REDが3Dホログラフィックスマホの次期モデルHydrogen Twoの開発に着手

REDのメッセージボードで創設者のJim Jannard(ジム・ジャナード)氏は、期待外れなHydrogen Oneへの取り組みについて触れた。今となっては昔の話だが、この高価かつニッチなデバイスは数カ月も登場が遅れ、レビューも芳しいものではなかった。

カメラモジュールはこのデバイスに関する不満点の1つだが、REDはODMパートナーにその責任を押し付けた。ジャナード氏は投稿の中で、Foxconn(フォックスコン)はきちんと仕事を果たしたが、デザインパートナーがそれを台無しにしたと伝えた。

Qualcomm(クアルコム)のプロセッサとソフトウェアの統合や新技術を含むデザインのメカニカル・パッケージングを担当していた我々のODMのパフォーマンスは、大幅に期待を裏切るものだった。中国のODMがHydrogen Oneの予定されていた機能を完成させ、既知の問題を解決することは大変困難であることがはっきりした。いや、実際には不可能だ。これは極めて苛立たしい事実だ。

1300ドル(約14万円)の端末に対する悪評を考えれば、小規模な会社なら出荷ぶんを見捨ててもおかしくはない。しかしジャナード氏とREDは賭けに出た。新しいカメラモジュール「Komodo」はHydrogen Oneだけでなく、将来のHydrogen Twoでも利用できるのだ。

「そのために、Hydrogen OneのすべてのオーナーはHydrogen Twoや新型のCinema Cameraモジュールにおいて、配送や割り当て、価格に関する優先的な取り扱いを受けることになる」と、ジャナード氏は伝えている。

第1世代のローンチに時間がかかったことを考えると、後続機種にも期待しすぎないほうがいいだろう。しかし、一般的に初めてのスマートフォン製造はもっとも難しく、また社内で機器を組み立てることに慣れているハイエンドカメラメーカーにとって、新しいスマートフォンを開発することは新たなパラダイムなのだ。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

安心してください、3DホログラフィックスマホのRED Hydrogen Oneがようやく出荷

待ちこがれていたみなさん、お疲れ様。安心してください。REDの完全にどうかしているチタン製Hydrogen Oneがついに出荷される。そして、そう、価格はみんなが覚えている通りだ。

この1595ドルの端末は、1295ドルのモデルと筐体の材料を除いて本質的に変わらない。つまり、プロセッサーは2017年に発表されたあの古き良きSnapdragon 835だ。

限定エディションのノベルティーに払うには大層な金額だ。しかも、「ホログラフィック」ディスプレーはそこそこ面白いけれども失望させられた。本誌はレビュー記事に十分書いたが、そう思ったのが我々だけでなかったのは間違いない。非常時には鈍器として使える興味深いデザインを別にすると、この機種について言うべきことはあまりない。

それでも、2017年に発表された時に予約した本物の信者たちにはいいニュースもある。「予約後に送られてきたアルミニウムバージョンに加えて、チタン製モデルが無料で送られてくる」とThe Vergeが伝えた。

そこまでラッキーではない人もREDのサイトで買うことができる。なにか理由があれば。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

RED Hydrogen Oneの発売はまた遅れて10月になったから写真でも見て我慢しよう

一度遅れたREDのHydrogen Oneは、今月(米国時間2018/8月)出るはずだったが、また遅れて10月か11月になった。でも、実際に出たとしても、あなたがそれを買わないであろう確率はかなり高い。1295ドルといえばAiboの半分だ。でも初めて公式にシェアされたこれらの写真は、REDの最初のスマートフォンの実物にいちばん近いものだから、せめてこれらでも見て楽しもう。

この、上品に言えば過剰、ふつうに言えばやり過ぎを見て、言いたいことはいろいろあると思うが、あなたならなんと言うかな。でも、ハイエンドのカメラメーカーが、市場に揺さぶりをかけてきたことは、確かだ。5.7インチの“ホログラフィック・ディスプレイ”と、これが同社から今度出るカメラのファインダーでもあるという事実に加えて、デザインそのものも、とんでもなくユニークだ。

