Flickrは写真の削除を3月12日までに延期

Flickrのユーザーはすでにご存知と思うが、無料の1テラバイトのプランはなくなる。今後無料のユーザーは、写真を最大1000点しか保存できない。それを超えると、古い方から消されていく。

その期限は昨日(米国時間2/5)のはずだったが、土壇場まで諸般の問題が残り、少し延期された。

Flickrはこう声明している:

会員からのフィードバックと、昨日写真のダウンロード時に一部の会員が経験した問題により、削除の期限を2019年3月12日まで延期する。

これによって、あと1か月あまりはまだダウンロードできることになったが、でも上のメッセージのようにダウンロードに多少の問題があるのなら、早めにトライした方がよいだろう。やり方が分からない人は、この記事を見て。

(情報開示: FlickrはOathがオーナーだった。Oathは本誌TechCrunchのオーナーでもある。Flickrは昨年4月に、SmugMugに買収された。)

画像クレジット: TechCrunch

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Flickrのバックアップを急げ、今日から1000枚+の写真削除開始

ひょっとしてFrickrにアカウントがある? そこに1000枚以上の写真を保存しているだろうか?

それなら急いでバックアップした方がいい。大量の写真を永久に失う可能性がある。

われわれはしばらく前から、FlickrがSmugMugに買収された後、無料アカウントの写真保存容量を1TBからわずか1000枚に縮小しようとしていることを報じてきた。 1000枚の以上の写真は古い方から順に永久に削除される。

「後でバックアップしよう」と思っているなら、その「後」は「今」だ。Flickrは2月5日(米国時間)から削除を始めると言っている。つまり今日だ。

1枚ずつダウンロードするというのは手間がかかりすぎる。次のようにするのがよい。

  1. デスクトップ・ブラウザでFlickr.comへ
  2. ログイン
  3. 右上のプロフィール画像をクリック、“Settingsへ
  4. 下スクロール、“Your Flickr Data”へ
  5. 登録メールアドレスが正しいことを確認(違っていたら修正)
  6. “Request my Flickr data”をクリック
  7. 待つ.

数時間のうちにメールアドレスに巨大なZIPファイルが届くはずだ。外付けHDD、Googleフォトなど適当な場所に保存する。バックアップできればどこでもいい。今はどうとういうことない写真でも数年たつと思いがけない価値が出てくるかもしれない。

SmugMugは1000枚という新たな制限について昨年11月のブログ記事で説明している。

(情報開示:Flickrは現在SmugMugが所有しているが、買収以前はYahoo/Oathの所有だった。OathはTechCrunchを所有している。われわれとFrickrの間に現在なんら利益相反はないと信ずるが、念のためこの情報を公開しておく)

画像:TechCrunch

(日本版)Yahoo USのアカウントを持っている場合、いったんYahoo USにログインし、検索バーにFrickrと入力すると移動できる。まだZIPファイルは受け取っていないが、Request my Flickr dataまでは成功。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

Flickrの新しいビジネスモデルでCreative Commonsの作品は消されるのか

昨日(米国時間11/2)は Flickrの改革プランについて、新オーナーのSmugMugから一連の発表があったが、それにより重要な懸念も生じた: 無料のアカウントの写真の点数を1000に制限すると、Creative Commonsから利用できる写真の数も制限されるのではないか?。

アメリカの非営利団体Creative Commonsは、写真などのクリエイティブな作品にいくつかのタイプの著作権ライセンスを設け、作者が自分の作品をどんな形で共有したいか、設定できるようにしている。たとえば多くのクリエイターたちは自分たちの写真を、彼らの名前とプロフィールやオリジナル作品へのリンクをつけてなら無料で使ってよい、としている。〔クリエイティブ・コモンズ・ジャパン。〕

Flickrは長年Creative Commonsのパートナーで、今では何百万枚もの写真を、さまざまなタイプのライセンスで提供している。

しかしFlickrのストレージ削減プランのもとでは、これらの、合法的に無料で使える貴重な写真集は今後どうなるのか。

Creative CommonsのCEO Ryan Merkleyがブログにこう書いている: “無料アカウントの容量制限によってCCの何百万枚もの写真が削除されることを、多くのユーザーが心配している。今後について多くの人から質問を受けたが、私は解が見つかると確信している。人間の善意と、共同的クリエイティビティーの重要性が理解されることを、私は信じたい”。

彼によると、この非営利団体はすでに今、Flickrとその親会社SmugMugとの話し合いを開始している。それにより、Commonsとその将来の成長を保護し確保するつもりだ。

“ユーザーが自分たちの作品を共有し、永続的にオンラインで可利用にすることが、彼ら自身のすばらしい体験でもあることを、私たちは確証したい”、とMerkleyは語る。

SmugMugの新しいオーナーたちと同様彼もまた、買収前のFlickrのビジネスモデルは破綻していた、と考えている。大量の無料のストレージとその利用に伴う帯域を、Flickrほどの規模(写真点数数十億)で提供すれば、その費用も膨大だ。彼は、Flickrが存続するためには別のオプションを探究すべき、と理解している。

Flickrもまさに今それを、アカウントプランの変革でやろうとしている。無料アカウントのユーザーは、最大1000枚の写真を保存できるが、容量無制限のストレージは年額50ドルになる。

では、Creative Commonsは一体どうなるのだろうか。Merkleyによると同団体は、Creative Commonsの作品が削除されそうになったら、新しいFlickrのやり方に介入する最初のユーザーになるだろう、という。

また彼は、Flickrの新しいオーナーたちにはこの前会ったが、感触は良い、とも言っている。

しかしFlickrがCreative Commonsのサポートを続けるとしたら、CC側としてはそれをどのように支援するのか。同団体はそれを今模索中であり、答はやがて得られるだろう、と言っている。

SmugMugはまだ何もコメントをくれないが、得られ次第この記事をアップデートしよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Verizon/Oath傘下だったFlickrをSmugMugが買収、写真サイトとしてのFlickrは存続

SmugMugがFlickrを、Verizonのメディア系子会社Oathから買収して、二つの写真共有サービスが合体する。

このニュースを速報したUSA Todayは、SmugMugのCEO Don MacAskillにインタビューしている。それによると彼は、Flickrを再び元気にしたい、と言っている。

しかしまだ、具体的なプランはないようだ: “CEOが、これからどうしていいか分からない、なんて言ったら馬鹿と思われるかも知れないけど、SmugMugだって最初にマスタープランがあったわけではない。顧客の声に耳を傾け、多くの人たちが、彼らやコミュニティにとって重要な何かを求めていると分かったら、それを作ってきただけだ”。

Flickrは2004年に創業され、1年後にYahooが買収した。そのYahooはVerizonに買収され、Verizonは同じころ買収したAOLと合わせて、新たな子会社Oathを作った

過去2か月、Oath(本誌TechCrunchのオーナー)はAOLとYahooの一部資産を売却してきた。それらは、Moviefone(MoviePassの親会社(Oathが株主でもある)が買収)、Polyvore(資産をSsenseが買収)、などだ。

この売買に関するFAQで SmugMugは、Flickerは単独のサイトとして運営し、ユーザーのアカウントや写真の併合はしない、と言っている: “いずれはFlickrをSmugMugの技術的インフラストラクチャの上へ移して、Flickrの写真もその移行の一環として物理的には移動すると思われるが、しかし写真そのものはFlickr上に残る”。

このFAQは、今後のサービスについてこう述べている:

SmugMugとFlickrは、世界でもっとも影響力のあるフォトグラファーのコミュニティを代表しており、その強さを数字も示している。われわれはフォトグラファーたちに、彼らが自分のストーリーを語るために必要とするインスピレーションとツールの両方を提供したい。われわれは刺激とエネルギーを結集して、より多くのフォトグラファーたちに、自分が見たものを他と共有したいという意欲を鼓舞していきたい。そしてわれわれは、すべてのフォトグラファーを歓迎するスペースになりたい: ホビイストでも、蒐集家でも、そしてプロの写真家でも。

買収の価額等は公表されていない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa