世界(日本を除く)でiPhoneがAndroidからシェアを奪う―米では販売台数1位を奪回

世界的広告代理店WPPの市場調査事業部であるKantar Worldpanel ComTechから世界のスマートフォン市場の2014年第4四半期の調査結果が発表された。Appleは大画面のiPhone 6、6 Plusの大成功によって新たな記録を樹立した。最重要市場のアメリカで3年ぶりに販売台数の首位を奪回した。

Kantorのレポートによれば、アメリカでiPhoneは各種Androidの合計を上回る台数を販売した。iPhoneが販売台数で1位になったのは2012年の第4四半期以来だ。ただしその差はごくわずかで、あるいは誤差の範囲内かもしれない。iOSが47.7%であるのに対してAndroidは47.6%だった。

もっと重要なのはこれが季節的変動に過ぎないのか、長く続くトレンドを現しているのかという点だ。KantarはAppleの製品ラインアップがAndroidに対して優位に立ったとみて、今後もAppleに有利な展開が続くと予想している。.

一方、MicrosoftのWindows Phoneシリーズは依然として無視しうる程度のシェアから抜け出すことができずにいる。ドイツ、イギリス、フランス、イタリー、スペインの ヨーロッパのトップ5市場はNokiaの販売網とユーザーという遺産のおかげ有望視されていたが、Windows Phoneは対前年同期比で1%ポイント下落し、9%のシェアにとどまった。.

最近までNokiaのSymbianデバイスが中国スマートフォン市場でトップであり、それ以前は世界でトップだった。そのSymbianの直系の後継者たるWindows Phoneがこの現状というのは驚くべき転落ぶりと言わねばならない。

2大陣営が確立した後の3位以下には過酷な運命が待っている。BlackBerryはKantarの統計から消えてしまった。

しかしトップシェアのAndroidは今期、世界的にダウンした。ヨーロッパのトップ5市場でAndroidはアメリカと同じく、3.8ポイントもシェアを落としている。特にイギリスではiPhoneが13.1%ポイントもアップし、Androidが7.5%ダウンした。イギリスのスマートフォン市場ではiPhone 6が20%を占めて首位に立っている(Galaxy S5は2位だが、シェアは8%と大きく引き離された)。

とはいえ、EU全体でAndroidは66%のシェアを握って依然トップだ(キャリヤとそれ以外の流通経路での販売の合計)。

もうひとつの重要市場、中国でもiOSがシェア動向では一人勝ちとなった(Appleは四半期決算報告でも160億ドルの売上など中国で好調であることを力説した)。ただし小米(Xiaomi)などローカル・メーカーンの躍進でAndroidは77%とシェアの低下は1.6%ポイントにとどまり、iOSは21.5%だった。

Kantarによれば、スマートフォンの普及率はアメリカで59%、EUで67%に達しているのに対して、ブラジルでは35%、メキシコでは37%にとどまっている。これらの市場で最初にスマートフォンを買うユーザーを誰が押さえるかがこうした市場の将来を占う上で重要になる。

Kantorの主任研究員、Carolina Milanesiによればアメリカ、EUにおけるAppleのブランドロイアルティーの平均は「きわめて有望な87%」だという。

なおAndroidの中ではSamsungが依然として売上台数の首位を確保している。Galaxy S5はiPhoneに次いで2を占めた。

〔日本版〕Kantorが調査した市場では、イタリーと日本以外のすべての市場でAndroidのシェアがダウンしている。またイタリーを含む日本以外のすべての市場でiOSのシェアがアップしている。これに対してAndroidのシェアがアップし、iOSのシェアがダウンした市場は日本だけだが、同時にiOSのシェアが依然として38%と極めて低いのも日本市場のみの特徴だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


BlackBerry株、Samsungによる買収話で急騰も、噂を否定して15%安

これは、Samsungが買収するかもしれないという噂の立った会社の株価がどうなるかを示している:

これは、Blackberryの株価のスナップショットで、今日(米国時間1/14)Samsungが75億ドルで買収すると提案したという噂が広まった後、取引終了時までに30%近くはね上がった。

Blackberryは即座に噂を否定し、TechCrunchか報じたように、「SamsungとはBlackeBerry買収に関するいかなる提案に関する議論もしていない」ことを強く表明した。

そして、その結果:

時間外取引では15%近く下げて10.71ドルとなっている。

数字は今後上っていくと思われる ― この短い記事を書き始めたから数ポイント上がっている。

噂されているSamsungの75億ドルという数字と比べて、25%以上急騰した後でさえ、BlackBerryの時価総額は55.6億ドルにすぎない。

BlackBerryはこのニュースによって、時価総額にして20億ドルすら増やしていない。これは2つのことを浮き彫りにしている。第一に、投資家はSamsungの買収に対して懐疑的であり、株価は噂されている提示価格近くまで押し上げられていない。そして二番目は、BlackBerryの基準となる評価額が低すぎるため、急騰してもドルの数字には違いが殆ど表れないことだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Samsungは弱気の2014Q4収益予想を発表、今年は本来のコンポーネントメーカーとして業績回復に?

