Google Trekkerが立ち入り禁止の場所もストリートビュー, ボンドの悪役の隠れ家も

Google Trekkerはストリートビューのハイキング地図プロジェクトを外部団体に拡張したばかりだが、今日(米国時間6/28)また、もう一つの拡張計画を発表した: SVを見る仮想ツーリストを、ものすごくユニークな遠くの場所に張られているヴェルヴェットロープの背後に連れて行くこと。今日のGoogle Mapsのブログは、日本の長崎県端島の仮想ツアーを見せている。ここは「007スカイフォール」でボンドの敵役Raoul Silvaの隠れ家となった。

端島は“軍艦島”とも呼ばれ、炭坑と鉱夫たちの居住区があった。1970年代には完全な廃墟になり、2009年に観光地として復活した。しかし観光客が立ち入れない場所も多い。コンクリートや鉄のがれきが多くて、崩落の危険性があるからだ。

Trekkerのチームは特別の許可をもらって制限地域に入り、建物の内部まで撮影している。そのため、この、かつて産業目的で使われた島の、ほぼ完全な仮想ビューができあがっている。その概要が上のビデオにある*。〔*: Google Mapsを「長崎県 端島」で検索して、SVを見ればよい。〕

Trekker事業をこのように拡張したことによって、観光客が増えると思われるが、しかしこれは、Googleの意欲的なデジタルアーカイビングプロジェクトが、ほかの方法では不可能だった場所もデジタル記録できることの、好例を示している。とりわけ、端島のようなケースでは、風雨の激しい絶海の孤島なので、10年後の保存状態が保証されない。だから一般人の好奇心だけでなく、研究者や学生にとっても得難い貴重な史料となる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))