成長製品に転じたウェアラブル市場はアップル、サムスン、フィットビットが牽引

調査会社Canalysの最新の数字によると、北米地区における本年Q2のウェアラブルの市場は成長が続いている。同社によると、市場は当四半期に20億ドルに達し、前年同期比では38%の成長となった。

驚異的な数字ではないが、1〜2年前には死んだと思われていたカテゴリーが、明らかに息を吹き返している。当四半期の成長を引っ張ったのはApple(アップル)とSamsung(サムスン)で、その成長率は32%と121%となり、両社の出荷台数はそれぞれ220万台と40万台で、1位と3位を分かち合った。

関連記事:The smartwatch category is growing, as Apple remains dominant(スマートウォッチがAppleに引っ張られて成長市場に、未訳)

そして2位がFitbit(フィットビット)だ。同社の成長率は18%とやや控えめだが、それはフィットネス製品に対してスマートウォッチの売上が低かったためだ。特に同社の新製品であるVersa Liteが、当四半期は低調だった。Versaは同社の復調に貢献するはずの製品だっただけに、その伸び悩みは残念だ。

unnamed 1

ウェアラブルは北米地区が出荷台数では2位だが、売上高では1位。それはApple Watchをはじめとして高額製品が売れているからだろう。対してXiaomi(シャオミ)の超安値のフィットネス製品が、その母国である中国などでは大量に売れている。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

GoogleがAndroidウェアラブルの希少定数Fossilのスマートウォッチ技術を$40Mで入手

Google Pixelシリーズのウォッチ製品Pixel Watchの噂はかなり前からあった。GoogleにはAndroid OSのウェアラブル版Wear OSがあるぐらいだから、Googleがウェアラブル製品を出してもおかしくない。というわけで同社はやっと、その気になったようだ。今日(米国時間1/17)、Fossilは、同社のスマートウォッチ関連の知財をGoogleに4000万ドルで売る、と発表した。

これは、Googleにとっても良いスタートではないだろうか。この商談は“現在開発中のスマートウォッチ技術”が対象であり、Fossilの社員数名がGoogleに移籍することも含まれている。

GoogleでWear OSを担当しているVP Stacey Burrが、声明文の中でこう言っている: “健康とシンプルであることと個人化と利便性に配慮したウェアラブルには、ユーザーが求める情報と知見を素早く一目で提供することにより、その人生を良い方向に変える機会がある。Fossil Groupの技術とチームを得たことは、Googleがウェアラブルに本気であることを示すものであり、スマートウォッチのポートフォリオを豊富にすることによって、活動的で楽しいことを求める消費者たちの、絶えず進化しているニーズをサポートする意思を表すものである”。

Pixelスマートフォンに加えGoogleがスマートウォッチも作ることは、究極的に、同社のオープンなオペレーティングシステムの実証基盤をGoogleが持つことになる。ウェアラブルは一般的にこのところ市場で苦戦しており、Wear OSもその例外ではない。ブランド名とデザインを変えても、低迷の蜘蛛の巣は消えなかった。むしろ、Fossilだけは希少定数として市場に生き残り、ソフトウェアに注力しながら、リーズナブルな価格のフィットネス向けスマートウォッチを一貫して開発してきた。

スマートウォッチというカテゴリーは依然としてAppleが支配し、最上位コンペティターのFitbitとSamsungはそれぞれ、Pebble由来のFitbit OSとTizenに向かった。それにより、Androidウェアラブルのブランド差別化の重荷がGoogle一人の肩にかかることになったが、しかし今回縁を得たFossilのチームには、堅実なウォッチハードウェアを作るノウハウがある。良縁、と言えるのではないだろうか。

Fossilが発表声明の中で言うことを忘れなかったのは、同社には200名のR&Dチームが残ることだ。優秀な技術者の一部を失うものの、ウェアラブル技術の追究は今後も十分に続けられる。

FossilのEVP Greg McKelveyが声明で言っている: “Fossil Groupはこれまで、ウェアラブルのビジネスで大きな成功を経験してきた。それは製品のデザインと開発に集中し、また消費者のニーズとスタイルの好みをしっかり理解してきたことの成果である。われわれは先進的な技術を開発してきたため、弊社の既存のスマートウォッチプラットホームは他のプラットホーム〔Google〕の改良にも資するものである。Googleをわれわれのイノベーションパートナーにすることによって、ウェアラブルにおける成長の開錠を今後も無限に繰り返していきたい”。

何か既視感があるな、と思ったらこれは、GoogleとHTCの契約に似ている。あのときGoogleが得たのはスマートフォンの開発製造技術だが、今回はそれよりもやや小規模に、スマートウォッチの優秀なチームを獲得したのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、watchOS 5.1.1を公開。一部Apple Watchの文鎮化問題を修正

AppleはwatchOS 5.1.1を公開した。前バージョンのwatchOS 5.1から一週間もたたないなか、一部のApple Watchが文鎮化するという報告を受けてのことだ。

このアップデートには、ほかにウォーキートーキー機能やアクティビティのリワードが一部表示されない問題などのバグ修正も含まれている。

watchOS 5.1は10月29日にiOS 12.1と共に公開されたが、ソフトウェアアップデートをインストールした後Apple Watchが 立ち上がらないという苦情を受けすぐに配信が停止された。Appleは、この欠陥アップデートが「少数」のユーザーに影響を与えた(詳細は語らず)ことを認め、「問題のあるユーザーはAppleCareに連絡をとってほしい。インストールが成功した人は何もしなくてよい」と発表した。

watchOS 5.1.1はwatchOS 5.1の全機能に加えて、グループFaceTimeオーディオ、新しい絵文字、新しい文字盤などいくつか新機能も追加された。

ほかに、セキュリティーアップデートも施され、アタッカーがカーネル特権を得られる重大な脆弱性が修正された。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

CasioのオールメタルG-Shockが設定やアラームをBluetooth化してややスマート化

Casioが最初のG-Shockウォッチをリリースしたのは1983年だ。その初代は、クォーツモジュールを保護するすばらしい耐衝撃性によって、タフなウォッチのバーを上げた。今やクラシックウォッチだが、2018年の今でもさまざまな機種が売られている。

最近Casioは、このウォッチのオールメタルバージョンを発売した。それはその独特のデザインを維持しつつ、Bluetoothなどのモダンなテクノロジーをフィーチャーしている。スマートウォッチではないが、ちょっとばかしスマートだ。

Bluetoothの機能はシンプルだが一見の価値がある。それを使ってオーナーは、ウォッチの設定にアクセスできる。ウォッチの上のメニューをたどる代わりにスマートフォンのアプリを使って時間を(スマートフォンの時間へ)シンクし、いろんな設定を調整し、アラームやリマインダーをセットする。ウォッチの上のボタンをひとつ押すだけで、アプリが立ち上がる。Bluetoothの接続や設定はスマホ側が全部やるので、ウォッチ側は何もしないでよい。

実際にやってみると、とても新鮮な感じだ。スマートフォンが常時必要なのではなく、必要に応じて接続する。これが時間管理の未来の形なら、大歓迎だ。ぼくは複雑なメカが大好きな方だが、それでも時間帯とかアラームの設定は面倒くさい。アプリがそれをやってくれるのなら、大いにけっこうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

LGの奇妙なハイブリッドスマートウォッチはWear OSに命を吹き込めるか?

新しいV40 ThinQの発表に加えて、LGはこの一風変わった新製品を披露した。ハイブリッドスマートウォッチはもはや目新しくないのは確かだが、Watch W7は奇妙なアプローチでこの分野に参入した。

実際、同社が今週この製品について最初に語ったとき、多くの疑問が寄せられた——そしてスマートフォンとは異なり、現物に触ることができなかったため謎はいっそう深まった。

要するにこういうことだ。これは機械式針のついたWear OSスマートウォッチである。つまり、標準的スマートウォッチ画面の上に物理的な時計の針が2本置かれて自分の仕事をしている。タッチで操作できるが、実際には表面のガラスを通じて行われる。一方時針と分針は画面のテキストが見やすいように振るまう。

側面のボタンを押すと針が180度に広がる。その下のテキストは上にずれるので物理的部品に邪魔されることはない。さらに、針が戻る際ガラスがわずかに持ち上がるように見える。LGによると、この機能はLGのFrankensteinウォッチに対応するために最新版Wear OSに組み込まれているという。

これは素晴らしいアイデアか、落第アイデアのどちらかだ。私はレビュー用ユニットが届くまで、定を保留しておくが、最近の主流ウェアラブルの中では、ほかの何もよりこれを試してみたいというのが本心だ。つまりは、革新的であることだけが取りえだ。

LGは概要説明の中で、「腕につけてもらうために努力している」と言った。これはWear OSにとって最近の大きな課題だ。とにかくAppleがこのカテゴリーを支配しており、Android陣営ではFitbitとSamsungがリードしているが、どちらもGoogleのウェアラブルOSでは動いていない。

機械式針についても何か言うべきことはある——時間を見るために画面をオンにしなくてすむのでバッテリーの節約には大いに役立っている。さらには、ふつうの時計として見栄えもよい。純粋な目新しさのためにスマートウォッチを着ける時代は終わりつつあるのだろう。

W7の価格は450ドルと高額だ。奇妙な一品の予約受け付けは今週の日曜日から。店頭には10月14日に並ぶ予定。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ドイツが子ども用スマートウォッチを禁止、盗聴などハッキングの餌食になることを懸念

ドイツの連邦ネットワーク庁(Federal Network Agency, FNA, Bundesnetzagentur)が今週、子ども用のスマートウォッチを全面的に禁ずる禁令を発布した。さらに、そのようなデバイスをすでに買い与えていた親は、それを破壊しなければならない。この強権的な動きは、未成年をねらったデバイスをめぐるプライバシーの懸念が高まっていることに対する、政府としての対応だ。

“アプリを使って親は、子どもたちに気づかれずに彼らのウォッチを盗聴できるが、それらは無認可の送信システムとみなされる”、同庁の長官Jochen Homannが、BBCが入手した声明文でこう述べている。FNAはさらに、教育者が児童生徒のウォッチを注意してよく見るよう促している。なぜなら、“調査によれば、教室で教師を盗聴するために親のウォッチが使われていることもあるからだ”。

近年、大人だけでなく子どもをターゲットとするウェアラブルが広く普及するに伴い、このような懸念が広まっている。つい先月は、ヨーロッパの監視グループNorwegian Consumer Council, NCCが強い語調の報告書を発表して、GPSを搭載したデバイスの安全性に関する懸念を表明した。その報告書は、親による追跡だけでなく、外部からのハッキングの可能性についても触れている。

“子どもの安全を願う者なら誰もが、この報告書が述べている欠陥が修復されないかぎり、スマートウォッチを買い与えることには二の足を踏むであろう”、とNCCは書いている。

その報告書は、子ども用スマートウォッチのブランドを具体的に挙げている…Gator 2, Tinitell, Viksfjord, そしてXploraだ。一方FNAの禁令は、一般的に子ども用スマートウォッチ全般を禁じている。先週同庁は、人形玩具My Friend Caylaの禁止と破壊を発令した。そのマイクロフォンとBluetooth機能に対する懸念が、高まっていたからだ。

その人形と同じくスマートウォッチも、同庁は違法盗聴デバイスとみなしている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleよ、ロレックスに勝つのは難しくない

昨日(米国時間9/12)、Apple Watchがほとんどの主要時計メーカーを売り上げで上回ったとき、インターネットがざわついた。Apple WatchがRolexやOmegaなどの高級時計メーカーより多く売れたからといって驚くにあたらない。驚くべきは、RolexとOmegaがこの負け戦をいまだに戦い続けていることだ。

たとえば、Rolexの市場を考えてみて欲しい。私は、Rolexオーナーのほぼ全員がApple Watchを持っていることに賭けてもいいが、Apple WatchオーナーでRolexを持っている割合はごくわずかだ。多くの人にとってApple Watchは所有する唯一の腕時計であり、もしスマートウォッチというものがなければ、そもそも時計を身につけなかった人たちだ。先週長々と書いたとおり、Apple Watchを身につけるのは、これが最高のスマートウォッチだからであり、おそらく所有する最後の腕時計になるだろう。

Appleは間違いなく、売上の数字を誇りを持っている。具体的な数字を語ることは少ないが、われわれの推計によると、Apple Watchは昨年60億ドルの売り上げを立てたのに対して、Rolexは2015年に45億ドルを売り上げている。これは、Appleが1つの製品だけで、Rolexの全製品ラインの売上を越えたことを意味している。

これは、高級腕時計の世界の現状を表している。ごくわずかな非常に特別で非常に高価な製品を除いて、2000ドル以上の高級腕時計はほとんどが今や汎用製品だ。Rolexは1台か2台の時計を売って45億ドルの収益を上げたわけではない。かりに平均的Rolexの値段が8000ドルだとしても、Rolexは約50万台を売ったことになる。これはRolexが、ほかの人気スマートウォッチほど多くは売れていないが、まったく手に入らないと言われないほどには売れているという意味だ。高級腕時計メーカーは、われわれに彼らの製品は引っ張りだこで入手困難だと思って欲しいようだが ―― 稀少性を偽装することさえある ―― どの会社も一台でも多く時計を売るビジネスを続けていることは明らかだ

たしかに製造にかかる手間が増え、分解掃除なしで何年も ―― あるいは何十年も ―― 使えるほど頑強な精密機械を作るのに必要なスキルを持つ人は消えつつある。しかし時計業界は、まず1970年代にクォーツ時計を無視して大きな痛手を受け、今またスマートウォッチでも、雨が上がる前に傘を売り切ろうとパニックになっている売店の店主のような失敗を繰り返している。

つまるところ、ロレックスやオメガやカルティエを抜くのは難しくない。数百万の人たちが使いたくなる安くて良い製品を作ればいいだけだ。むしろ本当に驚きなのは、RolexやOmegaやCartierが未だに競争相手だとみなされていることだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watchは不整脈を97%の精度で検出できる(UCSFの研究結果)

心拍測定アプリのCardiogramがカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)と協同で実施した研究によると、Apple WatchをAIベースのアルゴリズムと組み合わせることによって、ごく一般的な不整脈を97%の精度で検出できることがわかった。

eHeartと名づけられたこの研究にはApple WatchアプリのCardiogramを通じて募集した6158名の協力者が参加した。ほとんどの被験者の心電図は正常だった。ただし、うち200名には発作性心房細動(異常な心拍)の診断履歴があった。技術者らはApple Watchの心拍データから不整脈を検出するべくディープ・ニューラルネットワークを訓練した。

Cardiogram社はUCSFと協同で、2016年からApple Watchを使って脳卒中を予知する可能性の研究を始めた。脳卒中の約1/4は不整脈が原因であると、Cardioragmの共同ファウンダーでUCSFのeHeart研究プロジェクトのデータサイエンティスト、Brandon Ballingerは言う。

Cardiogramは開発したディープ・ニューラルネットワークを病院内の電気的除細動(心臓のリズムを正常に戻すための医療手順)51例について試験した結果、97%の精度でニューラルネットワークが心拍異常を検出できたと同社は報告している。

現在はまだ予備的アルゴリズムに基づく研究段階にすぎないが、脳卒中を予知し未然に防ぐ方法として期待されている。不整脈の中で最も頻度の高い心房細動は、脳卒中の原因の1/4を占める。Ballingerは、この種の脳卒中の2/3は比較的安価な薬品で予防することが可能だと話した。

そして今や脳卒中のリスクが高い高齢者を含め、多くの人々がFitbitやApple Watchなどのウェアブル製品を着用するようになり、こうしたデバイスは心拍モニターの役割も果たす。心臓の異常を見つけ出すよう訓練されたアルゴリズムをデバイスに内蔵することによって、リスクの高い人たちの命を救えるかもしれない。

なお、ここ数年で携帯型心電計が大きく進歩したことも忘れてはならない。Mayo Clinicは、AIとAliveCor製の心電計を使った協同研究に参加している。この心電計はスマートフォンの裏面に装着されKardiaというアプリで不整脈を検知するもので、その能力は医療機関で使用されている心電計装置に引けを取らない。Mayo Clinicはこの研究結果に強く共感し、AliveCorが最近実施した3000万円の調達ラウンドにも出資した。

CardiogramとUCSFは今後もeHealth研究を継続していく。ディープ・ニューラルネットワークを複数の判定基準に沿って検証し、結果をCardiogramアプリ自身に取り込む計画であり、不整脈以外の健康状態を認識する方法についても研究中だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Alphabet傘下Verilyのスマートウォッチは大量の生命徴候データを長期にわたって集め医学研究に奉仕する

長期的な医学研究を念頭に置いて設計されたStudy Watchは、ふつうのスマートウォッチとはまったく異なる要求に応えている。このデバイスを設計したVerilyはGoogleの持株会社Alphabetの傘下で、多発性硬化症の観察やグルコースレベルをモニタするコンタクトレンズなど、本格的な医学研究をターゲットにしている。

Study Watchも重要な研究を支えることが目的で、Personalized Parkinson’s Projectなど、今同社が抱えているプロジェクトのために生命徴候(体温、脈拍などの基本的測度)を集める。ちなみにPersonalized Parkinson’s Projectは、疾病(この場合はパーキンソン病)の進行のパターンを調べて、治療法の手がかりを見つけるプロジェクトだ。

この一見して平凡なウェアラブルは、今後Baselineプロジェクトにも使われる。これは2014年に発表されたプロジェクトで、175名の生命徴候を長期にわたって調べ、“健康な人間”をこれらの測度で定義しようとする試みだ。

Googleはそのプロジェクトを、自動運転車や気球によるインターネット接続サービスなどと並ぶ“ムーンショット”(moonshot, 月へのロケット打ち上げ, 夢のような超未来的プロジェクト)と呼び、批判を浴びたこともある。でも、自動運転車ほどの派手さはないものの、Verilyの大風呂敷的なミッション声明には合っている: “健康データを集めて整理し、それらの健康データから得られたインサイトをよりホリスティックな診療に用いる介入やプラットホームを作る”。 〔この場合は、医学用語としての‘介入’〕

だからStudy Watchには、Googleの消費者向け電子製品の華やかさはないが、でも同社の説明からは、主力製品であることが伺える。ごくふつうの腕時計としても使えるこの地味なデザインは、毎日のデータ収集を気にならないものにする狙いもある。しかも、それほどまずいデザインでもない。

このデバイスは、特殊な設計により、リアルタイムの計算処理にもデータを供給できる。それにセンサーの数がとても多くて、そこらの心拍計つきスマートウォッチとは一線を画している。

“複数の生理的センサーや環境センサーを用いて、心血管疾患や運動失調などさまざまな分野の研究に使えるデータを測定する”、とVerilyの発表声明は言っている。“集めるデータは、心電図、心拍、皮膚電気の変化、慣性運動などだ”。

長期的な使用に耐えるためには、電池寿命が長いことが重要だが、このデータ収集ウォッチは常時onのeインクふうディスプレイを使って、1週間の寿命を実現している。内蔵ストレージも大容量だから、頻繁にシンクしなくてもよい。そのことも、このデバイスの‘気にならなさ’に貢献している。

このデバイスの発表は、タイミングも良い。一日前には、Appleが糖尿病患者のグルコースレベルをモニタする秘密プロジェクトが、うわさで広まったばかりだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Pebbleがスマートウォッチサービス終了の準備に入った

Pebbleの終わりが近づいてきた。最新のアップデートはクラウドサーバーへの依存をなくすことで、Pebbleウォッチの寿命を少しのばすだろう。これまでさまざまな操作に必要だったPebbleサーバーに接続をしなくても端末がを使えるようになった。

2016年11月にFitbitがPebbleを買収した時、不安がのしかかった。FitbitはPebbleウォッチのサポートを続けるのか? そうではなかったようだ。最終的にFitbitは、2017年いっぱい火を消さないことを宣言し、デバイスやユーザーが使っているクラウドサービスや、デベロッパーツール、APIなどのサポートを続けることを約束した。2018年については保証はない。

この最新アップデートは、Pebbleが終焉の準備をしていることをうかがわせる。最新のアプリには、認証サービスが利用できない時にログイン手順をスキップするかどうかのオプションが追加された。その場合でもアプリやファームウェアのサイドロード(公式サイト以外からのインストール)が可能だ。Pebbleチームは、Pebbleのサーバー接続設定を変更してサードパーティーサービスからアップデートを受けられるようにもしている。

リリースノートの全文はここにある。

数々の物語を生んだウェアラブルメーカーにとってこれが最後の主要アップデートになりそうだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

スマートウォッチが毎日勝手に健康診断をしてくれる…病気の早期発見のための強力なツールだ

wearables-business

自分の健康を気にして、さまざまな不具合の兆候に気をつけている人は多いが、そんな人たちの中にも、心拍や体温など測定できる項目を毎日チェックしている人はあまりいない。これまで、そんな人が一人もいなかったとしても、これからはスマートウォッチが毎日、勝手に測定してくれるだろう。

スタンフォード大学のMichael Snyderの研究チームが最近発表した、長期的な実験の結果によると、スマートウォッチは確かに、疾病の診断や監視の役に立つ。

この2年がかりの実験には43名の人が参加して、その間さまざまな測度を決まった時間に測り、そしてそれらの結果と、旅行、睡眠障害、病気など、現実世界の事象との相関関係を調べた。彼らが発見したことを一般化して言うと、スマートウォッチは全般的な健康をチェックし監視するツールとして、とても役に立つ、ということだ。ただしもちろんそのためには、ユーザーである人間の正しい知識や、デバイスの正しい扱い方が重要だ。

diagram_smartwatchhealth

研究論文の図表は、いろんなデバイス(図左端)でいろんな活動を調べたことを示している。

たとえば空の旅では、血中酸素が少なくなって疲れる人が多い。また、ライム病の発症もチェックでき、2型糖尿病の診断に役立つインスリン感受性も生理的測定から分かる。

病気の兆候は自分で分かることもあるが、でもスマートウォッチがやるような検査項目の定期的な測定が加われば、兆候の発見が発症の数時間〜数日前にできるようになる。本格的な診断ではないけれども、いろんな値が基準値を外れていたら、睡眠を多くとるとか、風邪の予防に努めるなど、した方が良いかもしれない。チームは今、測定アルゴリズムの精度を上げる努力をしている。

PLOS Biologyに発表された彼らの研究論文には、こんな記述が: “全体として、これらの結果は、ポータブルなバイオセンサーが個人の活動や生理状態の監視に役立つ情報を提供できることを、示している。今後それらは健康管理に重要な役割を演じ、低所得層や僻地の人びとでも低費用でヘルスケアにアクセスできるようになるだろう”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

FitbitのPebble買収により、Pebbleのサービスは縮小・停止へ

img_9808

Appleや他のスマートウォッチメーカーに先駆けて、腕に装着したデバイスを通じてさまざまな情報を提供する仕組みを開発してきたPebbleが、単独での活動を終了することとなった。

FitbitがPebbleを買収するのではないかというは、先月から流れ始めていた。私たちの入手した情報によると、価格は3400万ドルないし4000万ドルとのことだった。ちょうど、Pebbleの負債額に相当する額だと言われていた。しかしこれまでは、Twitter上に流れるうわさ話に対して、肩をすくめる絵文字を投稿するだけで、話を肯定するようなことはなかった。

ところが今日になって、PebbleのCEOであるEric Migicovskyがブログ記事を公開し、買収されることを正式に認めた。記事の中では製品を今後どうしていくのかということについても記されている。ただし買収価格の詳細などについては触れられていない。

「Pebbleの操業を停止して、デバイスの製造を停止するというのは、かなり苦しい判断ではありました」と記している。「これまでのPebbleはなくなります。ただしチームPebbleの多くはFitbitに移籍し、ウェアラブル向けソフトウェアの開発を続けていくことになります」。

「今日はほろ苦い日として記憶に残ることと思います。しかしともかく、Pebbleコミュニティを支えてきてくださった皆様に、心からの感謝をお伝えしたいと思います」。

また次のようにも記している。すなわち、Pebbleプロダクトが直ちに動作しなくなるようなことはなく、「普通に」使い続けられるとのこと。「すぐに何か変化があるというわけではありません」。ただし「Pebbleのサービスは、徐々に停止していくこととなります」とのことではある。

つまるところ、Pebble端末はいずれ使い物にはならなくなるということだ。いつまで使えるのかは、Fitbitの判断によるということになるのだろう。

Pebble端末についての保証業務は既に縮小されつつある。Pebble 2は今月に出荷が始まったばかりだが、新たな出荷はキャンセルとなり、オーダーも受け付けられていない。

Kickstarterで出資して、その見返り分が到着していない人については、クレジットカードの決済取り消しにより、4ないし8週間以内に全額を返金することになっている。12月7日以前にPebbleデバイスを返品した人に対しても全額返金が行われる。

ブログ記事中、買収によりFitbitが得るものについても記されているが、それはすなわち「多くのPebbleスタッフ」であるとのこと。そうしたスタッフたちはFitbitでウェアラブル関連のソフトウェア開発に従事することとなる。

Fitbit側の目的は、基本的にソフトウェア分野にある様子。「Fitbitによる買収についての最終合意が行われました。Pebbleの持つ技術、ソフトウェア、その他の知財がFitbitのものとなります」。

「Fitbitに移籍するメンバーたちは、ツール類の開発や、今後のFitbitプロダクトの価値を一層高めるためのソフトウェア開発に従事することとなります」とも記されている。

開発者向けのブログには、「Pebble SDK、CloudPebble、モバイルアプリケーション、開発者向けポータル、アプリケーションストア、タイムラインAPI、ディクテーションサービス、メッセージングサービス、およびファームウェアなどはこれまで同様に提供される」旨が記されている。「将来に向けても、可能な限りコミュニティに必要なサービスの提供を続けていきたいと考えています」とのこと。

Pebbleの開発者コミュニティの人たちに、引き続いての参加を促し、そしてそのままFitbitに移行してもらおうという考えもあるのかもしれない。

Crunchbaseによれば、Pebbleは2009年の創立以来1538万ドルの資金を集めている。ちなみに出資者のうちの大きな部分は、Kickstarter経由のクラウドファンディングとなっている。

今回の件は、クラウドファンディングのファンたちにとっては残念な出来事だろう。クラウドファンディングとは小規模なイノベーターを支援するという目的をもつものだ。しかし市場の中で力を持つ存在に出会ったとき、小規模なままで事業を継続していくことは非常に難しいこととなる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

スマートウォッチの全世界出荷量が初めてスイスウォッチを抜いた

watches-1024x512_rev

それはこんな書き出しだ: “全世界のスマートウォッチの出荷量は”2015Q4に810万台に達し、それに対しスイスウォッチの出荷量は790万台だった。調査会社Strategy Analyticsの所見では、スマートウォッチの出荷量は2014Q4の190万台に対して、“大きく316%も増加した”。

グローバルなマーケットシェアではAppleが63%でトップ、次いでSamsungが16%だった。

“全世界に出荷されたスマートウォッチ10台のうち8台をAppleとSamsungが支配する”、とStrategy AnalyticsのディレクターCliff Raskindが語っている。

Strategy Analyticsは、スイスのウォッチ業界に対して容赦ない: “彼らは現実を直視しようとしない”。

“スイスのウォッチ業界は、スマートウォッチへの対応が遅すぎた。Tag Heuerなどスイスブランドのスマートウォッチは、2015Q4のスマートウォッチの全世界出荷量のわずか1%にすぎず、AppleやSamsungなど、高成長なスマートウォッチ分野における先頭集団の、はるか後方を走っている”、とStrategy Analyticsの専務取締役Neil Mawstonは述べている。

これらはもちろん、Strategy Analyticsの独自の調査に基づく推計だが、仮にスマートウォッチとスイスウォッチが今互角に拮抗しているとしても、今後の形勢は由緒あるチクタク時計さんたちにとって芳しくない。むしろ、献身的なウォッチマニアのJack Forsterが、最近はApple Watchを使う機会がますます多い、とまで書いているのだから、スイスは、AppleやSamsungがそれをやる前に、カジュアルウォッチの買い手をつかまえるマーケティング戦略を再び検討すべき時ではないか。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple Watchは2015年のスマートウォッチ市場の2/3を獲得、とアナリストが推計

pebble-time-lg-g-watch-r-apple-watch

Appleはその最初のウェアラブル製品Apple Watchの売上を公表しないから、アナリストたちの推定に頼るしかない。そしてCanalysからの最新の推計は、1200万以上売れたApple Watchは、そのマーケットシェアが全市場の2/3だった、と言っている。そして、そのうちの500万以上が、クリスマスのあるホリデイシーズンの四半期に売れた。

Canalysの推定では、AWよりも先に出たSamsungが二位に復帰している。それはGear 2でデザインが良くなり、消費者に気に入られたからだ。Pebbleは三位、Huaweiが四位だ。後者はAndroid WearのOEMとしてはトップだ。

フィットネスのウェアラブルに限定すると、Canalysの推計では、昨年発売された総数は3700万あまりでFitbitがゆうゆうトップ、記録的な四半期台数となった。二位は中国のXiaomiで、その低価格製品Mi Bandが2015に1200万あまり売れた。

ホリデイシーズンのFitbitやApple、Garminに引っ張られて、ウェアラブルのバンド類は前年比で60%以上も伸びた。‘バンド類’と総称してしまえば、ホリデイシーズンのAppleはFitbitの後塵を拝して二位、三位がXiaomiだ(いずれも台数ベース)。

Canalysは、先月のCESで発表されたFitbitのスマートウォッチBlazeを前向きに評価している。投資家たちは、Appleのウェアラブルに似すぎ、と否定的だが、アナリストの見解としては、お値段が手ごろでしかもフィットネス機能が正統派であることが、肯定評価の理由になっている。それに対して多機能デバイスであるApple Watchでは、フィットネス機能がファッションやライフスタイルの方を向いている、と。

同じくアナリスト集団のGartnerも、スマートウォッチに対して肯定的だ。同社が今月発表した予測によると、2019年のウェアラブル市場で売上にもっとも貢献するのはフィットネス製品ではなくてスマートウォッチだ。スマートウォッチが作り出す売上(予測値)は、175億ドルである。

また2016年では、ウェアラブル全体の売上が287億ドルに達する。うちスマートウォッチは115億ドル、Appleの参入によってウェアラブルがライフスタイルのトレンドになったため、という。

ヘッドマウント型のウェアラブルに対しては、Gartnerはやや弱気だ。FacebookのOculus RiftもHTCのValve Viveも、予定されている立ち上がりが今春だから、それはまだ“新興市場だ”、とGartnerは評価している。

ウェアラブルのヘッドセットは2016年に一般的な消費者製品としての普及が端緒につくが、それでも総台数はスマートウォッチの5040万に対して、わずか143万だ。だから一般的な普及への端緒とは言っても、よちよち歩きの段階だ。

Gartner

Gartnerによると、今年は、スマートウォッチですら、スマートフォンのはるか後方をよちよち歩くだけだろう、という。スマートウォッチはあくまでも副次的な(添え物的な)製品だから、それも当然である、と。現時点では、スマートフォンをリプレースする、という意欲的なコンセプトを持ったウェアラブルデバイスは存在しない。

GartnerのAngela McIntyreはこう書いている: “スマートウォッチはウェアラブルという枠の中だけで見るとよく売れている方だが、でもその普及率はスマートフォンに比べてずっと低い。たとえば2016年にはスマートフォンが、成熟市場国と、香港、シンガポールなど新興市場国の大都市圏の計だけでも3億7400万台売れると予測される”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Facebook Messenger、Apple Watchアプリが正式公開

facebook-watch

9月のAppleイベントのキーノートで、Facebook MessengerがApple Watchにやってくる、ただしそのためにはwatchOS 2にアップデートすること、とAppleは言った。今それが公開された。

  1. screen390x390-5.jpeg

  2. screen390x390-4.jpeg

  3. screen390x390-3.jpeg

  4. screen390x390-2.jpeg

  5. screen390x390-1.jpeg

これで音声クリップ、いいね!、スタンプ等をApple Watchから送信できるようになった。私の経験から言うと、Apple Watchが最もうまく機能するのはこの種のちょっとしたやりとりだ。誰か相手を選んで行動起こす必要が生じた途端、物事は面倒になる。watchOSにできることは山ほどあるが、バージョン2は、製品が出荷された時より何光年も先へ進んでいると私は言いたい。

Apple Watch版Messengerが最初に発表された時、本誌のJosh Constineはこう言った:

Facebook Messengerの普遍性が高くなればなるほど、ネットワーク効果は強固になる。友達がFacebook Messengerからメッセージを送ってくるたびに、あなたはFacebookエコシステムに近づいていく。彼らがSMSや他のアプリ(WhatsAppを除く)からテキストメッセージを送ってくるたびに、あなたは遠ざかっていく。Apple Watchのユーザー基盤が比較的小さいにもかかわらず、Facebookにとって重要である理由はそこにある。

そういうことだ。

Apple Watchのサポートに加えて、iOS版Facebook MessengerはSpotlightと統合され、iPadでのマルチタスクにも対応した。Spotlightの統合は非常に大きい。これでMessengerの連絡先やメッセージ内容を、アプリを開かずに検索できるようになる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Android WearのスマートウォッチがiOSをサポート?、この予約ページを眉に唾して見よう

screen-shot-2015-08-28-at-11-31-10-am

Apple Watchが嫌なら、これはどう? Huawei WatchのAmazonの予約ページには、 このデバイスがiOSをサポートしている、とある。現時点では誤報なのか未公開情報なのかよく分からないが、後者ならおもしろい。

今のところ、iPhone互換のスマートウォッチは意外と種類が少ない。Apple WatchとPebbleの製品ぐらいだ。一方、Android Wearのスマートウォッチはすでに何十種類もあり、それぞれ独自のデザインや機能で差別化に努力している。Android WearのウォッチがiOS互換にもなったら、iPhoneを持ってる人には突如として、スマートウォッチの選択肢がどっと増えるのだ。

このHuawei Watchは、豪華ではないが洗練されたデザインで、明らかに高級品ふうだ。ステンレスのケース+革バンドだと349ドル、最高は800ドルまで。1.4インチの円形AMOLED ディスプレイで、iOS 8.2互換をうたっている。予約者への出荷は、9月2日からになる。

今、AmazonとHuaweiの両方に、問い合わせているところだ。

〔訳注: 日本時間08/29 11:00現在、このHuawei Watchのページは存在しない。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スマートウォッチの盤面は矩形にかぎる(円形はノー!)

スマートフォン界隈は今、円形のウォッチの話題で盛り上がっている。今年の初めにLGとSamsungが両社の初のAndroid Wearスマートウォッチを発表したとき、評論家たちの反応は冷ややかだった。それは彼らの心が、円形のMoto 360に傾いていたせいでもある。その後この二社からは、せっかく発売した矩形のウォッチの話があまり聞かれなくなり、みんなが今だにMoto 360を待ってる中で、今度は当のLGが円形ウォッチG Watch Rでこの騒動に加わってきた。

そのG Watch Rは、LG自身の画像では、すごく良い。ふつうの機械式ウォッチみたいだ。スペックによると画面の解像度は今のG Watchよりやや高いぐらいだから、この画像は少々あやしいかもしれない。

LGが製品のデザインに真剣なのはよろしいけど、でも一般的には、円形ウォッチにそれほどのめり込む気持ちにはなれない。盤面が円いと、いかにもウォッチらしく見えるが、ウォッチではなくAndroid Wearという多芸なシステムを載せたスマートウォッチとして見ると、円形の盤面にはかなり問題がある。

円形のウォッチは時間を見るための機械式ウォッチとしては良くても、スマートウォッチは時間を表示するだけでなく、ほかにもいろんなことをする。たとえばAndroid Wearの得意技(わざ)である通知は、画面が円いと見づらい。円形の盤面に通知が表示されると、無駄なスペースが多くなり、通知そのものは円の下半分に表示されるので、ちょっとおかしな感じだ。

しかも、スマートウォッチは電池が小さくて電池寿命が短いことを忘れるべきではない。電池寿命を節約するために、時間だけを表示しているときには画面をやや暗くした方がよい。しかしこのとき、矩形のウォッチなら文字を大きくできるので、時間をすぐ読めるが、円形では文字を大きくすることが難しい。しかも、円形ウォッチで文字を大きくしたら、逆に非常に見づらくなるだろう。

今のLG Gウォッチでも、使いやすいなと感じるのは盤面の文字(数字)が大きい機種だ。腕を振って画面を明るくせずに、薄暗い画面のままで時間がすぐわかるスマートウォッチは、円形の機種の中にはない。G WatchはディスプレイがOLEDになるので、かなり良くなるとは思うけど、たぶん抜本的解決にはならないだろう。

来週ごろMoto 360の最終製品バージョンが出るらしいから、その円形の盤面でも、これらの問題をチェックしてみたい。

円形の盤面よりは、矩形で曲面(もしくはフレキシブル)のスクリーンなら、腕のカーブにフィットするからスマートウォッチに向いているだろう。それに、時間を見るためにだけウォッチが必要な人には、ほかにも選択肢いろいろたくさんある

異論反論はご遠慮なく、コメントとしてお寄せいただきたい。

 

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))