昨年はSamsung Electronicsにとって厳しい年だったが、2015年が好転の年だとも思えない。今日同社は2014Q4の収益予想を発表し、5.2兆ウォン(約47億4000万ドル)の営業利益を掲げた。それにより通年の利益は25兆ウォンとなり、過去3年間で最低となる。

Samsungのスマートフォンのマーケットシェアは2012年に急増した。それは主にSamsung Galaxy SIIIとGalaxy Note IIのおかげだったが、その後、売上は激しい競合の中で低迷した。欧米市場の消費者は今、Samsungがその市場を作ったとも言える大型スマートフォン、いわゆるファブレットを選好しているが、そこにはすでに、AppleのiPhone 6 Plusを初めとする強力な競合機種がひしめいている。

一方、大きな成長市場である中国とインドでは、Xiaomiなどのメーカーによる安くて高性能なスマートフォンが幅を利かせている。そのためXiaomiは2014年に世界第三位のスマートフォンメーカーになっただけでなく、好調な資金調達により、テクノロジ系スタートアップとしてはもっとも評価額の高い企業になった

しかしSamsung Electronicsは単なるスマートフォンメーカーではなく、多彩な製品群を擁するエレクトロニクス企業であり、とくにAppleなどそのほかのスマートフォンメーカーにも納品しているメモリチップは、今年の同社の収益を再び上向きに転じさせる救世主になるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Samsung、容量1テラバイトの超小型SSDドライブを発表


今日(米国時間1/5)の午後ラスベガスで、Samsungが新しいストレージ製品を発表した。SSD T1は、名刺サイズ、重さ約25gのデバイスで最大1テラバイトのデータを収納できる。

SSD T1には、256 GBおよび500 GBの機種もある。価格は容量に応じて179ドルから599ドルまで。今月中に出荷される。

クラウドストレージが遍在しかつ無料の時代に、Samsungが強化版USBメモリーとも言える製品を作ることに違和感を覚える人もいるだろう。しかし、コンテンツをWiFiネットワーク経由でアップロードするのが苦痛に感じることもあり、LTEネットワークではなおさらだ。つまり、こと大量データに関しては、旧式メディアがよりよい選択肢になることもある。

(ハードディスクを満載して高速道路を走る車の転送速度を過小評価する古いジョークがここではぴったり来る)

果たして、巨大ファイルを持ち歩いたりシェアしたりする必要のあるクリエィティブ専門家たち以外で、T1に魅力を感じる市場が存在するのか、興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Samsung、自閉症児童治療支援アプリケーションの「Look At Me」をリリース

ここ数年、自閉症スペクトラムの子供を持つ親や教師のために、さまざまなテック系ツールが登場してきている。コミュニケーションスキルを磨くためのアプリケーションやゲームが登場しているし、またバーチャルリアリティによって、さまざまな「状況」への対応力を訓練させようとするツールもある。多くは小規模チームが開発するものだが、自閉症スペクトラムの診断が増加する中、大企業の参入も増えてきたようだ。

本稿で紹介するLook At MeはSamsungが開発した自閉症児支援アプリケーションだ。Androidアプリケーションを通じて子供たちに視線を合わせる行為の練習をさせる。多くの自閉症児が視線を合わせるという行為を苦手としているのだ。

Samsungの他にも、たとえばGoogleおよび支援団体で構成するAutism SpeaksはMSSNGプロジェクトをアナウンスしている。自閉症スペクトラムと診断された子供やその家族からの遺伝子情報をあつめた世界最大のデータベースを構築しようとするものだ。データはGoogle Cloud Platformに登録し、科学者や研究者に提供する(MSSNGは以前The Autism Speaks Ten Thousand Genomes Programとして運用されていた)。またマイクロソフトも2001年より従業員の子供たちに対する応用行動分析療法(ABA)の保険適用を認めている。

こうした動きに、企業のPR的側面があることは否定できない。しかし診断例が増える中でも誤解も多い症例であり、社会的な意味も大きいものだ。また学校や家族などで行う治療や対症療法なども非常に高額であることが多い。

Google Playで公開されているLook At Meは、医者、盆唐ソウル大病院、および延世大学の心理学教室の教授などが共同開発したものだ。写真と顔認識技術を使い、自閉症スペクトラムの子供に対してゲームを通じて人とコミュニケートする術を学ばせることを目的としている。開発チームは20人の子供に対して8週間にわたる実験を行い、そのうちの60%でアイコンタクト行動での効果が見られたと発表している。

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(翻訳:Maeda, H


Samsung、Galaxy S5の販売が目標を40%下回ったことでトップ人事を含む改革を検討か

Wall Street Journalの記事によれば、SamsungはGalaxy S5の販売成績が予測を40%も下回る不振となったことを受け、トップ人事の刷新も視野に入れた対策を検討しているという。今年のSamsungのフラグシップ・モデルの販売台数は1200万台に留まっている。これに対してGalaxy S4は1600万台だった。

この成績にSamsungはモバイル事業部の責任者で共同CEOのシン・ジョンギュン(申宗均)をCEOの職務から外、モバイル事業部の経営に専念させることを考えているという。 不振のモバイル事業の立て直しの采配は現在家電担当の共同CEO、ユン・ブクン( 尹富根)が担うことになるようだ。Samsungのテレビ事業は依然好調だ。

意思決定の集中化を進めることは大きく広がったSamsungの事業間の連携を効率化し、たとえば最近買収したSmartThingsをGalaxyシリーズのデバイスに統合していくことも加速させるだろう。しかし共同CEOを一人減らしたことで本当の意味で組織が活性化するかどうかは分からない。また半導体とディスプレイ事業の責任者であるクォン・オヒョン(権五鉉)も共同CEOであり、その地位に留まる見込みだという。

Samsungはアメリカ市場では好調を続けているが、中国を含む他の主要市場では売上がマイナス成長に陥っている Samsungのモバイル事業にはテコ入れが必要だ。依然として最大シェアを保持しているものの、短期の結果は下向きだし、中長期のトレンドについても、よくて頭打ちという状況だ。

Samsungが取るべき対策の一つはGalaxyの製品ラインの整理だと言われている。ユーザーを細分してそれぞれに合わせた製品を次々に発表することでこれまでSamsungはビジネスを成長させてきた。しかしここに来て、その戦略も限界に達し、Galaxyのブランドイメージをぼやけさせ、どれを買ったらいいかユーザーを迷わせるなど、メリットよりデメリットが多くなっていると言われる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iPhone 6、韓国においてもSamsungを圧倒

ある意味で、興味深い事態となっているようだ。WSJの記事によると、お膝元の韓国でも、iPhone 6および6 PlusがGalaxy Note 4の販売を上回っているのだそうだ。いろいろと言われているSamsungの現状をしめすひとつの事例と考えることもできるだろうか。

iPhone 6および6 Plusに対するプレオーダー台数は10万台で、Galaxy Note 4の3万台を大きく上回ったそうだ。IBK SecuritiesのアナリストであるLee Seung-wooは、iPhone 6および6Plusと、Galaxy S5およびNote 4のペアで比較した場合、売上台数合計は5倍以上の差に広がるのではないかと予測している。

TechCrunchでもNote 4の記事を掲載していて、優れたプロダクトであると評価している。しかしどうやら製造上の問題(#GapGate問題)でミソがついてしまった感もある。これにより購入を見送った人もいたことだろう。

iPhoneが販売国を広げて国際的プレゼンスを高めているのは周知のことだ。ただソウルにて、しかも発売早々からSamsungを圧倒するということには、やはり注目させられてしまう。

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(翻訳:Maeda, H


Galaxy Note 4、Samsungの「隙間は必然」説明にギャップ拡大

Samsungの新機種、Galaxy Note 4を買った韓国ユーザーたちは、自分の最新機種に普通ではない特徴があることに気付いた ― 画面の周囲に名刺がささるほどのギャップがある。まだ米国には届いていないGal Note 4は、発売当日に売り切れた。

そして、ギャップは完全に正常な現象らしいことがわかった。Samsungはこのギャップについて文書で言及しており、そこには、ある程度のギャップは必然的に起こり得ると書かれている:

デバイスのケース外周に見られるわずかな隙間について。
・この隙間は製造上必須な特質であり、部品の軽微な振動が起きる場合がある。
・時間とともに、部品同士の摩擦によってこの隙間が多少拡大する可能性がある。

また、SamsungはAndroidCentralに対して、「本件はGalaxy Note 4の機能あるいは品質に影響を与えない」と伝えた。

おどけた連中は、この隙間を使えばユーザーは端末本体で名刺を持ち歩くことができ、おそらく時間と共に少々ほこりがたまるだろう、などと言っている。


via AndroidCentral

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Samsung Glaxy Note 4に、#Gapgate疑惑

時が変われば、別の「○○ゲート」が現れる。今回はSamsung Galaxy Note 4。Androidファンを魅了するこの最新のタブレットは、画面とケースの間にわずかなギャップのある個体が出荷されたと報じたれた。韓国のiTTodayが報じたこの問題は、少数のデバイスに影響を与えていると見られている。

記事によると、ギャップ(隙間)は紙2枚か名刺1枚が入る程度の幅だ。ここから埃や液体が侵入する可能性がある。

Samsungは、韓国でGalaxy Note 4を発売したばかりで、初回ロット3万台を売り尽くした。韓国Sasmsungはこの問題を認識し、米国で発売される前に問題を解決する予定だ。しているが、無視するらしい、と少なくともTrustedReviewsは言っている。

「報じられている問題はGalaxy Note 4の機能や品質に影響を与えない」とSamsung広報担当者は本誌に話した。「われわれは、Galaxy Note 4の装置が当社の厳しい製造・品質管理基準を満たしていることを、顧客に保証する」。

via BGR

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Samsung、新CMでAppleの新製品発表を風刺

Samsungは、今週のAppleの発表を激しく風刺するビデオシリーズを公開した。かつてこの会社に良く見られた意外とは言えない行動だ。全部で6本あり、その一つは画面サイズがテーマだ。シリーズ名は「天才じゃなくてもわかる」。上に全部集めたので続けてご覧あれ。

何年もの間卑屈で見当外れのCMを続けてきこの会社も、少し爪を伸ばしたようで、上のビデオではAppleのあの途切れ途切れのライブビデオまで笑いのネタにしている。さらにはお約束の「わぉ大画面だ!」というセリフと共に、2人のナードが新製品を欲しがる場面まである。

Samsungには、iSheep CMの古い歴史があるので、すぐに引き下がるとは思えない。Appleは伝家の宝刀を抜く必要があるのか?ジョン・ホッジマン[*]、あなたはどこへ行ったの?みんな寂しそうに待っているよ。
[* 下のビデオのPC役]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


NVIDIAはSamsungとQualcommに対する訴状で、GPUそのものがうちの特許と主張!

またまた大きなパテント闘争であります。

NVIDIAが今日、SamsungとQualcommを、グラフィクスチップの特許侵犯で訴えた。その最終目標は、Samsungが特許料を支払うまで同社のGalaxyシリーズのスマートフォンとタブレットを出荷禁止にすることだ。

NVIDIAは同社のブログで、Samsungと直接交渉をしたが決着しなかった、と書いている。NVIDIAの総務部長によると、“Samsungは、それは主にサプライヤ(部品供給企業)の問題だ、と主張して譲らなかった”、ということだ。

NVIDIAが出荷停止を主張しているSamsungの機種は、12種類だ: Galaxy Note、Note Pro、Note 3、Tab S、Tab Pro、Tab 2、Galaxy S III、S4、S5、Infuse 4G、そして大昔(2011年)の出来損ない機種Samsung Illusion。

NVIDIAが主張する‘盗まれた’特許は少なくとも7件あり、中にはこんなのも:

しかし最大の問題は、GPUなどQualcommのチップは、Samsungだけでなく、ものすごく多くのデバイスで使われていること。事と次第によっては、これはQualcommにとって長期戦になるだろう。

SamsungのGalaxy製品の出荷停止を求めているNVIDIAの、合衆国国際通商委員会に宛てた申し立てはここにある。そして、今日提出されたばかりの特許侵犯の訴状はここだ

[写真: Laineema; CreativeCommonsのライセンスで使用]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Samsungの2インチ曲面スマートウォッチ、Gear Sをテストした〔ビデオあり〕

今日(米国時間9/3)、Samsungが先週発表した 曲面ディスプレイのスマートウォッチをテストすることができたので報告したい。Samsung Gear Sには他のスマートウォッチと大きく違う2つの特長がある。そのひとつは2インチ、AMOLED液晶の曲面ディスプレイで、もうひとつは3G無線接続により、母艦となるスマートフォンなしに単独で利用できる点だ。

曲面ディスプレイの解像度は260×480ピクセルで、GPSセンサー、加速度計、ジャイロ、紫外線センサー、気圧計、心拍計が内蔵されている。ストレージは4GB、メインメモリは512MB、プロセッサはデュアルコア、1.0 GHz、OSはSamsungが新たに採用したTizenだ。

ユーザーはメール、メッセージをやりとりし、地図でナビを利用できる他に、Samsung CircleのBluetooth接続のヘッドセットを介して音声通話も可能だ。

私の第一印象は「おや、なんてばかでかくて無骨なんだろう!」というものだった。しかし手の大きい男性ユーザーならそれほど気にならないかもしれない。曲面ディスプレイは人目も引くが、ちゃんと役に立つ。

Gear Sは独自の3G無線機能があるので、ユーザーはテキストを入力するためにキーボードが必要だ。しかしGear Sのwever, the QWERTYキーボードと予測変換はかなり慣れがいる。私の10分間のテスト時間ではうまく入力できるようにならなかった。しかしS Voice音声入力機能を備えているので、この点はそれほど問題にならないかもしれない。

全体としてGear Sはなかなか興味あるウェアラブル・デバイスだ。問題は価格だが、10月には出荷されるということなので、それまでには判明するだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+



Samsung、Galaxy Note 4に加え、曲面のエッジ・ディスプレイを備えたGalaxy Note Edgeを発表

Galaxy Note 4が発表になったが、一部はGalaxy Note Edgeの方に注目したかもしれない。見た目はGalaxy Note 4とほぼ同じなのだが、本体端の部分に曲面のエッジ・ディスプレイを備えているのだ。つまりは、まさに名前の通りのデバイスだということになる。

スペック的にもGalaxy Note 4とほぼ同じだ。Edgeの方がやや小さなバッテリーを搭載していて、そして、先にも述べたエッジ・ディスプレイが本体端の部分に搭載されている。このエッジ・ディスプレイはメインディスプレイ上で開いているアプリケーションのコンテクストコントロールに用いることもできるし、また完全に独立して動作させることもできる。

たとえばカメラアプリケーションを使っている場合、エッジ・ディスプレイには各種カメラオプションを設定するためのスイッチが現れる。またS Noteを使うときには、ドローツールやテキストツールなどが表示される。あるいは音楽アプリケーションを使っているのなら、シークボタン、ボリュームスイッチ、ポーズないしプレイボタンなどが表示されるといった具合だ。

あるいはそうしたコンテキストメニューを用いない場合には、このエッジ・ディスプレイをアプリケーションランチャーとして使うこともできる。表示しておくアイコンは、エッジ・ディスプレイ下部に表示されている設定アイコンからカスタマイズすることができる。

ちなみにこのエッジ・ディスプレイ(AMOLED)は単独にスクロールさせることもできる。スポーツや株価、最新ニュースや天気予報などを流しておくこともできるのだ。就寝時にはメインディスプレイを消灯して、エッジ・ディスプレイを「アラームクロック・モード」にしておくこともできる(ベッドサイドのアラームクロックをイメージしているわけだ)。

S Pen対応など、機能面ではGalaxy Note 4と同じだ。ちなみに双方ともに価格や販売開始時期についての正式発表はなされていない。


 

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(翻訳:Maeda, H


Samsungがコマーシャルで発売前のiPhone 6をトロる

Samsungは事あるたびに、虎の威、じゃなかったAppleの威を借りたい会社のようだ。相手のデバイスが、まだ実際には存在しないときでも。この韓国のスマートフォンメーカーが最近YouTubeに載せたビデオは、今秋発売されるiPhone 6の、画面が大きいという噂をサカナにしている。そしてSamsungの言い分は: そんなの前からやってるぜ!、だ。

しかしそれが、まさにSamsungの問題なのだ。これまで、すでに数年間も、大きくて、確かに美しい画面のデバイスを次々と出してきたけど、このコマーシャルに登場するiPhoneお兄ちゃんは、そのことを知らない。そんなこと、いやしくも、現代の世の中では、あってはならないことだ。だって、どんなメディアも、どんなショップも、Samsungの大型ディスプレイのスマートフォンを、人びとにいくつも見せつけてきたはずだから。

Appleの新製品を待っている人たちに対する、そんなの前からあるよ、という訴求は、しかしあまり有効とは言えない。むしろ、Samsungにとって逆効果だろう。ぼくがふつうにテレビでこのコマーシャルを見たら、今まで待って良かったな、と思うだろうし、Googleでたくさん検索をして、大画面のiPhoneが噂ではなく真実であることを、確認するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Samsungもコモディティー化による「死の価格レース」に巻き込まれている

テクノロジーの歴史で繰り返し起きてきた現象がまた起きている。あるジャンルの製品があまりに多様化し、無数のメーカーによってありとあらゆる機能とデザインが試されると、ユーザーの選択の基準は最後には価格に収斂してしまう。いったんそういう状況になると、小回りの効く新興メーカーが低価格を武器に既存の大メーカーに挑戦し、大メーカーは高価なハイエンド製品にシフトして売上高を確保しようと試みる。たとえばDellはネットブック市場の不振にDell Adamoで対応しようとした。そしてけっきょくは底なしの価格競争に疲れ果てて全員が倒れることになる。

ノートパソコン、フィーチャーフォン、上記のネットブックなどみなこの運命をたどった。

どうやらこの「死の価格レース」がスマートフォン市場にもやって来たようだ。いっとき絶好調だったLGもHTCも不振が続いている。次にコモディティー化の波に飲まれそうなビッグ・プレイヤーはSamsungだ。今後ひどいことになりそうな予感がする。

私はGalaxyシリーズの大ファンだ。しかし最新のS5には乗り換えなかった。理由はソフトウェアだ。もともとAndroidは完璧には遠い(といえば非難のコメントが殺到しそうだ。こう感じるのは私だけなのだろう)システムだが、マルウェアがはびこり、Play Storeにはガラクタのアプリが大量に並んでますますユーザー体験を損ねている。私は我慢して使っているが、楽しんでいるわけではない。

そのうえSamsungにはライバルが次々に現れている。300ドルのCyanogenmodベースのギーク向けスマートフォンもあれば、HuaweiやLenovoのエントリー・モデルもある。特に中国ではSamsungのシェアが急速にXiaomiに奪われつつある。130ドルと手頃な価格ながらスマートなRedMiハンドセットはSamsungの安っぽいプラスチックのエントリーモデルから魅力を失わせている。KantarWorldPanel ComTechの5月末のレポートによると、4月にはXiaomiは販売台数トップの座を再度奪った。しかも顧客の4分の1はSamsungからの乗り換えだったという。

つまりSamsungはシェアは低いものの天文学的利益を積み上げているAppleから無名のハードウェア・スタートアップまで全員と競争しなければならない。

この好ましからゼル状況はSamsungの売上高の推移に現れ始めている。売上高は9%から11%ダウンし、利益は24%ダウンした。S5は起死回生の特効薬という触れ込みだったが、 そうはならなかった。笑ってしまうのはこのブルームバーグの記事と記事のURLの食い違いだ。〔記事のタイトルは『Samsung、四半期決算はアナリストの予想を下回るも業績回復を予測』だが、URLの文字列には『Samsung予測を下回る―低価格製品が不振』とある〕。ビジネス界は皆Samsungに回復してもらいたいのだが、そういう情勢にはなっていない。

テクノロジー・アナリストのBen Thompsonはこの点について鋭い説明を与えている。まず第一に「ほとんどの消費者は価格を第一に考える」。たとえばMoto GとSamsungのスマートフォンという選択では結局価格がものを言う。無数の類似製品の山の中ではブランドは無力だ。

Thompsonはこう書いている。

結局のところSamsungの最大の問題はソフトウェアで差別化ができていない点だ。そうなれば長期的な競争力の源泉は価格しかなくなる。この点ではHPとDellを先例として学習する必要があるだろう。スマートフォン市場はパソコン市場とよく似ている。独自のOSを搭載したハードウェアのメーカー〔Apple〕だけが巨額の利益を積み上げる一方で、それ以外の全てのメーカーはソフトウェアの支配者に利益を吸い上げられるだけの敗者となってしまう。

と、これが偽らざる実情だ。どんぐりの背比べの参加者で満員となった市場(そうではないと言っても無駄だ)では差別化の要因は価格だけになる。誰もそんな競争はしたくない。しかしけっきょくはそこに落ち込んでいくのだ。今後状況はさらにひどくなるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Samsungが長年の”感動のないタブレット”を終わらせるために驚異的なハイスペック機Galaxy Tab Sを発表

Samsungがこのほど発表した新しいタブレットの系統は、同社がこれまでの数年間出し続けてきた、平凡で感動のないタブレットに別れを告げようとするものだ。今回登場したGalaxy Tab S系列は、ニューヨークで今日(米国時間6/12)行われた特別な発表イベントでベールを脱いだ。発売は7月で、8.4インチ(399ドル)と10.5インチ(499ドル)の2機種、色は白とチタンブロンズ、LTE対応モデルも近く出る。

この新機種Tab Sが誇るSuper AMOLEDのスクリーンが、今回のショウのスターだ。ユーザが今何をしているかで設定が変わる(最近のテレビのように)。色の表現がリッチになり、コントラストも視野角も良くなり、全体的に黒はより深く、白はより純白になった。画面の解像度はなんと2560×1600で、HDを上回る。テキストを読んでるときなどは彩度がソフトになり、超大作映画では高彩度に戻る。

あっと驚く新しいスクリーンと並ぶ、そのほかの受けねらい要素は、Tab Sの物理仕様だ。まず、厚さが6.6mmでiPad minの7.5mmよりも薄い。重量は8.4インチのバージョンがわずか10オンス、10.5インチはそのまま比例的にスケールすれば16オンスぐらいのはずだが、実際は11オンスだ。

そのほかのハードウェア的機能としては、指紋スキャナー(一人三つまで)、PayPal対応のモバイル決済、リアカメラ8mp、ビデオチャット用のフロントカメラ2.1mp。プロセッサは1.9GHzクァド+1.3GHzクァド=オクタコアのSamsung Exynos 5、オンボードRAM 3GB、内蔵ストレージ16GB、 microSDカードで128GBまで対応。 カバーはふつうのと、ブックカバースタイルの2種類。いずれもタブレット本体にファスナーで固定できる。

ソフトウェアの目玉は、Galaxyスマートフォンで導入された音楽ストリーミングサービスMilk Musicの特製バージョン、スマートウォッチやスマートフォン上のファイルを見つけて共有するQuick Connect、GalaxyデバイスやPCとの間で画面を共有したり電話を転送できるSideSync 3.0などだ。

以上見たように、これらはSamsunのタブレット製品としては正統派のアップグレードだが、これまではあまり劇的なデザイン変更がなかった、とぼくは記憶している。今回も要するに実体がAndroidだから、iOS〜iPadの成熟したソフトウェア環境と比べることはできない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Samsung、Android搭載のGalaxy GearでもTizenを利用可能にするアップデートを提供開始

新しいSamsung Gear 2は、前世代のGalaxy Gearにそっくりだ。おまけにUIを見て、異なるOSで動作しているなどと思わない人がほとんどだろう。実のところ、Gear 2がTizenで、GearはAndroidで動作しているのだ。そして新機種をTizenベースとしたSamsungは、旧機種のGearでもTizenを利用できるようにすると言っていた。それは本気の表明だったようで、実際に使えるようになったようだ(via SamMobile)。旧機種に、ダウンロードしたTizenをインストールすることができるようになった。

先に述べたように、ほとんどの人はAndroid版とTizen版の違いに気づかないのではないかと思われる。Samsungは、アイコンや画面パーツなどがほとんど同じに見えるようにデザインしたようだ。但し、バッテリーのもち時間は改善されているのだとのこと。またカメラを操作するボイスコマンドなどに加え、Tizen本体のみで音楽を楽しむことのできる機能も追加されている。

当初、Samsungはスマートフォンの分野でもTizenに軸足を移していくのだろうと思われていた。自らが開発に関わっているOSを利用することで、Googleの動きに左右されずに済むようになるからだ。自らの思い通りに開発を進めることができるようになる。しかし少なくとも今のところ、Samsungはスマートフォン後のモバイルデバイスにて、Tizen活用の道を探っているように思われる。そうした分野での方が、省電力性や軽快さを備えた標準OSとしての魅力が活かせると考えているようだ。

オリジナルGearのオーナーはSamsung Kies経由でアップデーターのダウンロードをすることができる。少なくとも今のところは、Gear単体でのアップロードは行えない。

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(翻訳:Maeda, H


Samsung、Google Glass対抗製品を9月にリリース予定?!

まだいろいろな縛りがあるらしいものの、Google Glassはかなりの人が自由に入手できるプロダクトとなってきているようだ。いろいろなハードルがありながらも、一応は「パブリック」なプロダクトとなった様子。そのような状況の中、Googleのライバルたらんとする競合メーカーも同様のデバイスをリリースする予定にしているらしい。Business Korea(via Business Insider)が伝えるところによればSamsungの従業員から「Gear Glass」という名前のデバイスが、今秋にベルリンで行われるIFAエレクトロニクスショーに出品されるという情報が寄せられたとのことだ。

「Gear Glass」というのはアイウェア部分とイヤホン部分を備えたヘッドセットデバイスであるとのこと。Samsungが推進するTizen OSを搭載したものなのだそうだ。Tizenは現在Samsungの腕時計型デバイスのGearシリーズで用いられている。昨年リリースされた第一世代のGalaxy Gearシリーズから、OSの変更があったわけだ。ウェアラブルデバイスについてみた場合、Tizenには消費電力が低いというメリットがある。充電器に繋いでおく時間が、より短くて済む。

ちなみにSamsungは、ウェアラブルデバイスについて「Gear」というシリーズ名を使用していく意向であるようだ。発表されるらしいGear Glassについては、この「Gear」という名称を使うらしいということ以外、実は詳細がわかっていない。ただ「Glass」の名前が示すように、インタフェースや利用法については、Google Glassと同じようなものであると想定して良いようだ。

今や、あらゆる企業がGlass型デバイスの開発を行っていると言っても過言ではない状況だ。マイクロソフトやAppleなどは各種関連特許を申請中で、EpsonやSonyなどもプロダクトのリリースを予定していると伝えられている。「マーケット」が確立する前に、そのシェアを奪い合う状況が生じつつあるといえるかもしれない。しかし企業というものは、新しいアイデアに飛びつくのがその使命だということもできる。自社の成功が保証されていないにしても、チャレンジせずにはいられない分野であるといえるのかもしれない。

*注:冒頭に掲載している写真は、ずいぶん前にSmasung Glassとして提示されたもの。リリース予定とされるデバイスのものでないことはご注意いただきたい。

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(翻訳:Maeda, H


2014年Q1スマートフォン市場でSamsungとApple、共にシェアを失ったとアナリスト推定

市場調査の専門企業、Strategy Analyticsの最新のレポートによれば、世界のスマートフォン市場の第1四半期はSamsungとAppleが共にシェアを減らしたようだ。

AppleのシェアがAndroid陣営に押されて減少しているのは今に始まったことではないが、レポートによれば、Samsungが対前年同期比でシェアを減らしたのは2009年の第4四半期以来初めてのことだという。ライバルのAndroidメーカーが力をつけ韓国の巨人の勢いにも陰りがみえてきたようだ。

Galaxyブランドのスマートフォンはこの四半期に世界で8900万台出荷され、31%の市場シェアとなったが、昨年同期は32%だった。

一方Appleは世界で4370万台のiPhoneを出荷し、15%の市場シェアとなったが、昨年同期は17%だった。

Strategy Analyticsのレポートによると、SamsungとAppleのシェアの合計は昨年同期の50%から、今期は47%に減少した。

両巨頭が揃ってシェアを減少させる中、世界のスマートフォン売上は対前年同期比で33%増加し、2億8500万台となった。つまり市場規模は増加を続けているが、メーカー間の競争も激しくなっているということだ。

Strategy Analyticsによれば、Samsungはハイエンド機でAppleと、ローエンド機でHuaweiのような中国ブランドと厳しい競争を強いられているという。

Strategy Analyticsの上級アナリスト、Linda Suiによれば、HuaweiとLenovoはSamsung、Appleから今後もさらにシェアを奪うだろうという。Huaweiは今期5%のシェアを安定して確保し、Lenovoは対前年同期の4%から今期は5%にシェアを伸ばした。

Huaweiは特にヨーロッパで強く、Lenovoもロシアなど中国外の市場に積極的に進出している。ここ数ヶ月でLenovoのMotorola買収が各国政府から承認を受ければ、SamsungとAppleにとってはさらに手強いライバルが出現することになる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

jp.techcrunch.com/achve

Samsung、柔軟な姿勢でAndroid、Tizen、Android Wearなどのバランスを模索中

Reutersの記事によれば、Samsungは年内に、Tizenを採用したスマートフォンをリリースする予定となっている。また、Androidベースのスマートウォッチもリリースするのだそうだ。方針が定まっていないようだと評価すべきなのだろうか。

Samsungは現在、スマートフォンはAndroid(およびWindows Phone)ベースのもののみをリリースしており、最新のスマートウォッチはTizenベースとなっている。この既存路線も逆を行うというのが、Reuterの伝える話だ。

この話が真実であるとして、これはSamsungの混乱ぶりを示すものではなく、市場動向を意識した柔軟性と評価すべきなのだろう。Googleが発表したAndroid Wearは、かつてSamsungがスマートウォッチに採用したAndroidと比べて大幅な進化が見られるはずのものだ。このAndroid Wearの魅力を無視してTizen版のみを作り続けることは、Samsungにとって大きなリスクとなりかねない。

Tizenを搭載するスマートフォンについては、かねてから噂にはなっていた。しかし2014年の現在、Samsungはスマートフォン市場において大きなシェアを獲得しており、このタイミングでこそ新たなチャレンジが行えるとも考えているのだろう。TizenのスマートフォンがAndroid機のシェアを上回るとは考えにくいが、自らの企業体力などを見つめながら、選択肢を増やしておくことはリスク管理の面でも重要なことだ。Android搭載スマートフォンのライセンス費用の問題もある中、Tizenにも意識をおいておくのは良い考えだろう。Tizen搭載のスマートフォンを戦略的な価格で売り出すことができれば、新興エリアにおいて強力な武器となる可能性もある。

いずれにせよSamsungは、消費者向けエレクトロニクス製品を扱う以上、常に各所に目を配り動き続けることが重要であると認識しているわけだ。

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(翻訳:Maeda, H