イーロン・マスク、洞窟救出にエンジニアを派遣――地中専門家チーム、土曜にタイに到着予定

昨夜から明け方にかけてのツイートでイーロン・マスクは洞窟に閉じ込められた少年たちの救出のためにSpaceXとBoring Companyのエンジニアをタイに派遣したことを発表した。

洞窟で行方不明になった少年サッカーチーム12人とコーチの救出について、マスクは空気で膨張させるチューブを水中に設置するなどいくつかの案を出していた。SpaceXと特にBoring Companyには地中レーダーやトンネル掘削の専門家が大勢いる。そこで両社からエンジニアのチームを派遣する用意があるとマスクは述べていた。今回のツイートでは「SpaceX とBoring Coのエンジニアは明日タイに到着し、政府の救出努力の手助けができるかどうか検討する。こうした作業には直接現場を観察しなければ把握できない困難が多数あるものと思う」とツイートした。

Boring Companyの広報担当者はこのツイートを確認して次のように書いている。

われわれはタイ政府と援助の可能性について話し合っている。SpaceX/Boring Companyの社員はタイに飛んで現場で救出の手助けに当たる。どんな装備や専門家が必要か確認できればそれに応じて努力する。われわれはチェンライの現場で救出に当っている人々から直接フィードバックと指導を得て助力の方策を検討する。

タムルアン洞窟の遭難者の救出作業は困難を極めており、ついに死亡者を出した。昨夜、タイ海軍SEAL部隊の元メンバーのダイバーが遭難者のもとに物資を運ぶ途中で死亡したことが発表された。

画像:YE AUNG THU / AFP / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Hondaの新しいロボットは、災害救助に活躍が期待される

Hondaの新しい二足歩行ロボットは、Asimoほどのカリスマ性はなくても、実用性はずっと高いかもしれない。このロボットは災害救助モデルで名前をE2-DRという(実にスターウォーズ的)。柔軟な関節を備え防水デザインで歩行速度は時速2km。はしごを登り、がれきの上を這いまわり、極端な温度でも動作し、様々なセンサーを装備してほぼどんな照明条件でも視界を確保できる。手には 深度検知カメラを内蔵している。

E2-DRは、ワイヤレスアクセサリーと協調して働くことも念頭に作られていて、状況に応じて様々な機能を付加できる ―― ものをつかんだり、制御装置を操作するための精密な手など。身長は165 cm、体重は84 kgと、このサイズのロボットとしては比較的軽量だ。さらに一番厚い部分の厚さが25 cmなので、狭い場所にも這っていける。


ロボットは1000 Whのバッテリーを搭載しており、最長約1時間半動作できるので複雑な現場でも威力を発揮するだろう。また膝と腰が曲がるので、しゃがんだ姿勢をとれるほか、特殊な地形に対応するための4足歩行も可能だ。

まだまったくのプロトタイプなので、誰かを助けられるようになるにはまだ時間がかかる。しかしこれはスタートであり、将来の商用利用の可能性をもつ実用プロトタイプと言えるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook