ボットネット対策のSeculertが$10Mを調達–Hadoopでログを分析

マルウェアに対する先進的なセキュリティを提供するSeculertが、シリーズBで1000万ドルを調達した。幹事会社Sequoia Capitalに加え、既存の投資家Norwest Venture Partners(NVP)もこのラウンドに参加した。同社の最初の資金はYL Venturesからのシード資金だったが、今では総資金が1540万ドルに達する。

Seculertは、elastic data net(伸縮性のあるデータネットワーク)というものを作り上げ、それが、以前は検出できなかったようなマルウェア攻撃を発見する。そのサービスはボットネットのトラフィックを監視し、その中に顧客のIPアドレスを探す。顧客のIPアドレスがあったら、その顧客が攻撃されていることになる。ボットネットのトラフィック中に見つけた攻撃関連のデータはSeculertのクラウドに送られ、顧客はWeb上のダッシュボードからそのデータにアクセスできる。またそのAPIにより、メールで通知をもらうこともできる。

クラウドにはこのように、複数のアプリケーション間の境界を融解する効果がある。あるサービスがほかのサービスを消費し、それによって集積されたデータをまた別のサービスに送り込んだりする。Seculertもこのやり方で、顧客が独自に使っている別のマルウェアウェア撃退ツールからのデータを、顧客にアップロードさせ、Seculert自身がそれを利用できるようにしている。

たとえば顧客がBlue CoatやSquidなど別のツールのログファイルをSeculertのクラウドにアップロードすると、SeculertはそのログをHadoopの分析機能で分析し、それらのツールが看過した攻撃を見つける。

Seculertは、企業のITに対するセキュリティサービスの、新しいタイプの代表格だ。Seculertは、いろんなソースからのデータ中にある関連性を探し、進行中の攻撃を見つける。ほかにZettasetなども、Hadoopベースでデータ管理とセキュリティサービスを提供している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))