米国のローカル検索結果に変動があり、Googleマップの”不適切な表示”への対応が原因か?

少々前の話題ですが、アメリカでローカル検索の順位に変動があったという話題です。そもそもは、Googleマップが不適切な検索結果を表示していたという話題が米国でありました。Googleはこの件の対応を早急に開始したようですが、同時期に、ローカル検索結果にも動きがあったようです。Googleが対応を発表した後の変動であったため、Googleマップへの対応が影響しているのでは?という話題もありました。Googleの対応は完了しているようですが、今回の不適切な表示の原因はクラウドソーシングの”弊害”であったようです。一連の経緯と原因に対する考察の記事、また、SMX Advancedの会場でダニー・サリバン氏に質問した内容をまとめます。– SEO Japan

*記事中のリンク先は全て英語のサイトとなっています。また、記事中の日時は米国時間の日時となります。

Googelマップで不適切な検索結果が表示される

Googleマップで人種差別を意味する言葉で検索すると不適切な検索結果が表示されることが発覚されました。様々な例が挙げられており、検索を行う地域によって異なることもあったようですが、最も有名な例として、以下の検索結果が挙げられています。

上記画像では”○○○ga house”と検索するとホワイトハウスが検索結果として表示されています。
*上記検索語は原文でも伏せ字になってます。アフリカン・アメリカン(この表記も正しくない場合もありますが、いわゆる黒人)の差別を意味する言葉であり、ホワイトハウスで勤務するオバマ大統領への好ましくない印象を与えることとなります。

確認した限りでは、Washington Post紙(2015/5/19)が一番早く記事にしており、次いで、Search Engine Land(2015/5/20)とSearch Engine Roundtable(2015/5/22)も報じています。(その他、多数のブログやニュース記事も取り上げていましたが割愛します。)

Googleからの謝罪文が掲載される

Googleはこの件に対し、すぐに謝罪文を掲載しました。4段落の文章となりますが、最初の段落の和訳を下記に掲載します。

「今週Googleマップにおいて、いくつかの問題が発覚しました。特定の”不快な”検索語に対し、”不適切な”検索結果が表示されていました。多くの方と同様に、我々もこの問題に対して深い憤りを感じており、現在修復に取り組んでおります。この問題の解決にしばらくの時間がかかることをお詫び申し上げます。また、この問題に対し、どのような対応を行っているか、その内容についてのお知らせも今後進めていきたいと思います。」

上記以下の段落の内容は箇条書きでまとめます。

  • Googelマップでの検索は、世界中のWebからの情報と実際の場所の情報を関連付け、ユーザーにとってベストな検索結果を提供する。
  • 上記システムに不備があったため、アルゴリズムの変更を行う。
  • この修復は徐々に、世界中にロールアウトしていく。

まとめると、Googleは今回の件を認識しており、その修復を行うことを明言したということになります。

ローカル検索での変動が多く見られる

2015/5/26にSearch Engine Roundtableがローカル検索での順位変動を記事にしています。フォーラムなどで、「順位変動が起こった」、という投稿が見られるようになったようです。上記問題の修復との関連性を疑っています。

Mozcastでは2015/5/15から変動があったことを示していますが、その時点では変動の報告は確認されておらず、2015/5/22以降、つまりは、Googleが謝罪文を掲載した直後に、変動の報告が見れられるようになったということです。

変動の理由として、①Googleの位置情報のアルゴリズムにバグが発生、②Googleマップの問題の修復がローカル検索にも影響を与えた、③または、その両方、を挙げています。

2015/5/27の記事では、GoogleのGary Illyes氏のツイートを取り上げています。ローカル検索での変動に関する報告を多く目にしていることを認めました。

Search Engine Landでは、”今回の件に関するGoogleからの詳細な情報はないだろう”、としており、”Googleは常に検索結果の改良に努めている”という、お決まり(?)の返信のみが返ってくるだろうとしています。

早くもローカル検索の結果が改善された?

2015/5/28のSearch Engine Roundtableの記事は、ローカル検索の結果が早くも改善されたのでは?という内容でした。

結論付けるには時期尚早としながらも、改善されたとの報告が多く挙がっているとしており、Dan Sharp氏とMehul Solanki氏のツイートを引用しています。

新たな情報がこれから出ることで、問題の原因も特定されるかもしれませんが、バグの可能性も高そうです。

今回の”不適切な表示”の原因は?

Marketing Landでダニー・サリバン氏は、今回の件の原因をGoogle Map Makerによるスパム(以前Googleマップで起きたスパム行為)とは別要因であるとし、個人的見解としながら、以下のように述べています。

「個人的には、今回の現象を以下のように捉えている。人々が特定の場所について、ブログやその他のコンテンツで言及しており、GoogleはそれらWeb上の情報を発見・収集することが出来る。おそらくはオフィシャルサイトやGoogleマップへのリンクとともに、誰かが差別的な表現を用いてホワイトハウスについて言及する。Googleはその情報を発見し、その場所と言葉とを関連付ける。仮に、リンクが張られていなかったとしても、ナレッジグラフの技術はWeb上の情報を収集することを可能とする。そうした”事実”(ホワイトハウスについての不適切な表現)を編纂し、結果として、今回のようなミスが起こった。」

ダニー・サリバン氏はピジョン・アップデートの影響にも言及しつつ、”Googleが進めるクラウドソーシングの闇(良くはない)の部分”と表現しています。

また、ダニー・サリバン氏は”Googleがこの問題を対処しないという言い訳は通用しない”と指摘しています。リンクやコンテンツに対する取組は、パンダやペンギンなどのアルゴリズムによって対処されていることは知られていますが、今回の件に対応する方法も、今後は明らかになってくれるとよいですね。

せっかくなのでご本人に聞いてみた

こういった機会もあまりありませんので、ダニー・サリバン氏に話しを聞こう!ということになりました。以下にQ&A形式にまとめます。

Q:Googleマップの件について、アメリカでは大きな話題になったのでは?
A:そうだね。大きな話題と言えるものだったよ。

Q:Marketing Landの記事にあるように、やはり原因はWeb上の情報収集の仕方に不備があったということ?
A:その通りだ。Googleによる修正も行われている。

Q:Googleからその後、連絡は?
A:連絡はあった。原因の報告と修正の連絡といった内容だ。

Q:ということは、第三者が意図的に操作を試みたわけではない、という認識で間違いないだろうか?ハッキングではないと。
A:その通りだね。意図的に操作した結果ではなく、Googleに不備があった。つまりは、Googleのミスという認識で良いと思う。

Q:もしかしたら、アメリカ以外の国でも同様のことが起きるかもしれない。
A:その可能性はあるかもしれないけど、Googleの修正はすでに完了している。今は適切に表示されているから、このままであるといいね。

“不適切な表示”も改善され、ローカルの順位変動も落ち着いているようです。このままであれば今後はあまり話題にならない可能性もあったため、このタイミングで記事にさせていただきました。SMX Advancedの参加者にも尋ねてみましたが、「出来事は知っているけど、改善は完了している」という認識の方が多かったです。パンダアップデートの発表もありましたので、そちらの方が関心が強いかもしれませんね。

日本国内ではGoogleマップの件に加え、ローカル検索の変動の話題もなかったようです。しかしながら、今回の件の原因が興味深い内容であったため、関連記事をまとめさせていただきました。現在のところ、ローカル検索の順位は通常に戻り、”不適切な表示”は改善されているようですが、Web上の情報を取得する際のフィルタリングは今後も強化されるかもしれません。

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「この川の名前は?」「このお店の開店時間は?」~Googleの新しい検索機能、Location-Aware Searchが答えます!~

さきほどSMX Advancedの最後のレポートをアップしましたが、その余韻も冷めやらぬまま、SMX ParisでGoogleから新しい検索機能が発表されたようです。ユーザーの位置情報から推測することで、目の前にある建築物やお店の情報などを、その名前を告げなくとも、情報を返してくれる機能です。例えば、”この建物の高さ”という質問にも答えてくれるようになっています。音声検索の新しい、魅力的な機能と言えそうです。– SEO Japan

自分の周りにある建築物などについて、たとえその名前を知らなくとも、Googleに尋ねて情報を得ることができるようになった。

「あなたの目の前にあるタワーの高さ」、「あなたがいる場所の近くを流れる川の名前」、「これから入ろうと思っているお店の営業時間」など、Googleの新しい機能である”location-aware(ロケーション・アウェアー)”検索がこうした質問に答えてくれる。しかも、あなた自身が、その建物などの名前を知っている必要はない。

この機能は、昨日行われたSMX ParisでGoogleによって披露された。数週間前にリリースされた比較的新しい機能であり、AndroidとiOSのGoogle検索アプリの両方に対応している。しかし、この機能についてのGoogleからの公式な発表はなかった。そのため、今に至るまで、ほんの僅かな人たちのみが、この機能の存在を知っていたことになる。

検索の未来というセッション内で、Googleの音声検索のディレクターであるBehshad Behzadi氏が紹介してくれた。Behshad氏によると、Googleは特にこの機能に名前を付けていないとのことだ。そのため、私にとっては、”ロケーション・アウェアー検索”がこの機能の名前である。

彼が紹介してくれたいくつかの例をキャプチャし、Twitterでシェアした。下記に掲載しておくので、興味のある方はぜひ見て欲しい。また、後ほどYouTubeにもアップするかもしれない。

How Tall Is This?(この高さは?)

Behzadi氏は2つの動画を紹介してくれた。それぞれ1分程の動画であり、人々がこの機能を使用しているデモ動画だ。最初の動画では、目の前にある教会の高さを尋ねている男性が紹介されている。彼は、”この教会の名前は?”と訪ねており、Googleは位置情報から彼が何について訪ねているかを推測し、最適な答えを返している。

また、同動画内では、その男性がいる場所のレストランが閉まっている。彼は、”このレストランの開店時間はいつ?”と訪ねており、自身の場所の言及はしていない。しかし、Googleはそのレストランの開店時間を返答している。さらに、サンフランシスコのCoit Towerを前にした彼は、シンプルに”この高さは?”と、名前を言及せずに尋ねている。もちろん、彼はそのタワーの高さを知ることとなる。

How Deep Is This Lake?(この湖の深さは?)

2つ目の動画では、女性が今自分がいる公園の名前を尋ねている。さらに、彼女の近くにある湖の深さを尋ね、彼女が見た小さな川の名前も尋ねている。

How Long Is This River?(この川の長さは?)

Behzadi氏自身もこの機能をデモンストレートしている。カンファレンスの建物内から、”この川の長さは?”と尋ねたが、Googleは彼がセイン川の近くにいることを伝え、セイン川の長さを返答している。

Call This Conference Center(このカンファレンスセンターに電話をかける)

別の例で彼は、”このカンファレンスセンターに電話をかける”と尋ねた。Googleはこのカンファレンスセンターの名前を理解し、電話をかけた。

私もこの機能を試してみたが、全て上手くいっている。例えば、エッフェル塔の近くで、”この高さは?”と尋ねてみたが、見事に答えが返って来た。

ロケーション・アウェアー検索の使い方

繰り返しになるが、この機能は数週間前からリリースされている。Googleは公式には発表していないため、この機能を知っている人の数は少ないはずだ。しかし、Android端末でGoogleに話しかければ、確かに機能するはずだ。iOSのGoogle検索アプリの場合も同様だ。iPhoneの場合は、Chromeに話しかけても機能するはずだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「[WATCH] Google’s Amazing Location-Aware Search Finds Answers About Nearby Places」を翻訳した内容です。

自身の端末からいくつか試してみたところ正しく動きました。”When does this store open”というクエリ投げたところ、会社内では複数のお店の候補があがりましたが、近くのコンビニの前では”this store”が”某コンビニ名”に置き換わり、情報を提示してくれました。(コンビニの営業時間を聞くのもおかしいですが。。。)しかし、近くのラーメン屋さんの前ではクエリは変換されませんでした。プレイス情報などが関係しているのでしょうか?兎にも角にも、面白い機能だと思います。観光地に行く時など便利だと思いますし、東京オリンピックまでに普及していれば、色々なサービスが期待できるかもしませんね。

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SMX Advanced 2015-ディープリンクとアプリについて、あなたが今すべきこと

Googleのモバイル推しは言わずもがなの状況ですが、アプリもGoogleが力を入れている分野です。モバイル利用が増加するにつれ、アプリの使用頻度も高まることは当然と言えます。しかしながら、まだまだ導入が進んでいないことも事実。今後はマストな知識となることが予想されますので、一連の内容をおさらいしておきましょう!– SEO Japan

原題:What You Should Be Doing With App Deep Linking

このセッションは以下の2セッションで構成されています。

ディープリンクと検索について、マーケターが知っておくべきこと

Speker:Ian Sefferman,CEO,MobileDevHQ

Appストア内の検索について
アプリベースで行っている。コンテンツベースではない。ヘッドタームがロングテールよりも重要となっており、占有状態が生まれている。例えば、”フライト”で検索した時に上位表示されているアプリが、”サンフランシスコ フライト”の場合も上位表示されている、といった具合だ。勝者が全てを勝ち取る状態となっている。

メタデータに注力
“タイトル”、”説明文”、”キーワード”、”アイコン”、”スクリーンショット”、”評価”、”レビュー”などのメタデータに注力しており、アプリ内のコンテンツは無視されている。

アプリについてのいくつかのデータ

  • 「最近でアプリをインストールしたのはいつ?」という質問に対し、「1週間以内」と返答した人が一番多く、64%。
  • 「iPhoneユーザーがアプリを探す場所」は「App Store」が1位で47%。
  • 「Androidユーザーがアプリを探す場所」は「Google Play」が1位で53%。
    *ストアでの検索がいかに重要であるかがわかる。
  • 190以上の国で、63の言語で、4億のユニークな検索ワードが毎月使われている。
    *しかし、ヘッドタームで上位表示されているアプリが専有している状況。
  • 広告では”インプレッション”、”クリック率”、”予算”、”コンバージョン”がデスクトップではダウントレンドなのに対し、スマートフォンとタブレットは伸びている。
    *Google、Bing、Facebookはアプリからの収益が非常に高いため、アプリをモバイルページと同様に考えていることは明らかだ。GoogleがApp IndexingをiOSに対応させるなど、力を入れている。

ディープリンクとは?
ディープリンクを用いることにより、あるアプリから、別のアプリ内のコンテンツに直接つなげることができる。例えば、”Googleマップで経路を検索し、表示された経路の案内の中にUberへのリンクが表示される”、ということが可能になる。コラボレーションのようなもので、FacebookとPinterestなどが代表例。

ディープリンクの現状と成功例
全プラットフォーム対応のタグを設定しているアプリが一番多い。全アプリの1-3%しかディープリンクの設定をしていないが、成功例はある。theguardianはCTRが4.5%上昇し、yellowpageはトラフィックが8%上昇し、Etsyはトラフィックが11.6%上昇した。

アプリをインデックスさせ、インストール数を増加させる方法

Speker:Justin Briggs,CEO,Briggsby

波に乗ろう
アメリカでは、デジタルにおけるメディアの消費時間に変革が起きている。2013年にはモバイルがデスクトップを抜いた。そして、2014年にはモバイルアプリもデスクトップを抜いた。

モバイル検索の変化
Googleは検索結果にアプリのコンテンツを表示させる機会が増やしている。また、音声検索も増加している。若者(10代)の55%と大人の41%が1日の内、1回以上音声検索を使用している。Webサイトではなくアプリを直接訪れ、そこで何らかの行動を起こしているのだ。

まだ導入時期だ
ディープリンクとApp Indexingはアプリ内コンテンツへのアクセスを可能にする。
特定のサイトを開くとき、アプリをデフォルトに設定し常に使用することができる。エンゲージメントを加速させるのだ。
GoogleはAndroidでの検索の15%をアプリへのディープリンクを表示している。BingとiOSも市場に参入している。モバイルでの露出が非常に重要であり、ディープリンクがそれを可能にする。

ディープリンクの設定方法
コンテンツをアプリで表示させるためのフォーマットは以下の通りだ。

android-app://{package_id}/{scheme}/{host_path}

また、各要素の説明も記載する。

  • package_id
    Playストア内の該当アプリのID
  • scheme
    http、もしくは、カスタムスキームが使用可。
  • host_path
    アプリ内の個々のコンテンツを特定する。

*設定後は”Google Play デベロッパー コンソール”と”サーチコンソール”で確認(認証)しよう。

クローラー用にサイトをアノテートする。
アノテーションの記述方法は3つある。以下に記載する。

  • rel=”alternate”
  • ViewAction (schema.orgを使用する場合)
  • XML Sitemap

ちょうど、モバイル専用ページを設定する方法と似ている。

検索からアプリをローンチする。
App Indexing はランキングファクターにもなっていることを忘れずに。全体の利益を上げる技術と言える。我々の調査では平均で0.29の順位上昇が見られた。アプリをインストールしている場合としていない場合の両方で上昇している。

App Indexing API
オートコンプリートに表示させることができる。再エンゲージメントにも効果的。

Schema.orgを使用する
例えば音楽の例。”Taylor Swift”の検索結果にYouTubeなどのアプリが表示されている。

個人的にもモバイルアプリの使用頻度は日増しに高まる一方だと感じます。アプリが全てのWebサイトとユーザーに必要でないことは事実であり、Googleのゲイリー氏もそれを認めています。ただし、対応のアプリとユーザーの数を考えると、やはり無視はできない分野ですね。

今回の記事がSMX Advanced2015の最後のレポートになります。今回のカンファレンスでも様々なトピックがありました。セキュリティ、モバイル、そしてアプリ。どんどん広がる一方ですが、SEOとは切っても切れない分野ですので、継続して情報収集していきたいものです。引き続き、SEO Japanをよろしくお願いします!

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SMX Advanced 2015-最新のSEOの技術的なお話し。

日々進化を続けるWeb業界。Googleもその変化に併せ(むしろ牽引して)、より優れた環境を整えようとしています。このセッションでは、現在Googleが注力している分野の技術の紹介や、SEOにおける技術的な問題の話などの内容になっています。技術系に明るくない人は難しい内容かもしれませんが、逆に言うと学ぶチャンスが非常に多いということでもあります。すぐに全てを理解することは難しいかもしれませんが、こうしたセッションを契機に、徐々に理解を深めていければいいですね。– SEO Japan

原題:The Latest In Advanced Technical SEO

このセッションは以下の3セッションで構成されています。

Googleが伝えたい”http/2″と”https”と”レンダリング”について

Speker:Maile Ohye,Senior Developer Programs Engineer,Google Inc.

httpについて
httpについて1970年台は非常にシンプルなものだった。当時はサイトを構成する要素が少なかったが、現在は様々な要素を用いてサイトを作成している。httpのパフォーマンスを向上させるために様々な手法が用いられているが、http自体を速くすることが可能である。

http/2の利点
http/2には幾つかの利点があるが、具体的に挙げると以下のようになる。

  1. 複数のファイルを同時に送ることができる。
  2. どのデータをまずはダウンロードするか優先順位を付けることができる。
  3. ヘッダを圧縮(サイズを小さく)することができる。

Googleもクロームが今後http/2をサポートしていくことをブログで報告している。

httpsについて
httpsはますますデフォルトとなりつつある。Gメール、Facebook、Twitterなども全てhttpsに対応している。セキュリティを強めることがスタンダードとなっているのだ。

https対応のステップ
httpsへの対応を検討しているのであれば、すぐにでも開始すべきだ。しかし、確かな手順で行う必要がある。以下にその手順をまとめてみよう。

  • 多くのブラウザに対応されている、2048ビットのTLS証明書を認証を受けた機関から取得する。
  • TLS証明書を設定する。
  • サーバーのパフォーマンスを確認し、必要であれば調整する。
  • httpからhttpsへ301リダイレクトを設定する。(両URLをアクセス可能にしない)
  • 挙動を確認する。
     -CSS、JavaScript、画像などのリソースを全てhttpsに通す。
     -ページ内の全てのマークアップがhttps対応になっているか確認する。

レンダリングについて
Googleのレンダリングのパフォーマンスを確認するために、Fetch as Googleを使用しよう。最初の200KBのコンテンツに何が表示されるか?ブロックしているリソースがあれば修正しよう。また、サーバーのパフォーマンスに優先順位をつけよう。

Googleが考えるレンダリング
レンダリングにおけるGoogleの目標は、ユーザーが見るのと同様に、サイトを見ることだ。適切にレンダリングができれば、より多くのコンテンツをインデックスに加える事ができる。また、モバイルかデスクトップかなど、レイアウトの判断も向上する。Googleはユーザーにとって価値のあるコンテンツを全てインデックスしたいと思っている。

隠れたコンテンツがないか?
重要なコンテンツを読むために、クリックやマウスオーバーを要求していないだろうか?そうであれば、すぐにそれらをやめるべきだ。”隠されたコンテンツ”をGoogleは”重要度が低いコンテンツ”と認識することを忘れないで欲しい。重要なものは上に置く、の原則に従ってほしい。

ページを構成する要素が多い場合
例えば、Eコマースのサイトで100個の商品があるページの場合などは特に注意だ。ページのリソースは全てクロールされるようにしよう。商品や記事と平行して優先順位をつけ、キューに加えるようにしよう。

CSSとJavaScript
CSSとJavaScriptはクロール可能な状態にしておこう。ユーザーにとってはきちんと表示され、モバイルフレンドリーのサイトと認識されるかもしれないが、ブロックしていると、Googleは内容を確認できない。結果、Googleにとってはモバイルフレンドリーのサイトでなくなってしまう。

あなたがGoogleに送るべき、技術的なシグナル

Speaker:Jenny Halasz,President, Founder,JLH Marketing

シグナル
シグナルとはGoogleにあなたが何をしているか、していないかを伝える手段である。

決定的なシグナル
まずは最も重要なシグナルをまとめてみよう

  • 301リダイレクト
    恒久的な移動を意味する。サーバー側で設定し、デフォルトではなく、リンクのパワーを渡す。
  • ページ削除
    404(Not Found)はデフォルト、410(Gone)はデフォルトでない。
  • noindex
    ページ単位で設定が可能。デフォルトではなく、nofollowを設定していなければ、リンクパワーは渡される。設定されたページはインデックスされない。
  • robots.txt
    ディレクトリかページ単位で設定が可能。インデックスは(おそらく)される。リンクのパワーは渡される。

それでも重要なシグナル
非常に強いシグナルではあるが、決定的ではない。

  • rel=canonical
    重複コンテンツを知らせる。https設定の場合は気をつける。
  • rel=next/prev
    連続したページの関係性を伝える。外部・内部のリンクに気をつける点はrel=canonicalと同じ。
  • hreflang
    言語の設定を伝える。言語と地域の設定から成り、言語だけでは使えるが、地域だけでは使えない。

よくある間違い

  • リダイレクト(wwwの有り無し、httpとhttpsなど)
  • パンくずリスト
  • サーチコンソールのパラメータ

IBMのサイトに起きた、技術的な問題

Speaker:Christine Smith,IBM Search Marketing Technical Lead,IBM

IBMのサイトに実際に起こった出来事
このセッションではIBMに実際に起こった技術的なエラーの内容と修正方法をお話する。具体的には、1.数千ページがインデックスから消失、2.内部リンク評価、3.URLの特定の不備、というストーリーだ。

1.数千ページがインデックスから消失
サーバーやソフトウェア用のセルフサポートのページがインデックスからなくなってしまった。2013年の出来事で、月のトラフィックの24%が減少した。検索結果に出てこなくなってしまったのだ。

原因究明
検索結果から消えた30ページを抜粋し、色々と確認。ページの表示、リダイレクト、canonical、tobots.txtなど。

サイトマップが原因?
全体の10%しかインデックスされていなかった。そのため、サイトマップを再度作成し、canonicalに注意しながらURLを訂正した。この作業で全体の60%(現在は88%)がインデックスされたが、Googleからの流入の改善はされないまま。

Googleに相談
2014年の4月と5月にGoogleに相談したところ、対象の30ページが重複コンテンツと見なされており、最後のクロールが2013年の11月となっていたことが判明した。その後、状況の説明と伴に再審査リクエストを提出し、クロールの頻度をあげることもリクエストした。その結果、6月には22%までインデックス数が増加した。

原因は?
おそらく、リダイレクトの不備(メンテナンスページヘのリダイレクトなど)と500や504の設定が疑わしい。サイトがメンテナンス状態の場合は503を設定し、Googleが再度クロールしてくれる状態にしておこう。

2.内部リンク評価の消失
IBMのsmarterplanetというサイトが”カード”システム(各記事をカードのように選り分けるレイアウト)を採用したが、その”カード”が内部リンクの評価を受けていないようだ。

原因は?
robots.txtがJavaScriptをブロックしており、JavaScriptがカードをレンダリングしていた。robots.txtのブロックを解除した後、Googleは内部リンクの評価を認めてくれるようになった。しかし、BaiduやYandexはJavaScriptをサポートしていないことは要注意。

3.URLの特定の不備
IBMのとあるサイトにある既存のコンテンツを別のプラットフォームに移動した。そこではコンテンツが動的に再作成されるようになっていた。

検索結果に現れなくなった
原因はcanocnicalの設定に不備があったことだ。結果、全てのコンテンツが重複コンテンツと見なされ、Googleのインデックスから削除されてしまった。canonicalのコードを再度見直した結果改善されたが、canonicalの設定とエンコード文字には特に気をつけることを薦める。

全体のストーリーで学んだこと

  • “canonical”、”robots.txt”、”リダイレクト”は常にダブルチェックしよう。
  • サイトマップはよく確認しよう。
  • サイトメンテナンスの際は503を使おう。
http/2についてはGoogleからの公式文章は日本語では発見できませんでした。(そもそも、Chrome Blogは英語のみかもしれないです。)新しい技術のため、まだまだこれからといったところでしょうか。httpsとレンダリングについては、Googleが注力していることを、色々な場面で見られますね。SEOへの影響というよりも、根本的な問題を発生しかねないため、実装には最新の注意が必要です。アップデートの話題も気になってしまいますが、こうした技術的な話にも、日々注目していきたいと思います。

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SMX Advanced 2015-最適なリンク精査の方法と高品質なリンクを獲得するためのベストプラクティス

パンダやペンギンのアップデート情報もちらほらでてきましたが、ペナルティの話題はやはり注目度が高いようです。いつ何時Googleからペナルティを受けるとも限らないため、日々の予防とペナルティを受けた時の対処方法は理解しておきたいところです。また、解除後の再度のリンク構築も重要な項目ですね。ペナルティに関する幅広いトピックを扱ったセッションになります。– SEO Japan

原題:Advanced Link Auditing & Best Practices For Acquiring Authoritative Links

このセッションは以下の2つのパートで構成されています。

リンク精査とペナルティ解除の方法。あなたのサイトを”牢屋”から開放しよう。

Speaker:Megan Geiss,Marketing Strategy Director,Merkle | RKG

さあ、調査しよう
最近獲得したリンク、被リンク元のドメイン、アンカーテキスト、などが対象だ。リンクネットワークからの被リンクはないか?サイトワイドリンクの比率は?ダイレクトアンカーの量は?怪しいと思われる要素は全て確認しよう。

リンク査定に使用するツール

  • Majestic SEO
    被リンク全体のデータを確認。
  • Ahrefs
    アンカーテキストを深く調査。
  • Moz Open Site Explorer
    被リンクのオーソリティや信頼度を確認。
  • Googleサーチコンソール
    Googleのインデックスからサンプルを取得。

被リンク数の異常値
Majestic SEOでは被リンク数をグラフで確認できるため、不自然なほど多くのリンクを取得した時期を特定することができる。

アンカーテキストの分析
全てのアンカーテキストを抽出し、それぞれの被リンク数とドメイン数を算出する。全体の割合も計算し、不自然な程に割合の高いアンカーテキストの種類や、リンク数とドメイン数の割合が不自然なものを特定する。

非リンク元の地理的な条件を分析
Majestic SEOを使用し、どの国のサイトからのリンクが多いかを確認する。ここでも不自然な値がないかを特定する。

リンクの信頼度
Majestic SEOで”Citation Flow(被リンク元のサイトがどのくらいリンクを獲得しているか)”と”Trust Flow(非リンク元がどのくらい信頼できるサイトからリンクを獲得しているか)”を確認する。

ページ単位のリンクデータ
Moz Open Site Explorerを使用する。サイト全体でなく、それぞれのページのデータも確認する。ペナルティはサイト単位とは限らない。ページ単位でのペナルティも存在する。

ペナルティを受けた?
サイトの内部の問題やクロールエラー以外の理由でトラフィックが急激に落ちていないだろうか?また、Googleからメッセージがきていないだろうか?もしもペナルティを受けていた場合は、下記のステップでリンクを解除しよう。

1.全ての被リンクデータを取得する。
被リンクのデータを抽出しよう。Majestic SEOとサーチコンソールのデータが主要になる。

2.被リンクの品質でランク付をする。
Majestic SEOとサーチコンソールのデータを統合し、重複しているデータやnofllowのリンクは削除する。”Citation Flow”が30以下のリンクを抽出し、IPのCブロックのパターンも確認する。

3.分析する。
上記ステップで抽出したリンクを分析し、Googleの品質ガイドラインに違反していると思われるリンクを抜き出す。ドメイン単位で特定できた場合は、そのドメイン配下のリンクを全て削除対象とする。

4.リンクの削除を要請する。
リンク元のサイトの連絡先をできる限り特定する。Webマスターに削除の要請を依頼するが、相手も人間なので、丁寧に依頼しよう。また、これらの一連のやり取りは全て記録しておくこと。後述する再審査リクエストに含めるからである。

5.フォローアップ。
削除依頼を要請した後のWebマスターの反応は様々。すぐに解除してくれる人もいれば、削除のために金銭を要求してくる人もいる。また、何も反応がない場合もある。

6.リンクの否認ツールを使う。
テキストでリストを作成する。UTF-8か7-bit ASCIIを使用し、1行に1URLという形にする。よくあるミス(“これで十分だろう”という量しか含めない、被リンクの全てを記載してしまう、古いリストを上書きしてアップロードしてしまう)に気をつけよう。

7.再審査リクエストを送信する。
一連の経緯を記す。Googleは”ガイドラインに違反する行為をやめたこと”、”可能な限りリンクをキレイにしたこと”、を見ている。

あなたが本当に必要としているリンクを獲得する方法

Spekaer:Ruth Burr Reedy,Head of On-Site SEO,BigWing Interactive

はじめに
“優れたコンテンツを作成しよう!”というが、実際は結局リンクが必要。自らベストなリンクを構築しよう。ベストなリンクはトラフィックも生み出してくれる。逆にトラフィックを生まないようなリンクは良いリンクとは言えない。人々がリンクを張ってくれるコンテンツを作成するのだ。

リンク獲得のためのコンテンツ作成を計画する
ユーザーは誰か?彼らは何を望んでいるのか?1ヶ月に1テーマを設定し、4つの記事を書く。それぞれの内容は以下のようにする。

  • ローカルコンテンツを1記事。自然検索、関連性のある話題、ローカルSEOなどが指標。
  • 長く参照されるようなコンテンツを2つ。トラフィックの獲得が指標。
  • リンクを張りたくなるようなコンテンツを1つ。リンクの獲得が指標。こちらの記事を参考に。

コンテンツ作成に役立つツール

  • Buzzsumo
    コンテンツのパフォーマンス、トピック、競合サイトの分析など。
  • followerwonk
    Twitterの分析。ソーシャル活動に。
  • TagCrowd
     関連するキーワードを特定。それを元にコンテンツを作成する。

戦略

  • Twitter
     15分に1度アクション(ツイート、シェア、メッセージ)を起こそう。誰が何を話しているか、どこにリンクを張っているか、分析しよう。
  • HARO
     あらゆる分野のエキスパートとコンタクトが取れる。信頼できるソースを探す際に。
  • プレスリリースについて
     リンク獲得のために使う。ユニークでおもしろいコンテンツであれば、リンクを張ってくれる。
  • 個人的に頼む(知り合いなども含む)
     ニッチなマーケットの場合などは特に有効。
ペナルティへの対処方法はほぼ確立されているようなものですが、改めて振り返ると、煩雑なプロセスだと実感できます。また、仮にペナルティを解除されたとしても、有効なリンクも削除してしまうこともあり、ペナルティ以前の順位に回復しないケースもあります。現在ペナルティを受けていないとしても、定期的に被リンクの確認は行いたいところですね。なお、今回のセッションは3つのパートからなるセッションでしたが、残りの一つは割愛させて頂いております。

続きを読む SMX Advanced 2015-最適なリンク精査の方法と高品質なリンクを獲得するためのベストプラクティス

モバイルゲドン襲来!Googleのモバイル・フレンドリーアップデートを乗り切ろう!

Googleのゲイリー・イリーズ氏や、先日弊社パートナー企業であるクロスフィニティ株式会社のセミナーでも登壇していただいた、seoClarity社のミト・ガンジー氏がスピーカーとして参加するセッション。なんだかんだ言ってもやっぱり注目のモバイル・フレンドリーがトピックです。Googleが最も力を入れている分野の一つであるため、今回のSMX Advancedで参加した中では唯一SEOのトラック以外のセッションとなります。この記事を読めば、モバイル対応はバッチリ!!なはずです。– SEO Japan

原題:Mobilegeddon! Surviving Google’s Mobile Friendly Update

このセッションは以下の3セッションで構成されています。

Googleがモバイルフレンドリーを重視する理由

Speaker:Gary Illyes,Webmaster Trends Analyst,Google

モバイルの使用率
52%のユーザーが商品の購入の情報収集にモバイルを使っている。人々は、ますます何かを買う前に調査を行うようになっている。また、イングランドではインターネットでの買い物の40%がスマートフォンかタブレットによって行われている。

モバイル対応拒む障害
モバイルの利用者は、実は、若者が非常に多い。また、彼らはソーシャルやエンターテイメントをメインに利用している。また、モバイルの小さい画面では文字入力が困難であり、何かを購入する手段として、完全に信用できない部分もある。モバイルは機能的ではなく、人々にとって未知の部分が多いツールなのだ。

しかし、モバイルの重要度は高まっている。
メディアの消費方法は確実に変わっている。YouTubeののトラフィックは45%がモバイルからだ。動画の視聴時間はテレビ(113分)やパソコン(108分)を抜き、スマートフォン(147分)がトップになっている。

人々とモバイル
イングランドでは74%の消費者がスマートフォンを所有しており、2020年には90%になると言われている。人々はベッドであれトイレであれ、スマートフォンを持ち込む。イングランドでの調査によると、30%の消費者が朝起きて5分以内にスマホを見ているとのことだ。nomophobia(ノモフォビア)という言葉もあり、スマートフォン自体を持っていない時や、ネットワーク外にいるときに不安を覚えてしまう、という意味だ。

モバイルの実情のジレンマ
商取引の何らかの行動の66%がモバイルで行われているという事実があるが、やはり、モバイル利用の目的はソーシャルとエンターテイメントがメインだ。検索、経路(地図)、アドバイス(情報収集)では非常に使われているが、機能的ではないという事実は変わらない。

Googleがモバイル・フレンドリーアップデートを適用した理由
モバイルフレンドリーではないサイトが多すぎたためだ。そうしたサイトをモバイルフレンドリーにするために適用した。
*別のセッションで、「モバイル・フレンドリーアップデートは成功した」、という発言をしていたが、この意味では成功と言えるかもしれない。

モバイルサイトでよくある過ち
大規模なサイトでは特にだが、実装に時間がかかる場合もある。Googleはモバイル対応になっているかどうかを、レンダリングの過程で算出している。以下によくある間違いを記載する。

  • “disallow:”(robots.txtにて”disallow:”の設定で、CSSやJavaScriptなどのレンダリングをブロックしてしまう。)
  • noindexを記述してしまっている。
  • meta viewport タグが設置されていない。
  • 小さいフォントサイズ。

最後に
今回はGoogleがなぜ、モバイル・フレンドリーアップデートを適用したか、その説明をメインとした。モバイルの利用はますます増加傾向にあるため、無視するべきではない。

モバイルゲドンとその進化論

Speaker:Mitul Gandhi,Chief Architect,seoClarity

ビッグバン
モバイルフレンドリーの適用は大きなイベントだった。なぜなら、Googleが前もってアップデートを報告することは今までなかったからだ。アップデートがローンチされた4/21ではなく、このアナウンスを行った2/26がモバイルゲドンの始まりだ。モバイルゲドンへのカウントダウンが発生した後、あらゆる業界が対応に急いだ。

数年前に戻ってみよう
今から1年前のSMX Advancedにて、マット・カッツ氏はモバイルの重要性を説いていた。「モバイルは重要だ。多くの人が認識している以上のスピードで、その重要性は高まっている」、という発言をした。

データを見てみよう
モバイルトラフィックの増加は著しい。デスクトップのトラフィックも増加しているが、その成長率が95%であるのに対し、モバイルは368%も増加している。CTRもモバイルの方が多い。特に1位のサイトのCTRはデスクトップの19.3%に対し、モバイルでは27.7%となっている。

改革への対応
全員が同じペースで対応しているわけではない。業界ごとによっても違う。また、サイトの規模によっても対応が異なり、大規模なサイトほど、モバイル対応に遅れている傾向はある。おそらく、対応に時間がかかることが理由だが、そうしたサイトがトラフィックを大幅に失った例もある。

アメリカの場合
50,000キーワードを対象にランキングがTOP10のサイトを調査。モバイルとデスクトップのランキングの差異を比較したが、モバイルアップデート前後ではあまり数字が変わらなかった。

アメリカの場合2
対象のキーワード数を450,000に拡大した。この調査では、ランキングのTOP10の内、75%がモバイルフレンドリーになっていた(2015/05/25現在)。

英国の場合
75,000キーワードを対象にランキングがTOP3のサイトを調査。調査機関は4/18から4/25まで。”www.carphonewarehouse.com”は57.6%がTOP3に入らなくなったが、”m.carphonewarehouse.com”のランキングがかなりの数、上昇した。ランキングがデスクトップのサイトからモバイルサイトに代わった例だ。また、”m.airbnb.com”はレスポンシブデザインを適用した結果、”www.airbnb.co.uk”のサイトが上位表示されるようになった。(前者は-56.2%となり、後者は87.7%増加となった。)

SEOの再定義
Search Engine Optimizationは、検索エンジンのための最適化を目的としている。アルゴリズムを追いかけ、短絡的な戦術に終始し、新しい発展を無視してきた。今は、Search Experience Optimizationと定義すべきだろう。エンドユーザーにフォーカスし、全体的なアプローチを採用し、現在と未来を含むあらゆる種類の検索における経験を対象とすべきなのである。

今後の課題は?
コンバージョン率の改善は大きな課題だ。デスクトップに比べ、モバイルの方が50%も低い。また、スマートフォンやタブレットやその他のデバイスへ、あらゆる画面サイズに適用する必要もある。どんなデバイスでも機能するサイトの構築が求められる。

モバイルのためのサイト最適化

Speker:Laura Scott,Strategy Lead,Merkle | RKG

はじめに
モバイルで実現できることは少ない。Flashの読み込みに問題があるし、何よりスクリーンが小さい。それでも、モバイルのカスタマーはあなたの重要なカスタマーだ。モバイル対応のためのポイントを本日は4つに分けてお話したいと思う。

1.モバイル対応の方法を決めよう
アメリカの自然検索のシェア率はモバイルが45%になっている。しかし、フォーチュン500の企業の内、46%がモバイルフレンドリーのサイトを構築していない。早急に対応すべきだが、どの方法が最も良い方法か。①モバイル専用ページ、②動的な配信、③レスポンシブデザインのそれぞれの特徴をまとめてみよう。ちなみに、弊社のクライアントの内、レスポンシブデザイン>モバイル専用ページ>動的な配信、の順で数が多くなっている。

①モバイル専用ページ
デスクトップページとは異なるURLを使用する。コンテンツとユーザー体験をモバイル用に特化でき、比較的簡単にセットアップできることは利点だ。しかし、サイトの維持・運用に労力を割き、エラーが起こりがちなのは不利な点と言える。

②動的な配信
モバイル専用ページと同様、モバイル用にコンテンツを特化することができるが、別のURLを使用する必要がないため、ユーザーと検索エンジンが簡単に発見できる利点がある。しかし、エラーが起こる原因となりがちであり、セットアップが複雑だ。

③レスポンシブデザイン
Googleが推奨する方法だ。動的な配信と同様、一つのURLで賄うことができ、メンテナンスも楽だ。しかし、大規模なページの場合、モバイルではロードに時間がかかり、モバイル用にコンテンツを特化できないことは不利な点である。

2.モバイル対応の方法を最適化しよう
モバイル対応において、注意事項をまとめてみよう。

①JavaScriptやCSSをブロックしない。
②VaryHTTPヘッダーを使用しよう。
③ユーザーエージェントでリダイレクトを適切に設定しよう。
④HTMLやXMLにアノテーションを記述しよう。

3.モバイル対応におけるよくある間違いをなくそう
モバイル対応においてよくある間違いをまとめてみよう。

①下層ページからTOPページへ設定してしまうなどの、間違ったリダイレクト。
②リダイレクト先からさらにリダイレクトしてしまうなどの、終わりのないリダイレクト。
③いつまでたってもロードされない、長い待ち時間。
⑤こちらのページではありません、などのモバイル特有のエラー
④競合調査の欠落

4.モバイル対応をテストしよう
モバイル対応の確認方法をまとめてみよう。

①Googleのモバイルユーザビリティレポート(サーチコンソール>>検索トラフィック>>モバイルユーザビリティ)
②Googleのモバイルフレンドリーテスト
③Fetch as Google(サーチコンソール>>クロール>>Fetch as Google)
④クロールエラーの確認(サーチコンソール>>クロール>>クロールエラー)
⑤ユーザーから学ぼう(Googleアナリティクス>>ユーザー>>モバイル>>サマリー)
⑥ベンチマークとパフォーマンス(サーチコンソール>>検索トラフィック>>検索アナリティクス)

セッション後のゲイリー氏への質問と補足情報

モバイルアップデートの改良について
サイトスピードやインタースティシャル広告(ページがロードされている間に現れる広告)などの項目を追加して改良する予定だ。また、新しいアップデートをする場合は事前予告はしたいと思っている。

サーチコンソールのモバイルのデータの正確性
100%に近い正確性だと思っている。

モバイル用のインデックス
非常に困難な作業のため、まだ取り組んでいる最中。

Googleはデスクトップのデータを見ている(参照元:Search Enginge Land)
ランキングの要素としてデスクトップのデータを参照している。そのため、技術的に言えば、”不思議の国のアリス”についてのコンテンツをデスクトップに掲載し、モバイルには”ペイデイローン”のコンテンツを掲載することで、”不思議の国のアリス”の検索で”ペイデイローン”のコンテンツをモバイル検索に表示させることは可能だ。そう、完全なクローキングである。

もちろん、Googleはそれを見越してスパム対策チームを発足させていた。しかし、驚くことに、過去1年間でそのような行為をするWebマスターを発見できなかったと言うのだ。もしもそうしたWebマスターがいたら、もちろん何らかのアクションは起こしていたはずだ。

上記が、Googleがモバイル用のインデックスを作成しようとしている理由の一つである。賛成・反対意見も多いため、まだこの作業が完了してはいない。兎にも角にも、Googleは今のところデスクトップの要素を見ており、その要素は、”コンテンツ”、”ページスピード”、”リンク”などが含まれている。

アジェンダが掲載されて当時はモバイル・フレンドリーアップデートの導入以前ということもあり、今回のSMX Advancedの目玉となるセッションだと予想していました。モバイル・フレンドリーアップデートが肩透かし(?)となったこともあり、状況の再確認と言ったところでしょうか。しかし、個人的には”Search Experience Optimization”という言葉に説得感を覚えています。最後の補足の箇所は、聞き逃してしまった部分が多かったため、Search Enginge Landの記事を参照したことを、改めて報告させていただきます。

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SMX Advanced 2015-ランド・フィッシュキン氏が語る、未来のランキングシグナルとは?

SEO Advanced 2015の第二回目のセッションレポートです。初回のセッション同様、3セッションから成るセッションに参加しましたが、その中でもWhiteboard Fridayでおなじみのランド・フィッシュキン氏によるセッションをピックアップします。いつも通りのハイテンションなスタイルではありませんでしたが、会場を沸かす技術は健在でした。彼が思う、これからのランキング要素についての発表になります。– SEO Japan

Speaker:Rand Fishkin,Wizard,Moz
(原題:The Future of Search Signals)

未来のランキングシグナル
検索エンジンが将来どのようなシグナルを採用するか、また、それらが現在どのような影響を与えているか。7つのシグナルをピックアップしたので見てみよう。

1.ページやサイトのデータ
“1日あたりの訪問者数の増減”、”セッション率”などの情報を利用し、ランキングに反映させる(“SEO by the Sea”によると、Googleはこの技術に関する特許を取得している)。そうした数値が低いサイトが上位に表示されていることもあるが、エンゲージメントが高ければ上位表示されるのだろう。

CTRのランキングへの相関関係は高いことが、それを証明しているとも言えるが、”CLICK MONKEYS“(クリックをしまくりエンゲージメントを擬似的に上げるサービス)などは、Googleには通用しないだろう。

2.情報の正確性と人気度
Googleによると、ページランクと情報の正確性には高い関連性はない。しかし、様々なデータを見てみると、サイト内の情報の正確性を測定することは可能なようだ。医療分野などのGoogleが正確性を重視する業界では特にだが、一貫した正確性はランキング上位につながる可能性がある。

3.クエリの構造
人気のあるファッションの組み合わせなどの場合、ランキングに影響がある場合がある。例えば、”sunglass(サングラス)”と検索ボックスに入力すると、サジェストの一番上に”sunglass hut(サングラス 帽子)”と表示される。

では、”sunglass(サングラス)”と検索してみよう。1位のサイトは”Sunglass Hut Online Store“というサイトだ。Googleはこうした情報もランキングに使用しているかもしれない。(Googleは”サングラス”には”帽子”との組合せが人気があると判断し、それをサジェストのみならず、検索結果にも使用している可能性がある。)

4.ブランドとエンティティ
ナレッジグラブ内にエンティティとしてブランドが掲載される場合が増加している。また、いくつかのブランドのランキングの下降とそのブランドに対するGoogleの認識(評価基準)には関連性があると個人的には思う。

サジェスト内にブランド名が表示されることがあるが、Googleはそのブランドと検索キーワードに高い関連性があると認めていると思う。漠然としたキーワードの場合でさえ、特定のブランドがサジェスト内に現れることもある。

ある検索を行った時、どのブランドを真っ先に思い浮かべるだろうか?自分のイメージしたブランドが表示されないこともあるが、“多くの人にとってイメージできる”存在になれば、ランキングの上昇に影響するかもしれない。

5.答えまでの道のりを追跡する
Webで答えを見つけるまでの道のりは非常に複雑だ。ブランドを検索してサイトを訪れ、より詳細な検索をして別のサイトを訪れ、さらに。。。といった感じだ。

Googleはその過程をよりシンプルなものにしたいと思っている。漠然としたクエリから、ユーザーが最終的に到達したサイトを突き止めることで、そのサイトを初めから検索結果の上位に表示するかもしれない(例え、他のランキング要素が低かったとしても)。少なくとも、Googleがそうしたデータを計測し、保管していることは確かなようだ。

6.ユーザー体験
パンダ以降、Googleはコンテンツの品質ではなく、サイトの品質を見ている。”httpsの使用”、”モバイルフレンドリー”、”ガイドラインの刷新”などから伺える。現在は使用していないとしても、Googleはユーザー体験を測定する方法とランキングへの使用を検討してはいるだろう。

7.ディープラーニング
人間が作るアルゴリズムから、マシンが学習するアルゴリズムへと変わっていくだろう。GoogleのディープラーニングシステムはYouTubeを分析し、”cats(猫)”という分類を作成することに成功した。個人の検索履歴からベストなサイトを提供することにも使われるようになり、最終的にはGoogleのエンジニアでさえ、ランキングアルゴリズムの特定の要素を知ることができないようになるかもしれない。

ランド・フィッシュキン氏が思う、7つの要素を紹介していただきましたが、サイトとユーザーの情報をランキングに使用することは納得といった感じです。ユーザー体験はどうしても主観が入ってしまう要素だとは思いますが、”大多数のユーザーにとって好ましい状態”を作成できればいいですね。ディープラーニングについては徐々に進めていくという感じでしょうか?すでに他の追随を許さないほどのスピードで進化をし続けているGoogleですが、そのスピードの加速具合もさらに高まる予感が有ります。

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SMX Advanced 2015-【2015年度版】ランキング要素を大解剖!

SMXではおなじみとなっているセッションの2015年度版です。基本的な考えは大きく変わらないでしょうか、新しい要素の追加など、気になる点はやっぱりあります。ちなみに、Search Engine Landでもランキング要素のテーブルが刷新されており、それに併せて、SEOのガイドラインも変更が加えられているようです。今回のセッションの最後はダイレクトアンサーについてのセッションですが、個人的には非常に面白いセッションでした。SMX Advanced 2015の開幕ともいえるセッション。その内容は果たして??– SEO Japan

原題:The Periodic Table Of SEO Ranking Factors: 2015 Edition

このセッションは以下の3セッションで構成されています。

  • 最新版!ランキング要素の相関関係調査
  • 2015年度版。SEOにおけるランキング要素とは?
  • Googleのダイレクトアンサーに自身のコンテンツを取り上げてもらう簡単な方法
  • 最新版!ランキング要素の相関関係調査

    Speaker:Cyrus Shepard,Director of Audience,Moz

    はじめに
    Mozが数年間続けている調査の最新の報告を行う。約15,000キーワードを対象にGoogleのTop50のランキングを調査した。どのような要素がランキングとの相関関係があるかを調べるためだ。

    相関関係について
    相関関係は因果関係ではない。しかし、ヒントにはなる。マシンラーニングやエンゲージメントの詳細な情報を得ることは不可能であるため、ヒントは非常に重要になる。そして、ヒントを得るためには、複数の要となる要素を組み合わせた調査を行うことが必要だ。

    リンク
    リンクはさらに需要な要素となっているようだ。”リンクを張っているドメイン数”の相関関係は0.30となっている。2011年は0.24、2013年は0.29という結果だったため、さらに相関関係が高まっていると言える。

    みなさんも御存知の通り、Googleはランキングを決定するために200以上の要素を用いている。つまり、何か一つの要素が順位を決定づけているということは考えづらい。そのため、単一の要素の相関関係が0.3ということは、非常に重要な要素と言えよう。逆に、0.1未満(0.00台の数字)は相関関係は薄いと言える。

    アンカーテキストとキーワード
    “アンカーテキスト”の相関関係も非常に高い。部分一致のアンカーは0.29、完全一致は0.24という数字が出ている。しかし、”タイトルタグ内のキーワード”は0.08しかない(しかし、それでも非常に大事)。タイトルタグ内に完全一致のキーワードが含まれていない場合も、相関関係のあるキーワードがあれば1位になる場合もある。我々が思っている以上に、関連性は大事となっているかもしれない。

    ソーシャルシェア
    “ソーシャルシェア”の相関関係も高いが、Googleはランキングの要素としては用いていないだろう(Googleの言葉を信じるのであれば)。サービス別に見てみると、FacebookとGoogle+がそれぞれ0.27と高い数字を出している。また、以前と比べ、Google+の相関関係が下がり、Twitter(今回の調査では0.21)が伸びていることは注目すべき箇所かもしれない。

    https
    相関関係は0.04。低いといえる。MOZのサイトもhttpsに変更したが、大幅なトラフィック増は見られなかった。httpsに対応したURLは、全検索結果の14.3%という数字がでている。Googleはhttpsをテニスで言うタイブレークのポイントのように、”均衡を破る要素”になり得ると、主張している。

    Schema.org
    相関関係は-0.01。今回の調査でも1.8%しか対応していないことがわかった。スキーマとリッチスニペットはイコールではないが、Googleにサイト内容を的確に伝えることで解決する問題もあることから、個人的には導入を強く勧める。

    hreflang
    相関関係は0.14であったため、比較的高いと言える。思ったよりも高かったため、少々驚きだ。検索結果の8.2%が対応しているようだ。

    スパムフラグ
    “内部リンクの少ない大規模サイト”や”小規模のサイトからリンクが被リンクの大部分を占めている”などのスパムフラグの相関関係を調査。個々の要素は大きな相関関係が見られなかったが、より多くのスパムフラグがあればペナルティの可能性が高まる、という事実はあるようだ。

    URLの長さ
    調査した中では最も相関関係の低い要素であった。しかし、短く、人間が読めるものを使おう。

    相関関係の高い要素
    最後に最も相関関係の高かった要素と数字を3つまとめておく。

    • ページオーソリティ(0.39)
    • リンク(0.30)
    • アンカーテキスト(0.29)

    2015年度版。SEOにおけるランキング要素とは?

    Speaker:Marcus Tober,Founder/CTO,Searchmetrics Inc.

    はじめに
    たった一つの真実、というのものはない。業界や状況によって異なるからだ。また、今回のセッションでは“関連性への回帰”を主張したい。様々なデータから、”関連性”は非常に重要になっている。

    相関関係と因果関係
    相関関係と因果関係はイコールではない。また、0は重要でないことを意味するが、誤解を生む場合もある。例えば、全てのサイトがキーワードをタイトルに入れていると、相関関係は0になる。しかし重要でないということではない。
    *上記、サイラスのセッションの補足とも言える

    リンク
    “被リンク数”の相関関係は2015年は0.28だった。2014年は0.31であったため、相関関係は落ちたと言えるが、サイラスの調査と同じような数字だ。”キーワードを含むリンク”の相関関係は去年とほぼ同じで0.17だ。”ドメイン名を含むリンク”は0.16であり、こちらも去年と変わらず。”ニュースサイトからのリンク”は2014年は0.20で、2015年は0.22。多少伸びたと言える。

    キーワード
    “外部リンク内のキーワード”の相関関係は2014年は0.11、2015年は0.03。重要性は下がった。”ドメイン内のキーワード”は、2014年は-0.02で2015年も同じ。ランキングとの相関関係はないと言える。キーワードの相関性はかなり下がっていると感じる。

    コンテンツの要素
    “ファイルサイズ”の相関関係は0.15で変わらず。”文字数”は去年の0.13から0.07へと下がった。”画像数”は0.05から0.04へ。1サイトあたりの”ファイルサイズ”、”文字数”、”画像数”の全てが伸びているが、これは自然な流れと言えよう。
    *上記の通り、全体が上がっているため、相関関係が落ちていると言えるかもしれない。

    事実を表す単語
    2015年のみの調査であるが、関連性は0.03。
    *以前Googleが発表した論文の内容を受けてのものと思われる。

    セマンティック
    “コンシュマーインテント”のためであり、”キーワード”のためではない。ユーザーが求めていることは、あくまでも、”関連性”であり、“検索キーワードがドメインやタイトルに含まれているか”を知りたいのではない。上記にも述べたとおり、”キーワード”を最適化する時代は終わった。”関連性”を求めよう。成功したいのであれば。

    モバイルについて
    モバイルとデスクトップでは調査結果が異なる。幾つか見てみよう。

    • バックリンク数
      相関関係は0.11(デスクトップは0.28)
    • 内部リンク数
      相関関係は0.03(デスクトップは0.09)
    • ファイルサイズ
      相関関係は0.08(デスクトップは0.15)
    • タイトル内のキーワード
      相関関係は-0.02(デスクトップは0)
    • Body内のキーワード
      相関関係は(0.01)

    最後に
    繰り返しになるが、キーワードへの注力はやめよう。そのページからのメッセージを考え、”関連性”を意識しよう。

    Googleのダイレクトアンサーに自身のコンテンツを取り上げてもらう簡単な方法

    Speaker:Eric Enge,CEO,Stone Temple Consulting

    ダイレクトアンサーについて
    Googleのアミット・シンガル氏は、「Googleを完全なアンサーマシンにすることが目標」、と述べている。今回のセッションでは、そのダイレクトアンサーを取り上げるが、まずは簡単なデータを紹介しよう。

    トータルクエリ数 855,423
    リッチアンサー(Google) 166,366 19.4%
    リッチアンサー(Bing) 9,569 1.1%

    このセッションではGoogleのケースを取り上げるが、上記のリッチアンサーは以下のタイプを含む。

    • 表形式
    • 全体の一部を表示する形式
    • ソースへのリンク付きのリスト形式
    • チャート形式 
    • その他

    ダイレクトアンサーのソースとなることで、リンク先をクリックする可能性を生む。また、74.7%のダイレクトアンサーがソース(リンク先)を表示していた。

    勝者はさらに豊かになったか?
    Googleはオーソリティの低いドメインも積極的に利用している。ダイレクトアンサーのソースの57.3%がドメインオーソリティが60以下のサイトだった。

    What is a rfp?(rfpとは?)の例
    ダイレクトアンサーに使用されているサイトのドメインオーソリティは47である。検索順位では上位に表示されているWikipediaを抑えての採用だ。非常に簡潔で明確な答えを提供している。

    さあ、実験してみよう
    上記の通り、ダイレクトアンサーに採用されれば大きな恩恵を受けることができる。しかし、どのようにすれば採用されるのだろうか?以下に実験の内容を記載する。

    質問内容を決める
    どんな質問に対するダイレクトアンサーになろうか?我々は、よくある5つの質問を採用した。内容は以下の通りである。

    • nofollowの実装方法
    • noindexタグの実装方法
    • rel alternateタグの実装方法
    • rel Canonicalタグの実装方法
    • Varyヘッダーの実装方法

    アンサーの作成
    上記の質問に対する答えを提供する5つの動画を作成し、5月20日に公開した。わかりやすいステップの説明と単純な”ハウツー系”の内容以上のコンテンツも作成した。その中の一つをGoogle+でシェアし、サーチコンソールへ提出した。

    結果は…
    動画の公開からわずか3日後、“NoFollowの実装の仕方”という検索でダイレクトアンサーとして表示されるようになった。

    まとめ
    今回の実験で得たポイントを以下にまとめる。ダイレクトアンサーを狙う場合の参考にして欲しい。

    1. シンプルな質問の特定
    2. その質問に対する答えの提供
    3. さらに有益な情報を追加
    4. ユーザーとGoogleが発見しやすいようにする

    セッション後のQ&A

    ランキング要素
    最も重要なランキング要素は”ユーザーを満足させる”こと。Googleが考えることを理解することは不可能。しかし、ユーザーを満足させる方法を考えることはできる。

    https
    現在はランキング上昇などは見られないが、将来はわからない。しかし、全てのURLがhttpsになれば、相関関係は低くなる。これは覚えておくべき。

    リッチアンサーとコンバージョンの相関関係は?
    はっきりとしたデータはないが、個人的にはあると思う。

    ページスピード
    毎年見ているが相関関係はある。そんなに大きくはないが。モバイルでは特に大事。遅いと直帰率が高まる。

    何に注力すべきか?
    ランキングの10位内になるためには、ランキング要素は重要。しかし、No1になりたいのであれば、人々の記憶に残るようなサイトになることが必要。

    セッションを終えての感想は、”おそらくそうであろうというものが多かった”というところです。しかしながら、実際に数字で比較することにより、より深い理解ができたと思います。マーカス氏が述べたとおり、”皆が対応しているため相関関係が低くなるが重要な要素はある”、ということは一つのポイントですね。ダイレクトアンサーのセッションはこうした実験を初めて見ましたので、非常に興味深かったです。オープニングアクトとしては最適なセッションではなかったでしょうか?。– SEO Japan

    SMX Advanced 2015-パンダアップデートの予告あり!Googleの中の人になんでも聞いてみよう!

    6月2日~3日にシアトルで行われているSMX Advancedにアイオイクスの本田と菅尾が参加しています。初日のプログラムを終えましたが、SMXではおなじみのセッションである、”Googleの中の人になんでも聞いてみよう”の内容を先んじてお伝えします。今回のセッション以外の内容は、来週から順次アップする予定です。また、セッション後のフリータイムで尋ねた質問や、パーティでの雑談なども織り交ぜて紹介させていただきます。まずは、今回のSMXの目玉とも言えるセッションを速報記事として掲載させていただきます。

    原題:AMA With Google Search

    Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
    Speaker:Gary Illyes,Webmaster Trends Analyst,Google(@methode)

    ダニー:このセッションを始める前に、まずはある動画を紹介させていただきたい。

    長年に渡りSMXに参加していたマット・カッツ氏を偲ぶ(?)動画が流される。

    ダニー:御存知の通り、SMXに必ず参加していただいたマット・カッツ氏が今回はいない。しかしながら、ゲイリー・イリーズ氏が参加してくれている。マット。今までありがとう!!

    それでは最初の質問をしてみよう。

    新しいマット・カッツは誰なんだい?(会場大爆笑)

    ゲイリー:(少しの間を置いた後に)今までマットが一人でやっていたことを、これからはチームでやることになる。スパム対策を担当する者、アップデートを報告する者などでわかれる。兎にも角にも、マットは素晴らしい人であることは間違いない。

    ダニー:OK!それではパンダとペンギンの話をしよう。実際のところ、今はどんな感じなんだい??

    ゲイリー:パンダについてだが。。。この2-4週間以内にアップデートを行う。具体的な日時は伝えられないが、パンダ担当のチームがデータの更新を行なっている。そうだね。2週間以内とはここでは言えない、という感じのスケジュールだ。

    ペンギンについて何かを伝えるのは難しい。アップデートを継続的に行うように取り組んでいるが、予定よりも数ヶ月遅れている。変更すべき箇所が沢山あるんだ。

    ダニー:パンダのデータ更新のスケジュールについて聞きたい。数ヶ月に一度更新されるというスケジュールかな?

    ゲイリー:Googleの目標としては、数ヶ月に一度よりも多く更新したいと思っている。しかし、データの中にノイズが入っていたりするため、実際に行うには非常に難しいと言える。

    ダニー:ペンギンの更新頻度はもっと高くなるのでは?

    ゲイリー:ペンギンは継続的な更新を目標としている。しかし、パンダについては、今のところは、手動でのアップデートが必要とされている。

    ダニー:ジョン・ミュラー氏のパソコンにあった“Google penalty server” とはいったいなんなのだろうか?

    注:先日行われたハングアウトで、あるユーザーから自身のサイトがペナルティを受けているかどうか?という質問に対しジョン・ミュラー氏がペナルティの有無を即答していた。その時のキャプチャに、ジョン氏のパソコンが写っており、どうやらなんらかのツールを使い、ペナルティの有無をすぐに確認していたようであった。それに対する質問を投げている。

    ゲイリー:そうだね。我々は該当のサイトがペナルティを受けているか、すぐに調べることが出来るツールを持っているよ。

    ダニー:ちょっとそのツールを見せてくれない?(会場爆笑)

    ゲイリー:ええとね。無理だね。(会場大爆笑)

    ダニー:我々がどの時点でペナルティを受けたか判断する方法はあるかな?

    ゲイリー:Googleは、Googleが取り組んでいることをもっとはっきりとみんなに伝えようとしている傾向がある。ブログなどで、我々が取り組んでいることを報告しているが、間違ったことに注力している人が驚くほど多い。我々が意図したところと別の箇所に注目してしまうんだ。結局のところ、高品質なコンテンツを作ることでリンクを集めることができる。結果として、Googleのランキングも上昇する。個人的なサイトで実践済みだ。このやり方がうまくいくはずだ。

    ダニー:アップデートについてはっきりと言ってくれないから、我々が勝手に名前をつけているよ。(ピジョンアップデートやモバイルゲドンのように)

    ゲイリー:OK.それじゃ、ピジョンアップデートを今から”タイタニック”とでも改名しようか?(会場爆笑)ちなみに、前もって説明することは大事だが、それが不可能な場合もある。ハッキングされたサイトに対するアップデートがあった場合、それを事前に通知することは難しいだろう。

    ダニー:話題を変えよう。クオリティアップデートについてだ。

    ゲイリー:担当のチームが取り組んでいるんだけど、クオリティアップデートについてはあまり話せることはないかな。

    ダニー:Googleはどのようにしてサイトの品質を査定しているの?どんなシグナルがあるか、詳細に話してくれないか?(会場爆笑)

    ゲイリー:クビになってしまうよ(会場大爆笑)

    ダニー:クリック率はどうかな?Googleはデータを取っていると思うが。

    ゲイリー:クリック率を直接ランキングに反映させることはない。ノイズが多すぎる。

    ダニー:全く使用していない?

    ゲイリー:場合によるだろう。パーソナライズの場合は、過去にクリックしたサイトを考慮するかもしれない。例えば”Apple”と検索した場合、その人がコンピュータの会社か、果物を探しているか、過去のクリックしたサイトを参考に、検索結果に反映する場合もある。もしも、パーソナライズではない検索結果の順位を操作するために果てしなくクリックを続けるのであれば。。。ご勝手にどうぞ、という感じだ。

    ダニー:モバイルゲドンについては?

    ゲイリー:どのくらいの影響があったかを伝えることは難しいが、今回のアップデートは成功したと思っているよ。

    ダニー:影響が大きかったという人もいれば、少なかったという人もいる。潜在的な影響は非常に大きいということは理解できるが、実際の規模はどうだったのだろうか?

    ゲイリー:影響を受けたURLとクエリの数は、パンダとペンギンを合わせた数よりも大きかったよ。しかし、今回のアップデートの直前に、非常に多くのサイトがモバイルフレンドリーに適用したという事実はある。結果として、Googleが予想していた規模よりも、実際の規模は小さかったね。ざっくりと、50%くらい影響があると思っていたが、実際には17%くらいだった、というようなイメージだ。

    ダニー:App Indexingについて。Googleはアプリの作成を薦めているように感じる。しかし、全ての人がアプリを必要としているのだろうか?

    ゲイリー:全ての人がアプリを必要としているとは考えていない。情報提供型のサイトなどは必要ないだろう。しかし、例えば、中古車販売のサイトであれば、アプリは必要と言えるだろう。Googleとしては、ユーザーに、コンテンツを利用する新たな方法を提示しているだけだ。必要であればインストールすればいい。これは、ユニバーサル検索と似ていると思う。Webサイトのみならず、動画や画像を検索結果に表示することで、様々な形を提供しているのだ。

    ダニー:ダイレクトアンサーの数は増加していると感じている。他のサイトのトラフィックを奪っているのではないか?SEOはもはやなくなってしまったのか?

    ゲイリー:いや、SEOがなくなったとは思わない。SEOはユーザーにとって有益であると思う。ちなみに、我々はダイレクトアンサーをフィーチャー・スニペットと読んでいる。

    ダニー:確かに、ダイレクトアンサーのお陰でトラフィックを多く獲得しているサイトもあるだろう。どのくらい増えたか、教えてくれるかな?

    ゲイリー:詳しくはわからないけど、Googleが完全な答えを表示できていない場合は、特にトラフィックが増えているのでは?ブランディングにも貢献できていると思うけど、測定は難しいね。

    ダニー:ダイレクトアンサーに取り上げられた場合、オーソリティを獲得したと認識してもよいのか?

    ゲイリー:ダイレクトアンサーに取り上げられたということは、そのクエリに対する答えを提供しているということだ。それ以上はない。

    ダニー:エンティティについて。リンク以上に強いシグナルと言えるのだろうか?

    ゲイリー:構造化データが無いサイトを理解することはGoogleにとっては難しいことだ。ナレッジグラフなどで使用しているソースは、Wikipediaが多いね。他のソース、そうだね、データベースとしておくが、そこから情報を引っ張ってくる場合もある。

    ダニー:Twitterが検索結果に表示されるようになった。

    ゲイリー:私が知るかぎりでは、SEOにおける影響は少ないと思う。通常は、シグナルとして使う要素は、長い間有効であるものが条件となっている。Twitterの場合、ファイアーホース(Twitterが保有するデータベース)に依存しているため、ファイアーホースが使用できなくなると、非常に困ってしまうよね。

    ダニー:クロムやアンドロイドなどからユーザーのデータを取得して使っているか?

    ゲイリー:ノイズが多くてランキングシグナルとしては使えない。さっき話したクリック率と同じような感じだ。

    ダニー:動画コンテンツは?

    ゲイリー:通常の検索では考慮していないが、動画検索だとそうとは言えない。

    ダニー:サイトのセキュリティについて。

    ゲイリー:個人的には非常に重要だと考えている。

    ダニー:コンテンツの品質について

    ゲイリー:ユーザーにとって有益なコンテンツであれば、ユーザーはそれを好む。リンクを張るようになり、結果としてランキングもあがるかもしれない。これがクオリティ。

    ダニー:絵文字は結局どうなるのだろうか?

    ゲイリー:近いうちになくなるだろうね。

    今回のSMX Advancedからマット・カッツ氏が不在のセッションとなります。少々悲しい気分にもなってしまいますが、それを逆手に取り、ネタにしてしまうところがダニー・サリバン氏らしいですね。パンダアップデートについては新情報と言えるでしょうが、その他は既知の情報の確認といったところでしょうか。冒頭でもお伝えしましたが、SMX Advancedでの他のセッションレポートは来週から掲載予定です!– SEO Japan

    5月初旬の順位変動は、Googleの”クオリティ・アップデート”によるものと、Googleが認める。

    5月の初旬(日本ではGWまっただ中)に、Googleの大規模な順位変動が行われた、というニュースがありました。パンダアップデートの更新が疑われましたが、Googleはそれを否定していました。しかし、今回Googleが大規模な順位変動があったことを公式に認め、その要因はパンダやペンギンではないということです。Search Engine Landは“The Quality Update(クオリティ・アップデート)”と名づけたようですが、特定のサイトをターゲットとしているのではなく、アルゴリズム全体の変更を加えたようです。ちなみに、ほぼ同時期に話題となった、手動アクションについては触れられていません。– SEO Japan

    *リンク先は全て英語のサイトになっています。

    今月の初めに多くのWebマスターがGoogleの大規模な順位変動に気づいていたが、Googleが、ついに、大規模な順位変動があったことを認めた。

    先日の順位変動はあなたの幻想によるものではなかった。今月の初めから、Googleの順位は確かに変動していたのだ。Googleは、コンテンツの品質の評価方法に変更を加えており、これが順位変動の原因であるとSearch Engine Landに対して公に認めたのだ。今回のアップデートは、“The Quality Update(クオリティ・アップデート)”とでも呼ぶべきだろうか。

    今月の初めにGoogleの検索順位の変動があったことを、多くのWebマスターが報告していた。我々は、パンダ・アップデートやそれに似たアップデートによるものか、Googleに問い合わせていた。しかし、Googleの返答は、”そうではない“、というものだった。それ以降も順位変動に関する多くの報告を目にしたが、その中には、”Phantom Update(ファントム・アップデート)“、と呼ばれるものも含まれている。名前の由来は、”Googleは認めてはいないが、確かに、何かが起こっている”、ということからくるものだった。

    そして今、Googleがその存在を認めた。今週に入ってから再度Googleに質問をしたところ、Search Engine Landに対し、新たな返答をしたのだ。その内容は、”スパムに関連するアップデートは行われてはいないが、品質を決定するシグナルの評価方法について、順位アルゴリズムの核となる部分に変更を加えた”、というものだった。

    我々はGoogleに対し、なんらかのアップデートが行われたのか?、という質問をしていたが、今回の件も、その質問に含まれる内容であったと思う。パンダやペンギンのような特定のフィルターではなく、今回はアルゴリズムの核となる部分の変更であったとしても、大規模な変動の要因となっているという意味では、”アップデート”であると考えている。そして、その存在が認められた今、我々は“The Quality Update(クオリティ・アップデート)”と名付けることにした。

    現在、コンテンツの品質がどのように評価されているかという点について、Googleは特別な情報を提供していない。Googleの過去の発言から推し量ると、特定のページやサイトの品質は、様々な種類の要素によって決定されるということだ。今回の変更により、その中の特定の要素を強めたり、弱めたりした可能性はある。

    その他の大規模なアップデートと同様に、今回のアップデートにより、Googleでの露出が激減したサイトもあるだろう。Hubpagesの記事によると、”ハウ・ツー系のサイト”や情報提供型のサイトがターゲットとなっているようだ。

    しかしながら、上記の記事は、未だに多くのビジビリティを獲得している情報提供型のサイトの例も掲載している。また、私はクレジットローンやニュースサイトなどの分野からの報告も受けているが、ビジビリティが減少した例も、増大した例も目にしている。

    こうした例がGoogleの発言を裏付けていると言えるだろう。今回のアップデートは、特定の分野やサイトをターゲットとしているのではなく、アルゴリズム全体のアップデートであるのだ。

    コンテンツの品質を高めたいと思う方、今回のアップデートで打撃を受けた方などは、2011年のGoogleによるこの記事を確認するとよいだろう。この記事は、パンダアップデートによる影響を受けたサイトに向けて書かれているものだが、全般的なコンテンツの品質について扱っている記事だ。Googleは、コンテンツの品質について、こちらでも説明している。

    今月の初めに、あなたのサイトの順位に変動があったとしても、あなたのサイトだけが変動したわけではない。Googleは検索結果の品質を改良するためにアルゴリズムの変更を今後も続けていくだろうが、我々からの特別なアドバイスを与えることはできない。より良いサイトを構築することに集中し、ユーザーを含む、全体の品質を向上することを目的とすべきなのだ。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Confirms Changing How Quality Is Assessed, Resulting In Rankings Shake-Up」を翻訳した内容です。

    記事中にもある通り、特定のサイトを狙ったアップデートではないということですが、パンダ・アップデートと内容は似ているように思えます。コンテンツの品質を評価する方法に変更を加えた結果、マイナスポイントを多く獲得したサイトの順位が下がり、プラスポイントを多く獲得したサイトの順位が上昇した、というところでしょうか。自身のサイトに変更を加えていなくとも、Google側で変更がなされたため、特別な対策というものはなさそうです。記事の結びにもありましたが、より良いサイトを構築することが何よりの対策であり、逆を言えば、日頃から取り組んでいるサイトは今回のアップデートの影響はなかったのではないでしょうか?

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    ユーザー体験はモバイルでの順位に影響するが、デスクトップの順位には影響しない。

    現在シドニーで開催されているSMXにて、GoogleのGary Illyes氏がモバイルでのランキングについて言及している、という記事になります。モバイルフレンドリーアルゴリズムの各要素はユーザー体験に基づく要素となっているため、ユーザー体験がモバイルでのランキング要素になっていると言えます。しかしながら、デスクトップではその限りではないと、公の場で発言しているということです。別記事になりますが、ユーザー体験の重要度はコンテンツのそれよりも高くなることはない、という発言もしているそうです。– SEO Japan

    *リンク先は全て英語のサイトになっています。

    Googleのモバイルフレンドリー・アルゴリズムは、(全てではないが)大部分がモバイルサイトにおけるユーザー体験をベースにしている。そのため、ユーザー体験は、モバイルでのランキング要素となっているのだ。しかし、デスクトップの場合、ユーザー体験はランキング要素とはなっていない。

    GoogleのGary Illyes氏が認めており、Twitterで”デスクトップではランキング要素とはなっていない”と発言している。下記に、該当のTwitterを記載する。

    *上記画像の和訳です
    モバイルにおいては、その通り(ランキング要素となっている)だ。なぜなら、ユーザー体験は、モバイルフレンドリーアップデートのベースとなっているからね。デスクトップについては、現状はそうではない(ランキング要素ではない)よ。

    現在シドニーでSMXが開催されているが、Gary Illyes氏はもう一つ重要な発言をしている。”ユーザー体験がランキング要素において、コンテンツよりも需要になることはない“とのことだ。

    まとめると、ユーザー体験はモバイルでのランキング要素にはなっているが、デスクトップでは用いられていない、ということだ。

    この件に関するTwitterはこちら


    この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google: Just To Be Clear, There Is No Desktop UX Ranking Factor」を翻訳した内容です。

    特に新情報と言える内容ではありませんでしたが、Googleからのオフィシャルな見識になるため、知識として覚えておくのはよいかなと思います。モバイルフレンドリー・アルゴリズムは今後も改良されるのでは?という意見も多々ありますが、追加される要素も、ユーザー体験に基づいた要素になるのかもしれませんね。それにしても、Gary Illyes氏の登場頻度が日増しに高まっていると感じます。Matt Cutts氏の復帰は未だ決定されていないようですが、このままGary Illyes氏がスポークスマンのような役割を担うかもしれませんね。

    続きを読む ユーザー体験はモバイルでの順位に影響するが、デスクトップの順位には影響しない。

    先週末にかけて、Googleが低品質なコンテンツへの手動アクションを行ったか?

    ゴールデンウイーク中に大変動が起きたというニュースがありましたが、先週末に低品質なコンテンツに対するGoogleの手動アクションが行われた可能性があるという記事です。Googleからの公式な発表がないため、確実な情報とは言えませんが、事実であれば久々の手動アクションのニュースになります。真相のほどは、果たして。。。– SEO Japan

    *リンク先は全て英語のサイトになっています。

    ここ最近、Googleによる大規模な手動アクションの報告はされていなかったが、先週末にそれが行われていた可能性がある。対象は、”無価値、もしくはほとんど価値のない、低品質なコンテンツ”であったようだ。

    Googleはコンテンツネットワークの調査を行っていたようで、こうしたネットワークに参加していたサイトの多くに、手動アクションを行ったようだ。Googleからの正式な報告はされていないが、匿名の情報提供者から、こうした報告を受けた。多くの掲示板でこの件に対するスレッドが立ち上がっており、低品質なコンテンツへの手動アクションに対する不満を目にすることができる。

    私が見た中で一番多くの意見が集まっているところが、Black Hat Worldである。他のいくつかのスレッドも確認したが、こちらのスレッドが一番巨大なものになっている。

    下記に、とあるサイトが受け取った手動アクションの画像を掲載する。


    *以下、上記画像の和訳です。
    手動アクション
    このサイトはGoogleの検索結果においてよい順位を獲得できないでしょう。なぜならば、Googleが定めるガイドラインの違反が見られるからです。
    サイト全体に影響があります。

    手動アクションがサイト全体に適用されます。

    理由
    無価値、もしくはほとんど価値のないコンテンツ
    このサイトには、ユーザーにとってほとんど価値のない、低品質、もしくは浅い内容のコンテンツ(低品質なアフィリエイト、同一テンプレートのサイト、ドアウェイページ、自動生成コンテンツ、コピーコンテンツなど)が大量に掲載されています。

    こうした掲示板に書き込まれた意見のうち、いくつかを下記に掲載する。

    “先日、多くのサイトへ低品質のコンテンツへのペナルティがあったようだ。そのうちの半数はウェブマスターツールで確認することができる。Googleはこの問題に対する取り組みを始めたようだね。”

    “ここ数日間で多くの人がメッセージを受け取ったようだ。私も昨年サイトを一つ失ったが、Googleからのメッセージは”純粋なスパム”というものだった。そのサイトは200記事ほど掲載しており、確実にスパムと言えるものではなかったけどね。”

    ある匿名の情報提供者からの内容は以下の通りだ。

    “昨日、私が管理する2つのサイトが”低品質なコンテンツ”によるペナルティを受けた。そのうち一つは、大規模なサイトであり、ホワイトハットの手法しか用いていない。プロフェッショナルなコピーライティングのサービスを利用していたため、非常にショックを受けている。アフィリエイト担当のマネージャーも同様にショックを受けていた。

    アフィリエイトのフォーラムでスレッドを立ててみたが、ペナルティを受けた者が他にもいた。そのうちの一人は、数百の記事を掲載したWebサイトのオーナーだった。私はそのサイトを確認してみたが、非常にきちんとしたサイトであった。”

    今回の警告を受けた多くのサイトオーナーがコンテンツネットワークを利用したことなどないと発言している。そうであるならば、今回の件は、手動アクションの何らかのバグなのだろうか?

    より詳細な情報を得るため、Googleへの接触を試みている。彼らから何らかの報告があることを期待する。

    Black Hat Worldのスレッドはこちら


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Slaps Mass Manual Actions For Thin Content Over Weekend」を翻訳した内容です。

    モバイルフレンドリー・アルゴリズムがやや期待外れ(?)となっていますが、2週続けて順位変動の話題が上がっているようです。今回の内容も米国でのケース、且つ、Googleの公式な発表ではありませんが、ホワイトハットのサイトも警告を受けたという記述は気になります。(本当にホワイトハットであったかどうかは定かではありませんが。。。)気になる方はWebマスターツールを確認してみてもいいかも???

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    モバイルフレンドリー・アルゴリズムは改良され、ページスピードが要素として組み込まれるか

    モバイルフレンドリー・アルゴリズムが導入されてから二週間が経過しましたが、それほど大きな変動は見られていない印象です。その理由として、①アルゴリズムのロールアウトは完了したが、対象のサイトの全てのサイトのインデックスは完了しておらず、そうしたサイトは新しい評価が反映されていない、②より多くのサイトがモバイルフレンドリーに対応した、とGoogleのGary Illyes氏が発言していました。
    確かに納得できる理由ではありますが、そもそも今回のアルゴリズムが考慮していない要素も幾つかあります。今回の記事もGary Illyes氏の発言を元にした内容ですが、モバイルフレンドリーアルゴリズムの改良を示唆している内容となっています。– SEO Japan

    *リンク先は全て英語のサイトになっています。

    先日、GoogleのGary Illyes氏が、モバイルフレンドリー・アルゴリズムロールアウトは完了しているという報告をしたが、別の内容についてTwitterで報告している。

    モバイルフレンドリーのサイトに訪問したが、そのサイトの読み込み時間が非常に長い場合があり、そういった場合は、非常に強いストレスを感じてしまう。Googleはモバイルでの検索順位を決定する際、デスクトップ検索で用いられるシグナルの多くを使用しているが、これらのシグナルはデスクトップページの読み込み時間を対象にしており、モバイルページの読み込みスピードは対象としていない。

    Gary Illyes氏のTwitterで、「現在のところ発表すべきことは何もないが、あなたが思う通り、Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムの改良を中止する理由はどこにもない」、と発言している。数カ月前にもこのサイトで報じたが、Googleはモバイルの検索結果に、読み込み速度が遅いサイトに”Slow”と記載されたラベルを表示するテストを行っていた。つまり、Googleはモバイルサイトの読み込み速度を判断するテストを行っているということだ。しかし、モバイルフレンドリー・アルゴリズム全体に組み込むにはまだ時間がかかるだろう。

    読み込み速度やモバイルページのコンテンツなど、こうしたモバイルに特化した要素をGoogleが検索順位の決定要素として組み込まないことが続けば、それは非常に驚くべきことではないだろうか?

    *上記画像の内容
    「こちらのアンケートによると、多くのユーザーが、読み込み速度が遅いサイトに最もストレスを感じているようだ。これに対してのアップデートが行われるのかな?」

    「現在のところ発表すべきことは何もないが、あなたが思う通り、Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムの改良を中止する理由はどこにもない。」

    この件に関するTwitterでのやり取りはこちら


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google: We Will Improve Our Mobile Friendly Algorithm & Add Mobile Page Speed」を翻訳した内容です。

    読み込み速度は今回のモバイルフレンドリーアルゴリズムの対象外となっている要素ですが、いずれは組み込まれるだろうと多くの方が予想していたと思います。そのため、今回の発言も驚きの内容とは言えなそうです。まだ正式決定でもないため、SEOとして必要な要素とは言えませんが、ユーザー体験の向上という意味でも、改善すべき点ではありますね。

    続きを読む モバイルフレンドリー・アルゴリズムは改良され、ページスピードが要素として組み込まれるか

    SEO本を出版したヴォラーレ・土居さんに、SEOの突っ込んだこと聞いてみた(書評を兼ねて)

    4月23日に『10年つかえるSEOの基本』を出版されたヴォラーレ株式会社の土居健太郎さんから、その書籍をいただく幸運に恵まれました。さらに厚かましいことに「出版記念(!)としてガイアックスで勉強会を開催してください」と、 […]

    モバイルフレンドリー・アルゴリズムによる順位変動がようやく開始か?アメリカではMozの順位が下落。

    モバイルフレンドリーのアルゴリズムの導入が開始されましたが、昨日の時点ではそれほど多くの影響がなかったように思われます。4月21日をそわそわした気持ちで過ごされた方も多かったのではと思いますが、米国ではようやく(?)順位に変動が見られたようです。Mozの順位が下落したという内容の記事ですが、4月22日(アメリカ時間)の朝が、そのタイミングであったようです。しかしながら、Googleが公表しているように、ロールアウトには1週間ほどかかる可能性があるため、現段階で結論を出すには時期尚早かと思います。今後の展開に注力し、冷静に判断たいところですね。– SEO Japan

    *リンク先は全て英語のサイトになっています。

    21日の開始からおよそ24時間が経ち、Googleはようやくモバイルでの検索順位を変更し始めたのかもしれない。

    手作業で確認できる数は限られているが、モバイルの順位変更は定期的に確認している。確認の対象はMozのサイトが含まれており、モバイルで「seo」と検索した際に1位を維持しているかを見ている。

    デスクトップでの検索では1位を維持しており、昨日の時点ではモバイルでも1位であった。しかし、今朝の9時(東海岸の時間帯)に確認したところ、順位に変動があった。Mozの順位が1位から2位に下降しており、その理由は、Mozのサイトがモバイルフレンドリーでないことである可能性がある。

    下記にスクリーンショットを記載する。

    *筆者が確認した時点では5位でしたが、場所や時間などはもちろん同一ではありません。

    上記の手作業の他に、より多くのデータを確認するため、SearchMetricsSEO Clarityなどの自動ツールの確認も行っている。私が見た限りだが(また、その数は非常に限られているが)、モバイルフレンドリーのアップデートは実際にロールアウトし始めていると感じている。

    Googleの発表によれば昨日の時点で開始されていることになるが、実際に動き始めたのは、2015年4月22日の9:00am(東海岸の時間帯)であるように思われる。

    読者の中にも順位変動に気づいた人もいるのではないだろうか?

    WebmasterWorldでのフォーラムはこちら


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Mobile Friendly Update Now Live?」を翻訳した内容です。

    今回は色々な意味で従来のアルゴリズム変更とは異なる変更ですが、個人的には”全地域一斉導入”が気になっていました。そのため、国内外のブログや弊社データの確認などを行い、どれほどの”時差”があるのかを確認しようとしています。(非常に意味のない作業かもしれませんが。。。)海外の情報のソースとして、記事内でも紹介のあった、SEO Clarity社のブログも確認していますが、多くのデータを基にしているため、何か動きがあれば非常に参考になるかと考えています。掲載許可はいただけると思いますので、SEO Japan、もしくは、クロスフィニティ社のブログで掲載させていただく予定です。

    続きを読む モバイルフレンドリー・アルゴリズムによる順位変動がようやく開始か?アメリカではMozの順位が下落。

    今すぐやるべき?4月21日スタートのGoogleモバイルフレンドリー対応

    かつてのパンダアップデートよりも検索結果に影響を与えるといわれる Googleの「モバイルフレンドリーアルゴリズム」がいよいよ本日ローンチされました。 これにより、スマホ最適化(モバイルフレンドリー対応)しているサイトは […]

    BtoBサイトにおけるSEOの課題感とキーワード選定方法

    皆さんこんにちは、ヴォラーレでSEOコンサルタントをやっている渡邉と申します。この度、”BtoBサイトのSEO”について寄稿させていただくことになりました。1回目の本記事ではSEOで最重要と言っても過言ではない「キーワー […]

    Googleのモバイルランキング変更へ対処すべきこと~レスポンシブデザイン・モバイル専用ページ・動的な配信のそれぞれの特徴について~

    前回の記事で告知させていただきましたが、seoClarity社発行の、モバイルフレンドリー対応についてのホワイトペーパーを掲載します。モバイルフレンドリーへの対応として、①レスポンシブデザイン、②モバイル専用ページの作成、③動的な配信、の3種がありますが、それぞれの特徴と解説がメインとなっている内容です。seoClarity社は、弊社パートナー企業であるクロスフィニティ株式会社主催のセミナー(5/15開催)でも登壇予定となっておりますので、ご興味のある方は振るってご参加ください。– SEO Japan

    クロスフィニティ株式会社開催セミナーの詳細はこちら

    2015年2月26日にGoogleはSEO業界にとって非常に大きなニュースを報じた。彼らが2014年11月から測定の対象としてきた、モバイルフレンドリー(スマホ対応)をモバイルでの検索順位の要素とすることを公に発表したのである。また、今回の変更は2015年4月21日に適用され、(アメリカだけでなく)全地域を対象とすることも併せて発表している。

    ランキングの要素についての情報を、今までは、ほんの一握りしか伝えてこなかったGoogleが、今回は明確に公表したという事実だけでなく、パンダアップデートやペンギンアップデートよりも大きな影響があると述べたことも、今回の発表の重大性を物語っている。

    さらに述べると、Googleが重大なアルゴリズムの変更をする際は、ある特定の地域から開始するということが通例であった。アメリカが最初の地域となり、その後、世界中へ展開していくという流れだ。

    しかしながら、今回のアルゴリズムの変更は全地域で一斉に適用されるものであり、徐々に調整していくという類のものではない。その結果、多くのWebマスターやSEO担当者が、自身のサイトがGoogleの定義するモバイルフレンドリーに適しているかを確認する事態となった。

    このドキュメントでは、
    ①モバイルフレンドリーであると決定づける要素は何か
    ②モバイルフレンドリーであるかを判定するツールは何か
    ③モバイルフレンドリーに対応するための各種の方法のレビュー
    についての情報を提供する。

    そもそも、Googleが定義する”モバイルフレンドリー”とは何か?

    2012年4月以降、Googleはサイトオーナーに、モバイルユーザーを大切にすることと、モバイルユーザーに適したサイト(ユーザー体験)を提供することを継続して主張し、薦めてきた。その後、このGoogleの”アドバイス”に対する切迫感にも似た感情は日増しに高まっていった。2013年6月に、Googleのマット・カッツ氏は、”モバイルについて真剣に考えることが必要だ。我々はモバイルについて多くのことを検討し始めている”、と発言している。1年後、同氏はさらに、”モバイルの成長速度は、誰もが想像した以上のスピードで成長している”、と述べている。

    それでは、理想的なモバイル体験とはどういったものだろうか?Googleはモバイルフレンドリーにおける3つの必要条件を提示しているが、それらを下記に記載する。

    コンテンツは”利用可能”である

    GoogleボットとGoogleモバイルボットはJavaScriptやCSSを含むコンテンツに問題なくアクセスし、クロールすることができる。さらに言うと、Googleはブロックしているサイトに対して警告文を送るようになっている。(Googleボットをブロックすることはやめよう。)

    読みやすいコンテンツであること

    フォントや画像の大きさをモバイルの画面サイズに合わせて変更し、必要であれば配置を変える。ユーザーがコンテンツを読むためにズームをしたり、手動でフォントのサイズを変更しなければならない状況を避ける。

    ページを最適化する

    モバイルユーザーが特定のページ内にあるコンテンツを読むために、左右にスワイプしたりズームをする必要がない状態にする。

    特定のサイトがどの程度モバイルフレンドリーに対応し、基準を満たしているかを確認するために、Googleはスマートフォン用のエミュレーションを使用して、そのサイトをクロールしている。また、Googleからの情報によれば、モバイルフレンドリーを判断する基準は、個々のページを対象としており、ドメイン全体を対象としているわけではない。この情報は、モバイルフレンドリーに対応できないページがあるサイトにとっては、朗報と言えるだろう。

    【上記画像内の和訳】
    1.モバイルユーザーを忘るべからず。
    2.レスポンシブデザインの導入を検討しよう。
    3.個別の作業として捉えるのでなく、インスピレーションを追い求めよう。

    自分のサイトがモバイルフレンドリーであるかを確認するためには?

    自分のサイトがモバイルフレンドリーであるかを確認する方法はいくつかある。

    Googleのモバイルフレンドリーテスト

    Googleのモバイルフレンドリーテストを使用することで、各ページがモバイルフレンドリーであるかを確認することができる。(https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/)

    GoogleのWebマスタートレンドアナリストであるゲイリー・イリーズ氏によれば、上記のテストでの結果(モバイルフレンドリーテストでの判断基準)は、4月21日にリリースされるモバイルランキングのアルゴリズムに使用される判断基準と全く一緒だということだ。

    seoClarityのモバイルフレンドリー機能

    seoClarityの利用者であれば、モバイル対応の機能を使用することができる。モバイルでの順位の推移、サイト全体のクローリング、モバイルフレンドリーの適合度をチェックする機能などを搭載している。

    ページ毎ではなく、サイト全体での調査を行うことで、”価値の高いページやカテゴリーが、実は、モバイルフレンドリーに対応していない”、といった状況を特定し、4月21日に向けた準備をすることが可能となる。

    モバイルフレンドリーに対応するための方法はどういったものがあるか?

    Googleは、適切に処理されていれば、下記に記載する3つの対応方法の全てをモバイルフレンドリーとして認識することを認めている。それぞれの特徴とリスクについてまとめてみよう。

    ①レスポンシブデザイン

    様々な情報から、Googleはレスポンシブデザインのサイトを好んでいることが伺える。レスポンシブデザインにおける利点は下記の通りである。

  • 1つのURLで全てのデバイスに対応できる。
  • 解像度やレイアウトに合わせ、ページ単位でのフォントや画像のサイズをCSSで調整できる。
  • Googleはここに記載する3つの種類の全てを認めているが、Googleの開発者向けのドキュメントから読み取ると、Googleはレスポンシブデザインを好んでいるようだ。

    Googleがレスポンシブデザインを好む理由は下記の通りである。

  • canonicalタグの間違いが少なく、重複したコンテンツを掲載してしまう可能性が低い。
  • GoogleがクロールするURLの数を減らすことができる。それゆえ、Googleのリソースを無駄に使用しないで済む。
  • リダイレクトの間違いを減らすことができる。
  • レスポンシブデザインにおけるリスク

    レスポンシブデザインはCSSやその他のスクリプトへのアクセス(コンテンツの表示方法)をユーザーエージェントで決定している。そのため、ユーザーエージェントによっては、ロボットテキストでクローラーを弾いてしまう可能性がある。モバイルフレンドリーを示す要素については特にだが、全ての要素に対し、クローラーをブロックしないように注意するべきだ。

    また、全てのデバイスに対応していることを示すため、下記のviewportタグを使用しよう。

    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

    ②モバイル専用のページの作成

    m.で始まるようなモバイル専用のページを作成することも対処法の一つだ。

    モバイル専用ページの特徴は下記の通りである。

  • デスクトップPC用のコンテンツとモバイル用のコンテンツを区別するために異なるURLを用いる。
  • サーバーでユーザーエージェントを判断し、適したバージョン(PCかモバイルか)のページヘユーザーを遷移する。
  • モバイルの小さい画面サイズに併せるため、異なった(少なくとも省略した)バージョンのコンテンツを用意する。
  • モバイル専用のページを作成するうえでのリスク

    モバイル専用のページを作成する際に起こりうるリスクは以下の通りである。

  • 各ページに設置するcanonicalタグを間違って設定してしまうことで、重複したコンテンツを作成してしまう。この問題を避けるために、デスクトップ用のサイトがメインとなる場合は、全てのページのcanonicalタグをデスクトップバージョンに向ける必要がある。また、モバイル用のサイトがメインとなる場合は、全てのcanonicalタグをモバイルバージョンに向ける。
  • モバイルのサブドメインやサブディレクトリをロボットテキストやページ内にあるロボットメタタグでブロックしてしまう。この問題を避けるために、ウェブマスターツール内のモバイルセクションでサブドメインやサブディレクトリのリストを作成しよう。Googleのボットがこれらのページをクロールした際に何か問題があれば、Eメールで知らせてくれる。
  • モバイルページがあることをクローラーに通知していない。この問題を避けるためには、モバイルページのサイトマップを作成し、メインのサイトマップとロボットテキストの両方にサイトマップをリンクしよう。こうすることで、Googleのボットはページの存在に気づくことができ、クロールの対象としてみなしてくれるだろう。
  • ③動的な配信

    動的な配信は、デスクトップ用とモバイル用で同一のURLを使用するという点においては、レスポンシブデザインと似ていると言えよう。異なる点としては、動的な配信の場合は、サーバーでユーザーエージェントを判断し、ユーザーエージェントによって異なるコード(画面)を表示するということだ。レスポンシブデザインがビューポートタグを用いてあらゆるデバイスに同一のコンテンツを表示することを示すのに対し、動的な配信はVary HTTPヘッダーを用いてユーザー毎に表示を変えていることをGoogleに伝えている。

    動的な配信におけるリスク

    モバイルフレンドリーの対応として動的な配信を行う上で起こりうるリスクは下記の通りである。

  • Googleボットにページを再訪問してもらい、その際にスマートフォンのエミュレーションを使用してもらうための記載を忘れてしまう。この問題を避けるためには、Vary HTTPヘッダーを使用して、ユーザーエージェントによってページの表示を変えていることをクローラーに伝える必要がある。
  • ユーザーエージェントの特定を間違え、異なったページを表示させてしまう。この問題を避けるためには、ユーザーエージェントのリストを定期的に更新する必要がある。また、ユーザーエージェント内のスマートフォンに特化した文字列を特定しておこう。その際、モバイル用のGoogleボットを特別に探す必要はない。それよりも、特有のブランドのデバイスを探し、Googleボットのユーザーエージェントがそれらをどのように特定しているかを理解するのだ。
  • CSSやJavaスクリプトなどのページ内のリソースをブロックしてしまう。この問題を避けるために、コンテンツを表示させるネットワークと、その他のスクリプトサービスが、ロボットテキストとページ内のメタタグで、ユーザーエージェントをブロックしていないことを確認しよう。
  • まとめ

    モバイルフレンドリーの対応の手段としては、上記の3つの対応の内、どれを選んでも構わない。重要な事は、デバイスに縛られることなく、ユーザーに最適な経験の提供に注力することだ。Googleは、ユーザーが持つ疑問に答え、彼らの要求を満たすために最も最適な経験を最速で提供することを、Webサイトに求めている。モバイルフレンドリーとは、ユーザーがいる場所に、適切な方法で、サイトを届ける一つの方法に過ぎないのだ。

    記事内にもある通り、モバイルフレンドリーへの対応として、レスポンシブデザインをGoogleは推奨しています。他の方法と比べても設定ミスが少ない点と、GoogleがクロールするURLの数を少なくすることができる点が大きな理由と思われます。4月21日に向けた準備はもちろん必要ですが、今後も運用を継続していくという点から、自身のサイトに最も適した方法を見つけたいところですね。また、繰り返しになりますが、クロスフィニティ株式会社主催のセミナーについて、下記に記載させて頂いております。ご興味のある方は、ぜひ、ご参照いただければと思います。

    「Cross Forum2015
     〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォン SEO が繋ぐオウンドメディアの未来〜」
    URL: http://www.crossfinity.co.jp/news/20150325_01.html

    モバイルフレンドリーアルゴリズムの重要性-Googleの新しいアルゴリズムにどう対応するべきか?

    4月21日にリリースされるモバイルフレンドリーアルゴリズムですが、導入が発表されてからも追加情報がいくつか発表されています。今回の記事は、モバイルフレンドリーアルゴリズムの重要性と今まで公開された情報を振り返る内容になります。本記事の筆者であるseoClarity社のキース・グッド氏5月15日(金)にクロスフィニティ株式会社主催で行われる「Cross Forum2015」にてスマートフォンSEOについて、日本で初めて登壇する予定です。モバイルフレンドリーアルゴリズムが導入された後の開催となりますが、今後よりいっそう重要になる分野についてのセッションになります。各分野のエキスパートを招いたセミナーになりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。– SEO Japan

    キース・グッド氏のプロフィールはこちら
    クロスフィニティ株式会社開催セミナーの詳細はこちら

    *記事内のリンクの一部は英語となっています。

    素人目からすれば、4月21日に全地域で開始される、モバイルフレンドリーがランキング要素になるというGoogleの公式の発表に対するあらゆる騒動は、どうにも奇妙に見えてしまう。Googleの発表は、明らかに”分かりきったこと”であるように思えてしまうのだ。モバイルフレンドリーのサイトが、モバイルフレンドリーでないサイトより、検索結果で上位に表示されるということだが、非常に当たり前のことだと思えてしまう。

    今回のGoogleによる発表が非常に珍しいものであるということを理解するためには、SEOについての歴史を簡単に振り返る必要がある。また、SEO業界とGoogleや他の検索エンジンとの関係性について、説明する必要もあるだろう。

    Googleのアルゴリズムはブラックボックス

    SEOの担当者はGoogleから発表されるごく僅かな情報のみを手がかりにしており、この状態は何年間も続いていた。GoogleのWebマスターガイドラインからの情報や、マット・カッツ氏やジョン・ミューラー氏が公の場で発言する情報などは手に入れることができてはいるが、我々が知りうる情報は、せいぜい、ランキングアルゴリズムの大まかな全体図や変更時の情報のみであった。プレゼンテーションやセミナーの時に私が常に発言していることだが、”Googleが発表している内容は、Googleが発表していない内容と比べると非常に少なく、我々が注意を払う必要がある情報は、発表されていない内容に多く含まれている”、のである。

    そういった状況の中、我々はここ数カ月間でランキングに関わる内容をGoogleからの公式な情報として、2つも手にすることができたのだ。(一つ目の発表は、SSL認証を行っているサイトや、”https”で始まるURLのサイトにランキングにおける評価を与えるというものだった。)今回の発表は前例の無いものであったと言えるだろう。

    そのため、もしもあなたが、冒頭で記載したように今回の発表を”無視してもよいもの”と考えているのであれば、その考えを改めることを私は薦める。

    あなたが知るべき内容とは

    まずは、今回の発表の内容を振り返ってみよう。その後、Googleからの追加情報を含めた詳細を探っていきたいと思う。

    モバイルフレンドリーとは何か?

    モバイルフレンドリーという言葉が何を意味するのか。より詳細な情報は、Googleのジョン・ミューラー氏の発言や、SMX Westでのゲイリー・イリーズ氏が参加したセッションから読み取ることができる。

    写真左がseoClarity社のミト・ガンジー氏。順に、バリー・シュワルツ氏(Search Engine Roundtable)、ゲイリー・イリーズ氏(Google)、ブライソン・ミュニアー氏(Vivid Seats Ltd)。

    端的に言えば、Googleのモバイルフレンドリーテストに合格していれば、あなたのサイトはモバイルフレンドリーであると言うことができる。ゲイリー・イリーズ氏はモバイルフレンドリーテストの結果と検索エンジンが使用する内容、言い換えると、検索結果上に”モバイルフレンドリー(スマホ対応)”と表示させるかどうかの判断、とは一貫性があるということを認めている。 (“モバイルフレンドリー”の判断をする項目は、GoogleのWebmasterブログの記事を参照して欲しい。)ここにはいくつかのヒントが含まれているため、下記に記載する。

    ①画像とページのレイアウトを変更し、ユーザーが左右のスクロールやズームをする必要がないようにする。テキストを読む際にも、ユーザーがズームなどをする必要がなく読めるようにする。

    ②モバイルフレンドリーにするにあたり、”レスポンシブデザイン”、”PCと別のURLの使用”、”動的なサイト”のうち、どれを利用してもかまわない。Googleはボットがクロールできることを求めているのであり、特定の種類の対応を求めているわけではない。スマートフォンであなたのサイトを読み込むことができればよいのだ。

    ③このアルゴリズムは個々のページを対象としている。つまり、サイト内のいくつかのページがモバイルフレンドリーでなくても、サイト全体がモバイルフレンドリーでないと判断されることはない。

    技術的な側面

    さらにこのアルゴリズムについての議論を進めていくと、いくつかの技術的な側面も覚えておく必要がある。

    ①ゲイリー・イリーズ氏によると、レスポンシブデザインは”Googleにやさしい”技術であるということだ。しかし、Googleの判断基準としては、レスポンシブデザインとモバイルサイトには何ら違いはない。言い換えれば、レスポンシブデザインのサイトがランキングにおいて、その他のサイトよりも高い評価を獲得するということはないのだ。レスポンシブデザインは、モバイルサイトを構築する際によく起こるエラーを回避することができるだけである。

    ②モバイルページ用にサブドメインやサブフォルダを使用している場合は、カノニカルタグを適切に配置する必要がある。

    ③Googleボットは全てブロックの対象外とする。特に、スマートフォンのボット(Smartphone Googlebot)や、モバイルのボット(Googlebot-Mobile)は特に注意しよう。

    ④Googleは通常のブラウザと同じようにページを読み込む。JavaScriptやCSSをブロックせず、特に、モバイルサイトで動的なサイトを構築している場合は注意しよう。ブロックを行うことで、モバイルフレンドリーではないと判断される恐れがある。

    Googleは、4月21日にリリースされるアルゴリズムにおいては、ページスピードは要素に含めていないとしているが、ページスピードの重要性を無視するべきではない。今回のアルゴリズム変更には該当しない要素ではあるが、一般的なランキング要素には含まれている。競合サイトとその他の要因が対等である場合、よりページスピードが早いサイトが上位に表示されるようになるだろう。

    より詳細な情報は・・・

    本記事ではこちらにウェビナーの告知が記載されていましたが、既に終了しております。しかし、ウェビナーの内容をまとめたホワイトペーパーを後日SEO Japanで掲載する予定ですので、ご興味のある方はそちらを御覧ください。


    この記事は、seoClarityに掲載された「To M or not to M: More Mobile from Mountain View」を翻訳した内容です。

    記事内にある通り、Googleが短期間でランキング要素についての発表を行うことは今までになかったことだと思います。その重要性は以前から言われ続けてはいましたが、Googleが注力する分野であることは改めて確認できます。クロスフィニティ株式会社主催のセミナーでは、ゲイリー・イリーズ氏が登壇したSMX Westのモバイルセッションに共に登壇したミト・ガンジー氏のセッションもありますので、ご興味のある方はふるってご参加ください。

    「Cross Forum2015
     〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォン SEO が繋ぐオウンドメディアの未来〜」
    URL: http://www.crossfinity.co.jp/news/20150325_01.html

    モバイルフレンドリー・アルゴリズムについての新情報!~ロールアウトには1週間ほどかかる見込みも、対応/非対応のみを判断、その他~

    先日行われたGoogle+ハングアウトにて発表された、モバイルフレンドリー・アルゴリズムについての話題です。4月21日のロールアウトに向けて、モバイルフレンドリー・アルゴリズムの概要に関する情報が継続的に発表されています。全地域に一斉導入ということもあり、影響度はパンダやペンギン以上になるようです。いよいよ、1ヶ月を切りましたが、今回発表された情報はどういったものなのでしょうか?– SEO Japan

    *リンク先は全て英語のサイトになっています。

    Googleのモバイルフレンドリー・アルゴリズムのリリース日である4月21日に向けて我々は着々と準備を進めているが、その概要について、また新たな情報が判明した。

    4月21日にローンチされるGoogleのモバイルフレンドリー・アルゴリズムは、ページ単位、かつ、リアルタイムであることが明らかになっている。しかし、今回のアルゴリズムがロールアウトにかかる期間はどのくらいのものだろうか?また、自身のページが今回のアルゴリズムによる恩恵を受ける基準を満たしているという判断は、どのようにするべきだろうか?

    今回のアルゴリズムがパンダやペンギン以上のインパクトがあることも明らかになっているため、多くのWebマスターが不安にも似た気持ちを抱いていることだろう。

    昨日のGoogle+ハングアウトにて、この新たなモバイルフレンドリー・アルゴリズムについての質問に対し、Googleが返答をしている。主な内容は以下の3点である。

    (1)今回のアルゴリズムは4月21日に開始されるが、全地域において完全に完了するまでには、数日から1週間ほどかかる。

    (2)対象のサイトがモバイルフレンドリーであるか、そうでないか、のみが基準となる。どの程度対応しているか、という基準はない。

    (3)モバイルフレンドリーであるかどうかを判断する最も簡単な方法は、モバイル検索結果にて、モバイルフレンドリーのラベルが表示されているかどうかを確認することだ。もしも表示されていない場合は、モバイルフレンドリーテストツールを用い、自身のサイトを確認しよう。また、モバイルフレンドリーテストツールは、実際のGoogleの検索結果と一致しているはずであるが、Webマスターツール内のモバイルユーザビリティレポートは、クロールのタイミングの問題で、対応が遅れる場合がある。

    ロールアウトには数日から1週間ほどかかる

    GoogleのMary氏の返答をこちらに書き起こしている。以下に、一部を抜粋する。

    モバイルフレンドリー・アルゴリズムは4月21日に開始されることが予定されているが、完了期間については特に設定していない。なぜなら、数日かかる見込みであるし、もしかしたら1週間ほどかかるかもしれないからだ。

    モバイルフレンドリーであるかどうか

    モバイルフレンドリー・アルゴリズムは、対応か非対応かを、ページ基準で判断する。しかし、どの程度モバイルフレンドリーであるかを判断するものではない。単純に、モバイルフレンドリーであるか、そうでないかのみである。こちらに書き起こしているが、以下に抜粋する。

    今回のアルゴリズムにおいては、モバイルフレンドリーであるか、そうでないかが基準となる。その判断となる指標は既にお伝えしているものである。小さいフォント、リンクやタップボタンがそれぞれ近すぎる配置になっていないか、コンテンツは実際に読むことができるか、そして、ビューポイントである。こうした指標を満たしていれば、あなたのサイトはモバイルフレンドリーであるということになり、ランキング変更における恩恵を受けることになるだろう。
    しかし、以前から述べている通り、Googleは200を超えるランキング要素を使用しているため、モバイルフレンドリーのみがランキングを決定づけるものではない。ランキングはあなたのサイトのあらゆる要素に関わっており、素晴らしいユーザー体験をあなたのサイトが提供しているかどうかが重要だ。これについては、デスクトップ検索と同様のものであり、モバイル検索だけの特別な状況というわけではない。

    モバイルフレンドリーであるかを判断する方法

    自身のサイトがモバイルフレンドリーであるかどうかを判断するにはどうしたらよいか?幾つか方法はあるが、Googleはモバイル検索結果を確認し、モバイルフレンドリーのラベルが表示されているかどうかを見ることが、最も簡単な方法であると述べている。ラベルが表示されているのであれば、モバイルフレンドリーテストツールに合格しているはずだ。注意してほしいことは、Webマスターツール内のモバイルユーザビリティレポートの内容は反映に時間が掛かることがある、ということだ。これは、クロールのタイミングの問題であるため、その他のレポートに遅れが生じることと同一の理由である。

    Googleの発言はこちらに書き起こしているが、以下に抜粋する。

    スマートフォンを手に取り、あなたのWebサイトを調べてみよう。そして、灰色のモバイルフレンドリーのラベルが表示されているか確認しよう。検索結果に表示されているのであれば、Googleはあなたのサイトをモバイルフレンドリーであると認識していることになり、表示されていないのであれば、Googleはあなたのサイトをモバイルフレンドリーであると認識していないことになる。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Clarifies The Mobile-Friendly Algorithm Will Roll Out Over A Week, Be A Yes/No Response & More」を翻訳した内容です。

    SMXでの発表に続き、また新たな情報が発表されました。今回は、モバイルフレンドリーであるかどうかの単純な判断のようですが、今後はその程度も考慮されることになるのでしょうか?完了するには1週間ほどかかる可能性もあることですが、全地域一斉導入ということなので、即日というわけにはいかないようです。まずは、自身のサイトをモバイルフレンドリーテストツールで確認することが大事ですね。

    続きを読む モバイルフレンドリー・アルゴリズムについての新情報!~ロールアウトには1週間ほどかかる見込みも、対応/非対応のみを判断、その他~