米国星占いアプリトップ10の2019年売上は約43.2億円で前年比65%増

不確実な時代になると、人はいつもと違う場所に答えを探しにいく。2019年、多くの米国消費者は答えを星に求めた。正確には占星術、運勢、手相やオンライン占いなどを提供する星占いアプリを利用した。Sensor Tower(センサー・タワー)の最新データによると、米国の2019年星占いアプリトップ10の売上は、前年比64.7%増の4000万ドル(約43億2000万円)だった。2018年には2410万ドル(約26億円)、2016年にはわずか770万ドル(約8億3000万円)だった。

この分野で最大のアプリはAstrology & Palmistry Coachで、年間トップ10売上の35.3%に当たる約1400万ドル(約15億2000万円)を生み出した。

ちなみに2016年以来毎年トップ10入りしているアプリが3つある。2016~2019年に売上を75%伸ばしたZodiac Touch、Psychic Text、およびPurple Oceanだ。

2019年トップ10の新顔はFortuneScope、Horoscope & Palm Master、Astrolineの3つ。うち2つは携帯カメラを使って手相占いを自動化している。2016年にはどのトップアプリにもなかった機能であり、技術に強い若者を引きつけるべくアプリが近代化していることを表している。

投資家もこの市場の可能性に目をつけていた。2019年、トップ10星占いアプリで2番目にダウンロードの多かったCo-Starは、シードラウンドで500万ドル(約5億4000万円)を調達した。ニューヨーク・タイムズで星占いアプリの人気について書かれた記事に登場したSanctuaryPatternはトップ10入りしていない(Patternは明確に星占いアプリとはいえないため今回の対象に入っていない、とSensor Towerは説明している。Sanctuaryは売上で28位、ダウンロード数で21位だった)。

星占い市場の問題は、利用者が限られていることだ。トップアプリの売上は順調に伸びてはいるものの、成長はさほど速くない。2019年に最も多くダウンロードされた星占いアプリトップ10のうち、初めてインストールされたのは1900万回で、2018年からわずか3%しか増えていない。これは2017年から2018年にかけて70.6%成長したのと比べて大きく減速したことも示している。

ダウンロード数で2016年以来連続してトップ10入りしたのはDaily Horoscopeだけだった。2019年に最もダウンロードが多かったアプリはAstrology & Palmistry Coachで33万回だった。

星占いは科学ではないが、この種のアプリを気軽に使う人には比較的無害だ。今日の混沌とした世の中で人々にコントロール感を与え、個人の性格や人生の不確かさと思われるものを星座や惑星の動きと関連付けることによって、人との関わり方に役立てる程度ものだ。ユーザーはアプリを使う中で、立ち止まって自分自身の行動や感情を見つめさせられることで、自分について学ぶこともできるかもしれない。

しかし批評家たちは、星占いアプリを信じることは人々が科学やデータや研究から目をそむけ、ナンセンスなことやときに有害なニセ科学に向かわせる一例に過ぎず、Gwyneth Paltrow(グウィネス・バルトロウ)のブランドGoopが提供する代替医療情報を求める人々と同じだ、と指摘する。

ちなみに星占いは、アプリの分類で「ライフスタイル」というカテゴリーの下にあるサブカテゴリーの1つにすぎない。Sensor Towerは以前、瞑想アプリトップ10は2019年に約213億円の売上達成、前年比52%増というレポートも出している。

画像クレジット:Sensor Tower

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

モバイル・ショートビデオのTikTokは2019年に急成長するも収益化に苦闘中

Sensor Towerのレポートによれば、ダウンロード数でも収入でもTikTokは2019年のモバイルアプリの星だった。中国のByteDanceのアプリであるため最近米政府の規制が厳しさを増し、米海軍では使用が禁止されるなどしているが、 現在までのダウンロード数は16.5億回、しかもその44%が2019年に集中している。 つまり昨年1年だけで、7億3800万以上のアプリがインストールされている。

問題は収益性で、TikTokでは各種の実験を繰り返しているがまだ十分な利益を上げていない。もちろん2019年には収入の伸びも著しく1億7690万ドルを得ている。これはそれまでの全収入、2億4760万ドルの71%にあたる額だ。ApptopiaのレポートはTikTokの四半期収入は5000万ドルに上ると報じていた

2019年のTikTokのダウンロード数は2018年から13%アップして6億5500万回となった。2019年の第4四半期はクリスマス休暇を含んだ期間だったこともあり、TikTokとして過去最高の時期となり、2億1900万回のダウンロードがあった。これはそれまでの最高記録だった2018年の第4四半期に比べて6%のアップだった。Sensor Towerのデータによれば、昨年TikTokはゲーム以外のアプリの世界ランキングで、App StoreとGoogle Playの双方でWhatsAppに次ぐ2位となった。

しかしTechCrunchでも紹介したHowever, App Anniieの「モバイルの現状」レポートによれば、Facebook Messenger、 Facebook本体、WhatsAppに次ぐ4位となっており、Sensor Towerの順位とは一致しない。

順位はともあれ、TikTokのダウンロード数が2019年に大きく伸びたことは間違いない。これは主としてインドで人気を得たことが大きい。Tiktokは今年には入ってインドで短期間だが禁止されたが、同市場はTiktokの総ダウンロード、3億2300万回の44%を占める大市場となっている。同時いこれは2018年の27%増だ。.

TikTokの母国、中国では収入の大半はiOSユーザーからのもので、2019年には1億2290万ドルだった。これは収入の69%を占めており、米国のユーザーからの収入である3600万ドルの3倍以上だった。3位の英国の支出は420万ドルにとどまった。

ただしこうした数字も Facebookの660億ドル以上という年間収入に比べるとごく小さい。またTwitterのように小型のネットワークと見られるサービスでも数十億ドルの収入がある。ただし公平にいえば、TikTokはまだビジネスモデルの実験段階にあるスタートアップだ。2019年にTikTokyは, フィード中にネイティブビデオ広告を表示したり、 ハッシュタグ・キャンペーンを行ったりしている。またソーシャルな投げ銭システムにも手を染めている。.

しかし今のところこのチップシステムで、意味のある収入を得ているのはごく少数のクリエーターに過ぎない。 TikTokがYouTubeに追いつくためには優秀なクリエーターにとって魅力のあるサービスになる必要があるのでクリエーターの収入を確保するのは重要な課題だ。

収益化ではTikTokが問題を抱えている理由は、Facebookなどの先行ソーシャル・ネットワークと比べてTikTokにはユーザーの個人データの蓄積が乏しい点が大きい。広告主は、趣味、過去の行動、デモグラフィーなどのデータから適切なターゲティングができず、Tiktokの広告メディアとしての価値をアップすることを妨げている。そこでブランドはTikTokの保持するデータに頼らず、TikTokで人気のあるインフルエンサーと直接提携して広告を配信するなどの手段を取っている。

TikTokは黒字化の達成に至っていないが、ユーザーエンゲージメントでは優秀な成績を挙げている。App Annieのデータによれば、利用時間は2019年に対前年比210%の伸びを示し、トータルで680億時間となっている。TikTokがモバイルユーザーの注目を集めていることは間違いないが、問題はこの注目をいかに収益に結びつけるかだ。

TechCrunchはこの点についてTikTokにコメントを求めたが、回答は「我々は統計を外部に発表していない」と確認するものだった。というわけでTikTokの現状についてはサードパーティーの推定に頼るしかないようだ。

画像:Anatoliy Sizov / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Apple App Store(アメリカ)の売上100万ドルのパブリッシャーは164社、Google Play Storeの倍だった

AppleのApp Storeは長年、アプリ内購入やサブスクリプションも含むデベロッパーの収益性で、Google Playを上回っていた。そしてモバイルアプリの経済的側面を分析しているSensor Towerのレポートによると、2018年に収益が100万ドル以上となるアプリはApp StoreがGoogle Play Storeの倍近くとなる。

Sensor Towerの分析によると、2018年のアメリカのApp Storeでは164のパブリッシャーが100万ドル以上の売上を獲得した。対してGoogle Play Storeでは、それがわずか88社だった。

しかしそれでも、100万ドルパブリッシャーを作りだすGoogle Play Storeの能力は、Appleよりも速いペースで成長している。

すなわち、上図で見るとアメリカのApp Storeの百万ドルパブリッシャーは2017年の143から2018年の164へと、約15%増加しているが、Google Play Storeでは71から88へ、24%増加している。成長率ではGoogleが大きい。

新しい100万ドルパブリッシャーの多くが、当然ながらゲームだ。アプリストアの売上におけるゲームの貢献率を見てみよう。2018年には、Apple App Storeの164のミリオンダラーパブリッシャーのうち、その33%に相当する54がゲームだ。トップはFoxNext GamesのMarvel Strike Forceで、今年1500万ドルあまりを売り上げた。

しかしそれでも、App Storeでは他のカテゴリーが伸びているため、ゲームの比率は10%下がった。たとえばLifestyleのカテゴリーは前年比で5から10%に伸び、Health & Fitnessは6から12%へ増加した。

Google Play Storeでは、100万ドルパブリッシャーの65%がゲームで、Apple App Storeの33%よりも大きい(下図下)。次位はSocialの6%である。

どちらのアプリストアも、ダウンロード数と消費者支出の両方が伸びている。全世界では、両アプリストアの計で今年のダウンロード数は1130億回、消費者支出額は760億ドルとなる。これらは、12月半ば現在の数字だ。

画像クレジット: TechCrunch

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米国におけるiPhoneアプリケーション売上、2020年には年間88ドルに達する見込み

Sensor Towerが今週公開した予測によれば、2020年までにアメリカのiPhone利用者は、年間で88ドル分のアプリケーションを購入するようになる(アプリケーション内購入を含む)そうだ。アプリケーション購入およびアプリケーション内購入にかける金額は毎年増え続けているのだとのこと。今年は平均で63ドルの支出が行われるとみられ、これは2016年比で33%増となる。そして2019年には、2016年比で86%の伸びが期待されているのだ。

Sensor Towerの予測通りとなれば、来年にはアメリカ国内におけるアクティブデバイス毎の購入額は77ドルとなり、そして2020年に88ドルになる予定だ。

多くの人が予想するであろう通り、売上の多くはゲームによってもたらされる。

売上の大部分(70%ほど)をゲーム関連が占める。すなわち88ドルのうち60ドルほどは、ゲーム関連の売上となる見込みであるわけだ。

もちろんゲーム以外にも売上額が伸びるものはある。

成長していくと考えられているのは、エンターテインメント系および音楽だ。HBO NOWやNetflixなどのネット配信やストリーミングが増加するにつれ、今年はエンターテインメントカテゴリーが音楽カテゴリーを上回って、2番目の売上規模を示すようにもなるとみられている。

そして2019年におけるエンターテインメントカテゴリーは、総売上の9%、すなわち少なくとも1台あたり8ドルの売上をあげるようになるだろうとのこと。これは2016年比で2.80ドルの増加となる。

少し前にリリースされた、App Annieのレポートもやはり売上額の増加を予測していた。

App Annieの方のレポートによれば、前四半期におけるアプリケーションの販売額およびダウンロード数は記録的な規模であり、右肩上がりであるとしていた。App Annieの方は、新興国の急成長に注目していた。しかしSensor Towerのレポートを見ると、売上額の増加はアメリカ国内においてもみられる傾向であるようだ。

image credits: Sensor Tower

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(翻訳:Maeda, H

Netflix、Q2のモバイル・アプリ売上で1位、233%の成長――Tinder、Lineが続く

Netflixの登録者数は先週の四半期決算報告中でも発表されたが、Netflixアプリは非ゲームアプリの売上でトップに返り咲くなどその好調ぶりはアプリの統計でも感じられた。モバイル・アプリのアナリティクスを提供するSensor Towerの最新のレポートによれば、第2四半期の売上は対前年比で233%アップし、1億5300万ドルに達した。前年同期の売上は4600万ドルだった。今期Netflixアプリの売上は総合およびiOS App Storeでトップとなった。

iOS、Androidを総合してアプリ市場の売上の成長率は56%なのでNetflixの急成長はアプリ・ストアの中でも類を見ないレベルだ。言い換えれば、Netflixの成功は単にモバイル・アプリのエコシステムの拡大という追い風を受けただけのものではない。市場が拡大しているのは事実だが、それよりむjしろNetflixが多数の新規登録者を獲得できた能力にあるとみていいだろう。

先週、Netflixは最新の四半期で新規登録者を520万人獲得したと発表した。当初の予測は320万人だったから、これを大きく上回ったことになる。過半数の400万人はアメリカ国外の国際市場から来てている。NetfliはiOS App Storeでトップに立っているが、新規ユーザーの多くはモバイルからこのストリーミング・サービスを試し、アプリ内課金システムを利用して有料ユーザーとなる場合が非常に多い。

第2四半期のNetflixの全体としての売上は、 32%アップして27.9億ドルとなった。第1四半期は24.8億ドル、36%のアップだった。ただしこの数字はモバイル、デスクトップ、セットアップボックス、その他すべてのプラットフォームの売上を合計したものだ。

モバイルアプリの売上が233%アップしたというSensor TowerのレポートはNetflixにとって他のあらゆるプラットフォームと比較してモバイル・プラットフォーム経由の売上がきわめて重要なものになりつつあることを裏付ける。

またSensor Towerの統計によてば、Netflixはライバルの動画ストリーミング・サービス、Huluに対してもはるかに優位に立っている。Huluの第2四半期のモバイル売上は22%増にとどまった。

Netflixの大きな魅力の一つは、同社が四半期決算でも述べているとおり、オリジナル・コンテンツの強力さだ。同社は近年独自コンテンツの充実のために巨額の投資を行っている。Netflixの発表によれば、同社は今年60億ドルをコンテンツ製作のために投じる計画だ。これには劇場公開クラスの映画、40本が含まれる。.またNetflixは映画のライセンス購入のためにも最高額を支払ってきた。ウィル・スミス主演のダーク・ファンタジー、 『ブライト』に9000万ドル以上を投資しており、1億ドル以上を費やしたマーティン・スコセッシのギャング映画、 The Irishman〔アイリッシュマン(仮)〕の配給権も獲得している。

Netflixは決算資料中で、以前テレビ・ビジネスに革命を起こしたのと同様、近くハリウッドの映画ビジネスも根本的に変革している計画だと述べている。

今期の決算ではNetflixの他にもサブスクリプション・ベースのサービスがトップ・ランキング入りしている。iOS App StoreではPandoraが3位となり、Spotifyが5位、YouTube Redで有料サービスを提供するYouTubeが6位となった。

iOS App StoreとGoogle Playを合計したランキングではPandoraが4位、Spotifyが7位、HBO NOWが9位に登場し、YouTubeは10位だった。Sensor Towerが発表した非ゲームアプリのビジネスに関するレポート全文はこちら

〔日本版〕上記Sensor TowerのデータによればLINEアプリは総合3位、iOSで4位、Google Playで2位となっている。Google PlayのトップはGoogle Driveだった。Tinderアプリは総合とiOSで2位、Google Playで3位だった。
The Irishmanは実在のギャング、フランク・シーランをロバート・デニーロ、ジミー・ホッファをアル・パチーノ、シーランにホッファ殺害を命じたとされるマフィアのボス、ラッセル・ブファリーノをジョー・ペシが演じている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

2016年に最も収益を挙げたアプリはSpotify、LINE、Netflixなどだ

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2016年のトップアプリを詳細に報告したSensor Towerの新しい年末レポートによれば、ゲームを除くアプリの中では、ストリーミングサービスが昨年最も多くの収益を挙げている。リストの最上位にあるSpotifyは、iTunes App Storeでもトップを占めただけでなく、App StoreとGoogle Playを合わせた収益でもトップになった。

一方、LINEはAndroidアプリの好調に助けられて全体では2位の収益となった。これに続くのはNetflix、Tinder、Pandora、そしてHBO NOWだ。

Huluは全体収益では9位に顔をみせた、App Storeでは7位につけている。

2016トップアプリごとの収益

このリストが示すのは、ケーブルテレビの凋落傾向は続いているということだ。視聴者の関心が放送からストリーミングサービスへとシフトしている。同時にサブスクリプション方式の音楽ストリーミングも伸びている。

とは言うものの、App Storeの収益リストで上位になることは1つの目標とはいえ、それを儲かるビジネスにしていくことはまだ難しい。

それを示す例の1つだが、今週初めに、430万人以上の有料顧客を抱えビジネスが成長しているにもかかわらず、Pandoraは米国内の従業員の約7%をレイオフすることを発表した。そして従来の音楽ストリーミングサービスは、今ではApple MusicやSpotifyといった同類との競争に直面している。

そして、ビデオストリーミング市場では、新しいサービスのHBO NOWが黒字化に取り組み続けている。年末の時点でちょうど加入者が100万人を超えたHBO NOWは、収益上は最大のアプリの1つとして6位を保っているものの、やはり月額15ドルという価格が、ミレニアム世代を含む多くの顧客に二の足を踏ませている。

サービスをより魅力的にするために、12月にHBOは、これからオリジナル番組を50%増やして年間600時間にすると発表した。さらに最新のストリーミングサービスのDirecTV Nowでは、価格をたったの5ドルに引き下げたのだ。

他の収益チャートでトップを占めた傑出したアプリがLINEマンガだ。これは2015年から始まったLINEによるマンガリーダーとストアである。Google Playでは5位、App Storeでは8位、そして総合では7位と、3つのチャート全てに登場している。

q4-2016アプリ-収益成長

新しいデバイスのホリディセールスのおかげで、例年第4四半期は大商いとなる。これは2016年も同様で、両方のプラットフォームにまたがったアプリとゲームの収益は世界で87億ドルに達した。これは2015年の第4四半期に比べて67%の増加だ。

報告書ではまた、ゲーム以外のアプリのダウンロード数も調査しているが、結果には意外性がない。

Facebook、Messenger、WhatsApp、YouTube、 SnapchatそしてInstagramのようなアプリが、2016年のトップアプリのリストを占めたことは既に報告されていたが、Sensor Towerのリストでも同様の結果となった。

ここで最も注目すべきエントリはUberだ。昨年の米国と世界中の多くの場所での拡大を受けて、全体で9位、App Storeで7位となっている。

2016トップアプリ・バイ・ダウンロード

レポートによれば、年間を通じて、新しいアプリのダウンロードは合計800億回以上行われた。

ここで紹介したリストはアプリストア情報会社のSensor Towerによって編集されたものだ。この結果は最終的にはApp Annieのようなライバルの数字とは異なっているかもしれない。それぞれの会社がデータを収集する方法が異なっているからだ。とはいえこの後数週間のうちに様々な年間レポートが現れてくるので、比較のための便利なポイントとなるだろう。

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(翻訳:Sako)

AppleのApp Storeで大掃除が開始されていた

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今年始めAppleはiOS App Storeに大掃除を行うことを約束した。App Storeには大昔に登録されたまま放置されているアプリが無数に存在する。こうしたアプリの多くは現在のガイドラインには準拠していないもの、当初のデザインの通りに作動しないものも多い。アプリ統計分析会社のSensor Towerによれば、こうしたアプリを排除するApp Storeの大掃除がいよいよ開始されたという。同社は今年の10月だけでアプリ削除件数が増加して238%に達したことを発見した。削除されたアプリの大部分はモバイル・ゲームだった。

Appleは当初、時代遅れになったアプリを保存する期限は2016年9月7日までだとデベロッパーに告げていた。しかし期限が来てもAppleはすぐには大規模な削除をj始めなかった。

事態が動き始めたのは10月に入ってからで、Sensor Towerは「4万7300のアプリがApp Storeから削除された」としている。

Appleは普段もアプリの削除を行っているが、その件数は多くなかった。今年1月から9月までの月あたり平均削除件数は1万4000件で、10月はその3.4倍となる(下のグラフ参照)。

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この数字によれば、Appleは当初の約束を守って本気でApp Storeのゴミ掃除に乗り出したようだ。

削除されたアプリではゲームが最大のカテゴリーだったと述べたが、これはApp Storeでゲームがもっとも登録アプリ数もトラフィックも多いことを考えれば当然だろう。Sensor Towerのレポートによれば、削除された4万7300のうち、約28%がゲームだった。エンタテインメント、本、ライフスタイルの各分野がこれに続いた。

非ゲーム分野での削除件数ははるかに少ない。エンタテインメントと本はほぼ同率でそれぞれ8.99%、8.96%だった。ライフスタイルは8%、教育は7%とさらに少ない。

削除はこれで終わったわけではなく、今後も引き続き行われる見込みだ。最近行われたApp Storeの放置アプリに関する調査では登録アプリの半分近くが2015年5月以來アップデートされていない。25.6%のアプrは2013年11月以來アップデートされていない。

ただしわれわれとしてはAppleが何をもって「放置」とみなすかという定義を知りたいところだ。この秋Appleはデベロッパー向けメッセージで削除される対象として「現在の審査ガイドラインに適合しない、あるいは意図した作動をしない」アプリに加えて「長期間アップデートされていない」アプリを挙げている(強調は筆者)。

この定義はわざとあいまいにしてあるようだ。Appleは個別のアプリについて判断する余地を残しておきたのだろう。最終アップデートの期限を明確にしてしまうとルールが硬直しがちだ。

この大規模な削除の間にもApp Store自身は拡大を続けていた。Sensor Towerによれば2020年までに現在の2倍以上の規模となり、500万のアプリが登録されているだろうという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

アプリのプロモーション(販売直結型の広告キャンペーン)の効果の大きい曜日は何曜日か?

