フランスの大手テレビ局が共同でストリーミングサービス「Salto」を開始

Saltoという新しいストリーミングサービスがフランスで始まる。ただしこの新しいサービスを提供する企業は以前から存在している。Saltoは3つの主要テレビ局であるTF1、France Télévisions、M6の共同の取り組みだ。

各テレビ局には放送中の番組と広告入りのキャッチアップコンテンツを配信する独自のアプリがすでにある。そしてもちろん、セットトップボックスから各局のコンテンツを視聴することもできる。しかし3つのテレビ局はSaltoで新しいことを始めようとしている。

現時点のSaltoは、大まかにはTF1、France Télévisions、M6の各アプリから広告なしのコンテンツを集めたものだ。19のチャンネルから放送中の番組を見ることができる。ビデオ広告なしで各局のキャッチアップコンテンツも視聴できる。

費用は月額6.99ユーロ(約870円)だ。9.99ユーロ(約1240円)を支払うと2つの画面、12.99ユーロ(約1600円)では4つの画面で同時に見ることができる。SaltoはAndroid、Android TV、iOS、tvOS版のアプリをリリースした。ウェブブラウザからも利用できる。

この内容ではおそらくサブスクリプション利用者を引きつけることにはならないだろう。そのため、Saltoは徐々に独占コンテンツもプラットフォームに追加している。専用のジャンルで子供向けコンテンツも利用しやすくしようとしている。

アガサ・クリスティ原作の「And Then There Were None(そして誰もいなくなった)」や「Fargo(ファーゴ)」の新シリーズなど、テレビで放映される前に見られる番組もある。「Parks and Recreation(パークス・アンド・レクリエーション)」や「Seinfeld(となりのサインフェルド)」といった古い番組もある。

誰がSaltoのサブスクリプションを利用するのだろうか?主に放送を観ていてキャッチアップコンテンツを見る方法をすでに知っている人には、Saltoは向いていない。例えばCanal+のサブスクリプションでプレミアムコンテンツを見ている人にも、Saltoは向いていない。

しかしリアリティ番組やメロドラマが大好きなら、Saltoは好きな番組を見ることのできる魅力的なサービスかもしれない。他のストリーミングサービスにお金を払っていない人にとっては、安価にサブスクリプションを始めて基本的なラインナップの番組や映画を見られるサービスだ。

画像クレジット:Salto

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Saltoフランステレビ

画像クレジット:Glenn Carstens-Peters / Unsplash

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(翻訳:Kaori Koyama)