これまで1500万のWebサイトを作ってきたWeeblyが新装, HTML5対応+サイト設計ツールを提供

【抄訳】

今や、中小企業もWebとモバイルの顔が必要だ。必要というより、必須である。TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアだけで済まそうとする会社もあるが、でも自由にいろんな情報サービスやコミュニケーションサービスを提供しようと思ったらWebサイトを自作するしかない。そこで、今日このごろはますます「2W」と呼ばれるWeb制作サービスの大手、WixWeeblyが繁盛するのだ。

Weeblyを利用すると、おじいちゃんおばあちゃんでも、4歳の子どもでも、自分のWebサイトを無料で作れる。Y Combinatorを2007年に巣立ったWeeblyは、これまでに1500万あまりのサイトを作り、その合計ユニークビジター数は各月1億を超える。そのWeeblyが今週、足かけ1年を要したアップデートの成果を発表した。とりわけその目玉は、対話的に利用できる“サイトプランナー(Site Planner)”だ。

サイトをプランするツールであるサイトプランナーは、ユーザによるサイト設計の過程を一歩々々、適宜ヒントやアイデアを提供しながらガイドしていく。サイトビルダーWeeblyの本体の方はHTML5対応になり、新しいテーマの数々や、既製品の各種部品を提供する。モバイル用のエディタもあるので、自分のサイトをモバイル対応にするのも簡単だ。Weebly自身のAndroidアプリも、今回よりグローバル化した。

協同ファウンダのDavid Rusenkoによると、同社が行った消費者調査によれば、約56%の消費者がWebサイトのない企業を信頼しない。しかし、全企業の58%にまだWebサイトがない。Facebookのユーザ数や、スマートフォンの保有台数を見ると、合衆国など先進国では、一般消費者のコンピュータ/インターネット利用はほぼ100%普及していると思われるのに、多くの企業がまだ地中の暗闇にいる芋虫だ。ただしWeeblyによると、これから会社を作る起業家は、技術者でなくても必ずWebサイトを作るそうだ。

しかし今でも、Weeblyを訪れる人の55%は、過去に一度もWebサイトを作った経験がない。Webサイト作成サービスはもう相当古いサービス、というイメージをお持ちかもしれないが、実はこれからもまだまだ、成長の余地の大きい業種業態なのだ。競争も激しく、Weeblyのような老舗も実績の上にあぐらをかいてはいられない。今回のアップデートやプランナーツールの新規提供も、絶えざるリフレッシュ努力の一環だ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))