米国女子バレーボール五輪代表、練習負荷調整のためにジャンプ回数を計測するウェアラブルを導入

US' Foluke Akinradewo (L) spikes during the Women's quarterfinal volleyball match between the USA and the Dominican Republic in the 2012 London Olympic Games in London on August 7, 2012. AFP PHOTO / KIRILL KUDRYAVTSEV        (Photo credit should read KIRILL KUDRYAVTSEV/AFP/GettyImages)

リオ五輪での活躍を目指すアメリカ女子チームは、1日に6時間にもおよぶ練習をこなしながら、かつその練習を激しいだけでなく「スマート」に行おうと心がけている。たとえば1人の大怪我が、世界で活躍すべきチーム全体の可能性を潰してしまうこともあり得る。そこでチームが活用しているのがVERTの小さなウェアラブルだ。

VERTは「ジャンプ・モニター」として利用されている。プレイヤーのウェストに装着して、ジャンプの高さや回数などを計測する。情報はリアルタイムでアプリケーションに送信されるようになっている。チームはこのVERTを、パフォーマンス測定のみならず、膝や腰の故障を防ぐためのツールとして活用している。

「運動負荷を確認するのに役立つのです」と、アメリカチームのアウトサイドヒッターを務めるKelsey Robinsonは言っている。「コーチたちは、私たちが何度ジャンプしたのかを確認し、それが一定回数を超えれば、パス練習やサーブ練習などの他メニューに移るのです。体力の限界がくる前にローテーションを行うわけです。膝や腰に爆弾を抱える選手たちにとって、とても役立つツールであるといえます」。

Vert Olympics

このデバイスを特に有益と感じているのはキャプテンでミドルブロッカーを務めるChrista Dietzenだろう。彼女は2012年大会も経験し、リオ出場に向けては故障との闘いもかなりハードなものとなっているからだ。練習中の彼女の運動量を知ることで、彼女の健康およびコート上のキャリアについても目を配ることができるわけだ。

VERTのプレジデント兼ファウンダーのMartin Matakは次のようにいっている。「ポジションごとのジャンプ回数を即座にしることができるのです。そのデータを見ながら練習メニューを変えていくことができます。可視化されたタイミングで次の行動に移ることができるのが便利だと感じてもらっています」。

Matakによれば、NBAのマイアミヒート(Miami Heat)もVERTを活用しているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H