韓国SK HynixがインテルのNAND事業買収で中国の認可を取得

韓国のチップメーカーSK Hynix(SKハイニックス)は米国時間12月22日、Intel(インテル)のNANDとSSD(ソリッドステートドライブ)事業を90億ドル(約1兆円)で買収することについて、中国の反トラスト当局から合併許可を得たと発表し、8つの管轄区域での規制認可確保完了への最終ハードルをクリアした。

2020年10月、この米チップ大手とSK Hynixは買収契約に合意した。その後、SK Hynixは韓国、米国、EU、台湾、ブラジル、英国、シンガポールの監督官庁から認可を得た。

SK Hynixは声明で次のように述べている。「SK Hynixは、国家市場監督管理総局による本取引の合併認可を心から歓迎し、感謝します。SK Hynixは、残された合併後の統合プロセスを継続することにより、NANDフラッシュメモリとSSD事業の競争力を高めていきたいと思っています」。と述べている。

SK Hynixの最大の買収案件である今回の買収は、SK HynixがNAND SSD事業を拡大し、市場リーダーのSamsung(サムスン電子)との差を縮めるのに役立つと思われる。一方、IntelはOptaneメモリ事業を継続して保持し、より高度な技術に投資していくと2020年発表した。同社はNAND部門を売却し、5Gネットワークインフラ、人工知能、エッジコンピューティングなどの技術開発を倍増させる計画だ。

SK Hynixの広報担当者は、2021年末までに最初の70億ドル(約7990億円)を支払い、2025年3月までに残りの20億ドル(約2200億円)を支払うと確認した。この取引が完了すると、この韓国のチップメーカーはIntelのNAND SSD、NANDのコンポーネント、ウエハー事業(NAND関連の知的財産と従業員を含む)、および大連のNANDメモリ製造施設を引き継ぐことになる。

米中間の緊張の中で、SK Hynixがこの取引について中国の許可を得られないのではないかという懸念があった。SK Hynixは、この取引が3カ国すべてにとって「相互に有益と考えられる」ため、大幅な遅延なしに適切なタイミングで承認されたと述べている。

中国の国家市場監督管理総局は、同日に発表した声明の中で、承認はしたが、5年間続くいくつかの条件付きでもあると述べた。

その条件とは、SK HynixがPCIeとSATAのエンタープライズクラスのソリッドステートハードディスク製品の生産量を拡大し、製品を公正、合理的、無差別的な価格で供給することであると発表している。また、SK Hynixは中国の顧客にSK HynixまたはSK Hynixが支配する会社から製品を独占的に購入するよう強制してはならないとしている。

画像クレジット:Igor Golovniov/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

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(文:Kate Park、翻訳:Akihito Mizukoshi)

米商務省への半導体データ提供、韓国サムスン・SKが11月8日の期限までに提出

韓国のSamsung Electronics(サムスン電子)SK Hynix(SKハイニックス)が、一部の半導体データを米国政府に開示すると、韓国企画財政部(財務省に相当)が発表した。

企画財政部が米国時間7日に発表した声明によると、韓国に拠点を置くチップメーカー各社は、内部データを米国に引き渡す「任意提出」を準備しているという。

しかしロイターの報道によると、SamsungとSK Hynixは、ワシントンにデータを提出するにあたり、企業秘密を守るために機密情報は提供しないとのこと。地元メディアも、世界の2大メモリーチップメーカーである両社は米当局に「部分的に従う」と報じている

米商務省は9月23日、世界の半導体メーカーおよび自動車メーカーに対し、チップの在庫、販売、注文、顧客情報などのサプライチェーンに関するアンケート調査を「任意で」実施した。提出期限は11月8日だ。

Gina Raimondo(ジーナ・ライモンド)商務長官は、9月にロイターとのインタビューでこう述べていた。「我々は、彼らがデータを提供することを要求する他のツールを持っています。そのようなことにならないことを願っています」。しかし、企業が自主的な要請に応じなかった場合、「必要であれば、要求します」とも。

ライモンド氏は、自主的な情報提供の目的は、世界的な半導体不足の中で、グローバルサプライチェーンのボトルネックを特定し、課題を予測するための透明性を高めることにあると述べている。

世界的なチップ不足は、自動車、コンピューター、携帯電話、家電などの複数の分野に被害を及ぼしている。4月には、チップ不足の解決策を議論するために、グローバルなハイテク企業や自動車メーカーの幹部がホワイトハウスで会議を行った。

匿名の業界情報筋によると、半導体メーカーにとっては、この要求に従う以外の選択肢はないようだ。

経済財務省の声明によれば、韓国のチップメーカー各社は、データ提出問題について韓国政府と協議したという。

韓国企画財政部は、同国政府は米国との半導体サプライチェーンのパートナーシップを強化し、11月8日の期限後も米国側との緊密なコミュニケーションを継続するとしている。

10月には、世界最大の半導体製造ファウンドリであるTaiwan Semiconductor Manufacturing(台湾積体電路製造、TSMC)が、顧客の詳細情報を含まない回答をすでに米国に提出したと発表した。

SamsungとSK Hynixにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

画像クレジット:Torsak Thammachote / Shutterstock

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(文:Kate Park、翻訳:Aya Nakazato)

インテルがNAND事業を韓国SKハイニクスに約9500億円で売却することで合意、Optane事業については維持

世界最大級のチップメーカーであるSK Hynix(SKハイニクス)は米国時間10月20日、Intel(インテル)のフラッシュメモリー事業を90億ドル(約9500億円)で買収すると発表した。インテルは、この取引で得た収益を、人工知能、5G、エッジコンピューティングに集中するために使うとしている。

インテルCEOのBob Swan(ボブ・スワン)氏は発表の中で「インテルにとって、この取引は、差別化されたテクノロジーへの投資をさらに優先させることを可能にし、顧客の成功においてより大きな役割を果たし、株主に魅力的な利益をもたらすことができます。」と述べている。

The Wall Street Journal(WSJ)が、2つの企業が合意に近づいていたことを今週初めに最初に記事にしていた。SK Hynixは、サムスン電子に次ぐ世界第2位のNANDメモリーメーカーになる。

SK Hynixとの契約は、インテルが5Gネットワークインフラの技術開発に集中するために実行した最新の事業売却だ。スワン氏は「この取引によってインテルは世界中の顧客ニーズに最も合った5Gに全力で取り組むことができます」と述べている。なお昨年、インテルは同様の目的でアップルに約10億ドル(約1050億円)でモデム事業の大半を売却している。

取引が承認され、インテルのメモリー事業が閉鎖されたあとは、ソウルに拠点を置くSK Hynixが、インテルのNAND SSDとNANDコンポーネントとウェーハ事業、および中国・大連のNAND製造所を引き継ぐ。なおインテルは、SSDメモリーモジュールを製造するOptane事業については維持する。両社によると、規制当局の承認は2021年後半までに得られる見込みで、インテルのNAND関連の知的財産を含む全資産の最終的な閉鎖は2025年3月までに完了するという。

最終的に閉鎖されるまで、インテルは大連のファウンドリーでNANDウェハーの製造を継続し、NANDフラッシュウェハーの製造と設計に関連するすべてのIPを保持する。

WSJが指摘したように、大連の施設はインテルの中国での唯一の主要なファウンドリーであり、米国政府が中国の技術に貿易制限を課しているため、SKハイニックスに売却することは、その存在感が激減することを意味している。

前述のように、インテルは売却益を「人工知能、5Gネットワーク、インテリジェントな自律型エッジなど、長期的な成長優先事項を推進するために使用する予定である」と述べた。

2020年6月27日を期日とする半年間に、インテルのNAND事業は不揮発性メモリーソリューショングループ(NSG)の収益の約28億ドル(約2955億円)に相当し、同部門の営業利益約6億ドル(約633億円)に貢献している。WSJによると、これが同期間のインテルのメモリー総売上高約30億ドル(約3166億円)の大部分を占めているという。

SK Hynixのイ・ソクヒCEOは、今回の買収によって「事業構造を最適化し、DRAMに匹敵するNANDフラッシュ市場の革新的なポートフォリオを拡大する」と述べている。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:DRAMインテルSK Hynix

画像クレジット:Igor Golovniov/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)