REDは最近の業界のトレンドとも言えるシンプルなデザインに対して、その徹底的なケバさで逆らっている。CNETが気づいたように、サイドはギザギザがあって鋸刃ナイフみたいだ。表向きは、持ちやすくするためだと思うが、本音は外見をクールにするためだ。こんなデザインのスマートフォンは、街角で人の注意を引こうとして大声で叫んでいるようだ。うっかり立ち止まったら、“ホログラフィック・ディスプレイ”の説明を5分間聴かなければならない。

REDのデベロッパー向けモデルは今月の終わりに限られた数、出るようだ。予約購入した顧客が現物を受け取るのは10月9日からで、キャリアのストア(AT&T, Telcel, Verizon)に登場するのは11月2日だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

REDのスマートフォンのホログラフディスプレイはこんな原理だ…今後のコンテンツが人気の鍵

映画撮影用カメラのメーカーREDが、スマートフォンを出す気だ。Hydrogenと名付けられたそのスマートフォンは、ビデオカメラを自慢しているだけでなく、“ホログラフディスプレイ(holographic display)”なるものを搭載している。ほとんど未知の技術だが、YouTube上の人気ヴロガー(vlogger)MKBHDは発売前にちょっと触ってみたらしい。しかしEngadgetの記事によると、REDのCEO Jim Jannardは、HP LabsのスピンアウトLeia Inc.をディスプレイ技術のパートナーに選んだという。

Leiaの技術は光界技術を利用する。それはLCDの束(積層)に、バックライトがいろんな方向から光を当てる。光を当てる角度のさまざまな組み合わせにより、3Dの効果が作り出される。Leiaのイノベーションは、ふつうの2Dの表示機能を持ったまま、この3D効果を実装したことにある。だから従来の2Dの画像や画面は、従来どおり見ることができる。そしてモードを切り替えれば3D効果を使える。

問題はこの技術に対応するコンテンツがまだ十分にないことだが、Jannardによると、同社のスマートフォンは.h4vと呼ばれるホログラフ形式を使って4Dのコンテンツをスクリーンに描画できる、という。4Dというのは、4台のカメラで違う角度から同時に撮影してホログラフを作ることだが、アマチュアには難しそうだし、既存の2Dや3Dのコンテンツをホログラフに変換する場合も、2Dはきわめて難しい。

しかし少なくともこれは、AmazonのFireスマートフォンのときのような、擬似的な‘ホログラフもどき’ではなさそうだ。Fireのそれは、誰もすごい!とは思わなかった。当分はニッチ製品に留まるだろうけど、Leia社の語源となったLeia姫からのSOSが銀河の彼方から届くようになると*、人気が爆発するかもしれない。〔*: 画期的なホログラフコンテンツが登場したら…〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleが発売前のMac Proを真っ赤にカスタマイズしてAuction REDチャリティに出品

AppleのビッグデザイナーJony Iveと、世界のビッグデザイナーMarc Newsonが協力してカスタマイズした一台かぎりの真っ赤なMac Proが、U2のボノらによるチャリティオークションAuction REDに出品される。アフリカのAIDS撲滅を主な目的とするこのチャリティに、Appleはこれまでも頻繁に、このような特別製品を提供している。

REDからの発表によると、Appleの品目からの売上金額は累計6500万ドルに達している

このマシンはとっても美しいので、AppleのMac Proはすべてカラー化されるといいのに、とすら思ってしまう。この最新機種の一般発売は12月、オークションは11月23日に行われる。予想価額は4~6万ドルだ。

IveとNewsonが協作した限定アイテムは、ほかにLeicaのカメラやAppleのゴールドのイヤフォン、Neal Feay作のデスクなどがある。

オークションサイトSothebyの画像は変わることがあるので、これは最終製品ではないかもしれない。それでも、見事だけど。

REDとAppleに詳細を問い合わせているが。IveとNewsonによるREDオークションには、彼らの友人デザイナーたちからの協力作品も多く出品される。たとえばDeiter Rams、ファッションデザイナーのChristian Louboutin、それに大御所アーチストGeorge Lucasなど。

なお、下の、本誌が今週初めのAppleのイベントで撮ったビデオには、“本物の”Mac Proが写っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))