今日(米国時間4/3)発表された調査報告書によると、どのカテゴリーのアプリでも、デベロッパがそれらをローンチしたり宣伝するための最良の日は、ウィークエンドだ。ダウンロード数がふつうのウィークデイに減らないアプリでも、広告キャンペーンなどはウィークエンドがよい、ということだ。

この調査は、今年の1月から3月までの3ヶ月間、iOSアプリの売上と推定ダウンロード数を記録した結果だ。

調査を行ったサンフランシスコのSensor Towerは、モバイルアプリの最適化サービスを提供しているスタートアップで、とくにアプリストアで検索に引っかかりやすくなるためのキーワードの改良アイデアなどを、分析結果に基づいてアドバイスしている。

同社によると、顧客からアプリをリリースするタイミングについて訊(き)かれることが多いが、それはカテゴリーによっても違うので、そういう質問に対するもっと網羅的な答を用意しておきたい、と思った。そこで合衆国のアプリストアにおけるすべてのアプリの各日のダウンロード数と売上を推計し、一週間を100とした場合の各曜日の比率を求めた。比率の高い曜日が、キャンペーンをぶつのに適した曜日だ、と言える。

とくにこのデータは、新しいアプリのローンチと並行して広告キャンペーンを展開するデベロッパにとって、参考になるだろう。また一部には、広告を予告広告のような形で週日に配信し、実際の購入やダウンロードはその週のウィークエンドから、という立ち上げ方もある。

今回の調査は、アプリストアのカテゴリーによって宣伝をするベストの日が異なる、と示唆している。一般的にウィークエンドがベストだろうと誰もが思いがちだが、広告からの購入とダウンロードでは最良の曜日が異なる場合もある。

以下はiOS App Storeにおける各カテゴリーの、売上とダウンロード数のベストの曜日の一覧だ:

  • 本アプリ: 日曜日(売上); ウィークエンド(ダウンロード)
  • ビジネス: 週半ば–水曜または木曜(売上); 火曜または木曜(ダウンロード)
  • カタログ: ウィークエンド(売上); ウィークエンド〜月曜(ダウンロード)
  • 教育: ウィークエンド(売上とダウンロード)
  • エンタテインメント: 土曜日(売上); 土曜または日曜日(ダウンロード)
  • 金融財務: 日曜日(売上); ウィークデイ(ダウンロード – ダウンロードはウィークデイ、プレイと購入はウィークエンド)
  • 食品と飲料: 日曜日(売上); 土曜または日曜日(ダウンロード)
  • ゲーム: ウィークエンド(売上とダウンロード, 土曜がやや高)
  • 健康とフィットネス: ウィークエンドと週の初め, 金曜は不可(売上とダウンロード)
  • ライフスタイル: ウィークエンド, 月曜と水曜もやや良い(売上とダウンロード)
  • 医療: 水曜、木曜、または日曜日; 土曜日は不可(売上); 日曜日(ダウンロード)
  • 音楽: 火曜日を除くすべての曜日; 土曜日が爆発的(売上); ウィークエンド(ダウンロード)
  • ナビゲーション: ウィークエンド, 金曜も良い(売上); ウィークエンドのみ(ダウンロード)
  • ニュース: ウィークエンド, 火曜日は不可(売上); ウィークエンド, ウィークデイもやや良い(ダウンロード)
  • ニューススタンド: 土曜日, 火曜は不可(売上); ウィークエンド(ダウンロード)
  • 写真とビデオ: ウィークエンド(売上とダウンロード)
  • 生産性アプリ: 何曜日でも良い(売上とダウンロード)
  • 参考資料: ウィークエンド, 月と火もやや良い(売上); ウィークエンド(ダウンロード)
  • ソーシャルネットワーク: ウィークエンド(売上とダウンロード)
  • スポーツ: ウィークエンドが圧倒的に多い(売上とダウンロード)
  • 旅行: ウィークエンド(売上とダウンロード)
  • ユーティリティ: ウィークエンド, 火曜は不可(売上とダウンロード)
  • 天気予報: 日曜日(売上とダウンロード)

上のリストでお分かりのように、広告販売は一般的にウィークエンドがベストだが、例外もある。ビジネスアプリは、当然かもしれないが、みんながお仕事をしているウィークデイがベストだ。一方、生産性アプリ(Microsoft Officeなど)は意外にも曜日による差がない。報告書は、“生産性は毎日高い方がいいからね”、とジョークを言っている。

医療アプリもやや例外的で、一部のウィークデイが広告販売のベストの曜日だ。

そのほかのレジャー関連のアプリ(食べたり飲んだり楽しんだりソーシャルしたり…)は、当然ながら、十分なひまのあるウィークエンドがベストだ。

もっと詳しい情報や図表が、Sensor Towerのサイトにある

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa