着脱式センサデバイス開発の福岡発スタートアップ・スカイディスク、1億円の資金調達

スカイディスクのセンサーデバイス「GINGA Box」

スカイディスクのセンサーデバイス「GINGA Box」

福岡に拠点を置くIoTスタートアップのスカイディスクは1月13日、ニッセイ・キャピタル、アーキタイプベンチャーズ、ドーガンが運営するファンドを引受先とした第三者割当増資を実施。総額1億円を調達したことを明らかにした。

スカイディスクは2013年10月の設立。IoTサービスを簡単に実現するための、デタッチャブル(着脱式)センサと、そのセンサを取り扱うためのクラウドサービスを開発している。代表取締役の橋本司氏はかつて九州大学で高速分散処理を利用したデータ分析を研究していた。その際のデータ取得元としてセンサデバイスを開発していたことが、スカイディスクの設立に繋がったという。

センサの「GINGA Box」は、温度度や加速度など14種類の中から最大3つのセンサを選択し、基盤部分に自由に抜き差しして使用可能だ。センサで計測したデータはクラウド上に送信され、センサデータ分析プラットフォーム「GINGA Cloud」で内容を確認できる。

3つのセンサを自由に着脱できる「GINGA Box」

3つのセンサを自由に着脱できるGINGA Boxの基盤

ではこのGINGA Box、具体的にはどのように利用されるのか? 橋本氏によると、一番利用の頻度が温湿度、加速度、照度の組み合わせだそうだ。この組み合わせで、農業用ハウスやオフィス環境のセンシングをするのだという。

同社が注力するのは農業、流通業、環境の3分野。すでに農業向けには「畑守(はたもり)」をと呼ぶサービスを提供中だという。

スカイディスクは今回の資金調達をもとに、経営基盤の強化を図るほか、センサ開発・センサデータ分析に長けた人材の獲得、センサデバイスの量量産に向けた生産管理理の強化を進める。

家を「スマート」化するOwl Platform(センサー+ベースステーション+オンラインシステム)

家を「スマート・ホーム」化するのはなかなか大変なことだ。いろいろなハードウェアを導入して、ライトやセンサーなど、さまざまなものを制御するプラットフォームを構築(導入)する必要がある。こうした苦労を可能な限り低減しようとするのがOwl Platformだ。

このプラットフォームは、身の回りにある各種センサーを効率的に管理したいというチャレンジから生まれてきたものだ。システムはセンサー群およびベースステーションから成る。センサーはドアの開閉、水位、温度などを検知することができる。センサーのバッテリー寿命は10年で、ベースステーションとはワイアレスで通信を行い、Owl Platformを形成する。本格的ベースステーション(これまではRaspberry Piを利用していたそうだ)およびオープンソースで開発しているサーバーシステム構築のために、5万ドルの資金調達を目指している。システムはセンサーで検知したドアの開閉やさまざまな環境変化をメールないしテキストメッセージで利用者に通知する。

コンパクトで長寿命のセンサーを開発しました。またこれらを有効に活用するスマートホームシステムの開発も進んでいます。縦横1インチのセンサーはボタン電池(coin cell battery)を利用しており、バッテリー寿命は10年となっています。センサーで検知した情報はオンラインシステムに送られ、家の中で発生したさまざまな事象を即座に認知することができます。システムの設計にあたってはシンプルさを重視しており、届いた製品を開封して15分以内に設定は完了します。

150ドルを出資すれば水センサーおよびドアの開閉センサーがセットになった基本パッケージを手に入れることができる。Pipsと名付けられたセンサーは既に完成していて、Owlシステム全体の完成は2014年7月が予定されている。現段階のものを触って見ることが出来たが、まずはセンサーの小ささと、設定の容易さに驚いた。誰もが必要に感じるプロダクトというわけではないだろうが、DIYの好きなホームオーナーはきっと興味を持つことだろう。身体のデータをさまざまに数値化するプロダクトは既に世に溢れている状況となっている。つぎは家の中にある各種データの数値化(Quantified Home)が進んでいくことになるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H