衛星画像スタートアップのSatellogicがSPAC合併で上場へ、評価額は約940億円

宇宙分野におけるSPAC狂騒は鎮まったかもしれないが、まだ終わっていない。地球観測スタートアップのSatellogic(サテロジック)はSPAC上場の最新例となる。同社はCantor FitzgeraldのSPAC(特別買収目的会社)であるCF Acquisition Corp. Vとの合併を通じて上場する。

Satellogicはすでに軌道に衛星17基を打ち上げており、毎日アップデートされるサブメーター解像度の地球画像を提供するのに衛星コンステレーションを300基に拡大することを目指している。

SPAC取引ではSatellogicを8億5000万ドル(約940億円)と評価し、ここにはソフトバンクのSBLA Advisers GroupとCantor Fitzgeraldによる1億ドル(約110億円)の私募増資も含まれる。合併会社の売上高は2025年までに約8億ドル(約885億円)になると見込んでいて、取引完了時の現金残高は約2億7400万ドル(約300億円)とSatellogicは予想している。

同社は2010年の創業以来、TencentやPitanga Fundといった投資家から計1億2400万ドル(約140億円)弱を調達した。Satellogicは、比較的リーズナブルな価格でそうした解像度の衛星写真を商業顧客に提供することができるのは自社の衛星だけ、とうたっている。

関連記事
Satellogicが2機の地球観測衛星を打ち上げ、画像・分析サービスを拡大
「Starlink衛星通信端末は製造コストの半値以下で提供」とマスクCEO、黒字化までもうしばらく時間がかかりそう
衛星コンステレーションから地球上の山火事の端緒を見つけ警告するOroraTech

カテゴリー:宇宙
タグ:SatellogicSPAC衛星コンステレーション

原文へ

(文:Darrell Etherington、翻訳:Nariko Mizoguchi