全人代開催のタイミングで作業コラボのNotionが中国で突然利用禁止に

バリュエーションがこのほど20億ドル(約2150億円)に到達した急成長中の作業コラボツールNotion(ノーション)は米国時間5月25日、同社のサービスが中国で使用できなくなっているとTwitter(ツイッター)で明らかにした。

ノートやwiki、タスク、チームコラボを統合したオールインワンのプラットフォームを利用しようと、生産性アプリのNotionは中国を含め世界中のスタートアップやテックワーカーを引きつけてきた。サンフランシスコで創業されて7年になるNotionのアプリは、2004年にサービス展開を始めたEvernote(エバーノート)の手強いライバルとして広く認識されている。

Notionは「状況を注視しており、引き続き随時アップデートする」と述べたが、使用禁止となったタイミングは、中国の全人代開催と明らかにかぶっている。全人代は新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックのために2カ月遅れで5月22日に開幕した。中国で鍵を握る全人代の開催前後は通常、インターネット規制や検閲が厳しくなる。

Notionにコメントを求めようとしたが、すぐさまコンタクトを取ることができなかった。

中国で利用できるようになったものの現地の法律が適用されていないNotionや他のアプリにとって、突然の弾圧はほぼ予想されていた。中国のサイバーセキュリティ監視機関はNotionのノートシェアの自由な状態を問題あり、と判断したのだろう。一部のユーザーはNotionの使い勝手の良いデスクトップバージョンを個人のウェブサイトに変更しさえした。もしNotionが中国で存在感を維持しようとするなら、中国における全コンテンツ制作プラットフォームに適用されるのと同じ規制に従う必要がある。

例えばEvernoteは2018年に合弁企業を立ち上げ、Yinxiang Bijiというブランド名で中国版をリリースした。Yinxiang Bijiでは機能が制限されていて、ユーザーデータが中国内に保存される。

作業コラボアプリの競争

App Annieのデータによると、中国で禁止になる直前の5月21日に、Notionは中国内のAndroidストアで最もダウンロードが多い生産性アプリになった。ダウンロード急増は、Notionが主な機能を個人ユーザーに無料で提供すると決定したことを受けてのものだ。また、Notionにそっくりだとしてデベロッパーコミュニティの間で議論が巻き起こった中国の模倣アプリHanzhou(寒舟)とも関係しているようだ。

Hanzhouの幹部で、以前ByteDanceが支援する書類コラボアプリShimoで働いていたXu Haihao(徐海豪)氏は、5月22日付の謝罪投稿の中で「Notionをベースにプロジェクトを展開した」と認めた。

「我々は初めから間違っていた」と徐氏は書いた。「しかし私は誰かを傷つけるつもりはなかった。(Notionの)テクノロジーから学ぼうという意図だった」。解決策として、Hanzhouは開発とユーザー登録を停止する、とした。

中国の最大のテック企業の一部は、職場生産性の業界を狙っている。新型コロナウイルス危機で最近にわかに需要が高まっている分野だ。Alibaba(アリババ)のDingtalk(ディントーク)は2019年8月に、1000万超の企業と2億人以上の個人ユーザーが同プラットフォームに登録したと述べた。Tencent(テンセント)のWeChat Work(ウィーチャット・ワーク)は2019年12月までに250万社とアクティブユーザー6000万人がサービスを利用したと明らかにした。

関連記事:生産性プラットフォーム運営のNotionが個人向け無料アカウントの機能制限を大幅に解除

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

サンフランシスコ・ベイエリア住民に朗報、(今のところ)ハイキングに出かけるのはOKだ

米国時間3月16日、サンフランシスコのLondon Breed(ロンドン・ブリード)市長は、ベイエリア6郡の屋内避難指示を発表した。サンフランシスコ、サンタクララ、サンマテオ、マリン、コントラコスタ、アラメダの各郡が対象だ。この公衆衛生に関する指示は、700万人近いベイエリア人口の移動を減少させ、COVID-19流行の恐れを軽減する大きな一歩だ。

重要なのは、今日現在、市長は完全な封鎖指示を出しているわけではないことだ。つまり、運動やレジャーのため、あるいは地元の食料品店に行くために外出することはできる(私の行く店では、ストレスが溜まった人たちのために無料で花を配っている)。好きなアプリでフードデリバリーを頼むことももちろん可能だ。レストランの中には宅配に応じるところもあり、Black Hammer Brewingではクラフトビールの持ち帰りサービスをしている。

サンフランシスコ・クロニクル紙によると、エクササイズのために自転車に乗ることも、新鮮な空気を吸うためにハイキングや海岸に車で行くのも構わない。ゴールデンゲート近くのランズエンドやフォートファストンは大いにお薦めしたい。バーナル・ハイツや数ある桟橋で見るサンセットもすばらしい。

外出する際の注意事項は、他の人とは常に6フィート(183 cm)以上の距離を保つことだ。

聞かれる前に言っておくと、今日の午前、嗜好用、医療用ともにマリファナの販売中止命令が発行されたが、サンフランシスコ公衆衛生局は、調剤薬局は「必要不可欠な事業」であるため営業を続けることができるとツイートしている。

上記を踏まえた上で、最後に一般的な注意を挙げておこう。優しい心をもち、人間らしさや愛のひとときに感謝してこのストレスフルな時期を乗り切ろう。誰もが恐怖を感じている。トイレットペーパーを買い占めようと店に走ることは、あなたの考えるほど思慮深い行動ではない。

画像クレジット:Roine Magnusson/DigitalVision

原文へ

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サンフランシスコ・ベイエリア6郡に4月7日までの屋内避難指示 

ベイエリア(サンフランシスコ湾岸)のサンフランシスコ、サンタクララ、サンマテオ、マリン、コントラコスタ、およびアラメダの6郡が「屋内避難」指示を発令した。記者会見で発表されたこの避難指示は米国時間3月17日火曜日午前0:01に発効される。完全な封鎖ではないが、極めて広範囲にわたる厳重なものであることに変わりはない。カリフォルニア北部はCOVID-19の急激な蔓延を阻止しようとしている。

「パニックになる必要はない」とサンフランシスコのLondon Breed(ロンドン・ブリード)市長は記者会見で発言し、パンデミックの最中でも引き続き冷静な行動をとるよう市民に要請した。

退避命令の有効期限は4月7日まで。ブリード市長は、日程は状況に応じて調整されるかもしれないと付け加えた。「当市の衛生担当者の助言によって日程が延長あるいは短縮される可能性がある」と市長は説明した。担当チームはこの危機において優先すべき要素として「社会的距離確保による市中拡散の防止」「影響を受けやすい人たちの保護」「および医療従事者と初期対応者(救急、消防、警察など)の保護」の3つを挙げている。

SF Chronicle(サンフランシスコ・クロニクル紙)によると、対象都市には670万以上の人々がいる。この動きは、先に実施された250人以上の集会を禁止する市および州規模の要請に続くものだが、それよりはるかに積極的であり「歩行、自転車、スクーター、自動車、および公共交通機関」による移動は、不可欠と判断されるもの以外禁止されている。

医療行為や「必需品」の購入、支援を必要とする友人と家族の援助も例外となる。非ベイエリア住民が実家に帰る場合も例外だ。空港および公共交通は引き続き利用可能で、不可欠な移動のために限定運用される。市民は6フィート(約183 cm)の「社会的距離」を維持しなければならない。

警察、消防、ゴミ収集などの業務は封鎖中も行われる。Bill Scott(ビル・スコット)警察署長は、警察はルールを強制するつもりはないとコメントしたが、必要とあらば行うようにもみえる。「政府機関の活動や医療、安全、福祉を公衆に提供する行為」も例外になる。

食料品店、銀行、薬局、ガソリンスタンドも営業を続け、住民が必要物資を入手できるようにする。ただし「今すぐ買いに走る必要はない」とブリード市長は付け加えている。バーおよびスポーツジムも閉店し、レストランはテイクアウトのみ可能。フードデリバリーも営業を続ける。

ベイエリアに住む多数のホームレスも例外対象だが、地域の避難所での宿泊を探すよう市は推奨している。先週サンフランシスコは、ウイルスに感染したホームレス在住者を隔離するために、RV車を市内に走らせる計画を発表した。

原文へ

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

バッテリー火災を起こしたLyftの電動自転車がサンフランシスコに戻ってきた

クリスマスに間に合うように、Lyft(リフト)はペダルアシストの電動自転車をサンフランシスコに復活させた。計画では、2020年4月末までに毎週数百台の自転車を4000台まで展開する予定だ。これは、7月に発生したバッテリー関連の火災のために、同社が電動自転車を引き上げなければならなかったために起こったものだ。

「バッテリー問題の根本的な原因を特定した後、別のバッテリーサプライヤーと協力することにした」と、Lyftは先月のブログ投稿で述べている。「現在は新しいバッテリーを採用してテストし、電動自転車を組み立てている」

この発表に伴い、Lyftはサンフランシスコ市交通局(SFMTA)との間に、4000台の電動自転車を導入するという4年間の契約を結んだ。この決議はLyftがSFMTAを訴えた結果によるもので、裁判所はLyftとサンフランシスコ市交通局に「優先的に契約する」条件のもとで交渉するよう命じた。

合意の一環として、Lyftは信頼性が高く冗長なサービスを提供しつつ、モジュールデザインを採用し、追加の自転車ラックの設置費用として30万ドル(約3300万円)を支払わなければならない。Lyftがこれに失敗した場合、SFMTAは2社目のオペレーターを許可する権利を持つ。現在のところ、JUMPは少なくとも2020年3月1日まで、500台の電動自転車設置を許可されている。

Lyftは3月まで、Bay Wheelsの会員が無料で電動自転車にアクセスできるようにする。追加料金は3月1日から有効になるが、Lyftは「電動自転車はペダル式自転車よりも走行1回あたりの運転コストが高いため、電動自転車の料金設定に関する最良のアプローチをコミュニティのパートナーやメンバーと協議し、最高のサービスを提供できるようにした」と述べている。

 

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

米国セブンイレブン、レジなし店舗を導入

Amazonが最初のレジなし店舗Amazon Goを2016年末にオープンして以来、他の小売業者は未来のコンビニエンスストアと戦う方法に取り組まざるを得なくなった。

Amazonはその後もシアトルサンフランシスコなどいくつかのAmazon Goを出店し、会員制スーパーのSam’s Clubは先週、テキサス州ダラスに“Sam’s Club Now”を開店すると発表した。そして今、世界規模チェーンストアの最古参が、類似のレジなし支払いシステムを発表した。

7-Elevenは、新たなモバイルチェックアウト方式、Scan & Payのパイロットテストを行っている。7-Elevenの利用者はスマートフォンで商品のQRコードをスキャンして商品を登録し、7-Elevenモバイルアプリを使って支払いができる。現在17カ国で6万5000店舗を運営する同社は、ダラスの14店舗でScan & Payのパイロットを行っている。2019年には他の都市にも同サービスを拡大する計画だ。

ユーザーはApple Pay、Google Payあるいは従来からのデビットあるいはクレジットカードを使える。レジなしチェックアウトで禁止されている商品は、ホットフード、宝くじ、アルコール、およびタバコのみだ。

「私たちにとって、利便性をデジタル世代に継続して推進する方法を見つけることが重要だった」と7-Elevenの最高デジタル責任者で最高情報責任者のGurmeet Singhが言った。「これで消費者の行動パターンや要求の変化に対応していく準備が整った」

ダラスに拠点を置く7-Elevenは、米国人口の50%が同社店舗の1マイル以内に住んでいると言っている。

他の大規模リアル小売業者と同じく、同社はITの急速な進歩に遅れを取らないことに全力を尽くしている。今年同社は、映画『デッドプール』シリーズと提携して、店内で拡張現実(AR)体験その他の実験サービスを提供した。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

レジなし店舗 “Amazon Go” がサンフランシスコとシカゴでも開店へ

AmazonはレジのないGoストアを全米に展開しようとしている。次の目的地はサンフランシスコとシカゴらしいことが、求人広告からわかった

The Seattle Timesが見つけた求人広告について、Amazon広報は両都市に店舗を設置する計画があることを認めたが、具体的な時期は明らかにしていない。

一般的な求人広告以上の情報はほとんどないが、2都市ともマネージャー職が募集されている。

今週San Francisco Chronicle紙は、Amazon Goストアが交通量の多いダウンタウンのユニオンスクェアにやってくるかもしれないと報じた。一方Amazonは、シカゴのループ地区にずっと小さな635平方フィート(59平方メートル)の”Amazon Go”を開店するための許可を得ている

AmazonのGoストアは、コンビニ風の総合食料品店に消費者がレジを通ることなく出入りできるというコンセプトで作られている。カメラを多用して客を追跡し、選んだ商品を識別したのちAmazon Goアプリを通じて直接請求する。同社の「未来の店舗」は現在シアトルのみにあり、昨年Amazonが買収したWhole Foodsとは全く別の運営になっているとみられる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サンフランシスコで高校生にコンピューターサイエンスを教えるMission Bitに市が$1Mを補助

高校生にコンピューターサイエンスを教えるNPO Mission Bitが、サンフランシスコ市のDepartment of Children, Youth and Their Families(DCYF)〔仮訳: 児童青少年家族局〕から5年間で100万ドルの補助金を交付された。

Mission Bitは学校の各学期の放課後に、高校生向けのコンピューターサイエンス教室を提供している。秋と春のコースはそれぞれ13週で、1週間に4時間の授業だ。その内容は主に、HTMLとCSSとJavaScriptである。

夏休みには6週間のコースがある。この秋にMission Bitは、今やっている学習や成長をさらに延伸する2年計画の事業を立ち上げる、とCEOのStevon Cookは言っている。

その2年のコースは、DCYFがMission Bitに求める目標でもある。補助金は主に、里子として育った子や、公営住宅に住む子、移民の子など、社会から疎外されているような若者をより多くピックアップすることに使われる。そのためにMission Bitは、そういう恵まれない子どもたちのために尽力している既存の団体ともパートナーしていく。

コンサルタント企業のInspireがMission Bitのために行った調査によると、サンフランシスコのベイエリアだけでも、学校でコンピューターサイエンスのクラスにアクセスしていない高校生が10万名いる。2020年までにMission Bitは、その地区の1万名の、とくに黒人とヒスパニックの生徒たちに教えたい、としている。また、食事福祉を受けている生徒も、対象とする。

これまでMission Bitのプログラムに参加したのは1600名の生徒たちだ。現在のグループは150名の生徒だ。

画像クレジット: Mission Bit

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

[ビデオ]: Uber自動運転車の死亡事故のときドライバーはよそ見をしていた

アリゾナ州テンピーの警察が、Uberの自動運転車による死亡事故の、直前の状況を撮ったビデオを公開した。そのビデオには、Uberから見た街路と、自動運転車の運転席にいる人間介助者の様子が写っている。

警告: このビデオには視聴者を不快にさせる要素があります。

そのビデオは、被害者が暗い通りを横切ろうとしたとき、Uberの自動運転によるVolvo XC90が時速60キロメートルで彼女にぶつかる様子を写している。そしてそのとき、自動運転車のお世話をすべき人物は、衝突の直前に下を向いている。その介助者が何に気を取られたのかは、よく分からない。また、明らかに自動運転車のセンサーの感知圏内を歩行速度で横切って行く被害者を、Uberのシステムが検出せず反応しなかった理由も、よく分からない。

Uberが本誌TechCrunchにくれた、事故関連の声明はこれだ:

私たちの心は被害者の家族と共にある。私たちは地元の当局によるこの事故の調査に全面的に協力している。

3月19日の事故以来Uberは、ピッツバーグとテンピー、サンフランシスコ、およびトロントの公道からすべての車両を引き上げた。自動運転モードで動いている自動運転車で死亡人身事故が起きたのは、今回が初めてである。国の道路交通安全局によると、同局は事故調査専門チームをテンピーに派遣した。局のスポークスパーソンは本誌TechCrunchにこう述べた: “この調査チーム派遣行為は、自動化技術を含むすべての自動車両と装備の安全性に対するわれわれの細心の監督と権能に基づくものである”。

“道路交通安全局はまた、この事故に関してUber, Volvo, および国と州レベルの監督当局と接触している。われわれは情報を調査し、必要な措置を講ずる”。

事故のあとToyotaは、アメリカにおける自動運転のテストを中断した

この悲しい事故は、自動運転車が解決すべき状況を表している。そのシステムには暗視能力が必須であり、また、Twitterなどによって注意力を逸(そ)らされてはならない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

汚染物質をナノレベルまで粉砕して無害化する新技術の空気清浄機Molekule

サンフランシスコのMolekuleが作っている同名の製品は、すっきりしたデザインの、分子レベルの空気清浄機で、それは25年前の移民の夢から生まれ育ち、今年2017年にはTime誌の「今年の優秀発明25」に選ばれた。

発明者のYogi Goswamiは、自分の息子Dilipが赤ちゃんのとき、呼吸困難に苦しむのを見てこれを着想した。Dilipの症状は重い喘息だったが、当時は室内の空気中の汚染物質を完全に除去する空気清浄機がなかった。

従来のHEPA(high-efficiency particulate air filter)フィルターはその名のとおり、分子レベルではなく微粒子のレベルで空気を漉すから、相当量の汚染物質がそのままリリースされ、しかもその前にそれらが破壊されることもない。

そこで先代のGoswamiは、アレルゲンやカビやバクテリアのようなものも濾過できて、しかもそれらをHEPAフィルターがキャチできるサイズの1/1000にまで粉砕するフィルター技術に挑戦した。その、photo electrochemical oxidation(光電気化学酸化, PECO)と呼ばれる技術とナノテクノロジーを利用する彼の技術は、汚染物質を分子のレベルにまで破壊し、室内の空気からさまざまな汚染物を取り除く。その結果、もっとも敏感な体質の人でも安心して呼吸できる空気が得られるようになった。

Dilipと姉のJaya Goswamiはこの技術の特許を取り、父の発明を一般に提供していくためにMolekule社を創った。

同社のスタイリッシュな空気清浄機製品は、高さ50センチのシリンダー型で、その中に特許を取得したフィルターがある。定価は800ドルと高いが、毎月67ドルの月賦も可能だ。この秋のカリフォルニア州北部の大規模な山火事のときは、これが多くの人たちの呼吸を助けた。Jayaによると、そのときはMolekuleの在庫が完全に涸渇したため、早期の出荷が不可能になった。今抱えているバックオーダーが消化されるのは2018年の1月3日ごろ、という。

Molekuleは今日までに、1300万ドルあまりのベンチャー資金を獲得している。

カリフォルニアの山火事はまだ各所で鎮火していないから、この製品の登場はタイムリーだった。また、地球温暖化によって今後さらに多くのCO2が空気中にリリースされ、植物や花が放出する花粉の量も増えるだろう。

最近、South of MarketのMolekule本社を訪ねてJayaにインタビューした。上のビデオで、それをご覧いただきたい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

サンフランシスコ市、LyftとUberに運行データ提出の裁判所命令を発行

サンフランシスコ市法務官、Dennis Herreraは、UberとLyftの両社に対してドライバーの安全、身障者対応、その他の運用に関する記録の公開を求める裁判所命令の発行を検討している。先月同法務官は本件に関する召喚状を発行していた。

6月4日にHerreraが発行したその召喚状は、両社のドライバーが、「公衆の安全に対する脅威、あるいは差別などの違法行為による社会的迷惑」を生まないことを目的としていた。

具体的には、ドライバーの走行距離と時間、乗客を求めて他の都市からサンフランシスコに通ってくるドライバーのインセンティブ、訓練、障害者の利用できる車両の数、および利用経路についての記録4年分の提出を求めている。

市法務官によると、Lyftは当局に協力しようとはしたが、「最終的には理不尽な条件を要求し、納得のいく合意に達しようとする意志が見られなかった」と報道資料に書かれている。一方Uberは一切の協力を拒否した、と法務官は言っている。

「Uberは締切の6月20日まで待ってから、情報提供を拒否する旨の書簡を市に送り『Uberの懸念事項に関して対話する』用意はあると言った。その後Uberの担当者はなかなか会おうとせず返事も遅く曖昧な態度を取っていた。結局Uberは召喚要求に従わなかった」と法務官事務所は言った。

先月、サンフランシスコ群交通局は、先週のサンフランシスコの交通量の15~20%をUberとLyftが占めていたことがわかったと発表した。問題は、推定4万5000人といわれるUberとLyftのドライバーが、同市にマイナスの影響を与えているとみられることであり、Herrera法務官は現状のよく把握したうえで、両社が法を順守することを望んでいる。

「残念ながら、Uberはいつも通りの行動をとっている。問題を引き起こし、すぐに腰を上げず、常に法律を軽視している」とHerreraが声明の中で言った。「名誉のために言うとLyftの方が対応はよかった。しかし結局はLyftも理不尽な妨害行為をした。両社は最低限の文書を提出し、それ以外の要求は無視する態度に出た。そして現時点で彼らは、正当な企業秘密を守るための守秘契約を結んでいない。

アップデート 12:49pm PT。Uberからのコメント:
「当社は法務官事務所の懸念を正しく理解するために、協力して作業している」とUberの広報担当者がTechCrunchにメールで伝えた。「当社は問題解決のために情報を提供する意志があることを先方に伝えた。機密情報に扱いについても合意できることを願っており、この重要な問題に協力して取組んでいくことを約束する」。

Lyftの広報担当者は、同社がHerrera法務官と協力して取組むつもりだと言っている。

「昨晩も、市当局と建設的な会話をしたところ」と広報担当者は言った。「しかし、膨大な量の個人情報 ―― 同社が運行する他のどこの都市よりも多い ―― の提出を求めながら、この個人データを保護する基本的な手順を踏もうとしない当局のやり方は前例がなく、不可解であり、あまりにも非現実的だ。今も当社はサンフランシスコの輸送事情を全体的アプローチによって改善しようとする市のリーダーたちと協力していく意志を持っている」

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

膨大な量の所蔵品(展示不可能)を抱える美術館がスマホアプリですべてを見せる

美術のファンのための、楽しい仕掛けがある。サンフランシスコ現代美術館(San Francisco Museum of Modern Art, SFMOMA)(572-51)にテキストすると、同館が所蔵する作品で返事が来る。

送ったメッセージ中のキーワードを見て、その言葉にマッチする作品を送ってくる。色の名前、テーマ、ムード、それに絵文字でもよい。

このサービスはSFMOMAの所蔵品APIを使って、その35000点あまりの作品に付けられているデータを調べる。そして絵やアーチストや日付などの中にリクエストのキーワードに関連する何かを見つけたら、その作品を送り返す。候補作品からの選択はランダムに行われているから、同じリクエストを繰り返すと、毎回違う作品が来る。

昨年スタートしたときは10桁の番号だったが、その後、大量のトラフィックをさばきやすい5桁の番号に変えた。5桁になると、テキストサービス界のセレブを意味するステータスシンボルである。

その番号が572-51、今ちょっと試してみるとよい。“send me”に続けてキーワードを書く。すると美術作品が返ってくる。サービスは無料だが、テキスティングは、あなたとキャリアとの契約にもよるが、たぶん有料だろう。

同館によると、実際に館内に展示できるのは全所蔵品のわずか5%だ。でもこのSend meのサービスなら、展示されていないものも含め、全所蔵品が対象になる。今日の巨大化した美術館を訪れるための、賢い方法である。

でも最近ではこのサービスの人気が沸騰しているから、遅い。本誌TeckCrunchで試したかぎりでは、全員が、まあまあだったけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Uberの自動運転テスト車、サンフランシスコの路上に戻る

今日(米国時間3/27)Uberは、少数の自動運転車による路上試験をサンフランシスコで再開したことを正式に認めた。Uberは、先週土曜日にアリゾナ州で無人運転中の車が衝突事故に巻き込まれた後、米国での無人運転テストを全面的に中断していた。

「今日午前にサンフランシスコにおける試験運用を再開した」とUberの広報担当者が本誌に伝えた。

広報担当者によると、Uberのアリゾナ州およびピッツバーグ市の自動運転車は今も休止中で、近日中に路上に戻る予定であることも語った。

Uberはアリゾナの事故の後、自動運転車の試験を全面的に中止した。まずアリゾナ州で、続いてサンフランシスコとピッツバーグの2都市でもテスト走行を中止して調査結果を待った。

Uberの自動運転車は無人で運転する能力を持っているが、試験車では人間ドライバーが助手席に座り、必要があれば運転を代われるようにしている。

現在サンフランシスコで試験中の2台は、ほかの場所で試験中のそれぞれ12台の車両とは開発段階が異なっているようだ。これが他の都市に先駆けてサンフランシスコで路上試験を再開した理由だと思われる。

アリゾナでの事故に関するこれまでの報道によると、Uberテクノロジーの責任は回避されているように見える。地元警察は、通常の(=人間が運転する)自動車がその時自動運転モードだったUber車に進路を譲らなかったために事故が起きたと言っている。

しかし同社の自動運転試験計画は、安全性に関して以前批判を受けたことがあり、信号無視と思われる事例もあった。これについてUberは、その時車は自動運転モードではなかったと主張したが、 New York TimesはUber関係筋2人の情報に基づきこれに反する事実を示唆した。

自動運転技術の安全性に関する疑問以外にも、Uberは企業カルチャーについて様々な批判を浴びてきた。元従業員による性差別に対する告発によって経営陣への圧力が続いている(社長のJeff Jonesが騒動の中今月辞任した理由でもある

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Uberはサンフランシスコでの自動運転パイロット事業を中止、自動車局が車両の登録を撤回したため

ubercar-7

Uberが、サンフランシスコにおける同社の自動運転パイロット事業の中止を確認した。それは、今日(米国時間12/21)行われた三者協議の結果だ(Uber、カリフォルニア州自動車局、司法長官事務所)。自動車局は、Uberがパイロット事業で使っていた16台の自動運転テスト車両の車両登録を撤回した。

自動車局によると、車両の登録を撤回すると同時に、Uberには許可プロセスを完了するようすすめた。一方Uberは、当面、ほかのところでそれらの車両を展開するつもりだ。Uberは、次のように声明している:

自動車局がわれわれの自動運転車の登録を撤回したので、カリフォルニアにおける弊社の自動運転パイロット事業を中止した。今、これらの車を再び展開できるところを探しているが、今でもカリフォルニアには100%コミットしており、より現実性のある州の規則を開発する努力を、今後は一層強化していきたい。

Uberは12月14日に、サンフランシスコにおける自動運転のVolvo X90 SUVのアップデートを開始し、この地域でランダムに選んだuberXの顧客にサービスを提供した。自動運転車を公道でテストする企業に州が発行する許可を、同社は求めなかった。その論拠は、現段階では完全な自動運転車ではないから、そのような許可は必要ない、というものだ。

最初のうちUberは、規制当局の異議にも関わらずそのパイロット事業を続行したが、自動車局とカリフォルニア州の司法長官事務所は、同社がサービスの提供を続けるかぎり、差止め命令などの法的措置に直面するだろう、と述べた。

Uberは今、同社のAdvanced Technology Groupのあるピッツバーグでも自動運転技術のテストを運用している。今年の初めに始まったそれらのテストは、Ford Focusに自律センサーや車載用コンピューターを装備した改造車を使用し、今後も続けられる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Uber曰く、自動運転車の信号無視は「人的ミス」

アップデート(7 PM ET)Uber広報は、上記ビデオの事象は人間ドライバーの責任であることが明らかだと話した。全文は以下の通り。

この事故の原因は人的ミスである。Uberを自動運転化することで道路は安全になる、と当社が強く信じている理由はここにある。この車はパイロットテストには参加しておらず顧客も乗せていなかった。問題のドライバーは、継続調査する間営業を停止している。

Uberは上のビデオに写っている事象を認識しており、自動運転テスト中のSUVがサンフランシスコで赤信号を無視しているように見える。この日Uberは当地で自動運転車の路上パイロットテストを開始していた。同社は現在正確な状況を調査中であるとTechCrunchに話した。San Francisco Examinerが公開したこのビデオは、サンフランシスコの認可タクシー会社であるLuxor Cabが運行する車に設置された車載カメラが捕えた。

タクシーのカメラに撮られたこの事象について詳しい情報を問われたUber広報担当者は、以下の声明を発表した。

安全は当社の最優先事項だ。この事象は認識しており、現在何が起きたかを調査している。

サンフランシスコでのUberの自動運転テスト車には、運転席に人間ドライバーが座り、助手席にも補助技術者が乗って運転中の測定や観測を行う。人間ドライバーは何か問題が起きた場合に、代って車を制御するために乗っており、交差点で完全停止に致らなかった今回の例も該当するはずだ。

ビデオの事象が起きた当時に人間ドライバーが制御していた可能性もあるが、その場合は別の問題が浮上する。以前ピッツバーグで行われたテストでは、同社が使用していたFord Fusionの自動運転テスト車による複数の事故が報告され、逆走運転の事例もあった。

自動運転車が無人では走行できないという事実は、カリフォルニア州の路上でテストを行うのに州DMV(車両管理局)の認可を受ける必要はないとする、Uberの理由の一つになっている(DMVはこの主張に異議を唱えている)。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、10月4日の新型スマホ発表イベントの招待状を発送

2016-09-19_1810

先ほどGoogleは、10月4日にサンフランシスコで行われるイベントの招待状を発送した。噂によると、イベントでは次期スマートフォンが発表されるらしい。

招待状には、Googleのロゴがあるだけだが、投稿されたばかりのティーザービデオサイトは、いずれも新しいスマートフォンの登場を強く示唆している。ティーザーサイトのURLは、madeby.google.comで、Googleが独自に作った端末(LGやHuawei等のパートナーとの共同ではない)であることをPixelブランドが明確に示している。

Android Policeの最新記事によると、Pixelスマホは2種類ある(大型と小型 )― そしてGoogleはNexusブランドと訣別する。

2016-09-19_1818Googleが最後にスマートフォンの発表イベントを行ったとき(ちょうど2年前)、同時に新しいChromcastも発表したが、今年は4K対応Chromecastが見られるという噂だ。昨年のこのイベントでは、タブレットのPixel Cを披露したが発売されたのは数ヵ月後だった。おそらく今年も新しいPixel Cが出てくるだろう。

今年行われたI/Oデベロッパーカンファレンスで、GoogleはAmazon Echo対抗のGoogle Homeと、VRデバイスのDaydreamを発表した。

今回発表されるのが新しいPixelスマホだけだとしても、非常に興味深いイベントになるはずだ。

本誌はもちろんイベントに参加する。Google Nowのリマインダーを10月4日午後9時にセットしておくことをお薦めする。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Meter Maid Monitorは駐車違反取締りを出し抜くサービス

今年のTechCrunch Disruptハッカソンでおそらく一番気に入ったハックは、非常にサンフランシスコらしい問題を解決するものだった。Meter Maid Monitorはハイテクなクラウドのマジックを使って、市内の2時間制限駐車スペースに止めた時の、メーターメイド[駐車違反を取締る婦人警官]とのバトルを自動化する。

「私はカストロ地区に住んでいる」と、このハックの作者、John Naultyは言った。「私は家で仕事をすることが多いのだが、近くの道は全部2時間駐車制限だ。つまり、同じ場所に2時間以上駐車したところをメーターメイドに見つかると、違反キップを切られる。ちなみに時計が動き始めるのは車を止めた時からではなく、メーターメイドが最初に来て車を見つけた時からだ。

Naultyは優れたギークらしく、自分の問題をこのハッカソンで解決することにした。

Naulty in full flow showing off

イタズラ好きを如何なく発揮するNaulty。大したものだ。

印象深いソフトウェアの数々Impressive software stack

Disruptive!

Disruptive!

Raspberry PiPi Cameraモジュールを載せ、動作感知機にはOpenCVを使った」とNautyはMeter Maid Monitorを作るための高度な技術が並ぶ長いリストをよどみなく読み上げた。「カメラで路上を走る車の写真を撮りAWSにアップロードする。そこではTensorflowが組み込まれた学習プラットフォームの走るEC2インスタンスが画像認識を行う。システムはメーターメイドのパトカーを認識するよう私が教え込んだ。今は、75%以上の確率でメーターメイドだと認識したら、Twilio経由で私にメッセージが送られてくるので、キップをもらう前に移動できる。

理解できただろうか?私もさっぱりだ。Naultyは親切にも普通のことばに翻訳してくれたのだが。要するに、写真を撮り、アップロードして、メーターメイドを探す。見つけたら、テキストメッセージを送って警察を出し抜く、ということだろう。

思った通りだった。実にサンフランシスコらしい。すごく気に入った。

都市交通局の駐車規制を欺こうとしている時以外のJohn Nautlyは、Nuageの開発エンジニアで、Neuro Tech Xのファウンダーでもある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Meter Maid Monitorは駐車違反取締りを出し抜くサービス

今年のTechCrunch Disruptハッカソンでおそらく一番気に入ったハックは、非常にサンフランシスコらしい問題を解決するものだった。Meter Maid Monitorはハイテクなクラウドのマジックを使って、市内の2時間制限駐車スペースに止めた時の、メーターメイド[駐車違反を取締る婦人警官]とのバトルを自動化する。

「私はカストロ地区に住んでいる」と、このハックの作者、John Naultyは言った。「私は家で仕事をすることが多いのだが、近くの道は全部2時間駐車制限だ。つまり、同じ場所に2時間以上駐車したところをメーターメイドに見つかると、違反キップを切られる。ちなみに時計が動き始めるのは車を止めた時からではなく、メーターメイドが最初に来て車を見つけた時からだ。

Naultyは優れたギークらしく、自分の問題をこのハッカソンで解決することにした。

Naulty in full flow showing off

イタズラ好きを如何なく発揮するNaulty。大したものだ。

印象深いソフトウェアの数々Impressive software stack

Disruptive!

Disruptive!

Raspberry PiPi Cameraモジュールを載せ、動作感知機にはOpenCVを使った」とNautyはMeter Maid Monitorを作るための高度な技術が並ぶ長いリストをよどみなく読み上げた。「カメラで路上を走る車の写真を撮りAWSにアップロードする。そこではTensorflowが組み込まれた学習プラットフォームの走るEC2インスタンスが画像認識を行う。システムはメーターメイドのパトカーを認識するよう私が教え込んだ。今は、75%以上の確率でメーターメイドだと認識したら、Twilio経由で私にメッセージが送られてくるので、キップをもらう前に移動できる。

理解できただろうか?私もさっぱりだ。Naultyは親切にも普通のことばに翻訳してくれたのだが。要するに、写真を撮り、アップロードして、メーターメイドを探す。見つけたら、テキストメッセージを送って警察を出し抜く、ということだろう。

思った通りだった。実にサンフランシスコらしい。すごく気に入った。

都市交通局の駐車規制を欺こうとしている時以外のJohn Nautlyは、Nuageの開発エンジニアで、Neuro Tech Xのファウンダーでもある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YC出身のMagic Busは、シリコンバレーの都市間通勤を楽にする

unspecified2

Magic Busは、Y Combinator出身の新しいスタートアップで、ハイウェイ101を走るベイエリア通勤者たちのノロノロ、超退屈な運転に終りを告げ、サンフランシスコ全域からサニーベールまで、WiFi装備の定期運行民間バスで彼らを運ぼうとしている。

ベイエリアでの相乗りを目的とするスタートアップはいくつもある ― Chariot、Shuddle、さらにはUberとLyftもやっているが、共同ファウンダーのChris Upjonは、Magic Busには独自の特徴があると信じている。市内の移動ではなく、この会社は都市間の乗車を提供する。

「つまりわれわれは長い距離を運転する人たちを運ぶ」とUpjohnが私に電話で話した。

例えば、パシフィックハイツからレッドウッドシティーのオフィスまで毎日通う人がいたとする。「まずバスでCaltrainの駅へ行き、レッドウッドシティーまでCaltrainに乗り、そこからバスに乗る。つまり、複数の交通機関を乗り継ぐ非常に苦痛な通勤だ」とUnjohnは言う。

Magic Bus commuters taking an early morning ride.

Magic Bus commuters taking an early morning ride.

Lyft LineやUber Poolは、市内地域で公共交通機関に代わる移動手段を提供しているが、現時点で別の都市へ通勤する人々には対応していない。しかしMagic Busでは、乗客は乗車時刻を計画し、同じ方向の乗客と一緒に、乗り換えなしでベイエリアの様々な公共交通機関を乗り継ぐより短い時間で移動できる。

Upjohnは、似たようなシステムを友人の大学生のために作ったが、彼自身がサンフランシスコからメンロパークの金融機関まで通勤する苦痛から、Magic Busのアイデアを思いついた。

「それは長い間私を悩ませてきた問題だった。なぜ今でも一人だけで職場まで運転しているのか? ばかげていると思った」とUpjohnは言った。

Magic Busは始まったばかりのサービスたが、Upjohnによると、既に「数千人」が利用登録しており、このプラットフォームがスマート都市群をめぐる大きな動きの一翼を担うと考えている。

「未来のスマート都市に貢献するためには、今の渋滞を緩和する必要がある」とUphohnは言う。「みんなが車を持つ必要をなくし、通勤にはMagic Busを、市内ではUberやLyft等のサービスを利用するようにしたい」

Upjohnは、将来の相乗りサービスとの提携については話さなかったが、「そのビジョンは追求する」と言った。

ベイエリアの通勤にMagic Busを使ってみたい人は、Magicbus.ioでベータテストに参加できる。TechCrunch読者は、プロモーションコードに”TCridesfree”と入れれば初回乗車が無料になる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

交換部品のメーカーや型番をすぐに見つけるPartPicがシードで$1.5Mを獲得

unnamed3

昨年サンフランシスコのTC Startup BattlefieldでローンチしたPartPicが、15あまりのエンジェルやVC、戦略的投資家たち(Robert Saunders、Joanne Wilson、Arc Angel Fund、Jumpfundなど)から150万ドルのシード資金を獲得したことを発表した。

PartPicは何をするのか: メーカー企業と契約したら、そこが作っているすべての部品製品の360度写真とそれらのメタデータを入手または作成する。ユーザが何かの部品(たとえば小さなネジやボルト)の写真を送ってくると、PartPicのソフトウェアが自動的にそれのメーカーや型番などを同定する。

家具のネジがなくなった顧客は、もうこれからは電話口で30分を費やしてそのネジの説明をしなくてもよい。その部品の写真を撮ってPartPicに送れば、一瞬で品名とメーカーと型番が分かるから、すぐに送ってもらって家具を直せる。〔*余計な訳注: なくなった部品の写真をどーやって撮るんだよっ?! しかも、古いものだと、今は作ってません、在庫もありません、ということがとっても多いぜ。プラ製品や合成材製品だと、ネジは入手できても受け側がボロボロってことも多いしね。〕

メーカーによっては50万種類もの部品の在庫があったりするから、その中から特定の部品が瞬間的に分かれば、時間と労力のすごい節約になる。

PartPicは最近、いくつかのピッチコンペで優勝した。たとえば、SXSWのアクセラレータショウケースにおけるベストエンタプライズテクノロジ賞、アトランタで行われたThe Rise of the Restのピッチコンテストの一等賞などだ。後者の“賞金”には、AOLの協同ファウンダSteve Caseからの10万ドルの投資も含まれていた。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleがオンライン学習のUdacityとパートナーしてAndroid開発のナノ学位を立ち上げ、エジプト語へのローカライズも

uda

今日(米国時間5/28)サンフランシスコで行われたデベロッパカンファレンスI/OでGoogleは、Udacity とパートナーして6コースから成るAndroid開発のナノ学位日本語参考記事)をローンチする、と発表した。

これはビギナーのためのコースではなく、まだAndroid未経験のプロのデベロッパにAndroidモバイルアプリの“正しい書き方”を教える。コースが終了したらGoogleが彼/彼女を実際に雇うこともありえるほど、本格的な特訓教育を行う。

Udacityのそのほかの学位プログラムと同じく、ビデオ教材の視聴は無料だが、卒業証書や教育助手へのアクセスが必要なら、今回のコースでは月額200ドルの有料になる。

Udacityの協同ファウンダでCEOのSebastian Thrunによると、受講者は学位を得るために、6つのコースといくつかのプロジェクトを終了しなければならない。たとえばあるコースでは、アプリの中でSpotifyのAPIを使いなさい、と求められる。Udacityのそのほかの学習プログラムと同様に、実践的知識の獲得が最大の目的で、したがってコースよりもプロジェクトの意義がとても重要だ。

Thrunは曰く、“ねらいは、受講者が実践を通じて、Androidプログラミングに関して完全な自信を持てる状態になること。多項選択(三択四択〜〜)のテストなどは、やらない。いわばそれは、Googleが同社のデベロッパに持っていてもらいたいと願っている知識や技術をすべて叩き込む、というナノ学位コースだ”。

学位取得までの所要(許容)時間は6〜9か月、開始日は決まっているが、途中のペースは受講者が自由に決めてよい。

Google Play Services

Googleは、このプロジェクトに本気であることを示すために、年末に50名の学生を本社に招待して三日間のサミットを行う。その内容は、ハッカソン、雇用担当者とのミーティングなどだ。要するにGoogleは、実際に何名か雇うぞ、という姿勢を見せたいのだ。

さらにGoogleは、エジプト政府とパートナーしてこの学位の6つのコースを現代標準アラビア語(Modern Standard Arabic)にローカライズする。Udacityとしても、ここまでやるのはこれが初めてで、ビデオにアラビア語で字幕を入れるのではなくて、コースの全コンテンツをアラビア語化するのだ。

Googleはエジプトの学生2000名に奨学金を提供し、就職説明会や各種の集会を行う。Thrunによるとこれは、Udacityにとってもアラビア語圏に進出していくための好機であり、その地域に良質な教育を持ち込むと同時に、良質な就職機会も開拓していきたい、という。そして、“あそこらの戦争の数を減らしたいね”、とThrunは語る。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa