4を内蔵するキーボード一体型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」と「Raspberry Pi 400 USキーボード」の販売を同社ウェブショップにおいて開始した。それぞれ本体単体のみで、直販価格は9790円(税込)。ACアダプターは別売(PSE取得済みのラズパイ4に適した製品が必要)。同社によると、工事設計認証(技適認証)の取得や供給の都合によりこのタイミングでの販売開始となったという。

税込9790円、ラズパイ4を組み込んだキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

また、Raspberry Pi 400 日本語キーボードとマウス・HDMIケーブル・電源・SDカード(OSダウンロード済み)をセットにした同社オリジナルキット「Raspberry Pi 400 スターターキット(日本語キーボード)」も近く販売開始予定。価格は1万3200円(税込)。Raspberry Pi 400 本体およびACアダプターは関連法規(電波法および電気用品安全法)遵守のものを採用。

Raspberry Pi 400 日本語キーボードは、日本語キーボード内に4GBメモリー版Raspberry Pi 4 Model Bをを組み込んだPCで、ディスプレイやマウスをつなぐだけで使い始められる。クアッドコア・64bitのプロセッサー「Broadcom BCM2711」を搭載し、無線通信や4K動画の再生に対応。インターネットや動画の閲覧、ドキュメントの作成や編集、プログラミング教育用に利用できる。OSは、Linuxベースの「Raspberry Pi OS」。インターフェイスはBluetooth 5.0、有線LAN(1000BASE-T)、USB 3.0ポート×2、USB 2.0ポート、micro-HDMIポート×2など。マイクロSDカードスロット搭載。Wi-Fiは11ac対応。サイズは286×122×23mm。

電源については、「電圧降下を考慮した5.1 V/3.0 A 出力のRaspberry Pi 4 Model B用のUSB ACアダプタ」(税込1705円)など、USB Type-C端子に接続可能な5.1V/3.0A対応ACアダプターが必要となる。税込9790円、ラズパイ4を組み込んだキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

このほか、Raspberry Pi 400で利用可能なEDA Technology製リボンケーブル4種も販売開始している。「Raspberry Pi 400用40ピンGPIOエクステンダー」(グレー / レインボー)は価格319円(税込)、「Raspberry Pi 400用 40ピン I/Oプロテクター」(グレー / レインボー)が1265円​(税込)。

写真左は「Raspberry Pi 400用40ピンGPIOエクステンダー」、写真右が「Raspberry Pi 400用 40ピン I/Oプロテクター」

写真左は「Raspberry Pi 400用40ピンGPIOエクステンダー」(グレー)、写真右が「Raspberry Pi 400用 40ピン I/Oプロテクター」(レインボー)

ユニティとアールティが「UnityとROSで学ぶ移動ロボット入門 UI作成編」を開発、10月より無料公開予定

ユニティとアールティが「UnityとROSで学ぶ移動ロボット入門 UI作成編」を開発、10月より無料公開予定リアルタイム3Dプラットフォーム「Unity」を展開するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン、ロボット分野の技術開発と高度人材育成を行うアールティは9月9日、ロボット入門者向け教材「UnityとROSで学ぶ移動ロボット入門 UI作成編」を開発したと発表した。「Unity」上でROS(ロボット・オペレーティングシステム)対応ロボットの操作性を高めることを目的としたもの。ユニティの産業向けサイトUnity for Industryにおいて、2021年10月上旬に無料公開する予定。

この教材では、UnityからROS対応ロボットへの指令の出し方や、ロボットに搭載された各種センサーの値やロボットの状態の可視化の方法などが学べ、ロボット操作用のUI開発の足がかりになる。入門用としてわかりやすい解説を行うために、アールティが培ってきたエンジニア教育教材や研修のノウハウなどが活かされているとのことだ。学習後は、Unity Asset Storeなどで公開されているアセットを使って、オリジナルのUI制作にも活用できるという。

教材中のシミュレーションでは、アールティが開発し製造・販売しているRaspberry Pi搭載の左右独立二輪方式小型移動プラットフォームロボット「Raspberry Pi Mouse」のデータが使われている。将来は、この実機の操作が行える教材も公開される予定。

Unityは、ゲームなどのリアルタイム3Dコンテンツの開発運用に広く使われているが、製造業やロボット産業でも活用されている。ロボット開発のためのシミュレーションでは、リアルな周辺環境やロボットの動きが求められるが、Unityは、そうしたリアリティある環境が特徴となっている。

同社は、これまでにもUnity Robotics Hubを通じて、ROSとUnityを接続するための各種のパッケージやサンプルをオープンソースソフトウェアとして提供することで、ロボット開発の効率化に取り組んできたという。

今回この教材を通して、「ハードウェアになじみの薄かったソフトウェアエンジニアにはハードウェアを身近に感じてもらえることを、ハードウェアエンジニアにはUnityによる可視化やUIの広がりを体験し、より使いやすいインターフェイスをロボットに装備できるようになることを期待しています」とユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは話している。

UnityとROSで学ぶ移動ロボット入門 UI作成編は、一般公開に先立ち、2021年9月16日に東京都墨田区で開催されるROS開発者会議「ROSCon JP 2021」のアールティ出展ブースにおいて、開発画面の一部が公開される予定(チケット販売は終了)。

ソラコムが「SORACOMラズパイコンテスト」最優秀賞4作品の作り方を「SORACOM IoT レシピ」で公開

ソラコムが「SORACOMラズパイコンテスト」最優秀賞4作品の作り方を「SORACOM IoT レシピ」で公開

「IoTテクノロジーの民主化」を掲げるテック企業ソラコムは7月30日、5月に開催したコンテスト「SORACOMラズパイコンテスト 〜IoTで業務改善、ライフハックを始めよう〜 」の最優秀賞4作品の作り方を「SORACOM IoT レシピ」として公開した。

ソラコムは、IoT機器とインターネットを連携させて、誰でも簡単にシステム構築ができるIoT通信プラットフォーム「SORACOM」を提供している。「SORACOMラズパイコンテスト」は、「SORACOM」と、ワンボードコンピューターRaspberry Pi(ラズパイ)を組み合わせたIoTシステムを作成し業務や生活の改善したアイデアを、企業・個人を問わず広く募集するというもの。2021年の4月19日から5月31日かけて開催され、7月15日に、次の4つの受賞作品が発表された。

<優秀賞(ソラコム賞)>
ラズパイとSORACOMで子豚の出産通知を作ってみた:@akahira氏

子豚の定期チェックと出産通知を行うシステム。ラズパイ、環境センサーとウェブカメラを豚舎に設置して、親豚のいる場所を定期的に撮影。映像データから子豚の出産をMicrosoftの機械学習モデル作成ツール「Lobe」で制作した学習モデルで判別。LINEで通知する。

<メカトラックス賞>
SORACOMとラズパイで郵便受けの中身を確認できるようにする:池田大氏

郵便受けの中を定期的に撮影し、SORACOMのサービスを利用し家の中や外出先から郵便を確認できるというもの。Raspberry Pi Zeroとラズパイ用カメラを郵便受けの中に設置し、定期的に映像を撮影し確認できるようにしている。電力消費を抑えモバイルバッテリーで駆動させたため、M5Stackシリーズの「開発モジュール「M5 ATOM Lite」と電源管理基板「OnOff SHIM」を使ってラズパイを一定期間ごとに起動(間欠動作)させている。

<ケイエスワイ賞>
Raspberry PiとSORACOMで娘のお迎えを効率化 お迎え予告システムを作ってみた:@jasbulilit氏

預け先の子どもに、そろそろお迎えに行くよと知らせ、帰りの支度を促す。迎えに行く前にIoTボタンデバイスを押すと、子どもの手元にあるラズパイにつながっているLEDランプが点灯し通知する。

<日本ラズベリーパイユーザーズグループ賞>
【工事無し】簡単にICカードでスマートロックを作る:山下雅稔氏

ICカードで開くキーボックス。認証の記録から入退室管理も行える。3Dプリンターでキーボックスを作成。ICカードリーダーとラズパイを接続し、ICカードで認証された際にサーボモーターでキーボックスを開くという仕組み。認証の記録を取得し、入退室管理も実現。

これらの作品は、ソラコムがIoTシステムの作り方を解説する無料のIoT手順書「SORACOM IoT レシピ」において、ユーザー提供による「SORACOM Makers」レシピで製作手順が公開されている。

ソラコムではまた、8月末までの2週間、IoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を開催している。Wi-Fiや有線通信デバイスをSORACOMでIoT化できる新サービス「SORACOM Arc」を活用したブログコンテストも開催中だ。

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カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)ソラコム(企業・サービス)電子工作(用語)Raspberry Pi(組織・製品)日本(国・地域)

価格約1万1000円、Raspberry Piで簡単に3Dポイントクラウドが作れる3Dセンシングシステム「ILT開発キット」発表

Raspberry Piで簡単に3Dポイントクラウドが作れる3Dセンシングシステム「ILT開発キット」発表

マジックアイは、企業や学校の研究者など3Dセンシングに興味のある人を対象に、小型・高速・高精度・低遅延・省電力を特徴とする独自特許技術の3Dセンサー方式「インバーティブル・ライト技術」(ILT)を手軽に評価できる入門モデル「ILT開発キット」(DK-ILT001)を7月15日から世界同時発売すると発表した。希望小売価格は100ドル(約1万1000円)。予定販売数は5000台。スイッチサイエンスから販売予定。

縦横44×24ミリ、高さ16ミリというコンパクトなハードウェアと専用ファームウェアからなるILT開発キットは、Raspberry Pi(別売)と組み合わせることで、動きの速い立体も高精度に測距して3Dポイントクラウド(3D点群)化できる。


「ILT開発キット」(DK-ILT001)仕様は次のとおり。

「ILT開発キット」(DK-ILT001)仕様

  • プロジェクター発光到達距離:1500mm
  • 推奨測距距離:150〜800mm(測定精度±3¥%)
  • 高精度測距距離:150〜500mm(測定精度±1.5¥%)
  • 測距有効視野角(FOV):約55度×約43度(マジックアイ開発環境による)
  • 測距速度:約120fps(マジックアイ開発環境による)
  • 動作環境:Raspberry Pi Zero W/3B/3B+/4(専用ファームウェアを準備)
  • レーザークラス:クラス1IEC60825-1(2007)、FDA:2110463-000)
  • 電源電圧:3.3V(電源はRaspberry Piのカメラコネクターより供給)
  • 消費電力:0.6W(平均)
  • 形状:W44×D24×H16mm
  • 質量:16g

開発環境

  • Raspberry Pi Zero W/3B/3B+/4(専用ファームウェアを準備)
  • 対応OS:Ubuntu 20.04、Windows 10
  • 対応言語:C++、Python
  • 対応ミドルウェア:OpenCV、PCL(Point Cloud Library)、Open3D、ROS、Unity(計画中のものを含む)

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タグ:Windows 10(製品・サービス)Ubuntu(製品・サービス)OpenCV(製品・サービス)Open3D(製品・サービス)コンピュータービジョン(用語)C++(製品・サービス)スイッチサイエンス(企業)Python(製品・サービス)PCL / Point Cloud Library(製品・サービス)マジックアイ(企業)Unity(企業・サービス)Raspberry Pi(組織・製品)ROS(製品・サービス)日本(国・地域)

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会もソラコムは7月1日、IoTデバイスの無料貸し出しやIoT開発手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」の提供を行いIoTの学習をサポートする「​自分で学べるIoT通信講座」を開始した。開催期間は7月1日から8月31日まで。

昨今IoT活用に精通したDX人材のニーズが高まっている一方、IoT活用にはデバイス・通信・インフラ・アプリケーションなど複数領域の専門知識が必要となることから、初心者にとっては学習ハードルが高いという声があるという。

そこでソラコムでは、「​自分で学べるIoT通信講座」において、初心者でも比較的始めやすいデバイスを申し込んだ者に約2週間無料で貸し出すとともに、ステップごとにわかりやすく開発方法を解説した手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」を提供し、IoT学習のサポートを行うことにした。また講座の開催期間中は、専門家に質問ができる「IoT相談室」も開催する。

「自分で学べるIoT通信講座」概要

  • 参加条件など:事前登録制。SORACOMアカウントの作成が済んでいること
  • 参加費:無料(SORACOM IoT SIM通信料1日11円〜が別途発生)
  • 開催期間:2021年7月1日〜8月31日
  • 申し込み:「自分で学べるIoT通信講座とは」の応募フォームより行う

IoTデバイス貸し出し期間(PCはユーザーが各自用意)

  • 7月1日〜7月14日
  • 7月16日〜7月31日
  • 8月3日〜8月17日
  • 8月20日〜8月31日
  • SORACOM IoT SIM通信料1日11円〜が発生する
  • 貸出期間の開始日に発送(翌日、翌々日に到着予定)。貸出期間終了日までに返却する必要がある
  • 返送用着払い伝票を同梱しているので、その伝票を使い返却する

「IoT相談室」日程(Zoom利用)

  • 7月12日17時~19時
  • 7月26日17時~19時
  • 8月10日17時~19時
  • 8月23日17時~19時
  • 各日程の参加用URLは、申し込み後のメールに記載

貸出IoTデバイスおよびIoT DIY レシピの内容

貸し出しデバイスとしては、初心者から経験者まで役立つIoT機器を用意。電源を入れるとすぐに使えるスターターキット、Raspberry Piを用いて簡易監視カメラを開発できるキット、Arduino互換のマイコンボードWio LTEと7種類のセンサーのキットから1つ選択できる。

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット」では、ウェブブラウザーの操作のみで、温度・湿度・位置情報・加速度の4つのセンサーからのデータの収集から可視化までを行える。充電式のバッテリーを内蔵しており、電源を入れるだけで利用可能。

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

手順書は、ダッシュボードで可視化するところまで掲載している

手順書は、ダッシュボードで可視化するところまで掲載している

IoT DIY レシピ例

  • IoTで温湿度の可視化:GPSマルチユニットを活用し、室内の温湿度をモニタリング。データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」、ダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」を利用
  • IoTでアイスの食べ時をお知らせ:GPSマルチユニットを活用し、温度センサーで計測。任意のメールアドレスにメールで通知する。SORACOM Harvest Data、SORACOM Lagoonを利用
  • IoTで在席状況の自動更新:加速度センサーのデータを取得して活用。SORACOM IoT SIMによる通信管理、SORACOM Harvest、クラウドファンクションアダプター「SORACOM Funk」を使ったSlackへの通知連携設定(AWS Lambdaの機能を利用)などを学べる

IoT 体験キット 〜簡易監視カメラ〜

IoT 体験キット 〜簡易監視カメラ〜」は、「Raspberry Pi 3 Model B+」、3G USBドングル AK-020、USBカメラをセットにした簡易監視カメラキット。同梱のウェブカメラと温度センサー、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」により観察したいものを定点観測し、撮影データの蓄積や温度データの可視化を行える。

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

IoT DIY レシピ例

Grove IoT スターターキット for SORACOM

はんだ付けが不要なGroveコネクターとマイコン、LTEモジュール搭載のArduino互換開発ボード「Wio LTE JP Version」(日本仕様モデル)、IoT用途でよく使われる7種類のGroveセンサーを同梱。

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

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IoT DIY レシピ例

  • IoTでジェスチャーシステム:Wio LTE JP VersionとGrove超音波距離センサーモジュールを活用。SORACOM Harvest Dataでジェスチャー結果を蓄積することで可視化する

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カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)Arduino(製品・サービス)Wio LTE(製品)ソラコム(企業・サービス)DIY(用語)プログラミング(用語)Raspberry Pi(組織・製品)日本(国・地域)

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ版「myCobot Pi」、商業向け「myCobot Pro」が発売開始

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ版「myCobot Pi」、商業向け「myCobot Pro」が発売開始スイッチサイエンスは7月1日、Elephant Robotics(エレファント・ロボティクス)のROS対応で安価な協働ロボットアーム「myCobot」の制御システムにRaspberry Piを採用した「myCobot Pi」の発売を開始した。直販価格は9万7790円(税込)。また同時に、商業用途にも適した「myCobot Pro」とその専用エンドエフェクターの取り寄せ販売も行う。myCobot Proの直販価格は42万3665円(税込)。

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ対応版「myCobot Pi」

myCobotは、ロボット開発用のソフトウェアプラットフォームROS(ロボット・オペレーティング・システム)に対応した6軸ロボットアーム。5月に発売された「myCobot 280」では、制御システムにM5Stackを使っていたが、myCobot PiはRaspberry Pi 4を採用。ディスプレイ、マウス、キーボードを接続すれば、簡単にプログラミングが行える。Pythonでのプログラミングも可能になった。

またmyCobot Piのアーム部には、「myCobot 280」と同じくM5Stackの「ATOM Matrix」が搭載されている。

myCobot Piは、Raspberry Piを搭載し、インターフェイスがM5Stack Basicのものと異なる以外は、基本的に「nyCobot 280」と仕様は同じ。オプションのエンドエフェクター(アームの先端で物を使うなどの実際の作業を行う装置)や固定用の器具も共通して使える。

myCobot Piの仕様

  • 軸数:6軸
  • ペイロード:250g
  • アーム長:350mm
  • 作業半径:280mm
  • 精度:±0.5mm
  • 本体重量:850g
  • 電源電圧:12V
  • 動作温度:-5〜45度
  • Raspberry Pi 4 Model B / 2GB:OS書き込み済みSDカード搭載(32GB)

インターフェイス

  • 2×USB 3.0、2×USB 2.0
  • 2×microHDMI
  • GPIO40ピン
  • myCobot Pi

商業用途にも適した「myCobot Pro」はM5Stack Basicベース

取り寄せ商品となる「myCobot Pro」は、やや大型で、関節にはブラシレスモーターを採用して精度±0.3mmという本格的な産業用ロボットとしての性能を備えている。制御システムはM5Stack Basic、アーム部にATOM Matrixを搭載、プログラミング環境は、UIFlow、ROS、moveit、RoboFlowなどに対応している。エンドエフェクターには、産業用ロボットに使用されるmyCobot Po専用の「電動グリッパー」が用意されている。

myCobot Proの仕様

  • 軸数:6軸
  • ペイロード:1kg
  • 作業半径:320mm
  • 精度:±0.3mm
  • IPレベル:IP42
  • 本体重量:3kg
  • 電源電圧:24V
  • 動作温度:0〜50度

インターフェイス

  • USB Type-C
  • Ethernet Port
  • ベースIO:2×D-INPUT、3×D-OUTPUT
  • ツールIO:2×D-INPUT、3×D-OUTPUT

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カテゴリー:ロボティクス
タグ:スイッチサイエンス(企業)Python(製品・サービス)myCobot(製品)プログラミング(用語)Raspberry Pi(組織・製品)ROS(製品・サービス)

Raspberry Pi財団がPicoに搭載したRaspberryシリコン「RP2040」を一般向けに発売開始

Raspberry Pi財団がPico搭載のRaspberryシリコン「RP2040」を一般向けに初めて発売

スイッチサイエンスは6月1日、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)財団が初めて独自開発したマイクロコンピューター「Raspberryシリコン ー RP2040」の一般向け販売を開始すると発表した。価格は10個パック(カットテープ)で税込1265円。

RP2040は、Raspberry Piをベースにした小型で安価なマイクロコントローラーRaspberry Pi Pico(ピコ)に搭載されているもので、今回、単独で一般販売されることになった。仕様は次のとおりだ。

「Raspberryシリコン – RP2040」の主な仕様

  • デュアルコア Arm Cortex-M0+ @ 133 MHz
  • 264KB オンチップRAM
  • 最大16MBのQSPIバスを介したオンチップフラッシュメモリーをサポート
  • DMAコントローラー
  • インターポレーターおよび整数除算ペリフェラル
  • 30 GPIOピン(4ピンはアナログ入力として利用可能)
  • 2×UART、2×SPIコントローラー、2×I2Cコントローラー
  • 16×PWMチャンネル
  • 1×USB 1.1コントローラー/PHY(ホスト/デバイスサポート)
  • 8×Raspberry Pi Programmable I/O(PIO)ステートマシン
  • ドラッグ&ドロッププログラミングのためのUSBマスストレージブートモード(UF2サポート)

Raspberry Pi財団がPico搭載のRaspberryシリコン「RP2040」を一般向けに初めて発売

価格は10個パック(カットテープ)で消費税込み1265円。スイッチサイエンスショップで購入できる。法人向けに7インチおよび13インチのリールでの販売も準備中だが、諸般の事情で本格販売は少し先になるという。

スイッチサイエンスでは、RP2040を使った自社開発基板の販売も検討中とのこと。

Raspberry Pi財団がPico搭載のRaspberryシリコン「RP2040」を一般向けに初めて発売

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Raspberry Pi(組織・製品)

PoE+に対応した「Raspberry Pi PoE+ HAT」登場、スイッチサイエンスより税込3180円で近日発売

スイッチサイエンスは5月25日、シングルボードコンピューターRaspberry Pi(ラズベリー・パイ)用の拡張ボード「PoE+ HAT」を近日発売すると発表した。これは5月24日にイギリスのRaspberry Pi財団から発表があったばかりのもの。価格は税込3180円と、「Raspberry Pi PoE HAT」よりもわずかに安い。具体的な発売開始日は未定。

Raspberry Piは、無線LAN機能も備え、ディスプレイやキーボードを接続すればPCとほぼ同様に使える高機能で安価なシングルボードコンピューターとして、電子工作ファンの間で高い人気を誇っている。HAT(ハット)とは、それに重ねて使える機能拡張ボードのこと。PoEは、LANケーブルを通じて電源供給を行う技術。これを利用すれば、有線LAN接続で使用する機器にLANケーブル1本で信号のやりとりと給電が賄えるため、配線のスリム化が図れる。

これまで、Raspberry Pi 3 Model B+用に「Raspberry Pi PoE HAT」が販売されていたが、「PoE+ HAT」は、供給電力が1ポートあたり30Wに強化されたPoE+に対応するもの(PoEは15.4W)。Raspberry Pi 4でも安定的に使えるようになる。ピン配列、高さも含むフォームファクターは以前のものと変わらない。

PoE+ HATの仕様は以下のとおり。
PoE規格:IEEE 802.3af-2003 PoE / IEEE 802.3at-2009 PoE+
入力:37〜57V DC、Class4 device
出力:5V DC / 4A
冷却ファン:25mm × 25mm ブラシレスファン
風量:2.2CFM
機能:完全絶縁スイッチモード電源、ファンコントロール
動作温度:0℃~+50℃

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IoTで「生活を便利に」「業務を改善」するブログ記事募集、ソラコムがラズパイとSORACOM活用コンテスト開催

IoTで「生活を便利に」「業務を改善」するブログ記事募集、ソラコムがラズパイとSORACOM活用コンテスト開催

ソラコムは4月19日、Raspberry Pi(ラズパイ)とIoTプラットフォーム「SORACOM」(ソラコム)を使い、「生活を便利に」「業務を改善」するブログ記事を募集する「ラズパイコンテスト 〜IoTで業務改善、ライフハックを始めよう〜」の開催を発表した。応募期間は4月19日~5月13日。優秀作品には、ソラコムおよび協賛企業から賞品が授与される。

「ラズパイコンテスト〜IoTで業務改善、ライフハックを始めよう〜」概要

  • 応募期間:4月19日〜5月31日
  • ​結果発表:6月下旬、ソラコム公式ブログで発表
  • 募集対象:企業、個人、グループ
  • 参加条件:Raspberry Piと、SORACOM IoT SIMまたはSORACOMサービスを利用すること、実際に動く物を作ること、コンテスト期間中に新規に執筆した記事であること
  • 募集内容:「Raspberry Pi」とIoTプラットフォーム「SORACOM」を利用した、「生活を便利に」「業務を改善」するIoTの仕組み、その手順について記載されたブログ記事
  • 評価ポイント:新規性(課題に対する解決アプローチの新しさ)、実現性(構成図や手順書がわかりやすく記載されていること)、完成度(作品が洗練されている度合)、ストーリー性(作品の背景と、解決方法に対する共感度)
  • 賞品:優秀作品には、ソラコムおよび協賛企業から賞品を授与。優秀賞(ソラコム賞)は「Fitbit Charge4 GPS搭載フィットネストラッカー」(1名)。メカトラックス賞はRaspberry Pi用電源管理・死活監視モジュール「slee-Pi3」(1名)。日本ラズベリーパイユーザーズグループ賞(ラズベリーパイ財団賞)はRaspberryPiほか詰め合わせ(1名。学生のみ)ほか
  • 主催:ソラコム
  • 協賛:メカトラックス、ケイエスワイ、日本ラズベリーパイユーザーズグループ
  • コンテスト詳細および応募フォームhttps://www.lp.soracom.jp/202104-soracom-raspberry-pi-contest

ソラコムのSORACOMは、リーズナブルなIoT通信とスムーズにIoTを始められるオプションサービスを提供するプラットフォーム。ソラコムは誰でも気軽に先進技術を活用できる「IoTの民主化」を掲げ、IoT活用を始めるハードルを下げるとともに、ソラコムおよびソラコムユーザーによる情報の発信と共有を推進してきた。

同社デバイス通販サイト「SORACOM IoTストア」では、SORACOMと組み合わせて使いやすいRaspberry Piや、Arduinoなどのマイコンボードと組み合わせて使える通信デバイスを1台から提供。また無料のIoT手順書「IoT DIYレシピ」では、IoTを初めて学ぶ方も試しやすい37個のレシピを公開している(2021年4月現在、随時拡充。このうちラズパイを利用したレシピは5種類公開)。

IoTで「生活を便利に」「業務を改善」するブログ記事募集、ソラコムがラズパイとSORACOM活用コンテスト開催

なおコンテストのFAQでは、初めてRaspberrry PiとSORACOMを購入する方向けに、Raspberry Pi・SORACOM・3G USBドングル・ウェブカメラをまとめたキット「IoT 体験キット 〜簡易監視カメラ〜」、Raspberry Pi・SORACOM・3G USBドングル・超音波センサーのキット「IoT 体験キット 〜距離測定センサー〜」を紹介している。

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初代ゲームボーイでビットコインを採掘する勇者現る、1コインあたり数兆年のマイニング速度

初代ゲームボーイでビットコインを採掘する勇者現る、1コインあたり数兆年の採掘速度

stacksmashing

任天堂の携帯ゲーム機・ゲームボーイシリーズはPS5のプレイ画面になったりApple TVのリモコンに変身したりと今なお活躍中ですが、初代モデルをビットコインの採掘に活用するYouTuberが現れました。

YouTuberのstacksmashing氏(「ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ」をハックしてDOOMを動かした人)はRaspberry Pi Picoと古いリンクケーブル、および数個の基本的なソフトウェアを使って古いゲームボーイを再利用しています。PicoはゲームボーイとPCの入出力を制御し、ゲームボーイとPicoの間には電圧変換ロジックが使われていますが、ゲームボーイ本体に手は加えられていません。

ゲームボーイのハッシュレート(採掘速度)はおよそ0.8ハッシュ/秒とのこと。最新のマイニングマシンでは1秒間に約100テラハッシュ(100兆ハッシュ/秒)のため、わずか125兆倍しか違いません。

1コインを採掘するだけで数兆年はかかる計算ですが、stacksmashing氏は携帯しながらマイニングできると長所を述べています。「ゲームボーイは単に単三電池を4本使うだけです」と言われると、たしかにグラフックボードへの投資に加えて莫大な電気代がかかるマイニングよりも割が良いのでは……という錯覚に陥りそうです。

意外なデバイスや手法でビットコインを採掘する試みは様々なものがあり、かつては鉛筆と紙で手掘りしたり1960年代のパンチカードコンピュータで挑戦した人(1コインを生成するために宇宙の年齢138億年×約4万倍かかる)もいました。ファミコンやメガドライブがマイニングに参戦しても、今さら驚きはないのかもしれません。

(Source:stacksmashing(YouTube)、Via:MotherBoardEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:暗号資産 / 仮想通貨(用語)ガジェット(用語)ゲームボーイ(製品)電子工作(用語)Doom(製品・サービス)任天堂 / Nintendo(企業)Bitcoin / ビットコイン(用語)Raspberry Pi(組織・製品)

Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi Foundation(ラズベリーパイ財団)は1月21日、「Raspberry Pi Pico」を発表した。またこれを受けてスイッチサイエンスは、1月21日よりRaspberry Pi Pico入荷通知の受付を開始したと明らかにした。販売開始日は調整中で、価格は税込550円。スイッチサイエンスのウェブショップRaspberry Pi Pico商品ページ)で購入できる。

Raspberry Pi Picoは、同財団が独自開発した「Raspberry Silicon」(またはPi Silicon)として、新CPU「RP2040」(ARM Cortex M0+デュアルコア)を採用する開発基板(SRAM:264KB、フラッシュメモリー:2MB)。端面スルーホールを備えているため直接キャリアボードへのはんだづけが可能となっている。

またRaspberry Pi Picoは、USBを介したマスストレージを使ったドラッグ&ドロッププログラミングが可能。「Pico C/C++ SDK」、もしくは財団公式のMicroPythonポート「Pico Python SDK」を使った開発が可能だが、既存Raspberry Piと異なりLinux OSは搭載できない(「Raspberry Pi Picoスタートガイド」など参照)。

インターフェースは、microUSB 1.1、多機能GPIOピン×26、SPI×2、I2C×2、UART×2、12bit ADC×3、PWMチャンネル×16。サイズは21×51mm。正確なクロックとタイマーを搭載としている。

  1. Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Adafruit、SparkFun、Arduinoも「Raspberry Silicon」採用

また、AdafruitもRP2040を搭載した「Adafruit Feather RP2040」「Adafruit ItsyBitsy RP2040」を公開している。

Adafruit Feather RP2040

Adafruit Feather RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

SparkFunでは、「SparkFun Thing Plus – RP2040」「SparkFun Pro Micro – RP2040」を販売予定。同社は「MicroMod RP2040 Processor Board」としても扱っており、母艦となる「Carrier Board」に挿せるようにしている。

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro - RP2040(写真右)

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro – RP2040(写真右)

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

同様に、Arduinoも「Arduino Nano RP2040」を販売するようだ。

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Raspberry Piが過熱防止用の公式ケースファンをリリース

Raspberry Pi Foundationが米国時間11月30日、新製品をリリースした。Raspberry Pi 4用の小さなヒートシンクと5ドル(約520円)の小さなファンの組み合わせで、公式ケースの内部で動作する。このアクセサリーはRaspberry Piの過熱を防ぐはずだ。

Raspberry Piをよく知らない人のために説明すると、これはカードほどの大きさだ安価なシングルボードコンピュータで、多くのコネクタを備えている。子供に与えて端末で遊ばせたり、趣味のプロジェクトのコンピュータの頭脳として使ったりできる。

Raspberry Pi 4は最新のRaspberry Piデバイスだ。製品はRaspberry Pi 3からパフォーマンスが大幅に向上している。

しかしRaspberry Piユーザーのコミュニティは、同シングルボードコンピュータが熱くなる傾向があることに気づいた。場合によっては、デバイスがCPU周波数をスロットル(低下)するせざるを得ないないほど熱くなることがあるという。

この問題は、適切な換気を妨げる公式のケースを使用している場合に特に顕著だ。2019年にRaspberry Pi Foundationは、電力消費の最適化に焦点を当てたソフトウェアアップデートをリリースしている。

いくつかのケースでは問題を解決できることもあるが、すべての状況に対応する魔法のような解決策はない。一部のユーザーは、Raspberry Piのコンピューティングパワーを長時間使用する傾向がある。

大きなヒートシンクを搭載したサードパーティ製のケースもある。しかし、Raspberry Pi Foundationにはこの問題を独自に解決していなかった。

Raspberry Pi Foundationによると、CPU周波数のスロットリングを防ぐには小さなファンで十分だという。「ファンはUSBとEthernetコネクタから空気を引き込み、プロセッサーに取り付けられた小さなフィン付きヒートシンクの上を通過し、SDカードスロットを介して排気されます」と、Raspberry Pi Foundationは説明している。

これは安価で一時しのぎ的なソリューションだが、Raspberry Piの次のバージョンでは放熱性能が改善されることを期待している。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Raspberry Pi

画像クレジット:Raspberry Pi Foundation

原文へ

(翻訳:塚本直樹 / Twitter

6.8型液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のキーボード一体型PC「DevTerm」が2021年4月発売

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Clockwork Techは11月20日、Raspberry Pi コンピュートモジュール 3+(CM3+ LITE)を内蔵可能なキーボード一体型小型PC「DevTerm」のプレオーダーを開始した。6.8インチIPS液晶ディスプレーを搭載し、発売は2021年4月予定。組み立てキットの体裁になっており、12歳以上対象としている。

価格は、Raspberry Pi CM3+ LITE搭載モデル「DevTerm Kit RPI-CM3 series」が219ドル(約2万2746円)。ARM Cortex-A53など搭載の独自コアモジュール搭載/1GBまたは2GBメモリーモデル「DevTerm Kit A04 series」が249ドル(約2万5861円)。58mm感熱式(200dpi)サーマルプリンター付きの独自コアモジュール搭載/2GBまたは4GBメモリーモデル「DevTerm Kit A06 series」が319ドル(約3万3131円)。

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

DevTermは、Raspberry Pi コンピュートモジュール 3(Raspberry Pi CM3)をセット可能なclockworkPi v3.14モジュールを内蔵。6.8インチのIPS液晶ディスプレーを搭載するほか、無線機能としてW-Fi(11ac)およびBluetooth 5.0をサポート。別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」をセットすることで、バッテリー駆動も可能。

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

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液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

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独自コアモジュール搭載の場合、OSとしてはDebian 9 ARMhおよびLinuxカーネル 5.2を基盤とするclockworkOS(GameShell OS)を利用。Raspberry Pi CM3+ LITE搭載の場合は、OSはRaspberry Pi OSとしている。このほかにも、Ubntuなどが利用可能という。

Clockworkは、デバイスドライバー、独自コアモジュール含めモジュール類の回路図と設計資料について、GPL v3ライセンスのもとGitHubに公開予定。受動的なメディア消費デバイスではないとうたい、オープンソースハードウェア、オープンソースを強く打ち出している。

  • ClockworkPi v3.14メインボード
  • コアモジュール
  • Ext. モジュール(拡張モジュール)
  • 6.8インチIPSスクリーン(1280×480ピクセル) モジュール
  • clockwork QWERTYキーボード(67キー+ゲーム用キー、トラックボール)
  • バッテリーモジュール(「18650電池」は別売)
  • デュアル スピーカー
  • 58mm 200dpi サーマルプリンター
  • シェルおよびブラケットシステム(筐体など)
  • clockworkOSまたは搭載16GB TFカード(microSDカード)
  • USB-C充電ポート

計4種類のコアモジュール、Raspberry PI CM3+ LITEと、clockworkPi v3.14モジュール

DevTermは、CPUや搭載メモリーの異なるA-0401~A-0604の計4種類のコアモジュールまたはRaspberry PI CM3+ LITEをclockworkPi v3.14モジュールにセットして利用するというモジュラーデザインを採用。コアモジュールを含め、ユーザーが異なる種類のモジュールに差し替えることで、機能をアップグレードできるようにしている。

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

コアモジュールのイメージ

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

コアモジュールのラインナップ

液晶ディスプレーも搭載、ライズバイ3内蔵のA5ポータブルPC「DevTerm」が2021年4月発売

clockworkPi v3.14モジュール

コアモジュールについては、FPGA+ARM、RISC-V、x86アーキテクチャなど、より多くのCPUアーキテクチャの評価とテストも行っており、よりエキサイティングなコアモジュールを間もなくお届けできるとしている。

Ext.モジュール(拡張モジュール)

Ext.モジュール(拡張モジュール)は、冷却用ファン、USB-Aインターフェース、カメラインターフェース(MIPI-CSI)などを搭載。Ext.モジュールについては、AIアクセラレーター、4G/5Gモジュールなどの構想が存在するという。

Ext.モジュール(拡張モジュール)

Ext.モジュール(拡張モジュール)

キーボードおよび制御ユニット

キーボード制御ユニットはArduino STM32との互換性を備えるArm Cortex-M3を採用。Micro USB-UARTポートを介して、キーボードのファームウエアをカスタム化可能としている。

67キー+ゲーム用キー、トラックボール

67キー+ゲーム用キー、トラックボールを搭載

キーボード制御ユニット

キーボード制御ユニット

バッテリーモジュール

バッテリーモジュールは、「短絡・逆極性保護」機能を搭載。別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」を2本セット可能としており、信頼できる販売店から18650電池を購入するよう呼びかけている。

また18650電池1本でも動作するものの、不安定になる可能性があるという。長期間使用しない場合は電池を取り外すこと、18650電池を購入時に安全な利用方法を確認することを推奨している。

別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」をセット可能

バッテリーモジュールは、別売のリチウムイオン二次電池「18650電池」をセット可能

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カテゴリー:ハードウェア
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