Galaxy Flip Zがネット上で完売、だが2年目を迎えたフォルダブルの未来はまだ見えない

米国時間2月19日、Samsung(サムスン)はGalaxy Flip Zがネット上で売り切れたと発表した。具体的な数字がないからなんとも言えないが、同社自身は売り出したばかりのフォルダブル(Foldable、折り畳み)式スマートフォンにいっそう強気になったようだ。昨年の最初の機種Galaxy Foldは、まさに「災難」だったが。

今度の機種は、消費者の反応もいい。この私も肯定的な記事を書いたが、そのときは24時間限定のプレス向け貸し出し機種だった。零下7度の土曜日に、そいつを返しに行ったことを覚えている。しかもこの機種は、iFixitの修理適性テストでMotorola(モトローラ)のRazrをやや上回った。10点満点でRazrは最低の1点、Flipは2点だったが勝ちは勝ちだ。

もちろん否定的な評価もある。iFixitによると、Flipにはヒンジ(蝶番)のところにホコリが入り込むおそれがある。「ホコリがこのスマートフォンのクリプトナイトになりそうだ」とiFixitはコメントしている。しかも、この1400ドル(約15万7000円)のスマートフォンは何よりもまず、その改良された折り畳みガラスが爪に弱い。爪がある人にとっては、明らかに欠点だ。

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寒い天候のせいだろうか、画面のひび割れという報告もある。被害の広がりはまだよくわからない。でもサムスンの救いの神はRazrかもしれない。まず、折り畳みテストの回数ではRazrはサムスンの最初の世代の製品よりも劣る。また評論家やユーザーは、ノイズが発生するRazrの折り畳みのメカニズムが不満だ。そして全体的な仕上がりもRazrは劣る。

Inputに載ったレビューは、これもたぶん寒さのせいだと思うが、折り畳みの部分で割れてしまった画面の写真をポストしている。この問題にモトローラは以下のように応じている。

Razrのディスプレイには完全な自信を持っており、正常な使い方で消費者が剥がれを経験することは予想していない。開発の過程でRazrは過酷な温度テストを行っている。すべての携帯電話に言えることだが、Motorolaはユーザーが電話機を摂氏マイナス20度以下、またはプラス60度以上の場所に保存しないことを推奨する。正常な使用で消費者が天候に関連したデバイスのエラーを体験し、それが乱用や誤用の結果でないときは、それは弊社の標準の保証の対象になる。

どのレビューも「待て」と言っている。Flipは確かに、このカテゴリーの正しい方向性を示しているし、その折り畳みガラスの技術をサムスンはライセンスしている。だからそのぶん後続のメーカーはスタートが楽だし、初期のFoldやRazrが犯した失敗を避けられる。

PCMagが行った最近のアンケート調査では、82%の消費者がこのようなデバイスを買う計画はないと答えた。心配として挙げたのは、ヒンジのノイズやスクリーンの強度、そして折り目だ。これらの不安はむしろ当然だ。

発売を急ぎすぎたことが裏目に出ている。アーリーアダプターを自認する人々は日頃からレビューをよく読む。そして問題があることを知ったら1500ドルから2000ドルもするデバイスに手を出すことを控えるだろう。アーリーアダプターの人たちでさえ、それだけのお金を払ってベータテストに参加する気にはならないだろう。

3歩進んで2歩下がると言う。あと1世代か2世代待ってみよう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

MotorolaのRazrは10万回折りたためなかった

Galaxy Foldは、この芽生えたばかりの折りたたみ式という新しいカテゴリーの前兆のような存在だっや。その魅力的で前途有望な製品は、記者たちに渡したレビュー機の破損に悩まされ、Samsung(サムスン)は設計図を描き直して丈夫なモデルを作った。しかしそのバージョンにもやはり問題があり、初日からユーザーを悩ませた

言うまでもなく他社はこの機会をとらえて、自分たちのやり方を見直した。その一例としてHuawei(ファーウェイ)は、安全を期すだけのために約束していたMate Xのリリースを遅らせる、と公表した。注意と用心は山のようにあるが、やはり折りたたみ式は魅力的なフォームファクタなのだろう。しかし多くの人たちは、間違いなくRazrは違うだろうと期待した。

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Galaxy Foldのストレステストのときと同じような折りたたみ端末であるRazrの登場に、CNETは待ってましたとばかり食らいついた。そのデバイスは10万回を超える折りたたみに耐えたというが、Motorola Razrは今週のテストで激しく失敗した。CNETが配信する動画の最初のタイトル「Motorola Razrはテストで10万回の折りたたみに達しなかった」は、そのデバイスの失敗を正しく伝えていない。現在のタイトルは「MotoのRazrは27000回の折りたたみで壊れた」だが、ヒンジ(蝶番)が27000回の折りたたみをやや超えたあたりで、ぐらぐらしてきている。それは、わずか4時間足らずのことだ。Galaxy Foldの14時間におよぶテストに比べると、あまりにも差は大きい。

しかし、たった1回のテストで評価を下すべきではないが、実際のところすでに発売された製品にも関わらずネットなどでのレビューが少なすぎる。それだけでも用心すべき理由にはなるが、なにしろ新しいフォームファクタの第一世代の製品ならそれも当然だ。この折りたたみ式を買った人がすでにTwitterに登場してヒンジの音が大きいと文句を言っている。たかが音だが、良い評価ではない。

これはRazrをたたむときのヒンジ(蝶番)の音だ。いい音ではない。1500ドル(約16万5000円)のスマートフォンにしてはちゃちくて安っぽいヒンジだ。店員の女の子は、すぐ壊れそうで使うのがこわいと言ってた。

Galazy Foldの場合と同じくMotorolaのRazrも、注意書きの多い取説が付属するだろう。Foldより安いとは言っても、1500ドル(約16万5000円)だ。子供用手袋をして持つべきものに支払うお金としては高額だ。今後数週間でさまざまな評価や反応が出てくると思うが、それは製品の最初の発表で盛り上がった期待を上回るような、Motorolaが喜ぶ報道にはならないだろう。

ところで、300ドル(約3万3000円)のMoto Gはいかがでしょうか?

画像クレジット: Motorola

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa