インメモリデータベースのRedis Labsが$44Mを調達、データベースもスタートアップによる革新の波が

インメモリーデータベースを専業とするRedis Labsが今日(米国時間8/21)、Goldman Sachsが率いるラウンドにより4400万ドルを調達したことを発表した。

Redis Labsはそのほかのオープンソースのデータベース企業と同じく、技術そのものは無料、企業のお世話は有料、というビジネスモデルだ。つまり誰でもその技術を利用して何かを作れるが、企業のデータベースの管理は十分な能力を持つわれわれにお任せください、というタイプだ。

同社が提供するデータベースは、サーバーのメモリ上で操作されるので速い。しかし企業ユーザーがその速さを享受できるためには、NoSQLデータベースをはじめとして、それなりの知識技能が必要だ。Redis Labsの今回の資金調達や、この前のMongoDBの非公開IPOなどを見ると、データベースのスタートアップはこのところ追い風と言えそうだ。

Redis Labsのオープンソースバージョンは誰もがローカルにホストできるが、有料の企業ユーザーにはそれをクラウドに置くオプションがある。つまり企業は、自分のリソース(計算機資源)を使わずにその技術を利用できるのだ。

このモデルで成功している例としてDockerやClouderaが挙げられる。後者は好調なIPOを達成ししたが、最近は平凡だ。前者は、Bloombergによると、13億ドルの評価額で資金調達中と言われる。

Redis Labsのこれまでの調達総額は8600万ドルになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

オープンソースのインメモリNoSQLデータベースとして好評のRedis Labsが、シリーズC $14Mの調達へと成長

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インメモリキー-ヴァリューストア(KVS)データ構造(NoSQL)Redisをオープンソースで提供しているRedis Labsが今日(米国時間7/21)、Bain Capital VenturesCarmel Ventures率いるシリーズCのラウンドで1400万ドルを調達したと発表した。同社の前からの投資家Silicon Valley BankとTamar VenturesのマネージングパートナーZohar Gilonも、このラウンドに参加した。

これはこの前の1500万ドルのシリーズBに次ぐもので、Redis Labsの調達総額はこれで総額4200万ドルに達した。

同社によると、新たな資金は営業とマーケティング努力の拡大、およびエンタープライズユーザーベースの一層の強化に投じられる。

2011年に創業された同社は今日さらに、今年の前半で新たなエンタープライズ顧客600社を獲得したことを発表した。今や顧客は多様な業種業態に広がり、著名な企業としてはGroupon, TD Bank, Verizon, HipChat, DBS, Ring Central, Menards, Twitch, flydubaiなどの名が挙げられる。

Redis Labsは現在の成長市場であるインメモリデータストアで、その成長に乗じて業績を上げている典型的な企業のひとつだ。同社は最近、高価なRAMではなくSSDを利用するRedisデータストアとしてRedis on Flashをローンチした。IoTに注目する企業が増え、リアルタイムのデータ分析の高効率化が求められるようになると、Redisのような高速なデータストアへのアクセスがますます重要になる。

今日の発表声明でRedis LabsのCEOで協同ファウンダーのOfer Bengalは語る: “今は、過去のどんな時期にも増して、企業は大量のデータ集合を高速に処理できるソリューションを必要としている。われわれがRedis Labsを創業したのは、Redisの力をエンタープライズ向けに拡大し、複雑巨大なデータの管理を単純化したいという彼らのニーズに応えることを、使命とするためだ。Redisの真価を理解するエンタープライズとデベロッパーがこのところ増えているので、今回のシリーズCの投資により、ハイパフォーマンスなRedisソリューションの、さらなるイノベーションとそのデリバリ能力を、拡大強化していきたい”。

オープンソースをベースとするエンタープライズ企業の通例として、Redis Labsもその中核的データベース技術は無料で提供している。しかしクラウドからの完全な管理サービスプロダクトRedis Cloudや、そのRedis Labs Enterprise Clusterのサポートなどは、同社のメインの収益源である。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))