Appleの新しいiPhoneリサイクルロボット、その名は‘Daisy’

こんにちはDaisy。Appleの最新のリサイクルロボットDaysyが、同社の環境事業を報告する記者発表の席で、まさに数日後のEarth Dayに向けて紹介された。この新しいロボットは、2016年に発表されたリサイクルロボットLiamのアップデートだ。

DaisyはLiamの部品の一部を使って、Appleの技術者たちが内製した。この産業用ロボットは、9つのバージョンのiPhoneを分解しながら再利用可能な部品をすべて選り分ける。そうやってDaisyは1時間に200台のiPhoneを分解し、貴重な部品を壊していた従来のやり方を駆逐した。しかしHAL 9000*とのどんな関連付けも、単なる偶然だ〔*: 臨終のHALが’Daisy’を歌いながら息絶える〕。

AppleはDaisyのほかに、新たなリサイクル事業GiveBackも発表した。4月30日までの返品や交換に対しては、バージニア州の環境NOP Conservation Internationalへの寄付が行われる。対象となったデバイスはそのまま、店頭またはギフトカードのクレジットで購入できる。

おまけにEarth Dayには新しいApple Watchのチャレンジが行われる。日曜日には外に出て、この惑星をエンジョイしよう、という主旨だ。この発表の一週間前には、Appleの全世界の施設が100%、再生可能エネルギーだけを使っている、という発表があった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

2020年東京オリンピックのメダル材料は、スマホのリサイクルで調達予定

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東京オリンピックを2020年に控え、日本では広く国民に対して古くなったり使わなくなった携帯電話の寄付を呼びかけることとした。集めた機器から、東京オリンピックにて授与される5000個の銅メダル、銀メダル、および金メダルに必要となる金属を回収しようとしているのだ。

オリンピック委員会がオリンピックおよびパラリンピックのために集めようと考えている金属の重量は、合計で8トン近くにもなる。

これは2014年に発行されたオリンピック・アジェンダ2020にある「20+20の提言」の中で4番目にあげられている「すべての側面での持続可能性の導入」のために実施される動きだ。このアジェンダの目的については次のように記されている。

持続可能性に関する戦略を前進させ、オリンピック競技大会の潜在的な開催都市と実際の大会開催都市を統合する。さらに、各都市のプロジェクトのあらゆる段階で、経済、社会、環境の各領域を包含する持続可能性の施策を設ける。

日本オリンピック委員会(JOC)は4月から回収ボックスをオフィスや通信事業会社の店舗に設置して、必要な金属を入手する予定としている。

オリンピックを持続可能なものとしていくための、多くの試みのひとつとして注目されている。リオオリンピック・エディションのスマートフォンなどをゲットしている人には、有効に再利用するための大きなチャンスが訪れたということなのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H

シャンプーを最後の一滴まで絞り出す方法が発明された

もし一度でも、シャンプーの最後の大切な一滴を絞り出すのに苦労したことがある人なら、オハイオ州立大学の研究者らが発明した、「石けん液の滴を小さな空気ポケットの上に載せる」構造を持つプラスチックに感銘を受けることだろう。別の言い方をすれば、液体はボトルに触れないので、くっつくことはない。

その「物質は二酸化ケイ素 ― ガラスの成分 ― の非常に小さなナノ粒子から成り、さらに処理を施すことによって石けん液がくっつかなくなる」と研究者らは書いている。

この材質は、石けんやシャンプーを強くはじき、ボトルを振ったり絞ったりすることで、最後の一滴まで使うことができる。それは簡単に解決できる問題ではなかった。石けんは界面活性剤なので、研究者たちは界面活性剤をはじく表面を作り出さなくてはならなかった。

「『ボトルの中からシャンプーを全部取り出せない』というのは、いわゆるfirst-world problem[ぜいたくな悩み]というものだろう。しかし、メーカーは非常に興味を示している。なぜなら、まだ製品の入ったボトルが何十億個も捨てられているのだから」と、同大学のBharat Bhutan教授は言った。

ボトルは環境に優しく通常の方法でリサイクルできる。その物質は「ハート型のけば立った枕」のような見た目で、ガラスのように固い。この製品は、リサイクルにも貢献する、なぜなら、ボトルを洗う必要がなくなるからだ。大切なシャンプーを最後の一滴まで絞り出すだけでよい。このテクノロジーは他のプラスチック製品にも応用できる ― 例えば、車のヘッドライト。高級なフェイスクリームや高価なふけ取りコンディショナーを最後まで使い切るのに役立つことだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TrashBotは、ゴミを食べて分別するロボット

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ロボットにはワクワク感が必要だ。なければ暴力を誘発する。常識。単純な常識だ。しかしロボットにはゴミも必要だ。だからTrashbotがこんなにクールなのだ。このロボティックゴミ箱は、あらゆるゴミを自動的に分別し、金属はこちらの缶に、リサイクルできないものはあちらへと投げ入れる。プロジェクトはまだ初期段階にあるが、驚くほどクールで賢い。

ペンシルベニア州ピッツバーグで、Vaish Krishnamurtyとカーネギーメロン大学教授のKoushil Sreenathが作ったTrashbotは、基本的に連続する斜面で作られている。金属等の物質が感知板に触れると傾斜路を切り替え、ゴミを適切な容器に送り込む。チームはスタートアップアクセラレーターのHAXに所属しており、10万ドルを調達して非常にシンプルな ― しかし機能的な ― プロトタイプを作った。

「プロジェクトのアイデアは、リサイクルのルール自体が引き起こした混乱がきっかけだった。誰の目にも明らかな物(プラスチックボトル、ガラス瓶、ダンボール等)以外、殆どの人は何がリサイクル可能かを正しく理解していない。私自身、「ルール」にはいつも疑問を感じていて、例えばシリアルの箱の中のビニール袋がリサイクル可能かどうかわからないし、これは私だけではないはずだ」とKrishnamurthyは言った。「この混乱のおかげで、善良なリサイクル意識の高い市民が、疑わしい物を大量にリサイクルに出して、自分は正しいことをしていると思っている」。

こうした混乱がリサイクルシステムを損い、分別の質を低下させてリサイクルセンターをゴミの山にする。このロボットは時間と共に学習し、食品グレードのダンボールとAmazonの箱を区別するようになる。

Unlimited use granted to Innovation Works and the companies that they represent and affiliates.

要するにこのチームの作っているロボットは、ピザボックスをリサイクルすべきか捨てるべきか、ピザ自体が消費されてから何日もたった後に紙からはがしたチーズを食べるべきかどうかを教えてくれる。

「プロジェクトを進めていく中で、人力による訓練とデータ蓄積を組み合わせて、TrashBotの精度と効率を高め続けていくつもりだ」とKrishnamurthyは言った。「一つ確かなのは ― 現在人間が達成している20~35%のリサイクル率より悪くなることはないこと。それがわれわれのプロジェクトに大きな期待が寄せられている主な理由だ」

いずれ、ロボットがゴミを処理して自分の食料にする時が来るかもしれない。彼らが人間を食べないことを促す一つの可能性だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook