出先でサクっと予約完了、レンタルスペース予約の「インスタベース」にiOSアプリが登場

さまざまな貸しスペースを提供するサービス「インスタベース」を展開するRebaseは3月14日、iOSアプリの正式版をリリースした。同社は、2014年4月設立のスタートアップ。

インスタベースでは、会議室はもちろん、セミナー会場、スタジオ、キッチン、サロンなどを1時間単位で借りられるサービス。現在、全国で5500件以上の物件を扱っている。

同社の調査によると、インスタベース利用者の約68%がスマートフォンから予約していることがわかり、2018年9月からiOSアプリのβ版を提供していた。今回発表された正式版では、検索機能を強化しているとのこと。具体的には、日付やエリアを設定しての検索のほか、地図画面上で検索条件を絞りながら探せるという。

空きスペース予約サービス「インスタベース」で最大50%の「直前割」が設定可能に

Rebaseは1月29日、同社運営のレンタルスペース予約サービス「インスタベース」において「直前割」機能の提供を開始した。加えて、スペースの予約が申し込み完了と同時に確定となる「今すぐ予約」の最短確定時間を1時間前から0時間前に短縮し、より効率的に空きスペースを活用できるようになった。

「直前割」とは、インスタベースのスペース掲載者が利用日より7日〜0日前の間に割引率を10%〜50%の5%単位で設定できる機能。同社が2017年と2018年の予約申請から利用日までの期間を比較したところ、直前(前日から2日前まで)の予約の比率が全体の予約の25%まで増加していることがわかったそうだ。「直前割」はこのような背景を基に生まれた機能とのこと。

インスタベース経由で利用できる空きスペースは、首都圏、東海圏、近畿圏を中心に約5200カ所。同社は、直前割機能の提供によって空き在庫に対して予約が入る確率を上げ、より収益期待値の高いスペース運営を実現したいとのことだ。

スペースレンタルサービス「Instabase」運営のRebaseがベネフィット・ワンと業務提携

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この数年バズワードになっている「シェアリングエコノミー」。その中でも「スペース」のシェアにチャレンジするスタートアップとして、これまで「スペースマーケット」のスペースマーケットや「SHOPCOUNTER」のカウンターワークス、「eichiii」のエイチなどを紹介してきた。今回紹介するRebaseもそんなスペースのシェアに注目したスタートアップの1社だ。

Rebaseは2014年4月の設立。レンタルスペースの予約プラットフォーム「Instabase(インスタベース)」を提供している。Instabaseでは現在、全国1400件の貸しスペースを掲載。掲載料、登録料はともに無料で、成約ごとに代金の一部を手数料として取得する(金額は非公開だが、業界標準程度とのこと)。

Rebase代表取締役の佐藤海氏

Rebase代表取締役の佐藤海氏

スペースの中心となるのは、10人前後で利用できる会議室、女子会やママ会向けの多目的スペース、ヨガやダンスといった習い事向けのスタジオ、料理・菓子教室向けのキッチンなど「日常でも利用できる汎用的なスペースが中心」(Rebase代表取締役の佐藤海氏)だという。

ローンチしてからこれまでステルスでサービスを展開してきたが、佐藤氏によるとすでに月間数千人ペースでの予約が発生している。少人数のチームということもあるが、すでに1期、2期ともに黒字での運営を続けている。

そんなRebaseだが、10月19日はベネフィット・ワンとの業務提携を発表している。今後はベネフィット・ワンが運営する福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」において、サービス契約者向けに特別価格を設定し、レンタルスペースの予約・利用サービスの提供を開始する。将来的にはベネフィット・ワンと契約する企業を通じたスペースの確保も狙う。

Rebaseは今後、1年間で1万スペースの確保を狙う。現状都心部が中心になるが、将来的には地方展開も検討しているという。