サムスンの社内インキュベーターC-Labに今年もおもしろい作品揃う

Samsung(サムスン)の社内インキュベーターC-Labで最近作られたハードウェアが、なかなかおもしろい。これまでの卒業生はスマートベルトや拡張現実など、いろいろなものを制作してきた。プロジェクトは常に実用的でないではないが、なかなか興味深い。

このインキュベーターは2020年で誕生から9年半になる。最新の卒業生グループの作品も、例によって多種多様で、最も印象に残るのはHylerとSunnyFiveだ。前者は「スマートハイライター」で、手書きのテキストをデジタル化する。その情報をインターネットに接続されたモバイルデバイスに送るとHylerアプリに保存され、簡単に検索で探せるようになる。

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SunnyFiveは、ちょっとデストピア的な作品だ。「窓の形をしたデバイス」は人工の日光を生み出し、地下室といった窓のない環境でビタミンDを作れるようになるなど、本物の日光の利点をもたらすことができる。要するに窓型の日光浴療法器具で、本物の日光にように日焼けや皮膚への害がないことが売りだ。

さらにワークブックの間違った答えを指摘する学習サービス「Haxby」や紫外線露光センサー「RootSenso」、3D効果を作り出す「Blockbuster」などもリストアップされている。サムスンは向こう5年間、彼らの支援を行う。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

サムスンのGalaxy Watchの血圧測定アプリが韓国で規制をパス

Samsung Electronics(サムスン電子)が今日(4/21)、Galaxy Watch用の血圧測定アプリが韓国の規制当局に承認された、と発表した。Samsung Health Monitorと呼ばれるそのアプリは、第三四半期中に少なくとも韓国で、Galaxy Watch Active2で利用できるようになり、そして今後のGalaxy Watch製品にも加わる。

TechCrunchは、Galaxy Watch Active2の高度なセンサー技術を利用しているそのアプリが韓国以外ではいつごろ提供されるか、問い合わせている。

それは韓国の食品薬品安全省より、一般市販のカフレス血圧測定アプリとして認められた。このアプリは最初に、従来からある血圧カフで調整する必要がある。そしてその後は、脈波分析で血圧を測定する。調製は少なくとも4週間に一度行う必要がある。

IDCの最近の記事によると、2019年の最後の四半期ではSamsungのウェアラブルの売れ行きはApple(アップル)とXiaomi(シャオミ)に次いで第三位だった。その量を支えたのは、Galaxy Activeウォッチだ。Samsung(サムスン)は、スリープトラッカーなど、健康とフィットネスにフォーカスしたモニタリング機能で、同社のスマートウォッチを差別化したいようだ。

関連記事: サムスンのGalaxy Watch Active 2はAndroidユーザーに最適なスマートウォッチ

画像クレジット: Samsung Electronics

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

サムスンの新TV梱包は猫の家や棚、雑誌ラックとして使える

素敵なものが出てきた。革命的でもなければ、生活を激変させるものでもない。しかし素敵なものだ。そしてこの素敵なものは使うことができる。Samsung(サムスン)は今月初め、テレビが入っていた箱がいくつかの用途の“家具”に早変わりする「エコ・パッキング」のラインナップへの追加を発表した。筆者があえて「家具」と表現したのは、段ボールでありながら実際「家具」だからだ。

しかし、テレビの箱の1つや2つをペットの家に変えた人と全ての点で筆者の意見は同じだ。

大人向けのニンテンドーラボといった感じだ。テレビが入っていた箱を棚、マガジンラック、猫の家などさまざまなものに変えることができ、そのインストラクションにはQRコードでアクセスできる。そうした家具がどれくらいの期間、使用に耐えるかは使用方法やあなたの猫次第だ。

この箱は手始めにThe Serif、Frame、Sero TVのモデルの出荷に使用され、今月テレビから始まる。サムスンのこのアプローチは1月にCESイノベーション賞を受賞した。

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(翻訳:Mizoguchi

手洗いをリマインドするGalaxy Watchの新アプリ

数カ月前なら、手洗いアプリのアイデアはどう見てもつまらないものだっただろう。我々は皆大人だし、これまでずっと手を洗ってきた。しかし、状況は変わった。2020年4月中旬現在、我々は外に出て、他人と関わることを恐れている。そして徹底的な手洗いは、我々が持つ数少ない武器の1つである。

Samsung(サムスン)によると、「Samsung Research Institute-BangaloreそしてSRI-BのUXとウェアラブルチームのデザイナーと開発者の小規模なグループが、健康と安全を保つのに役立つソリューションを考案するために、この2週間は24時間体制で取り組んだ」という。

Galaxy Watchアプリの 「Hand Wash」 は、着用者に少なくとも20秒間は手を洗うよう促すものだ。リマインダーの間隔はあらかじめ設定されているが、着用者がカスタマイズすることもできる。アプリは手洗いを始めて25秒後に通知を出す。5秒間は石鹸を使うためのものだ。

アプリは手洗いをトラッキングし、最後に行ってからの経過時間を表示する。普通の状況なら理解に苦しむアプリだろうが、現状においては至極当たり前のものだ。アプリは現在、Galaxy Storeからダウンロードできる。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:塚本直樹Twitter

サムスンのGalaxy S20 Ultraはその超高価格を正当化できているのか

まずお金の話から始めよう。もう少し言えば、物の値段についての話だ。数年前、スマートフォンのフラグシップモデルの価格は1000ドル(約10万8000円)の壁を超えた。その主な要因はディスプレイのコストにあった。その価値の判断は難しいが、それがイノベーションの代償というものだ。

スマホのコスト上昇が、売り上げ鈍化の主な原因とされている。デバイスの性能はすでにかなり良くなっていて、長期間使えるようになった。しかしその価格が1000ドル(約10万8000円)を超えるようでは、ユーザーは2年やそこらで、黙ってアップグレードしてくれるはずがない。

関連記事:Samsung skips nine numbers, announces the Galaxy S20

サムスンは、誰よりもそのことを理解している。手頃な価格帯のシリーズに加えて、同社は「手頃なフラグシップ」モデルの販売にもかなり力を入れてきた。ハイエンドの機種と、一般的なモデルの間にあるスイートスポットを突こうという、比較的新しいカテゴリーだ。最初はS10eとして登場し、現在ではLiteシリーズに受け継がれている。

もちろんGalaxy S20 Ultraは、そのカテゴリーには含まれない。スマホの販売数が減少する時代にあって、あえて思い切り豪華なスマホを思い描いて作られたものだ。モバイルテクノロジーの最先端におけるサムスンの地位を再確立するために設計された、同社として最高峰であるフラグシップの新たなカテゴリーを切り開くものなのだ。時代遅れにならないためなら、少しくらい余計なお金を払うことを何とも思わないような人たちをターゲットにしている。

ここで言う「少しくらい」は、1399ドル(約15万1000円)のことだ。もし、年末調整や確定申告で、期待以上に税金が戻って気が大きくなっているなら、1599ドル(約17万3000円)出して、標準の128GBではなく、512GBモデルを入手してもいい。何が最高峰かという定義も、最近では揺らいでいる。2019年サムスンは、複数の5Gスマホを導入することで時代を先取りした。当時は、ハードウェアのコストが高く、カバーエリアも一部だけに限られていたため、5Gのサポートはまだ最上位機種だけに限られていた。

ところが2020年には、すべてのS20モデルで5Gを全面的にサポートすることになった。そのため機能てんこ盛りのUltraとしても、S20+に対して差別化する方法を見つけなければならなかった。Ultraが際立っている重要な領域はいくつかある。最も目立つ直接的な違いはサイズだ。価格が上がるにつれて、ディスプレイのサイズも当然のように大きくなる。ただし、サムスンの先進的なハードウェアによって、本体サイズは、ほぼ前世代のデバイスと同程度に抑えられている。

特にその点で、サムスンはすばらしい仕事をした。大きな6.9インチのディスプレイを、166.9×76.0×8.8mmのボディに押し込むことに成功したのだ。6.7インチディスプレイのS10 5Gのサイズが162.6×77.1×7.9mmであること考えると、これはなかなか印象的だ。厚みが増えたのは、ほぼ間違いなくバッテリー容量が大きくなっているからだ。2019年までのデバイスでは4500mAhだったものが、2020年のUltraでは、さらに大容量の5000mAhのバッテリーにアップグレードされている。

サムスンが公表した仕様では、バッテリー寿命は控えめな数字になっている。それも、電力消費量が多いAMOLEDを120Hzのリフレッシュレートで使い、5Gの無線機能を追加したためだろう。同社では、これを「終日使えるバッテリー」としている。あれこれ考慮した上での曖昧な表現だ。5Gの装備がバッテリー寿命に与える影響については、まだ研究の余地がありそうだ。すべてデフォルトの設定で、なんらかのネットワークの問題によって、ほとんど、あるいはまったく5Gの使えない環境で試したところ、1回の充電で約28時間使用できた。

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これなら確かに「終日使える」ことにはなるが、巨大なバッテリーを内蔵していることを考えれば、もう少し使えても良さそうな気はする。とはいえ、1日とちょっとの間、充電せずに使えることは間違いないだろう。そして何よりうれしいのは、付属の電源アダプターによる超高速充電だ。空の状態から完全に充電するまで、1時間もかからなかった。

デザイン言語については、3種類すべてのS20でほとんど共通している。正直に言って、2019年のモデルと比べても、代わり映えがしない。サムスンはフロントの自撮り用カメラ(Ultraでは贅沢にも40MP)は、すでにホールパンチ方式に変更済だった。ただし裏面を見ると、大きな違いに嫌でも気づかされる。Ultraのカメラモジュールは、文字通りウルトラ級だ。デバイス裏面の表面積の1/6ほども占める段差のついた領域に、4台のカメラが仕込まれている。

S20+では12MP、64MPの望遠、12MPの超広角それにToFセンサーという十分過ぎる組み合わせだが、Ultraではさらにメインが108MP、10倍ズームの望遠が48MP、12MPの超広角、そしてToFセンサーとなっている。距離(深度)を計測するToFセンサーによって、ボケ効果や3Dスキャンといった楽しい付加機能が使えるようになる。ただしノーマルのS20は、ToFセンサーを装備していない。サムスンはARの世界でより重要な役割を果たすため、しっかりと基礎固めをしているという印象がある。それはAR絵文字のような機能に限った話ではない。ただし、他のメーカーと同様、メインのAR機能の実装については進展が遅いようだ。

このカメラシステムの最大のウリは、なんといっても望遠レンズだ。このカメラは屈曲系の望遠レンズを、横向きにして薄い本体に収納している。このカメラでは、10倍までは堅実なハイブリッドズームが可能となっている。ハードウェアとソフトウェアの組み合わせた同社独自の「スペースズーム」によって、Ultraでは最大100倍のズーム機能を実現している。他のモデルでは30倍までだ。この倍率は印象的なものだが、「ロスレス」で撮れるのは10倍までだということは、頭に入れておく必要がある。

それを超えると、画質の劣化が始まる。そして正直にいって、100倍に達する頃にはモネの絵画をデジタル化したような画像になってしまう。何が写っているのかを判別することはできたとしても、ほとんどの場合、Instagramでぜひ共有したいと思うようなものにはならないだろう。とはいえ、コンサートやスポーツ観戦で、スタジアムの最上段の席から撮るような場合には、それなりに役立つこともあるかもしれない。

ToFセンサーもそうだが、正直なところサムスンは将来のアップデートへの布石として、このようなズーム機能を装備したのだろう。将来の画像処理AIと100倍ズームを組み合わせれば、外付けのレンズなどを使わなくても、かなり良好な望遠撮影ができるようになる可能性が高い。ただし現状では、人目を引くためのおまけ以上のものではないだろう。正直にいって、S20+のスペックを超える部分についてはちょっとやり過ぎの感が強い。そでもUltraを選ぶのは、よほど熱心な愛好者だけではないだろうか。

Ultraの下位モデルを勧めるのを、ちょっとためらってしまう唯一の理由は、5000mAhに届かないバッテリーを搭載する両モデルのバッテリー寿命について心配があるからからだ(それぞれ4000と4500mAh)。リフレッシュレートが120Hzのディスプレイは、ゲームをプレイするには最適だが、ほとんどのユーザーに対しては、基本的にオフにしておくことを勧める。必要なときだけ120Hzに切り替え、それ以外は60Hzに設定しておくことで、バッテリー寿命を2、3時間は延長できるだろう。

108MPのカメラにも、同じことがいえる。ほとんどの写真では、ピクセルのビニングを利用するのが理にかなっている。これにより、サイズの小さな12MPのショットとなり、1ピクセルあたりの実質的な光量が増す。その結果、写真はより明るく、よりシャープなものになり、暗い場所での撮影にも強くなる。しかも、画像ファイルサイズをかなり抑えることもできる。時々、設定の変更を忘れたまま撮影したが、その巨大なファイルサイズには、写真を送信する段になるまで気づかなかった。

新しい写真機能の中で最高のものは、ハードウェアにあるわけではない。私は長い間、優れたイメージング機能の鍵はシンプルさにあると考えてきた。カメラの性能は向上し続け、モバイルデバイスを使ってプロフェッショナルな写真を撮影したいという人のために、多くの機能を提供してきた。それはすばらしいことだ。Google(グーグル)の新製品発表イベントには、伝説的な写真家であるAnnie Leibovitz(アニー・リーボヴィッツ)氏が登場して、デバイスのカメラを賞賛するまでになっている。

ただしそうした機能も、簡単に利用できるようになっていなければ、大半の消費者にとっては宝の持ち腐れだ。その点「シングルテイク」は、デフォルトのカメラ設定に加えられた有効な機能だ。異なるタイプの写真を、まとめて1回の操作で撮影できる。ただし、その場合は10秒間カメラを構えたまま待つ必要がある。それによってライブフォーカス、タイムラプス、超広角の写真を同時に撮影できる。写真はまとめてロールに保存されるので、後から最適なものを選択できる。ファイルサイズは大きくなるが、スマホ全体からすれば大したサイズではない。何でもかんでも溜め込みたくはないという人は、手動で削除すればいい。

S20シリーズに加えられた大きなアップデートは、将来を保証するもののように感じられる。この原稿を書いている時点では5G、100倍ズーム、8Kビデオ撮影といった機能は、必ずしも大きな意味を持つものではないだろう。サムスンは、とにかく他社に先駆けることに注力しているように見える。たとえば5Gもまだ利用可能なエリアが限られている。しかし、ユーザーがこのデバイスを長く使っていれば、やがて次世代の通信環境はどこでも利用可能となり、デバイスを買い替える前に有効活用できるようになるのは間違いないだろう。

しかし、現在を考えると、Ultraの1399ドル(約15万1000円)からという価格は、かなり高く感じられる。ただし幸いにも、サムスンはもう少し安価に手に入るモデルを数多く用意している。たとえば、S10 Liteもあるし、標準的なS10も今なら割引価格で入手できるはずだ。100倍ズームのような機能は、最新鋭には違いないが、その価格を正当化できるほどのものではないだろう。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Galaxy Flip Zがネット上で完売、だが2年目を迎えたフォルダブルの未来はまだ見えない

米国時間2月19日、Samsung(サムスン)はGalaxy Flip Zがネット上で売り切れたと発表した。具体的な数字がないからなんとも言えないが、同社自身は売り出したばかりのフォルダブル(Foldable、折り畳み)式スマートフォンにいっそう強気になったようだ。昨年の最初の機種Galaxy Foldは、まさに「災難」だったが。

今度の機種は、消費者の反応もいい。この私も肯定的な記事を書いたが、そのときは24時間限定のプレス向け貸し出し機種だった。零下7度の土曜日に、そいつを返しに行ったことを覚えている。しかもこの機種は、iFixitの修理適性テストでMotorola(モトローラ)のRazrをやや上回った。10点満点でRazrは最低の1点、Flipは2点だったが勝ちは勝ちだ。

もちろん否定的な評価もある。iFixitによると、Flipにはヒンジ(蝶番)のところにホコリが入り込むおそれがある。「ホコリがこのスマートフォンのクリプトナイトになりそうだ」とiFixitはコメントしている。しかも、この1400ドル(約15万7000円)のスマートフォンは何よりもまず、その改良された折り畳みガラスが爪に弱い。爪がある人にとっては、明らかに欠点だ。

関連記事:Samsung Galaxy Z Flipとの日常生活(未訳)

寒い天候のせいだろうか、画面のひび割れという報告もある。被害の広がりはまだよくわからない。でもサムスンの救いの神はRazrかもしれない。まず、折り畳みテストの回数ではRazrはサムスンの最初の世代の製品よりも劣る。また評論家やユーザーは、ノイズが発生するRazrの折り畳みのメカニズムが不満だ。そして全体的な仕上がりもRazrは劣る。

Inputに載ったレビューは、これもたぶん寒さのせいだと思うが、折り畳みの部分で割れてしまった画面の写真をポストしている。この問題にモトローラは以下のように応じている。

Razrのディスプレイには完全な自信を持っており、正常な使い方で消費者が剥がれを経験することは予想していない。開発の過程でRazrは過酷な温度テストを行っている。すべての携帯電話に言えることだが、Motorolaはユーザーが電話機を摂氏マイナス20度以下、またはプラス60度以上の場所に保存しないことを推奨する。正常な使用で消費者が天候に関連したデバイスのエラーを体験し、それが乱用や誤用の結果でないときは、それは弊社の標準の保証の対象になる。

どのレビューも「待て」と言っている。Flipは確かに、このカテゴリーの正しい方向性を示しているし、その折り畳みガラスの技術をサムスンはライセンスしている。だからそのぶん後続のメーカーはスタートが楽だし、初期のFoldやRazrが犯した失敗を避けられる。

PCMagが行った最近のアンケート調査では、82%の消費者がこのようなデバイスを買う計画はないと答えた。心配として挙げたのは、ヒンジのノイズやスクリーンの強度、そして折り目だ。これらの不安はむしろ当然だ。

発売を急ぎすぎたことが裏目に出ている。アーリーアダプターを自認する人々は日頃からレビューをよく読む。そして問題があることを知ったら1500ドルから2000ドルもするデバイスに手を出すことを控えるだろう。アーリーアダプターの人たちでさえ、それだけのお金を払ってベータテストに参加する気にはならないだろう。

3歩進んで2歩下がると言う。あと1世代か2世代待ってみよう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

サムスンが縦折りスマホ「Galaxy Z Flip」を発表

サムスンはGalaxy Foldの機密保持に関しては驚くほど成功し、2019年にGalaxy S10が発表された際に、世界で初めて折りたたみスマートフォンを発表して世間をあっといわせた。一方、Galaxy Z Flipに関しては、同社はオスカー受賞式ですべてを披露していた(米国時間2月12日の朝の発表前には、多くのサムスン社員が座席で端末をいじっていたことは言うまでもない)。

もちろん、Flipの情報をまったく知らなかったわけではない。サムスンは公式にGalaxy Foldを発表する前から、moto razrスタイルのフォームファクタを披露していた。同社は折りたたみスマートフォンが一度きりのものではないことを、明確にしようとしていた。

サムスンは今日のUnpackedイベントで、「これまで見たこともないようなもの」と主張する新しい折りたたみスマートフォンを発表したが、これは正確には事実ではない。

確かに、Z Flipのフォームファクタは論理的で、スマートフォンが登場する前のクラムシェル型携帯の時代を思い出させる。なお、razrは先日のリリース以降、独自の問題に直面している。またFoldが無数の問題を抱えていたことから、Z Flipではこれまでにないほど厳しい目が注がれるだろう。

本体を開いたときの画面は6.7インチで、上部のパンチホールにカメラが配置されている。また閉じた状態では、時間や通知、バッテリー持続時間を表示するクイックバー以外の表示はほとんどない。なお,ケースを閉じた状態でも自撮りができる。カラーバーリエーションはブラック、パープル、ゴールドが用意されている。

初代Foldにて複数のレビュアーが端末の破損を報告した後、サムスンは多くの教訓を学んだことだろう。

サムスンによると、強度の増した折りたたみ式ガラスのおかげで20万回の折りたたみ動作に耐えられるという。初代Foldでは画面背面にゴミが混入し、ユーザー操作時にダメージが発生するという問題が発生したが、Z Flipではヒンジへのゴミの混入を排除するように設計していると述べた。同スマートフォンでは、内部にブラシシステムのようなものを備えている。

もちろん耐久性についてはまだ断言できないが(とはいえ、個人的にはこの製品を手にして興奮している)、1380ドル(約15万円)という価格は、少なくとも2000ドル(約22万円)のGalaxy Foldよりは安い。むしろこれは、サムスンのGalaxy S20 Ultraや、razrの価格帯に近い。

Galaxy Z Flipはバレンタインデーに発売される。一方、Thom Browne Edition(トム・ブラウン・エディション)では、デザイナーの象徴的なタッチをデバイスに取り入れ、明日ニューヨークで開催されるFashion Weekの特別イベントで詳細が発表される予定だ。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

サムスンがGalaxy Budsのバッテリー寿命を最長22時間に大幅改善

Samsung(サムスン)のGalaxy Budsは、現在のBluetoothイヤフォンの革命の中では、あまり成功していないプロダクトの1つだ。AirPodsのような鮮烈さはないが、形状と機能はうまく融合されている。そしてその後継機が、同社の最新スマートフォンとともに発表された。

名前が示すように、Galaxy Buds+は完全なモデルチェンジではなく、機能強化モデルだ。その外観はオリジナルのものとよく似ている。しかし最大の違いとして、初代モデルのバッテリー持続時間は13時間だったが、新バージョンではほぼ終日利用できる(イヤフォン本体で11時間、ケース充電により11時間追加)。

これなら、どんなに長いフライトでも乗り切れるだろう。

音質についても、シングルダイナミックドライバからデュアルドライバへと改善され、通話中のノイズを除去するために3個のマイクが追加された。ただし、ノイズキャンセリング機能は搭載されておらず、AirPods Proやソニーの最新イヤフォンと競合するものではない。しかし、それらと比べて価格もかなり安い。

価格は149ドル(約1万6000円)で、標準のGalaxy Budsより20ドル(約2,200円)高い。アップグレード内容を考えれば、妥当な価格だろう。今年後半にGalaxy Noteが発売されたときに、サムスンが「Proモデル」でもっと競争力のある製品が登場しても驚かないが、現時点では単なる憶測に過ぎない。

とにかく、Galaxy Buds+はこの分野で最もコスパの高い製品の1つのようだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

サムスンの約15万円のフラッグシップスマホGalaxy S20 Ultraはプレミアム機を再定義

スマートフォンの普及が遅れている主な要因は、1,000ドル(約11万円)をはるかに上回る価格が当たり前のように設定されていることだ。Samsung(サムスン)はミッドレンジ向けとなるLiteバージョンのGalaxy S10Note10を投入することで、この現象に対処するために手を打ったのは間違いない。

その対極にあるのが、最新のGalaxy S20 Ultraだ。昨年のGalaxy Fold2,000ドル(約22万円)だったが、Ultraはある意味リーズナブルな1,400ドル(約15万円)だ。この最上位モデルは、下位モデルの6.7インチと6.2インチよりも大きな、6.9インチディスプレイを搭載している。

カメラはUltraが他モデルと一線を画す、もう一つの特徴だ。すべてのデバイスに強化された「Space Zoom」が搭載されているが、このプレミアムモデルでは光学ズームとデジタルズームのハイブリッドを採用し、背面の大きなカメラバンプの下に折り畳まれたレンズ(ペリスコープレンズ)を搭載することで、望遠倍率を30倍から100倍へと高めている。

S20+と同じく、背面には4個のカメラがある(標準のS20には3個しかない)。センサーにも違いがあり、中でも注目すべきは、S20+の広角が108メガピクセルと超高画素になったことだ。

Ultraはまた、通常では過剰な1800万画素のカメラを1200万画素に抑えながら、1ピクセルが取り込む光の量を高めて撮影品質を改善する、Nona Binningを搭載した最初のデバイスでもある。

さらに注目すべきは、巨大なバッテリー容量だ。S20+4500mAhに対して、Ultra5000mAhのバッテリーを搭載する。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Samsungが次期折りたたみスマホをアカデミー賞授賞式で予告

オスカー賞の夜はNetflixのためではなく、韓国のためのものだった。Bong Joon-ho(ボン・ジュノ)監督の痛烈な階級風刺映画「Parasite(パラサイト 半地下の家族)」 のおかげで、韓国は最高の名誉を手にした。

Samsung(サムスン)は、米国時間2月11日にサンフランシスコで開催される「Unpacked 2020」のイベント予告動画として、オスカー授賞式の主要な広告枠に、次期折りたたみ式スマートフォンの360度ビューを公開した。

このCMでは、バックグラウンドでSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンズブール)Brigitte Bardot(ブリジット・バルドー)のコミック・ストリップサウンドとパチパチパチという音が流れる中、スマートフォンが開閉する様子があらゆる角度から映し出されている。

スマートフォンは画面を半分、または4分の3まで開いた状態で、折りたたみディスプレイでハンズフリーのフェイスタイム形式のチャットができる(まさに、2020年のフリップ式携帯そのものだ)。

また、スクリーンを隠すクラムシェルのデザインを最大限に生かした美しい玉虫色のパープルのカラーリングも確認できる。なお、黒バージョンの方が背景にうまく溶け込んでいるようだ。

側面には、指紋スキャナが存在するように見える。これまでのリーク情報でも、それは示唆されている。

本体を閉じた時に着信をどのようにして表示するのかについては、背面のマイクロディスプレイに電話をかけてきた人の名前が表示される。

サムスンのGalaxy Z Flipのリーク画像をオンラインで見たことがあるが、これは新たな折りたたみ式スマートフォンの公式情報であり、レトロなクラムシェル型かつフリップ型のスマートフォンが、ファッションブームを巻き起こすことを期待している(縦折りスマートフォンとしてMotorola Razrも存在している)。

もちろんサムスンは、この折りたたみ式スマートフォンがすぐに壊れないように祈っていることだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

サムスンがインドにスマホ向けディスプレイ工場設立、約550億円を投資

かつてインドのスマートフォン市場をリードしていたSamsung(サムスン)は、インド事業に5億ドル(約550億円)を投資し、ニューデリー郊外にディスプレイ製造工場を設立する。

サムスンは今月初めに現地当局に提出した書類の中で、この投資と計画を明らかにした。同社によると、この工場ではスマートフォン向けのディスプレイをはじめ、さまざまな電子機器を生産する予定だという。

また提出書類の中でサムスンは、(首都デリー南東近郊の産業都市である)ノイダの既存工場の土地の一部を新工場に割り当てたことを明らかにした。

サムスンは2018年、世界最大のモバイル製造工場をノイダに開設した。その工場のために、同社は約7億ドル(約770億円)を費やすことを約束した。

この新工場は、サムスンによるスマートフォン部品の現地生産能力をさらに高め、ニューデリーで提供されるさまざまな税制上の優遇措置を受けるために役立つはずだ。

これらの利点は、インドでのサムスンのリードに終止符を打った中国のスマートフォンメーカーのXiaomi(シャオミ)と対峙する同社にとって、非常に役に立つだろう。

現在、5億人近いスマートフォンユーザーを持つ世界第2位の市場のインドにて、サムスンは第2位のスマートフォンメーカーだ。一部のアナリストによると、サムスンはここ数カ月、中国Realmeに市場シェアを奪われており、また同ブランドは2019年の第4四半期にサムスンのシェアを上回る見通しだという。

TechCrunchはこの件に関して、サムスンにコメントを求めている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

米国特許登録は2019年に過去最高の33万3530件を記録、FAANGではなくIBM、Samsungが他をリード

巨大IT企業が、知的財産権の侵害をめぐって法廷で争っているというニュースが毎日のように駆け巡るような状況は一段落したかもしれない。とはいえ、特許というものは、企業や人々の進歩を測る指標となるものであり、将来の収益につながることを期待して、自分たちの仕事を守るための堀を築く重要な礎石となるものでもある。米国の特許活動を追跡調査している企業、IFI Claimsは、米国時間1月14日、知的財産に関する実績の年間集計を発表し、その意義を再確認した。それによれば、2019年には、米国特許商標庁によって認可された特許の件数は、33万3530件という最高記録を達成した。

画像クレジット:Bill Oxford/Getty Images

この数字は、いくつかの点で注目に値する。1つは、これまでに1年間で取得された最多の特許であったということ。そしてもう1つは、この数字は前年に比べて15%も増加しているということだ。全体の数が多いことは、知的財産の保護に対する関心が、依然として高いことを示している。また、15%の増加は、実は一昨年の特許の取得数が、その前年から3.5%ほど減少していたのと無関係ではない。ただし、その年も、出願されて未認可だった特許の数は、それまでで最多だった。そこから言えるのは、出願人と米国特許商標庁の両方が、出願とその処理に少し余計に時間がかかっていたのかもしれないということ。特許の出願数そのものが減っていたわけではなさそうだ。

しかし特許の件数だけでは、別の非常に重要な点を見逃してしまう可能性があり、全体像は見えてこない。というのも、世界で最も金銭的な価値が高く、最も知名度の高いハイテク企業が、特許の出願に関しては、常に最高ランクに位置しているわけではないからだ。

一般にFAANGグループと呼ばれる、Facebook、Apple、Amazon、Netflix、Googleを見てみよう。Facebookが昨年取得した特許は989件で36位だった。伸び率は高いが、まだトップ10には届いていない。同期間にAppleは2490件の特許を取得し、7位につけている。Amazonは2427件で9位だ。Netflixはトップ50にも入っていない。そして、Android、検索、広告の巨人Googleは、2102件の特許を取得しているが、15位に甘んじている。伸び率についても目立ったものはない。それを考えると、IT企業としては最古参のIBMが、最多の特許を取得しているという事実は、なんだか皮肉のようにも思える。

IBMは、例年どおり(正確に言えば27年間連続で)年間最多の特許を取得した。昨年の件数は合計9262件だ。Samsung Electronic(サムスン電子)が6469件で、大きく離された2位だった。

繰り返しになるが、こうした数字だけで、すべてを物語ることはできない。IFI Claimsによれば、子会社を含むいくつかの部門にまたがって出願された、すべての有効な「特許ファミリー」を考慮し、昨年1年だけでなく、歴代のすべての特許をカウントすると、サムスンが1位にランクされるという。そうした特許ファミリーの数では、サムスンは7万6638件となり、IBMは3万7304件で、遠くおよばない2位となる。

そのような数字も、ビジネスの範囲を考慮すると理解しやすいだろう。Samsungは、消費者向けにも企業向けにも、幅広い分野の製品を製造している。一方のIBMは、数年前に消費者向けの市場から基本的に撤退し、最近では主にエンタープライズとB2Bに焦点を合わせている。またハードウェアの比率もはるかに小さい。つまり、そのような種類の研究開発と、そこから生じる特許ファミリーに関して、ずっと低いプライオリティしか置いていないというわけだ。

注目に価する他の2つの領域は、伸び率の高い会社と技術のトレンドだ。

前者としては、自動車会社がトップに挙げられるという事実は、非常に興味深い。韓国の自動車メーカーKiaは、58位上昇して、41位(921件)にランクインした。車は次世代の「ハードウェア」であり、コネクテッドカーや自動運転車、そしてそれらを駆動する代替エネルギーといった、非常に刺激的な時代に入ることを考えると、象徴的のように思える。

大きく順位を上げた他の企業としては、28位上昇して48位(794件)となったHewlett Packard Enterprise(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)、22位上がって36位(989件)となったFacebook、9位上がって25位(1268件)のMicron Technology(マイクロン)、6位上げて10位(2418件)のHuawei(ファーウェイ)、4位上げて13位(2177件)となったBOE Technology、3位上がって4位(3081件)を獲得したMicrosoft(マイクロソフト)などがある。

技術のトレンドに関しては、IFIはこの5年間を視野に入れている。現状では、医療およびバイオテクノロジーの革新に、一連の力強い流れがある。まず、ハイブリッドプラントの建造が、その流れの筆頭にあり、遺伝子編集技術CRISPRが続く。さらに、がん治療を代表とする医薬製剤が続いている。コンピュータープロセッサーという意味での「IT技術」としては、ようやく4番目に挙げられていて、それもダッシュボードや、その他の自動車関連技術としてだ。また、量子計算機、3Dプリンター、飛行車両技術なども挙げられている。

もはや、モバイル、インターネット、コンピューターそのものといった技術革新が停滞期に入ってしまったのではないかと疑う人も、その考えが正しいことを証明するために、リストをこれ以上確認する必要はないだろう。


IFI Claimsが挙げる10の急成長技術分野

意外なことではないが、米国企業が、2019年に認可された米国特許の49%を占め、前年の46%から増加している。それに続く2番目は日本の16%で、韓国の7%(その大部分はSamsung占めていると思われる)が続く。そして中国が5%を占め、ドイツを抜いて4位に入った。

  1. International Business Machines Corp 9262
  2. Samsung Electronics Co Ltd 6469
  3. Canon Inc(キヤノン) 3548
  4. Microsoft Technology Licensing LLC 3081
  5. Intel Corp 3020
  6. LG Electronics Inc 2805
  7. Apple Inc 2490
  8. Ford Global Technologies LLC 2468
  9. Amazon Technologies Inc 2427
  10. Huawei Technologies Co Ltd 2418
  11. Qualcomm Inc 2348
  12. Taiwan Semiconductor Manufacturing Co TSMC Ltd 2331
  13. BOE Technology Group Co Ltd 2177
  14. Sony Corp(ソニー) 2142
  15. Google LLC 2102
  16. Toyota Motor Corp(トヨタ自動車) 2034
  17. Samsung Display Co Ltd 1946
  18. General Electric Co 1818
  19. Telefonaktiebolaget LM Ericsson AB 1607
  20. Hyundai Motor Co 1504
  21. Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd(パナソニック) 1387
  22. Boeing Co 1383
  23. Seiko Epson Corp(セイコーエプソン) 1345
  24. GM Global Technology Operations LLC 1285
  25. Micron Technology Inc 1268
  26. United Technologies Corp 1252
  27. Mitsubishi Electric Corp(三菱電機) 1244
  28. Toshiba Corp(東芝) 1170
  29. AT&T Intellectual Property I LP 1158
  30. Robert Bosch GmbH 1107
  31. Honda Motor Co Ltd(ホンダ技研工業) 1080
  32. Denso Corp(デンソー) 1052
  33. Cisco Technology Inc 1050
  34. Halliburton Energy Services Inc 1020
  35. Fujitsu Ltd(富士通) 1008
  36. Facebook Inc 989
  37. Ricoh Co Ltd(リコー) 980
  38. Koninklijke Philips NV 973
  39. EMC IP Holding Co LLC 926
  40. NEC Corp(日本電気) 923
  41. Kia Motors Corp 921
  42. Texas Instruments Inc 894
  43. LG Display Co Ltd 865
  44. Oracle International Corp 847
  45. Murata Manufacturing Co Ltd(村田製作所) 842
  46. Sharp Corp(シャープ) 819
  47. SK Hynix Inc 798
  48. Hewlett Packard Enterprise Development LP 794
  49. Fujifilm Corp(富士フィルム) 791
  50. LG Chem Ltd 791

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

サムスンがTeleWorld Solutionsを買収 5Gインフラ構築を支援

Samsung(サムスン)は米国時間1月13日の朝、TeleWorld Solutions(テレワード・ソリューションズ)の買収を完了したと発表した。米国バージニア州に本社を置くこの通信会社は、ワイヤレスネットワークとコンサルティングサービスを提供している。そしてTWSの5Gソリューションは、サムスンがこの契約の一環として最も関心を寄せているものだ。

サムスンはTWSのサービスを活用して、米国にて次世代ワイヤレスネットワークを構築するのを支援する計画だと述べている。

サムスンでEVPを務めるPaul Kyungwhoon Cheon(ポール・ギョンフン・チョン)氏はリリースの中で、「TWSの買収により、モバイル通信事業者の4Gおよび5Gネットワークの改善ニーズの高まりに対応することが可能となり、最終的には顧客へのサービスを強化する新たな機会が創出される」と述べている。「サムスンは米国の5Gネットワークの拡大を加速するための最適なサービスを提供しながら、通信技術の革新を推進し続ける」。

今回の買収により、TWSはサムスンの100%子会社となり、また既存の顧客にコンサルティングサービスを提供し続けることになる。5Gがスマートフォンだけでなくさまざまな分野でますます注目を集める中、企業活動の継続のためにも最後の部分は重要だ。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

サムスンがARグラスを披露し、その開発を示唆

Samsung(サムスン)の記者会見は奇妙だった。Galaxyや洗濯機といったおなじみの製品はほとんど採り上げられなかった。代わりに中心となったのは、ワークアウトに使用する外骨格と親しみやすいロボットのコールアシスタントだった。

そしてARの発表があった。しかしそれは、ARについてのはっきりした説明ではなく、示唆だった。ARが登場したのは、ワークアウトに利用された外骨格、GEMS(Gait Enhancing and Motivation System)のデモだった。外骨格の着用者は「サムスンARグラス」を取り出した。このデモには、かなり気味の悪いARアシスタントが登場ている。

ARはいったんその出番を終えたが、少し後にまた登場した。視覚に障がいがあるユーザーが、大切な人に会う際のサポートとしてGear VRが利用されるという(涙を誘う)映像が流れた後、フレームの中央にカメラを備えたARグラスによる別テイクと思われる映像が続いた。

もちろん、このステージで披露された不思議なものはすべてプロトタイプであることに注意しなくてはならない。良くて可能性のあるロードマップ、悪ければ不確かなフィクションだ。いずれにしても、私は2020年にサムスンがGear VRからARサングラスに乗り換えるとは思わない。

とはいえ、業界の大きな流れを考えると、サムスンがこうした可能性を探っている理由は十分理解できる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

サムスンのフレンドリーなロボットボール 「Ballie」

Samsung(サムスン)は、ボール型ロボットのBallieを発表した。これは、人やペット、そしてスマート家電と共生するロボットだ。

デモを見る限り、このBB-8にも似たロボットは非常に魅力的だ。しかしこのような家庭用ロボットが登場しては消えていくのを見ると、この製品が実際に市場に登場し、宣伝どおりに機能するのかどうかは非常に懐疑的だ。

家庭用ロボットとしては非常に洗練された新型Aiboでさえ、まだポテンシャルが残されている気がするし、なにより極めて高額だ。膨大なリソースや世代交代、何年もの繰り返しにもかかわらず、登場が早すぎた愛らしいロボットの遺体の山が築かれている。

Ballieに興味がないわけではない。しかし、この動画を見て誰がBallieを面白いと思うだろうか?もちろん、実際にどのような製品になるのか、そして家庭でどのように機能するのかは不明瞭だ。この動き回るロボットボールにセキュリティやリマインダー、配達アラームが組み込まれていたら面白い。そして、願わくば適正な価格で市場に登場することを期待したいものだ。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

サムスンの廉価版Galaxyはフラッグシップ機にイヤフォンジャックを搭載

Samsung(サムスン)のGalaxy S10 LiteとNote10 Liteは、プレミアムとミッドレンジの中間という興味深い位置づけの端末だ。これらは、1000ドル(約11万円)以上のスマートフォンに二の足を踏んでいる購入者の態度を変えようとする、同社の明確な試みといえる。

しかし、物事はそう簡単ではない。イヤフォンジャックはそのわかりやすい例で、Galaxy Note10 Liteには搭載されているものの、Galaxy S10 Liteには搭載されていない。これは、イヤフォンジャックの放棄に対して慎重な姿勢を示してきた、サムスンのアプローチだ。

この決定の実際的な理由は、Galaxy Note10 Liteのほうが本体が分厚いからだろう。もちろんどちらもフラグシップ端末らしく品質は素晴らしい。ただし、Galaxy Note10 LiteはS Penを搭載していることと、ディスプレイ方式が異なることから、明らかに分厚い。そこでサムスンは、その下部にイヤホンジャックを取り付けた。

また、そのタイミングも興味深い。サムスンはCESの直前にこれらのスマートフォンを発表したが、これはホリデーシーズンを明確に逃しており、最新スマートフォンの発表の約1カ月半前に披露された(Unpackedの招待状は翌日発送された)。また価格も発表されておらず、米国での発売時期も決まっていない。

これらがフラッグシップ向けなのか、ミッドレンジ向けなのかは、ヨーロッパ向け価格がヒントになる。599ユーロ(約7万3000円)という価格は、フラッグシップモデルの最廉価モデルよりもかなり安い。これは、Galaxy S10eと比べると良い傾向だ。このビジネスモデルがGalaxy S11でも取り入れられるのか、興味深いところだ。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

サムスンのロボット・シェフは2020年も一発芸

2019年、私たちはSamsung(サムスン)がロボティクスに本気かどうかを問う記事を書いた。1年が過ぎ、今もその質問の答えに近づいていない。2020年の記者会見もロボティクスに関しては昨年とほぼ同じで、見せびらかすだけで商品化されそうなものはなかった。

関連記事:Meet Ballie, Samsung’s rolling personal assistant that does…stuff

これまでのサムスンによるロボティクスへのアプローチは、他の大手電機メーカーのモデルになっているように感じる。ステージやブースでちょっとした見せ物になるようなテクノロジーを垣間見せるだけ。その代表例がBot Chefだ。今週、私はサムスンのブースでこのロボットシェフのプレビューを見た。「キッチンに新しい両手を」がキャッチフレーズだ。

もちろん、現時点で商品レベルでないことを責めることはできない。まだそこがポイントではない。問題はサムスンがどれほど本気で、世界のキッチンに豆腐ソテーを作り白チャーソースを自由にふりかけるロボットハンドを持ち込もうとしているかだ。私は「すごく本気」と言いたいし、一連のデモは同社がこの種の製品を出すことに積極的に取り組んでいることを表してはいる。

しかし、1月7日夜のキーノートスピーチの未来的テーマは、未来がどうなるか、ではなく、「どうなりうるか」の仮説を言っているだけのように感じた。同社のスマートホーム戦略の中では比較的現実的だと思われるスマートロボットのBallieでさえ、まだコンセプト段階だ。

2019年のロボットデモと同じく、ロボットの機能のどこまでが本物でどこまでが演出なのか、その答えを聞くことはできなかった。魅力的なデモではあった。しかし、本気なのかどうか。

いつの日か、サムスンがこの分野で本気になってくれることを私は期待している。この会社には膨大なリソースがあり、優秀な人材も豊富だ。本気で飛び立とうと思えば、ロボティクスを消費者の間で主流にする上で主役を演じられるはずだ。しかし、現時点において私はまだ確信が持てない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サムスンが2月11日に次期Galaxyフラッグシップモデルを正式発表へ

CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショウ)前の土曜日の夜は、スマートフォンのビッグニュースを発信するには理想的なタイミングとは言えない。しかしSamsung(サムスン)はどうしても言いたかったのだろう。もっとも、スマートフォンの巨人はビッグニュースをベールに隠しておくことに関してうまくできた試しがない。そして米国時間1月4日、同社の公式Vimeoチャンネルで公開されたプロモーションビデオで正式にイベントが発表された。

Samsungは、近日発売のフラグシップ機の発売日を211日と正式発表した。新機種の名前については、まだ憶測の域をでていない。噂によれば、一般的なS11から、一足飛びにS20になるかどちらかになるという。

私は以前の記事に山ほど噂を詰め込んだ。要約すれば、どのモデルも画面がさらに大きくなり、カメラのアップグレードとバッテリー寿命の改善もあるということろだ。招待状の画像を見ると、以前のビデオと同じく大きさの異なる2種類のデバイスの存在を確認できる。これは折り畳みスマートフォンであるGalaxy Foldの後継機と報じられてきたものと一致している。強化された折り畳み機構は、昨年の問題のフォローアップに加え、クラムシェル型のフォームファクターを採用していて、最近発表されたMotorola Razrに似ている。

追加の情報(と噂)がまだ出てくるだろう。いつもどおり、TechCrunchではサンフランシスコの会場で新製品の発表をこの目で確かめる予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サムスンがGalaxy S10/Note10の廉価版Liteを発表

Samsung(サムスン)はCESの開催前となる米国時間1月3日、人気機種のGalaxy S10とNote10の主要機能をそのまま搭載した「Lite」バージョンを発表した。

これらのデバイスは、ここ数年の消費者の需要の急激な変化に対応するものだ。Galaxy S10 LiteやGalaxy Note10 Liteは、フラッグシップモデルの機能を求めている顧客にとって魅力的だ。サムスンはまだ価格を明らかにしていないが、ミッドレンジモデルのAシリーズと1000ドル以上するハイエンド製品の中間くらいの価格帯に落ち着くことだろう。

注目すべきは、両端末とも実際には同じ6.7インチ/Full HD+ Plus解像度/394ppiディスプレイを搭載し、上部にパンチホールカメラ「Infinity-O」が配置されていることだ。ディスプレイのスペックを下げたことは、コスト削減に役立っている。スペックのわずかな違いを別にすれば、Note10 LiteとのS10 Liteの違いはS Penとカメラシステムだ。

どちらも背面に大きな長方形の突起があり、3つのカメラが並んでいる。Galaxy S10 Liteには500万画素マクロ+4800万画素広角+1200万画素超広角(123度)が搭載されている。一方、Galaxy Note10 Liteは1200万画素超広角+1200万画素広角+1200万画素望遠を備えている。

バッテリー容量は投入市場によって多少の違いがあるが4500mAh程度で、メモリーは6GBまたは8GB、ストレージはデフォルトで128GB。プロセッサにはいくつかの違いがあるが、どちらも64ビットの8コアモデルだ。いずれもAndroid 10を採用している。

サムスンモバイルの最高経営責任者であるDJ Koh(DJ・コー)氏は、「Galaxy SとGalaxy Noteは、世界中の消費者の欲求や需要に応えてきた。今回のデバイスは、パフォーマンスやパワーからインテリジェンスとサービスまで、業界をリードするイノベーションを提供するための継続的な取り組みの一部だ」と述べた。またリリースでは、以下のように記している「Galaxy S10 LiteとGalaxy Note10 Liteには、Galaxy SとGalaxy Noteのエクスペリエンスを構成する重要なプレミアム機能が搭載される」。

今のところ判明している情報はこれだけだが、来週のCESでは価格や発売時期などの情報が明かされることが予想されている。一見すると、どちらの価格もかなり割高で、プレミアムモデルと大きく変わらない可能性が高い。

スマートフォンの売上の低迷については、大企業がプレミアムモデルの価格を1000ドル以上に引き上げる傾向があることも重要な要因だ。一方、Google(グーグル)は 「Pixel A」 シリーズで成功を収めている。サムスンは以前「Galaxy S10e」 を投入したが、同製品は依然としてプレミアム端末の一部に位置付けられていた。また、ダウングレードされたディスプレイはApple(アップル)の 「iPhone XR」 や 「iPhone 11」にも搭載されている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

サムスンGalaxyシリーズの5G端末は2019年に670万台売れていた

Samsung Electronics(サムスン電子)が米国時間1月2日、2019年にGalaxyの5Gスマートフォンを670万台あまり売ったと発表した。これは同社自身の初期の予想を超えている。

9月にはサムスンの副社長であるJuneHee Lee(ジューン・ヒ・リー)氏がIFAの会場で「サムスンの5Gスマートフォンはすでに200万台以上売れたとし、年内にはその倍になると予想している」と語った

本日の発表で同社はさらに、Counterpoint Researchの調査報告によると同社のデバイスが5Gスマートフォンのグローバル市場の53.9%を占めると述べた。次の5GデバイスであるGalaxy Tab S6 5Gは、2020年の第1四半期に韓国で発売される。

関連記事:8Kビデオや1億画素超えカメラ、そして5G、Galaxy S11はどうなる?

同社の予想ではGalaxy S11の5Gモデルの発売は2月だ。iPhoneの現行機種に5Gのサポートはないが、Apple(アップル)に詳しいアナリストであるMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏の7月の予測では、今年アップルが発売する3つのバージョンのすべてが5Gをサポートするそうだ。Qualcomm(クアルコム)がSnapdragon 865と765をリリースしたので、今年は5Gをサポートした中級機や高級機を出すメーカーが増えるだろう。それによって、このところ沈滞していたスマートフォンの売り上げが盛り返すかもしれない。

関連記事:Snapdragon 865と765が登場、Qualcommの最新SoCは何ができるのか?

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa