レイ・フロンティアがICJとアドウェイズから資金調達、ライフログアプリの開発を強化

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レイ・フロンティアは5月8日、ICJ1号ファンド投資事業有限責任組合およびアドウェイズを引受先とした第三者割当増資を実施した。金額および出資比率は非公開だが数千万円程度とみられる。ちなみにICJ1号ファンド投資事業有限責任組合はインキュベイトファンドの子ファンドの1つで、通常は1000万円〜3000万円程度の出資を行っている。

レイ・フロンティアは2008年の設立。当初はAR(拡張現実)関連アプリの自社サービスおよび受託開発を手がけていたが、その過程で培った位置情報やセンサー技術をもとにライフログ管理アプリ「SilentLog(サイレントログ)」を提供している。

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このアプリはバックグラウンドで立ち上げているだけで、1日の活動(どこかに滞在している、徒歩で移動している、交通機関で移動しているといったこと)を記録。同日に撮影した写真とともに日常を振り返ることができるというもの。

ユーザー数は現在4万ダウンロード。Apple Watchにも対応しており、同製品のリリース後はダウンロード数も増加傾向にあるそうだ。ちなみにユーザーの約半数は40歳以上というシニア層にリーチしたアプリとなっている。

同社では今回調達した資金をもとに、Apple Watch対応を含めたアプリケーションの開発・運営体制を強化する。「ライフログ関連のアプリは、『どんな情報を見せるか』という点にフォーカスしているところがあるが、どんな情報を取れるか、そして取った情報をもとにユーザーに対して何を提供できるかが重要。そういったユーザーのインセンティブまで考えていきたい」(レイ・フロンティア代表取締役 CEOの田村建士氏)

引受先にアドウェイズの名前があるが、同社とは行動情報の機械学習アルゴリズム開発強化で支援を仰ぐほか、将来的にはライフログをもとにした広告商品の共同開発も視野に入れているという。ただし、「データはセンシティブなもので、慎重に検討していく」(田村氏)とのこと。