Androidでデフォルトの通話/SMSアプリとして機能する「Skype Mingo」のαテストが開始

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「Skype Mingo」と名付けられた新しいSkypeアプリが目撃された。Android端末のユーザーはこのアプリをデフォルトの通話アプリやコンタクト管理アプリとして利用できる。従来のSkypeアプリと同様に、チャット機能、ファイルと写真の共有機能、ビデオ通話機能、チャットボット機能も備えられている。

Google Playによれば、まだαテストの段階であるSkype Mingoを最初に発見したのは、ブログメディアのMSPoweruserだった。加えてMSPoweruserは、SkypeがAndroidユーザー向けにSMSリレー機能も実装するつもりだとも述べている。それを踏まえると、SMSリレー機能を全Androidユーザーに向けてリリースする前に、それをテストするための実験がSkype Mingoであるとも考えられるだろう。

しかし、MingoにはまだSMSリレー機能は実装されていない。メインのSkypeアプリとMingoが異なるのは、Mingoの場合は同アプリをAndroidのデフォルト・コミュニケーションアプリとして利用できる点だ。このアプリで電話を受け取ったり、連絡先を管理したり、SMSの送信や受信をしたりすることが可能なのだ。

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これらの機能がすべて、青と白で統一されたSkypeの見た目とそっくりなアプリ内で利用することができる。加えて、Skype MingoはフルサイズのSkypeクライアントとしても機能するため、従来のSkypeアプリで利用できる機能はすべて、Skype Mingo上でも利用可能だ。

これが意味するのは、Skype Mingoでも無数のSkypeチャットボットが利用できるということだ。チャットボットのバーチャル・アシスタントを活用すれば、様々なタスクを自動化することができる。航空券の検索(Skyscanner、Hipmunk)、チケットの検索(Stubhub)、近くのお店検索(Foursquare)、Web検索(Bing News、Bing Images)、郵送した荷物のトラッキング(UPS)などがその例だ。

Skype Mingoは「サイズは小さいが、速くてパワフルな通話/メッセージングアプリが欲しい」というユーザーに向けたアプリのようだ。MicrosoftによるSkype Mingoの宣伝文句は「小さくて速い」というもので、「Economical Calling」や「On-Demand Sync」など、データを節約できるような機能も備わっている。また、Skype Mingo内でデータの利用料などをチェックできる仕組みにもなっている。このことは、Skype Mingoがハイスピードなインターネット通信環境がそれほど整っていない新興マーケットに向けたアプリであることも示唆している。

現段階ではαテスト版のSkype Mingoは、まだ日常的に利用できるアプリではない。アプリの挙動はまだ不安定で、多くのバグや不具合が見つかるだろう。

Microdoftは、Skype Mingoに関する今後のプランについて口を閉ざしているが、同社のスポークスパーソンは以下のように述べている:

「最高のSkype体験を提供するため、イノベーションを常に生み出している私たちは、折りに触れて新しい機能のテストを行うこともあります。現段階では、これ以上コメントできることはありません」。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter