Tow Choceは、路上牽引サービスを簡単に呼び出せるサービス

何ヵ月も前のある爽かな秋の夜、私は公園でランニングをしている途中、暗闇の中で車のキーを失くしたとに気付いた。次の一時間、私は地元の牽引サービスをググり、電話のバッテリーが切れないことを祈った。その後の一時間、私は大きな樫の木の下のピクニック・テーブルの下で何とか体冷やさないように過ごした。

もしあの時、Tow Choiceさえあれば。私は、共同ファウンダーのDave KozukiとRobert Chengに、Disrupt SFのスタートアップ・アレイで会い、陽気なふたりは〈牽引トラックのUber〉になって、困っているドライバーの役に立ちたいと話していた。

Uberの名前を出してはいるが、利用者が陥いるであろう状況を考えると、いくつか思慮に富んだ違いがある。例えば、専用のネイティブアプリをダウンロードする必要がない、なぜなら、立ち往生した運転手を長々とした登録プロセスにつきあわせるのはバカげているからだ。代わりに、すべてはHTML5のウェブアプリで動作し、ユーザーは地図上で場所を指定して一定半径内の牽引トラックに遭難信号を送信する。

牽引ドライバーは、ネイティブのモバイルアプリをダウンロードしてインストールする必要がある。そしてひとたび遭難ドライバーに近づくと、反応して2つの情報が送られる ― 予定到着時間と、簡易料金見積りだ。ユーザーがオファーを受ける時間は限られているが、締切られた後は一番都合のいいオファーを選ぶことができる。手順をできるだけシンプルに(かつ争いを少なく)するために、支払いはすべて前金で、Tow Choiceがその20%を受け取る。

正直なところ私は、「[スタートアップ名]は[業界名]の[より定着しているスタートアップ名]である」という決まり文句には、心底嫌気がさしているのだが、この連中には賞賛を惜しまない、なぜならアイデアにぞっこんほれこんでしまったから。たしかに、米国とカナダに会員5000万人を持つAAAのようなサービスは存在するが、誰もがより簡単、よりフレンドリーに近くの牽引トラックを見つける方法を喜ぶ人たちは、かなりの数に上るはずだ。

もちろん、賢いアイデアは一夜にして成らない。Tow Choiceは、すでに500以上の牽引業者を、チームの故郷であるオアフで集めている。しかし、ビッグマネーがやってくるのは、彼らが新しい市場に進出し牽引業者の地域ネットワークを構築した時だ。だが今のところこのチームは、ゆっくりと着実なペースをとっている ― KozukiとChengは、近々このサービスをオレゴン州ポートランドに進出させる予定だ。その後どう展開していくかは見守るしかない。

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(翻訳:Nob Takahashi)