クアルコムとTrimble、AndroidのGPS誤差を1m程度まで向上させる技術Trimble RTXを2022年第2四半期より提供開始

クアルコムとTrimble、AndroidのGPS誤差を1m程度に向上させる技術Trimble RTXを2022年第2四半期より提供開始

Trimble

クアルコムは、Snapdragon 8 Gen 1およびSnapdragon 888を搭載するモバイル端末向け位置情報技術”Trimble RTX”を今年第2四半期より提供開始すると発表しました。

Trimble社とクアルコムは、Trimble RTXのサービスプラットフォームを使用することで当該SoCを搭載するAndroidの位置情報の精度をこれまでの5倍に向上させることができ、モバイル機器の位置情報の精度が誤差が1m程度にまで向上すると主張しています。スマートフォンやモバイル端末の位置情報が正確になることで、サービスプロバイダーや開発者らはアプリケーションやサービス内でこれまでよりも正確な位置情報を利用できるようになります。

具体的に使用例を考えれば、たとえばカーナビゲーションシステムにおいて自車が走行しているレーンをイメージセンサーなどを使わずとも位置情報で自動的に判定し、車線変更などをドライバーに指示できるようになるかもしれません。実際、Trimbleとクアルコムは自動車OEM企業やそのTier 1サプライヤーにパートナーシップを拡大し、この高度な位置情報技術や自動運転要技術を活用する予定だとGSMArenaは報じています。

ただ、既存のスマートフォンが、この技術でより正確な位置情報を利用できるようになるかTrimbleもクアルコムも明確に回答していません。ユーザーが肌身離さず持ち歩くスマートフォンの位置情報は、あまり正確になりすぎるとかえってプライバシーに関する問題が発生する可能性があります。トイレに入っているときに、スマートフォンの画面にトイレットペーパーや生理用品の広告が表示されたら、喜ぶよりゾッとする人の方が多そうです。位置情報の利用をアプリやシステム単位でオン/オフしたり、履歴をユーザーが削除できるようになれば良いかもしれないものの、それはOSやアプリ開発者側の対応次第です。

(Source:PRNewswire。Via GSMArenaEngadget日本版より転載)

Nothing初のスマホは今夏発売予定、クラウドファンディングで追加資金調達へ

誰がなんと言おうと、Nothing(ナッシング)はティーザーをさらにもったいぶる方法を知っている。同ハードウェアスタートアップの弁明として、同社は米国時間3月23日朝に行われたイベントは「ロードマップ」の公開であるとし、具体的には、同社のラインアップに加わる別のデバイスに言及したが、その製品に関する情報はあまり提供しなかった。しかし同社は少なくとも、噂されていた2番目のハードウェア「Nothing Phone(1)」の発売予定を確認した。

我々は3月初め、Mobile World Congress(MWC)において、創業者のCarl Pei(カール・ペイ)氏が企業幹部たちとミーティングを行い、ワイヤレスイヤフォンのEar(1) と同様に透明感を強調したデザインを特徴とするバージョンのデバイスを披露していたことを紹介し、このデバイスの存在を確認した。

今回のオンラインイベントで同社は、製品にSnapdragonチップが搭載されることを含め、いくつかの詳細を発表した。Qualcomm(クアルコム)がNothingに出資していることを考えれば、驚くことではない。同じくペイ氏が設立したOnePlusに似て、このデバイスはAndroidを独自に改良したNothing OSを搭載し「Nothing製品や他の世界トップブランドの製品を簡単に接続、統合するオープンでシームレスなエコシステム上に構築される」という。

エコシステムは常にNothingの戦略の中核にあり、その統合がどのようなものなのか興味深いところだ。Apple(アップル)やSamsung(サムスン)などがモバイルを中心としたソーラーシステムを構想しているのと同じように、同社は携帯電話がそのシステムのハブとして機能することを思い描いているのは間違いないだろう。Nothingは4月、OSのプレビューを提供するつもりだという。

画像クレジット:Nothing

ソフトウェアは、OnePlusがOxygenOSで提供しようと取り組んできたもの、つまり、あまり多くの追加ソフトウェアを追加せずに、Androidに手を加える形に似ているようだ。外観的には、同社の「アナログ」デザイン言語を踏襲することになる。同社は、(Androidを土台にするとはいえ)ハードウェアとともにOSレイヤーを開発することで、Appleのような道を歩もうとしているのだ。同社のヘッドフォンはすぐに対応し、AirPodsやTesla(テスラ)などの自動車を含むサードパーティ製品のサポートに取り組んでいる最中だとペイ氏はいう。

Nothingは、携帯電話のOSアップデートを3年間、セキュリティアップデートを4年間提供することを約束している。

というわけで、同社はEar(1)が確立したパターンを踏襲し、今後数カ月のあいだ、次期スマホのより詳細な情報をチラ見せしていくことになるのだろう。

携帯電話のニュースとともに、同社は、わずか2週間前に実施された7000万ドル(約84億8000万円)のシリーズBに続いて、さらにクラウドファンディングで資金を調達することを発表した。同社が目指しているのは1000万ドル(約12億1000万円)で、VCが支援したラウンドと同じ評価額で募集される。現在、事前登録を受け付けており、4月5日に正式公開される予定だ。ファンに金銭的な利益を与えることで、コミュニティの関与を促進しようとするこの戦略は、これまで同社にとって成功を収めてきた。

このデバイスは、モバイル関連のスタートアップ企業にとって厳しい、しかし期待が集まる時期に登場することになる。初代iPhoneが発売されてから15年が経ち、携帯電話への関心は薄れている。パンデミック以前から売り上げは横ばい、低迷していたが、その後のサプライチェーンの制約やチップ不足とともに、この傾向はさらに悪化している。LGやHTCのようなかつての主要プレイヤーは、この業界から完全に撤退するか、劇的に規模を縮小している。

Nothingは、Essentialの失敗から生まれたプライバシー重視のOSOMを含む、新しいモバイルスタートアップ各社の小さなムーブメントに加わることになる。ちなみにペイ氏とNothingは、EssentialのIPを買収したが、同社は最終的にその名前を使って何もしていない。

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(文:Brian Heater、翻訳:Den Nakano)

ByteDance傘下のVRスタートアップ「Pico」がQualcommとの関係を強化

中国のVRスタートアップで2021年8月にTikTokの親会社であるByteDanceに買収されたPicoが、エクステンデッド・リアリティ(XR)分野への取り組みをさらに推進するためにQualcomm(クアルコム)と大型提携を結んだ。

PicoのXRプロダクトには今後QualcommのSnapdragon Spacesが活用される。Snapdragon SpacesはXR対応アプリを作る開発者向けにQualcommが提供しているプラットフォームだ。Snapdragon Spacesプラットフォームは、利用者をVRヘッドセットの中でデジタルの世界に没入させるのではなく、開発者がARグラスのエクスペリエンスを構築して既存のスマートフォンで利用できるようにし、ARをユーザーにとっての「2つめの画面」にすることを狙っている。

PicoとQualcommがこれまで近い関係であったことを考えれば、この提携はうなずける。すでにPicoの最新VRヘッドセットであるNeo 3はSnapdragon XR2チップセットを採用している。

QualcommのCEOであるCristiano Amon(クリスティアーノ・アモン)氏はバルセロナで開催されている毎年恒例の大規模モバイル関連展示会のMWCで「これはすばらしいチャンスです。おそらく今後10年間で(XRは)スマートフォンと同等の規模にまで成長し、特にARグラスはすべてのスマートフォンを拡張するものとなるでしょう」と述べた

ByteDanceのCEOであるRubo Liang(梁汝波)氏はリモートのビデオで「人々のエコシステムを作るハードウェア、ソフトウェア、テクノロジーのロードマップに関して協業できることをたいへん喜んでいます」と述べた

Picoは中国ではVRブランドをリードしているが、Oculusのユーザーへのリーチやクリエイターエコシステムの規模には遠く及ばない。Steamの調査によると、2022年1月にグローバルで使われているVRヘッドセットのシェアはPicoの主要2製品を合わせてもわずか0.3%だ。この市場ではOculus Quest 2とRift Sの2つで60%を占めている。

業界関係者は、資金力のあるByteDanceが親会社であることがPicoのシェア獲得に役立つかどうかに注目している。さしあたり中国では、Picoは中国版TikTokと呼ばれるDouyinに大量の広告を出している。

Qualcommとの提携によってPicoのコンテンツのエコシステムが成長し、開発者の目が中国のXR市場に向くかもしれない。中国では急速に5Gが展開されていることから、XR市場が大きく成長すると予測されている。Qualcommによれば、Snapdragon Spacesは「OpenXRランタイム対応スマートフォンに接続するARグラスに最適化された、顔に装着する初のARプラットフォーム」であるという。Snapdragon SpacesにはUnityやEpic GamesのUnrealなど主力3Dエンジンをサポートする使いやすい開発者向けキットも用意されている。

画像クレジット:Pico

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(文:Rita Liao、翻訳:Kaori Koyama)

Lenovo、新ThinkPadにQualcommのSnapdragonプラットフォームを採用

長い間ハイエンドモバイルプロセッサの世界をリードしてきたQualcomm(クアルコム)が、あなたに売りたいノートPCを手に入れた。2021年末に毎年恒例のSnapdragonサミットで発表したSnapdragon 8cx Gen 3シリーズで、同社はノートPCの部品の世界へ進出する。

名前からわかるように、Snapdragon 8cx Gen 3はノートPCに使用されるQualcomm製品としては第3世代だ。現在、Apple(アップル)はARMベースのチップを自社開発し、かなりのパフォーマンスを実現している。QualcommもモバイルのパフォーマンスをWindows 11 ProベースのノートPCに活かして、同じことを実現したいと考えている。

画像クレジット:Lenovo

QualcommのプラットフォームでMicrosoft(マイクロソフト)のSurfaceデバイスが開発されるという噂がある中、Lenovo(レノボ)はMWCでThinkPad X13sを発表した。このプラットフォームの利点はぱっと見ただけで明らかだ。ノートPCのフォームファクタでARMアーキテクチャに移行するという長年の約束が守られている。つまり、超軽量薄型で5G内蔵、バッテリー駆動時間が長く、Qualcommの数世代にわたるセキュリティの進歩をベースにしている。

Lenovoは最初のパートナーとしては理想的だ。まず、ThinkPadブランドは仕事用のノートPCとして多くの人に浸透している。また、Lenovoは新しい道を探ることにおいては最も熱心なノートPCメーカーかもしれない。

仕様を見てみよう。13インチで重量は2.35ポンド(約1.06kg)と、MacBook Airの2020年モデルよりも200gほど軽い。厚さは0.53インチ(約1.3cm)で、MacBook Airの0.41~1.61cmの範囲に収まっている。バッテリー持続時間は驚異的で、動画再生時に28時間とされている。ある経営幹部はイベントに先立って実施されたブリーフィングで、1泊の出張でニューヨークに持っていってまったく充電しなかったと述べた。これは確かに信憑性があるようだ。

Qualcommのメリットとして、コンピュータビジョンのプロセッサによりログイン認証が向上した点も挙げられる。筐体は90%リサイクルのマグネシウムで、これまでと同様にポインティングスティックもある。

ThinkPad X13sは5月出荷開始予定で、価格は1099ドル(約12万7000円)から。

画像クレジット:Lenovo

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(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

12.6型120Hz有機ELの高速Androidタブ「Lenovo Tab P12 Pro」が日本発売、キーボード込み約13万円

12.6型120Hz有機ELの高速Androidタブ「Lenovo Tab P12 Pro」が日本発売、キーボード込み約13万円

一時期の「高速・高級タブレットといえばiPad Proのみ」といった市場から一転し、昨年ごろより再び市場が活性化しつつある、Androidの高速タブレット。

中でもレノボ・ジャパンは、昨年の11.5インチ有機EL搭載機『Lenovo Tab P11 Pro』や、HDMI入力でモバイルディスプレイとしても使える13型液晶搭載『Yoga Tab 13』など、意欲的なモデルをラインナップしているメーカーです。

そんなレノボが、海外で高評価を得ている、最高120Hzのリフレッシュレート(可変式ではなく選択式)に対応した12.6インチ有機EL画面+クアルコムSnapdragon 870搭載モデル『Lenovo Tab P12 Pro』の日本版を発表しました。

販路は同社Web直販『レノボオンラインストア』で、発売日は1月28日の予定。気になる価格は、RAM 8GB/ストレージ 256GB/Wi-Fiのみモデルが、キーボードカバーとペンとのセットで13万円(税込)前後。単品構成や5G対応モデルはありません。

なお米国版では699.99ドルからとなっており、一見価格差が大きそうに見えますが、これはRAM 6GB/ストレージ 128GBという下位構成にあたるモデルで、なおかつ本体のみ。現状米国モデルもこの1構成のみなので、直接比較はできません。

参考記事Lenovo Tab P12 Pro 発表。120Hz有機EL採用のハイエンドAndroidタブレット (2021年9月)

12.6型120Hz有機ELの高速Androidタブ「Lenovo Tab P12 Pro」が日本発売、キーボード込み約13万円
さて、同機の特徴はなんといっても、12.6インチの大画面有機ELディスプレイを搭載しながら本体重量が約565gと、「ある程度だったら手持ちでいける軽さ」である点。

直接的なライバルとなる現行の(ミニLED搭載液晶の)12.9インチiPad Proは682gなので、110g以上軽量。しかも600g台と500g台というのは、12.6インチ画面タブレットとしては体感重量にかなり“効く”差です。

本体サイズも、縦長状態で約184.53×285.61×5.63mm(幅✕高さ✕厚さ)と、とくに薄さが際立つ仕様。昨今のスマホやタブレットは薄型をことさら強調する例が増えていますが、筆者が海外モデルに触れてみたところ、さすがに12.6インチ画面で5mm台となると“実感を伴い”ます。

なお、12.9インチiPad Proは214.9✕280.6✕6.4mm。幅が30mmほど違うのは画面のアスペクト比が大きく異なるためですが(横長状態で本機は16:10、iPad Proは4:3)、このあたりもハンドリングには地味に影響する印象です(両機ともそもそもが大きくはあるのですが)。

そして「大画面で軽い」と聞くと気になるバッテリー駆動時間ですが、公称で最大約17時間。容量は10200mAhと、このあたりはさすがに大画面タブレットの水準といったところでしょう。なお急速充電は、ノートPC並の45Wに対応します。

12.6型120Hz有機ELの高速Androidタブ「Lenovo Tab P12 Pro」が日本発売、キーボード込み約13万円
そしてもう一つの特徴は、搭載する有機EL画面です。解像度は2560×1600でアスペクト比は16:10、最高輝度も600ニトで、HDR映像ソースはドルビービジョンとHDR10+にも対応。さらにスピーカーも4ユニットを搭載したJBLとのコラボ仕様と、良い意味で最新世代タブレットらしい水準でまとめられています。

さらに、Windows PCと組み合わせることで、本機をワイヤレス接続のディスプレイとしても使用可能な『Lenovo Project Unity』にも対応。タッチやペン入力もPC側で利用可能です。

SoCには、Yoga Tab 13に続き、クアルコムの高速モデル『Snapdragon 870』を搭載。Snapdragonシリーズでも888 Plusと888無印に次ぐ性能と位置づけられたグレードだけに、速度に関してはかなりのヘビーなゲームであってもカバーできる水準。

並のSoCでは負荷が高い、ヘビー級ゲームの120Hz表示環境を支えるだけのパワーを備えた、と呼べるモデルです。

12.6型120Hz有機ELの高速Androidタブ「Lenovo Tab P12 Pro」が日本発売、キーボード込み約13万円
本機に同梱されるキーボードは、いわゆるSurface Proタイプの背面スタンドカバーとセットで、本体カバーを兼ねる構造(スタンドカバーも、もちろん同梱です)。

本体の底面積の大きさを活かし、キーピッチなどもいわゆるフルサイズに近い仕様に。またタッチパッドも大型となっているため、操作性はかなり良好です。

もう一つ同梱されるペンは、4096段階の筆圧感知や傾き検知機能も備えた、最新世代の『Lenovo Precision Pen 3』仕様。本体画面のリフレッシュレートが120Hzであることも相まって、なめらかなペン入力が可能と謳います。

接続はBluetoothで、充電は本体とのマグネット装着により無接点で行われるタイプです。

カメラ部はタブレットだけあり、スマートフォンよりは仕様は控えめですが、それでもリア側はメイン(広角)1300万画素+超広角500万画素のデュアルカメラタイプ。フロント側も800万画素と、セルフィー用途も見据えた仕様です。

基本的な仕様は

  • アウトカメラ:1300万画素広角(メイン)+500万画素(超広角)
  • インカメラ:800万画素
  • ディスプレイ:12.6インチ有機EL(2560×1600/アスペクト比16:10)、10点タッチ
  • プロセッサ:クアルコムSnapdragon 870(8コア、最高3.2GHz)
  • メモリ(RAM):8GB
  • ストレージ:256GB
  • 外部ストレージ:microSD
  • 拡張端子:USB Type-C✕1
  • OS:Android 11
  • バッテリー駆動時間:最大約17時間
  • バッテリー容量:10200mAh
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
  • 本体サイズ:約184.53×285.61×5.63mm
  • 重量:約565g

といったところ。総じていまどきのAndroidタブレットでも最上位に属するだけあり、仕様としては非常に隙のないタイプとして仕上がっています(その分、残念ながら値も張りますが)。

そしてなんといっても、12.6インチという美しい大画面を500g台という手持ちができる重量に収めた点は大きな魅力。実際の画面も、現行世代の有機ELにふさわしい高水準のため、多くのユーザーの期待を裏切らないものと呼べそうです。

(Source:本版製品ページ(レノボ・ジャパン)Engadget日本版より転載)

GMが次世代のハンズフリー運転支援システムにクアルコムの自動車用プラットフォームを採用

GMが2023年に、まずはCadillac(キャデラック)から導入を開始する新しいハンズフリー運転支援システム「Ultra Cruise(ウルトラクルーズ)」には、Qualcomm(クアルコム)の最新のSnapdragon(スナップドラゴン)システム・オン・チップ(SoC)が採用される。2022年のCESで行われたこの発表は、Qualcommが自動車分野、特にADAS(Advanced Driver Assistance System、先進運転支援システム)で多くの市場シェアの獲得に成功していることを示している。

「Snapdragon Ride Platform(スナップドラゴン・ライド・プラットフォーム)」と呼ばれるこのSoCは、ADASおよび自動運転向けに開発されたもので、Qualcommが提供する自動車用クラウド接続プラットフォーム群の1つ。自動車メーカーはこれらのプラットフォームの中から、使いたいものを選んで採用することができる。

GMのUltra Cruiseシステムは、2017年に初めて導入された同社のADAS「Super Cruise(スーパークルーズ)」をさらに高度化したものと考えられる。

GMによれば、Ultra Cruiseは運転中に予想されるあらゆる事態の95%に対応でき、最終的には米国とカナダのすべての舗装道路で使用可能になるという。これは大変な仕事だが、この目標を達成するために、同社はカメラ、レーダー、LiDARという3種類のセンサーを使用し、独自のソフトウェアとQualcommのプロセッサを組み合わせた。このシステムはまず、2023年に発売予定の高級電気自動車「Cadillac Celestiq(キャデラック・セレスティック)に搭載されることになっている。

もう少し掘り下げて説明すると、Ultra Cruiseのコンピュートユニットはノートパソコン2台を重ねた程度の大きさで、2基のSnapdragon SA8540P SoCと1基のSA9000P AIアクセラレータで構成されている。16コアのCPUで低レイテンシーの制御機能を提供し、カメラ、レーダー、LiDARの処理には毎秒300テラ以上のAIコンピュートを実行できるという。

このSnapdragon SoCは、5nmプロセス技術で設計されており、コンピュートユニットには、システムの安全性を確保するためのInfineon(インフィニオン)のAurix(オーリックス)TC397プロセッサも搭載されている。Aurix TC397は、自動車安全水準で最高レベルとされるASIL-Dに分類されている車載用マイクロコントローラーだ。

これらをすべて組み合わせると、数百台のパーソナルコンピューターに匹敵する処理能力を持つコンピュートシステムになる。GMの電気自動車・自動運転車・燃料電池車プログラム担当バイスプレジデントのKen Morris(ケン・モリス)氏は、このシステムが2017年に発表された同社の先進運転支援システムを「次のレベルに引き上げ、出発地のドアから目的地のドアまでのハンズフリー運転が可能なる」と述べている。

Qualcomm Technologies, Inc.(クアルコム・テクノロジーズ)のシニアバイスプレジデント兼オートモーティブ担当GMを務めるNakul Duggal(ナクル・ダガル)氏は、キャデラック車に搭載されるSnapdragon Rideを使ったUltra Cruiseシステムは「自動車業界にとって経験的にも技術的にも飛躍的な進歩となる」と述べている。

Super CruiseとUltra Cruiseの比較

Super Cruiseは、LiDARによるマッピングデータ、高精度GPS、カメラ、レーダーセンサーを組み合わせて使用する他、運転者が注意を払っているかどうかを監視するドライバー・アテンション・システムを備える。Super Cruise使用中にドライバーはハンドルに手を置いておく必要はない。しかし、目線はまっすぐ前方に向けていなければならない。

Ultra Cruiseは、より安定性が高く、より多くの道路で利用できるようになるかもしれないが、ドライバーが常に注意を払う必要があることに変わりはない。つまり「完全な自動運転」が可能なレベル4のシステムではないということだ。レベル4システムとは、特定条件のもとであれば、人間の介入を一切必要とせず、すべての運転操作を自動で行うことができる機能レベルのことで、GMの子会社であるCruise(クルーズ)などの企業が、ロボットタクシーへの適用を通じて実用化に取り組んでいる。

Ultra Cruiseは、Super Cruiseシステムの能力をさらに高めるように設計されている。また、Ultra Cruiseはカメラ、レーダー、LiDAR(LiDARのマッピングデータだけではない)の組み合わせを通して、車両周辺の環境を正確に360度、3次元で統計的に把握し、重要なエリアには冗長性を確保している。GMによればこの新システムでは、マッピングよりもセンサー類に大きく頼っているという。

これによってUltra Cruiseのシステムは、信号機への反応、ナビゲーションルートへの追従、制限速度の維持・遵守、自動およびオンデマンドによる車線変更、左折・右折、物体の回避、住宅地のドライブウェイへの駐車などを自動で行えるようになるということだ。

画像クレジット:GM

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

クアルコムが自動車分野へのさらなる注力を表明、ボルボ、ホンダ、ルノーなど新規顧客を発表

大手テクノロジー企業のQualcomm(クアルコム)は2022年のCESで、自動車分野の技術をさらに発展させるという強い意志を示した。同社は、新しいOEM顧客を発表するとともに、最新のSnapdragon Digital Chassis(スナップドラゴン・デジタル・シャシー)で、欧州の自動車業界の顧客をサポートするために、ベルリンにエンジニアリング・ソフトウェア・オフィスを開設した。

「このオフィスの開設は、自動車分野に新しいエキサイティングな技術を提供するという当社の取り組みをさらに証明するものです」と、Qualcommの欧州 / MEA担当シニア・バイス・プレジデント兼Qualcomm Europe(クアルコム・ヨーロッパ)社長であるEnrico Salvatori(エンリコ・サルバトーリ)氏は、声明で述べている。

このSnapdragon Digital Chassisとは、自動車メーカーが全面的またはアラカルト的に採用できるクラウド接続の「プラットフォーム」群のことで、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転に対応した「Snapdragon Ride(スナップドラゴン・ライド)」プラットフォームをはじめ、LTE、5Gコネクテッドサービス、セルラーV2X(Vehicle to X、車両とさまざまなモノとの相互接続)、Wi-Fi、Bluetooth、精密測位に対応した「Snapdragon Auto Connectivity(スナップドラゴン・オート・コネクティビティ)」プラットフォーム、そして次世代のデジタルコックピット / インフォテインメントシステムである「Snapdragon Cockpit(スナップドラゴン・コクピット)」などがある。

同社によると、Digital Chassisを含むQualcommの統合自動車プラットフォームには、130億ドル(約1兆5000億円)を超える受注パイプラインがあるという。現在のSnapdragonの背景にあるのは、2020年のCESで発表されたQualcommのCar-to-Cloud(カーツークラウド)サービスで、これは自動車を常にクラウドに接続させておくことを目的とした同社初の製品だった。これによって、より迅速な無線アップデートが可能になる他、車両や使用状況の分析データを収集し、同社とパートナーである自動車メーカーの両方に、新たな収益源を生み出すことができる。

「Qualcomm Technologies(クアルコム・テクノロジーズ)は、自動車メーカーが独自性と差別化を求めていること、そして自動車および輸送のビジネスモデルを再定義する大きな機会が到来していることを理解しています」と、Qualcommの自動車部門担当シニア・バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるNakul Duggal(ナクル・ドゥガル)氏は、声明で述べている。「Snapdragon Digital Chassisのプラットフォームでは、ユーザーが車両を購入した後も継続的に新機能を利用することができ、自動車メーカーは顧客エンゲージメントの強化やサービスベースのビジネスモデルを実現するための新機能やサービスを生み出すことが可能です」。

Volvo Car Group(ボルボ・カー・グループ)は、自社の製品にSnapdragonを統合する多くの自動車メーカーの1つとなった。米国時間1月5日に行われた発表で、同社はボルボの次期型電気自動車SUVと、ボルボ傘下の高性能EVブランドであるPolestar(ポールスター)から登場する新型SUV「Polestar 3(ポールスター3)」に、Google(グーグル)のAndroid Automotive(アンドロイド・オートモーティブ)を搭載したQualcommのSnapdragon Cockpitプラットフォームと、Wi-FiやBluetoothをサポートする一連のワイヤレス技術が採用されることを明らかにした。これらの機能を搭載した車両は、2022年後半に発売される予定だ。

また、Honda(ホンダ)も同社の次期モデルにQualcommのデジタルコックピットを初めて採用する計画を発表。この新型車は2022年後半に米国で、2023年には世界各国で発売になる見込みだ。

Renault Group(ルノー・グループ)はすでに2021年9月に、電気自動車「Mégane E-Tech(メガーヌEテック)」にQualcommのデジタルコックピットを採用する計画を明らかにしているが、米国時間1月5日にはこのコラボレーションを、Auto ConnectivityプラットフォームやSnapdragon Rideプラットフォームなど、一連のDigital Chassisプラットフォーム全体に拡大する計画を発表した。

ボルボ、ホンダ、ルノーが加わり、数多くの自動車会社が名を連ねるQualcommのSnapdragon顧客リストは、2021年10月に同社が自動車技術会社のVeoneer(ヴィオニア)を買収した頃から本格的に活性化したように思われる。以来、QualcommはBMW、GM、Hyundai(ヒョンデ)、JiDu(ジドゥ、集度汽車)、Xpeng(シャオペン、小鵬汽車)、NIO(ニーオ)、WM(威馬汽車)など約40社の自動車会社と契約を結び、これらのメーカーの自動車にさまざまなSnapdragonプラットフォームを統合させている。

関連記事:Qualcommがマグナを退け、先進運転支援技術を手がけるヴィオニアを約5000億円で買収

QualcommのSnapdragonは、自動車のインフォテインメント機器を製造している他の企業の技術革新にも貢献している。今回のCESでは、同社はAlps Alpine(アルプス・アルパイン)と提携し、Snapdragon Cockpitを用いた「Digital Cabin(デジタルキャビン)」を開発すると発表した。このDigital Cabinには、周辺の視界を映し出すことで死角を改善するeミラー、大型の天井ディスプレイ、各乗員に個別の音楽を浴びせることができるサウンドゾーンなどの技術が含まれる。

Qualcommの顧客の多くは、コックピットやインフォテインメントシステムの強化を選んでいるが、おそらく同社が最も力を入れているのはRideプラットフォームだろう。そのシステムオンチップ(SoC)は、多くのADASや自動運転機能を実現するのに十分な強力なプロセッサーを提供する。Veoneerの自動運転ソフトウェア部門Arriver(アーリバー)が強化しただけで、Rideプラットフォームは、NVIDIA(エヌビディア)の「DRIVE Orin(ドライブ・オーリン)」SoCと直接競合できるようになった。NVIDIA DRIVE Orinは、Cruise(クルーズ)、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)、ボルボ、Zoox(ズークス)、そして最近ではTuSimple(トゥーシンプル、図森未来)などの顧客が、同様の機能を開発するためにすでに使用している。

画像クレジット:Qualcomm Technologies

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(文:Rebecca Bellan、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

クアルコムがPC向けArmベースSoC「Snapdragon 8cx Gen 3」発表、5nmプロセス採用・前世代比でCPU性能85%向上

クアルコムがPC向けArmベースSoC「Snapdragon 8cx Gen 3」発表、5nmプロセス採用・前世代比でCPU性能85%向上クアルコムは、Snapdragn Tech Summitの2日目に、前世代比で85%の性能向上を達成した、ArmベースのSoC(システム・オン・チップ)「Snapdragon 8cx Gen 3」を発表しました。クアルコムがPC向けArmベースSoC「Snapdragon 8cx Gen 3」発表、5nmプロセス採用・前世代比でCPU性能85%向上

「Snapdragon 8cx Gen 3」は、世界初のWindows PC向け5nm SoCです。

前世代(8cx Gen 2)と同等の消費電力ながら、CPU性能は最大85%向上。競合するx86プラットフォームと比較して、1Wあたりの性能は最大60%上回り、ノートPCで数日間のバッテリー寿命を実現するといいます。

GPU性能も前世代から最大60%向上。動画・写真の編集・ビデオ会議といったGPUに負荷がかかる場面でのグラフィックス・ソフトウェア体験を向上させています。フルHD(最大120fps)のゲーミングをサポートし、前述の電力効率とあわせ、バッテリー駆動でも競合プラットフォームに比べ最大50%長くゲームプレイを楽しめるといいます。

スマートフォンと同じSnapdragon X55 / 62 / 65モデムをサポートし、4G / 5Gネットワークにも常時接続可能。最大10Gbpsの5G通信にも対応します。クアルコムがPC向けArmベースSoC「Snapdragon 8cx Gen 3」発表、5nmプロセス採用・前世代比でCPU性能85%向上

SoCに統合したISP(画像処理プロセッサ)によって、オートフォーカス・オートホワイトバランス・オート露出をユーザーの動きや照明の状況によって適切に設定し、高品位なビデオ会議が可能。

最大4つのカメラや4K HDRカメラにも対応。AIを活用し、ビデオ会議中に犬の鳴き声のような不必要な背景音を取り除くことも可能です。なお、AI性能は29+TOPS(1秒間に29兆回以上の演算を実行可能)となっています。

クアルコムがPC向けArmベースSoC「Snapdragon 8cx Gen 3」発表、5nmプロセス採用・前世代比でCPU性能85%向上

Snapdragon 8cx Gen 3の概要

エントリー向け Snapdragon 7c+ Gen 3も発表

6nmプロセスを採用した、よりエントリー向けとなる「Snapdrgaon 7c+ Gen3」も発表。

こちらはWindows PC / Chromebook向けで、CPU性能は先代比で最大60%、GPU性能は最大70%向上。AI性能は6.5 TOPSとなります。

Snapdragon X53モデムをサポートし、最大3.7Gbpsの5G通信も可能。最大2.9GbpsのWi-Fi6 / 6E通信もサポートします。

Snapdragon 8cx Gen 3 / 7c+ Gen 3搭載デバイスはそれぞれ2022年前半に登場します。

Engadget日本版より転載)

クアルコムが4nmプロセス採用のスマホ向け最新SoC「Snapdragon 8 Gen1」を正式発表

クアルコムが4nmプロセス採用のスマホ向け最新SoC「Snapdragon 8 Gen1」を正式発表

クアルコムはSnapdragon Tech Summit 2021の1日目に、4nmプロセス採用のスマートフォン向け最新SoC「Snapdragon 8 Gen1」を発表しました。

「Snapdragon 8 Gen1」は、Snapdragon 888の後継となるハイエンドSoCで、今回から名称をリブランディング。ソニー・シャープ・シャオミ・OPPOなど各社から搭載端末が登場予定で、最初の商用端末は2021年内に登場します。

まず、デジタル運転免許証やデジタル自動車鍵の実用化に向けたGoogle主導のセキュリティ新規格「Android Ready SE Alliance」に世界で初めて対応します。

性能面では、新しいAdreno GPUの搭載によって、Snapdragon 888比でグラフィックレンダリング性能が30%向上。一方で消費電力は25%削減しています。

ゲーミングも強化しています。モバイル向けSoCとして初めて、視覚損失を抑えつつフレームレートを可変とするVariable Rate Shading Proに対応。また、Snapdragon 888比で同じ消費電力で2倍のフレームを生成できるなど、電力効率も高めています。

イメージング性能も強化しており、18bit ISP(画像処理プロセッサ)の内蔵によって、Snapdragon 888の約4000倍となる、毎秒32億画素の画像を撮影できる処理性能を誇ります。モバイル初となる8K HDR動画撮影に対応し、10億色を超える階調のHDR10+撮影にも対応します。

AI性能もSnapdragon 888比で強化しています。第7世代AIエンジンは共有メモリ容量とテンソルアクセラレーターの処理速度がそれぞれ2倍に向上し、トータルで4倍の性能向上をうたっています。

AIを活かした機能としては、Leica Leitz Lookフィルターを搭載し、カメラ撮影時にLeicaのボケ効果を再現可能。Hugging Face社の自然言語処理により、よりインテリジェントなパーソナルアシスタント機能も提供できるといいます。また、Sonde Health社との協業により、端末上のAIによって健康状態を見極めることを目的に、ユーザーの音声パターンを分析するモデルも高速化しています。

通信面では、第4世代目の5Gモデル「Snapdragon X65」の搭載により、下り10Gbps・上り3.5Gbpsの5G通信に対応します。最大3.6GbpsのWi-Fi 6 / 6E通信にも対応します。また、SoC内のSecure Processing Unit内においてSoC統合型のSIM「iSIM」をサポートします。

オーディオ面では、Bluetooth 5.2とCD品質ロスレスワイヤレスオーディオを提供するaptX LosslessをサポートするSnapdragon Soundに対応します。

Google Cloudと提携も発表

クアルコムはこのほか、AI分野でGoogle Cloudとの提携も発表。Google CloudのVertex AI Neural Architecture Search(NAS)を、スマートフォンやPC、オートモーティブ、IoT向けSnapdragonプロセッサに組み込みます。

Vertex AI Neural Architecture SearchはまずSnapdragon 8 Gen 1に搭載し、その後幅広いクアルコムの製品に組み込みます。また、Vertex AI Neural Architecture Searchは開発者が利用可能なQualcomm Neural Processing SDKに統合されます。

Engadget日本版より転載)

クアルコムがSnapdragonを搭載したWindowsアプリ開発支援キットを販売開始、価格約2万5000円

クアルコムは、Snapdragon搭載Windows PC向けアプリ開発をサポートする「Snapdragon Developer Kit」の販売をMicrosoft Storeで開始しました。価格は219ドル(約2万5000円)です。

「Snapdragon Developer Kit」は、ソフトウェア・アプリケーションベンダーがSnapdragon搭載Windows PC 向けソリューションを試験・検証出来る小型デバイスです。

エントリー向けのSnapdragon 7cを搭載しており、Windows 10で出荷されますが、Windows 11へのアップグレード要件に対応しています。

クアルコムは2018年にPC向けのSnapdragonを発表。その後、アップルがAppleシリコン(M1チップ)をMac向けに搭載したことで、PC向けのよりハイエンドなArmベースのSoCへの期待が高まっています。

なお、クアルコムは2023年をめどに、Appleシリコン対抗となるハイエンドPC向けSnapdragonを投入する計画を公表しています。

あわせて、Snapdrgaon搭載Windows PCに最適化されたZoomアプリの提供が予定されていることも発表されました。

クアルコムがSnapdragonを搭載したWindowsアプリ開発支援キットを販売開始、価格約2万5000円クアルコムがSnapdragonを搭載したWindowsアプリ開発支援キットを販売開始、価格約2万5000円

(Source:Microsoft StoreクアルコムEngadget日本版より転載)

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応中国のIT機器メーカーであるシャオミが、Androidベースの6.67インチ高性能スマートフォン『Xiaomi 11T Pro』と『Xiaomi 11T』をワールドワイド発表しました。

両モデルともにカメラ性能、とくに動画の品質を重視したモデル。現行の『Mi 10T』シリーズの後継となる機種です。

11T Proの価格は欧州圏にて649ユーロ(約8万4000円)から。ただし発売記念特価として、599ユーロ(約7万7000円)からのセールが展開されます。11T無印は499ユーロ(約6万4000円)から

カラーバリエーションは、両モデルとも共通の3種類。明るめのブルー系『Celestial Blue』とグレー系の『Meteorite Gray』、ホワイト系『Moonlight White』の3色です。

またRAMとストレージ構成は、11T Proが8GB/128GB(649ユーロ)、8GB/256GB(699ユーロ)、12GB/256GB(749ユーロ)の3グレード。11T無印が8GB/128GB(499ユーロ)と8GB/256GB(549ユーロ)の2グレードです。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応
11T Proの特徴は、スマートフォン初となる120Wの急速充電や、クアルコム製『Snapdragon 888』の搭載による高速処理、5G+5Gのデュアルスタンバイなど。11T無印では67Wの急速充電に対応し、SoCはMediaTekの『Dimensity 1200 Ultra』搭載など、Proに比べて仕様は抑えられているものの、こちらも高水準の性能です。

なお、この2モデル(と、同時発表されたタブレット『Xiaomi Pad 5』)は日本発売予定があることを、Xiaomi Japanが公式Twitterアカウントで公開しています。3機種のプレゼント企画も同時に開催されていることから、全てが発売されるものと考えて良さそうです。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

シャオミの高級モデルだけあって特徴の多いこの2機種ですが、技術的な最大の特徴は、11T Proに搭載された(最大)120W急速充電『120W HyperCharge』です。これまでのスマートフォンを超えた大電力での充電により、「5000mAhの内蔵バッテリーを17分で100%まで充電可能」とアピールします。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

となると気になるのが充電器(ACアダプタ)ですが、昨今の高級スマートフォンでは珍しく、本体付属。購入してからすぐに急速充電が使える仕様です。また合わせてシャオミ側は「同充電器は他のUSB機器にも流用できる」旨をアピールしています。

なお、11T無印は67Wの急速充電に対応。Proに比べると電力は下がりますが、それでもモバイルノートPC並みの大電力で「36分で100%充電が可能」という高水準。また11T無印でも、ACアダプタは本体に付属します。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

また、心臓部となるSoCもハイエンド級にふさわしいもの。11T ProはクアルコムSnapdragonの中でも高速な『Snapdragon 888』を搭載。最速の座こそ高速版の888+に譲りましたが、Androidスマートフォンでは非常に高速なSoCである点は間違いありません。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応そして11T無印は、MediaTekの『Dimensity 1200 Ultra』を搭載。海外での廉価機やミドルレンジモデルで好調なMediaTek製SoCがハイエンド級に挑んだ注目モデルです。こちらの実力は未知数なところがありますが、Ultraの付かない1200(無印)は採用例が順調に増えているSoCでもあります。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応
高性能SoCで焦点となる冷却に関しては、Proと無印共通で大型ベイパーチャンバーを搭載し、効率的な熱拡散を実現。ゲームプレイや長時間の動画撮影でも安定した動作を狙います。

とくにSD888搭載機種では放熱性能が焦点となっていますが、その点でも水準以上と呼べそうです。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

そして、シャオミ側が主力としてアピールするのが、カメラ機能、とくに動画撮影です。

背面カメラはProと無印共通でトリプル(3モジュール)構成。1億800万画素のメイン(広角)と800万画素の超広角、そして500万画素のマクロ用という組み合わせです。

さらにProのみとなりますが、8K/30fpsのビデオ録画に対応。同じくProのみですが、4Kでは60fpsでの録画も可能です。録画モードでは『ワンクリックAIシネマ』や各種フィルタなど、現行世代となるMi 10Tシリーズでの評価を引き継ぎます。

さらに画質の面でも、こちらもProのみながらHDR10+モードでの録画が可能。明るい場所での逆光ポートレートなど、輝度差の大きな状況でも被写体の白飛びや黒つぶれを防げます。

なお、HDR映像ソースの再生に関しては、無印も含めてHDR10+とドルビービジョンに対応。そのためProでは「録画から編集、再生まですべてHDR10+に対応する」数少ないスマホとなります。

フロントカメラは1600万画素のパンチホールタイプ。暗所でもノイズを抑えたナイトモードでのセルフィーも可能です。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

ディスプレイパネルに関しても、現行のMi 10Tシリーズに続いて力の入ったもの。

基本的な仕様はProと無印共通で、6.67インチの有機ELパネル。解像度は2400×1080の、いわゆる“短辺側1080”仕様。昨今の高級スマホでは一時期に比べて解像度を下げるトレンドがありますが、本2モデルもこれに準じた仕様です。

一方で昨今重要視されているリフレッシュレートは、最高120Hz。もちろんシャオミが力を入れる可変仕様が導入されており、表示内容に合わせて自動でリフレッシュレートを変更し、無駄な電力消費を抑えます。

さらにタッチパネルのサンプリングレートは480Hzと、ゲーミングスマホ並みの値。フラット形状と合わせて、細かなタッチでも入力漏れを防ぐ設計です。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

さらにProでは、表示画質に関してもシャオミ最高を謳います。これは、ディスプレイ表示品質の認証機関であるDisplayMateにて、Androidスマホでの最高評価である『A+』グレードを得た点より。実績ある評価機関のお墨付き、というわけです。

さらに表面ガラスは、Proと無印共通で、コーニングのゴリラガラス最新世代『Gorilla Glass Victus』を採用。堅牢性もアピールします。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

内蔵スピーカーは高級オーディオブランドであるハーマンカードンとのコラボによるチューニングを施されたステレオ仕様(横長状態での対応)。Mi 10T世代と比べて位置を改善し、よりクリアな再生を可能と謳います。

昨今音楽配信で価値の増している3Dサウンドに関しても、ドルビーアトモスに対応。対応ソースでは高精度なサラウンド音響が楽しめます。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応
そして昨今Androidの高級スマホでは焦点となりつつある、OSアップデート期間にも配慮。Androidの更新は“メジャーアップデート3回”まで、セキュリティアップデートは4年間を公式に保証します。

さらにバッテリーの充放電サイクルは公称800回と、標準的な500回より長め。ハードウェア面でも長期の動作を支えます。

加えて、標準保証も2年と長め。さらに“地域で発売された後30日までの購入”という複雑な制限は付くものの、6か月間であれば1回の画面割れにも標準保証で対応するという、手厚い仕様となりました。

このようにXiaomi 11Tシリーズは、現行水準でのハイエンドAndroid機としてふさわしい基本性能をベースとしつつ、ユニークかつ楽しい録画・撮影機能と、シャオミ製品らしいお買い得度の高さも追求したモデル。

技術的にも、Proにおける(とにかくインパクトの大きい)120W急速充電をはじめ、目玉的な機能を多数備えているのがポイントです。

とくに日本では、ついに“シャオミファンが望んでいたハイエンドクラス機の投入”ともなりそうなことから、かなりの人気ともなりそう。2021年末における注目スマホとなることは間違いありません。

(Source:Xiaomi 11T Pro製品ページ(英語)Xiaomi 11T製品ページ(英語)Engadget日本版より転載)

FeliCa対応の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip3」国内版、ドコモ・KDDIが10月上旬発売

FeliCa対応の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip3」国内版、ドコモ・KDDIが10月上旬発売

サムスン電子ジャパンが「Galaxy Z Flip3」の国内モデルを発表しました。国内版はFeliCaに対応する点などが海外版と異なります。NTTドコモとKDDIが10月上旬に発売予定。価格はドコモ版が14万8896円、KDDI版はのちほど追記します(いずれも税込)

「Galaxy Z Flip3」は、ディスプレイを縦に折ってコンパクトにできるフォルダブルスマートフォンです。ガラケー(フィーチャーフォン)のように、パカパカと開閉して使えます。

前モデル(Galaxy Z Flip)からの進化点としては、画面サイズを維持しつつも本体をわずかに小型化。畳んだ状態のサイズは72.2 x 84.4 x 17.1〜15.9mm、開いた状態では72.2 x 166 x 6.9mmで、重量は183gです。さらにIPX8防水にも対応します。FeliCa対応の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip3」国内版、ドコモ・KDDIが10月上旬発売

ディスプレイは6.7インチ フルHD+(2640 x 1080)で、新たに120Hz表示に対応します。

畳んだ際に使用するサブディスプレイも前モデル比で4倍に大型化。1.9インチ 260 x 512解像度の有機ELとなり、時刻や通知の表示だけでなく、ウィジェットなども表示できます。また、カメラのライブビューモニタとしても利用できます。FeliCa対応の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip3」国内版、ドコモ・KDDIが10月上旬発売

プロセッサは5nmのオクタコアCPU「Snapdragon 888」を採用。RAMは8GB、ストレージ容量は128GBまたは256GBです。

背面カメラは広角レンズ(画角78°)と超広角レンズ(画角123°)の2眼構成。画素数はいずれも1200万画素で、F値とピクセルサイズはそれぞれF2.2・1.12μm、F1.8・1.4μmです。インカメラは1000万画素で、画角は80°となっています。

ファッション性を訴求

国内版の本体カラーは「ファントムブラック」と「クリーム」の2色展開。サムスンは本端末の魅力を「ファッショナブル・コンパクト」と表現しており、6.7インチ(アスペクト比 22:9)の大画面を、ポケットや小さなカバンに入れて難なく持ち歩ける点をアピールしています。FeliCa対応の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip3」国内版、ドコモ・KDDIが10月上旬発売

ファッショナブルをうたう通り、さまざまなケースやカバー、アクセサリーもあわせて国内発売します。FeliCa対応の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip3」国内版、ドコモ・KDDIが10月上旬発売

クアルコムがBluetooth用の新音声コーデック「aptX Lossless」を発表、CDロスレスオーディオを伝送可能に

クアルコムがBluetooth用の新音声コーデック「aptX Lossless」を発表、CDロスレスオーディオを伝送可能に

PeopleImages via Getty Images

クアルコムが、Bluetooth用の新音声コーデック「aptX Lossless」を発表しました。CDのサンプリング仕様である44.1kHz / 16bit PCM信号をロスレスで伝送することが可能な高音質コーデックです。音源の送信側(プレーヤー)と受信側(イヤホン / ヘッドホンまたはBluetoothスピーカー)双方がこのコーデックに対応していれば、CDの音質を劣化させることなくワイヤレスで再生することが可能です。

aptX Losslessはクアルコムが3月に発表した「Snapdragon Sound」という高音質オーディオ伝送技術およびソフトウェア群の一部として提供されます。Snapdragon SoundではaptX Adaptive機能によって最大96Hz / 24bitまでの音源伝送を可能としますが、この場合は不可逆圧縮を加えるため音質の劣化が発生します。aptX LosslessはaptX Adaptiveの拡張として提供され、44.1kHz / 16bitまでの音源であればロスレスでの伝送を行います。つまりCDが採用する仕様のPCMデータならそのままの音質で伝送し、ロスレス再生が可能ということです。

Snapdragon Soundでは、Bluetooth High Speed Link技術の改良によってCDロスレスオーディオ信号を送信可能なするだけのスループットを提供すると述べています。もしCDロスレス以上の音質のデータをスマートフォンから伝送する場合は、最大96kHz / 24bitの圧縮伝送を使用するとのこと。なお、ユーザーは設定により手動で44.1kHz / 16bitにするか96Khz / 24bitにするか選択もできますが、ソース音源がCDロスレスまでの場合は自動的に44.1kHz / 16bitになります。また通信環境が悪くスループットが出ない場合は、圧縮伝送に切り替え140kbpsにまで伝送速度を下げます。

技術仕様は以下のとおり。

・44.1kHz / 16bit CDロスレスオーディオ品質をサポート
・Bluetoothリンク品質に基づいてCDロスレスオーディオにスケールアップ
・ユーザーはCDロスレスの44.1kHz / 16bitと、96kHz / 24bitロッシーから選択可能
・ソース音源がロスレスの場合にCDロスレスオーディオを有効にする自動検出
・正確なビットレートは約1Mbps

クアルコムはSnapdragon SoCにaptXコーデックをデフォルトで搭載するため、今後発売される北米や欧州で流通するスマートフォンのほとんどは、音楽プレーヤーとしてaptX Losslessに対応していくはずです。発表によれば、このaptX Losslessは今年後半に利用可能になり、搭載する製品もその時期当たりには最初のものが発表されるとのことです。

これまで、Bluetooth経由でのオーディオ再生でもっとも高音質とされたのはソニーの独自コーデック「LDAC」でした。これとアップスケーリング技術のDSEE HXを組み合わせることで、LDACは96Khz / 24bit相当の音質での伝送は可能ですが、これもやはり不可逆圧縮で、厳密に言えば音質の劣化は避けられません。また当然ながらLDACも、プレーヤー側とイヤホン / ヘッドホン、スピーカー側の双方がLDACに対応していなければなりません。

ちなみに、Apple MusicやAmazon Music Ultra HDなどはすでに楽曲のロスレス / ハイレゾ配信を行っており、Spotifyも今年後半にロスレス配信を提供する予定です。近々、Androidスマートフォンを新しくしようと思っている人は、Snapdragon SoCを搭載しaptX Losslessに対応する機種が出るまで待つ方が得策かもしれません。一方、アップルのiPhoneは、Bluetooth音声伝送には伝統的に自社のAACを使用しておりBluetoothでの音楽再生はロスレスオーディオに対応していません

(Source:Qualcomm 2021 State of SoundEngadget日本版より転載)

レノボ13型Androidタブ「Yoga Tab 13」の日本版が8万7780円前後で登場、11型モデルも4万2900円前後で同時発売

レノボ13型Androidタブ「Yoga Tab 13」の日本版が8万7780円前後で登場、11型モデルも4万2900円前後で同時発売

リモートワークで盛り上がる需要などにより、一時期の絶滅危惧種的な低調を脱し、市場が再び活発になりつつある高性能Androidタブレット。

大画面で、かつ快適に楽しみたいAndroid版ゲームタイトルがあるゲーマーや、PCとのファイル連携など、Androidが有利(というかiPadでは若干の使いにくさが残る)環境でタブレットを使いたいヘビーユーザーなどを中心に人気が復調しつつあります。

そうした中で、使い勝手の幅を広げそうな注目機種2モデルの日本版が、レノボ・ジャパンより発表されました。モデル名は『Yoga Tab 13』(上写真)と『Yoga Tab 11』。この名称が示すように、13インチもしくは11インチ画面を採用した、比較的大型のモデル。海外で先行発表された機種の日本版です。

販売想定参考価格は、13が8万7780円前後(税込)。11の4GB RAM/128GBストレージモデルが4万2900円前後(同)、8GB/256GBモデルが4万9500円前後(同)。発売日はすべて8月6日です。

両機種ともに、日本ではWi-Fiモデルのみとなります。海外版の11で用意されたLTEモデルはありません。

なお、ワールドワイド発表時のEU圏価格は、それぞれ799ユーロ(単純換算で約10万3700円)からと、499ユーロ(同6万4800円)からでした。日本での価格は比較的優遇されたものと考えて良さそうです。

Yoga Tab 13を正面から。最新タブレットらしく、画面周辺のベゼル(額縁)はかなり狭めです

Yoga Tab 13を正面から。最新タブレットらしく、画面周辺のベゼル(額縁)はかなり狭めです

ここで「販売想定参考価格」とあるのは、(今回は)量販店でも販売されるモデルであるため。『Lenovo Tab P11 Pro』をはじめ、レノボ製Androidタブの一部モデルは直販専門でしたが、今回の2モデルは店頭でも販売されるというわけです。

参考記事:レノボYoga Tab 13発表、HDMI入力でモバイルディスプレイ兼用の高性能Androidタブレット(2021年6月)

Yoga Tab 13ならでの最大の特徴が、HDMI入力端子によるモバイルディスプレイモード。ここでは左のゲーミングノートPCのフォートナイトを複製表示しています

Yoga Tab 13ならでの最大の特徴が、HDMI入力端子によるモバイルディスプレイモード。ここでは左のゲーミングノートPCのフォートナイトを複製表示しています

さて、まずはYoga Tab 13の特徴から紹介しましょう。Androidタブレットとしては、SoCにクアルコムの『Snapdragon 870』を搭載したことによる高速処理……ですが、実はそれ以上にインパクトの大きな機能があります。それが、「バッテリー搭載モバイルディスプレイとして使える、マイクロHDMI入力端子」です。

このHDMI入力機能で重要なのは、単に機能があるというだけではなく、ハードウェアレベルでの実装となっている点。そのため理論上の遅延は、単体のモバイルディスプレイ並みに少ないようです。

マイクロHDMI入力は、横置き時での本体左側に位置。映像ソースとなる機器を左に置くレイアウトが基本となりそうです

マイクロHDMI入力は、横置き時での本体左側に位置。映像ソースとなる機器を左に置くレイアウトが基本となりそうです

実際に事前説明会でのデモ機では、同社のゲーミングPCを接続して『フォートナイト』のデモプレイなども行える状態。軽くプレイしてみましたが、フレームレートこそ60fps程度だったものの、とくに目立った遅延はありませんでした。

合わせて意外と遅延が気になるWindowsでの大面積ウィンドウ移動やマウスの追随などもチェックしてみましたが、このあたりに関しても大きな遅延はなさそう、という印象です。

HDMI入力有効時には、画面右下に解像度やフレームレート、バッテリー残量をOSD表示。こうした使い勝手もかなり良い印象

HDMI入力有効時には、画面右下に解像度やフレームレート、バッテリー残量をOSD表示。こうした使い勝手もかなり良い印象

レノボの担当者にハードウェア的な実装を聞いたところ、「HDMI端子に機器を接続した時点でタブレットとしての機能はスルーされ、基本的には単体ディスプレイと同じ構成で動作する」という旨のコメントが聞けました。

一方で、ディスプレイ入力は常にHDMI側が優先されることから、本体(Androidタブ側)を有効にするにはHDMI端子からケーブルを取り外さないとならないという仕様です。

また、映像入力として使えるのはこのマイクロHDMIのみ。つまりAndroidタブ側のUSB Type-Cに映像機器を接続しても映りません。ここは一般的な(USB Type-Cで映像入力と給電を兼用する)モバイルディスプレイとは大きく異なるポイントです。

レノボ側は海外でのプロモーションで、ニンテンドースイッチなどを接続した写真なども公開していたことから、筆者個人としても遅延対策が気になっていたところ。ですが、実物を見た結果、これであれば実用になりそう、という印象を受けました。

本体の右側面側にはUSB Type-C端子と電源、音量ボタンが。こう見るとスタンドの径は細そうですが、ステンレス素材とあって強度はしっかりとしています

本体の右側面側にはUSB Type-C端子と電源、音量ボタンが。こう見るとスタンドの径は細そうですが、ステンレス素材とあって強度はしっかりとしています

合わせて本体に内蔵されたキックスタンドにより、設置自由度が高い点も特徴です。加えて今回は細い棒状となっているため、フックなどへの吊り下げや手持ちストラップ的にも使えるのがミソ。

本体に比べるとかなり細めに見えますが、強度的にはヒンジ部を含めてしっかりとしたもの。滑り止めとしてラバーグリップも巻き付けられています。このあたりは、Yogaシリーズを長年手がけてきたレノボのノウハウが活かされたものと見て良いでしょう。

裏面の天側にはスウェード調の布張りが。持つ際の滑り止めになるのみならず、高級感も演出しています

裏面の天側にはスウェード調の布張りが。持つ際の滑り止めになるのみならず、高級感も演出しています

バッテリー内蔵モバイルディスプレイとしても使えるという特徴が目立つYoga Tab 13ですが、もう一つの特徴は、上述したようにAndroidタブレットとしての基本性能も高いこと(といっても、価格もそれなりに高価ではありますが)。

その点に深く関わっているのが、搭載SoCであるSnapdragon 870。位置づけを簡単に紹介すれば、昨年の最高速Snapdragonである865 Plusの動作クロックを高速化した製品です。

現行の最高速モデルである『Snapdragon 888』ほどの性能ではありませんが、クアルコム製SoCとしては上位に位置し、またタブレットとして見れば群を抜いて高速なものとなっています。

参考記事:クアルコムが「Snapdragon 870」発表、7nm維持のハイエンドSoC(2021年1月)

画面としては13インチ、解像度2160×1350(アスペクト比16:10)の液晶パネルを搭載。色域はsRGB 100%をキープし、HDR映像ソースとしてドルビービジョンに対応。最大輝度は400nitsなど、高級機らしい仕様(色域は若干狭い印象も受けますが)。別売りのペンにも対応します。

RAMとストレージは8GBと128GB。とくにRAMはAndroidタブレットとしてはかなりの余裕度。一方でストレージは若干小さめで、かつSDカードスロットも非搭載。このあたりは留意が必要でしょう。

セキュリティとしては顔認証に対応します。また隠れた特徴として、カメラはフロントカメラのみ(=リアカメラは非搭載)と、割り切った仕様です。

13インチタブレットだけあって、当然ながら本体は大柄。右にあるYoga Tab 11が“タブレット標準サイズ”であるのに対し、ふたまわり以上大きめなサイズ感です

13インチタブレットだけあって、当然ながら本体は大柄。右にあるYoga Tab 11が“タブレット標準サイズ”であるのに対し、ふたまわり以上大きめなサイズ感です

バッテリー容量は、本体の大きさを良い意味で活かして大台の10000mAh。公称バッテリー駆動時間は12時間(フルHD動画再生時)と、余裕度の高い仕様です。なお付属ACアダプタは30W出力対応と、バッテリー容量に見合った仕様。公称充電時間は約3時間です。

また隠れた特徴として、本体に搭載されたUSB Type-C端子の機能が充実している点が挙げられます。速度は10Gbps(USB 3.1 Gen2)である上、タブレットとしては珍しいDisplayPort 1.4出力にも対応。さらにUSB On-The-GOもサポートします。

無線LANはWi-Fi 6に対応し、Bluetoothバージョンは5.2対応。本体のスピーカーはJBLコラボで、総ユニット数は4基。レノボ製品らしくドルビーアトモスもサポートします。マイクロフォンも3基搭載のアレイ仕様です。

本体サイズは約293.4×204×6.2~24.9mm(キックスタンド底面側状態での幅×高さ×奥行き)。厚みに幅があるのは、これまでのYogaタブレット系と同じく、円筒状の最厚部のみが突出した形状となっているためです。

また重量は約830gと、さすがに重め。本体の大きさも相まって、基本的に長時間での手持ち使用は避けたいタイプです。

こちらがLenovo Tab 11。よく見ると13よりも左右ベゼルが少しだけ太めですが、全体的には非常に似通っています

こちらがLenovo Tab 11。よく見ると13よりも左右ベゼルが少しだけ太めですが、全体的には非常に似通っています

同時発表されたYoga Tab 11は、SoCにメディアテックの『Helio G90T』を搭載するモデル。残念ながらHDMI入力端子は搭載しませんが、設置上の特徴であるバー型のキックスタンドを含めた基本的な本体デザインなどは13譲りとなっています。

日本ではHelio G90TというSoCは馴染みが薄いものですが、総合的な性能は、クアルコムのSnapdragon 730Gに匹敵するクラスとされています。730Gは昨今のミドルレンジスマートフォンで人気のSoCの一角ですが、本モデルもこれに準じた性能を発揮します。

また、RAMとストレージは冒頭で紹介したように2グレードありますが、上位の8GB/256GBモデルは、Yoga Tab 13よりもストレージ容量が大きくなるのがポイント。さらにこちらはマイクロSDカードスロットも搭載するため、ストレージ周りでは13に比べて大きなアドバンテージを有します。

11の背面はファブリック生地仕上げ。13では非搭載のリアカメラも右上に確認できます

11の背面はファブリック生地仕上げ。13では非搭載のリアカメラも右上に確認できます

画面は11インチの液晶。解像度は2000×1200(アスペクト比16:9.6)となります。この“横幅がフルHDより80ドットだけ広い”仕様は、一見すると記載間違いのようにも見えますが、レノボの既存モデルでも使われている解像度です。

こちらは色域仕様こそ非公開なものの、輝度は最大400nits、HDR映像ソースはドルビービジョン対応と、イマドキのAndroidタブレットとしては水準以上のスペックです。

スピーカーも4ユニット仕様でドルビーアトモス対応、さらにJBLコラボ仕様となっています。

またカメラも、13ではフロントのみだったのに対して、本機はリアカメラも搭載。前後ともに画素数は800万という仕様です。

11の端子はUSB Type-Cのみ。なお3.5mmオーディオジャックは非搭載のため、USB Type-Cからの変換ケーブルが付属します(これは13も共通です)

11の端子はUSB Type-Cのみ。なお3.5mmオーディオジャックは非搭載のため、USB Type-Cからの変換ケーブルが付属します(これは13も共通です)

バッテリー周りも、Yoga Tab 13を凌ぐ点。容量は7500mAhとそれなりに控えめですが、駆動時間は公称で最大15時間と、より長持ちになっています。付属ACアダプタの出力は20Wですが、充電時間は公称で約2時間と、こちらも13より高速です。

ただし無線LANはWi-Fi 5までの対応、Bluetoothバージョンも5.0仕様に留まるなど、クラス相応の点もあります。

本体サイズは約256.8×169.0×7.9~23.0mm(キックスタンド底面側状態での幅×高さ×奥行き)、重量は約650g。

初期出荷時のOSはAndroid 11。こちらも13、11ともに共通です

初期出荷時のOSはAndroid 11。こちらも13、11ともに共通です

このように新Yoga Tabシリーズ2機種は、これまでのYoga系タブレットで評価の高かった設置自由度の高さをはじめとする特徴を引き継ぎつつ、基本性能の大幅な底上げを行なったモデルとして仕上がっています。

とくにYoga Tab 13はそれなり以上に高価ではありますが、Androidタブとしては異例とも呼べる速度に加え「バッテリー内蔵モバイルディスプレイを兼用できる」という、非常にユーザーメリットの強い特徴も備えた魅力的な仕上がりとなっています。

昨今盛り上がりを見せるヘビーユーザー好みのAndroidタブレット市場にあっても、非常に注目できる、また注目して良い完成度のモデルであることは間違いありません。

(Source:Yoga Tab 13製品ページYoga Tab 11製品ページEngadget日本版より転載)

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価格約11万円、レノボがARMベース「Snapdragon 8c」搭載Windowsノート「IdeaPad 4G」を4月9日発売

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価格約11万円、レノボがARMベース「Snapdragon 8c」搭載Windowsノート「IdeaPad 4G」を4月9日発売

価格約11万円、レノボがARMベース「Snapdragon 8c」搭載Windowsノート「IdeaPad 4G」を4月9日発売レノボ・ジャパンは、ARMベースの「Snapdragon 8c」プロセッサ搭載Windows 10ノートPC「IdeaPad 4G」を4月9日に国内発売します。本体価格は税込10万9780円です。

「IdeaPad 4G」は、14インチ 1920 x 1080解像度の液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPCです。本体は1.2kgと比較的軽量で、出先にラクラク持ち出せます。

プロセッサにはARMベースのクアルコム Snapdragon 8cを採用し、最大21時間(公称値)の長時間バッテリー駆動に対応。ファンレス設計でファンの音が気になることもありません。

標準でLTE通信にも対応。SIMカード(nanoSIM)を挿入することで、Wi-Fiに繋がずに、モバイルネットワークを経由してインターネットに接続できます。

主な仕様は下記の通りです。

【Lenovo IdeaPad 4G:主な仕様】

  • OS:Windows 10 Home 64bit(日本語版)
  • プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 8c
  • メモリー:8GB
  • ストレージ:256GB SSD(PCIe NVMe/M.2)
  • ディスプレイ:14.0型 FHD(1920×1080)
  • 通信方式:3G WCDMA 1,2,4,5,8 /
    4G FDD-LTE 1,2,3,4,5,7,8,11,12,13,14,18,19,20,21,25,26,28,29,30,32,66,71 /
    4G TDD-LTE 34,38,39,40,41,42,46,48
  • インターフェース:USB 3.0 Type-C×2(Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、 USB 3.0(Powered USB)、SIMカードスロット(nanoSIM)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
  • バッテリー駆動時間:最大約21.0時間(JEITA2.0)
  • 本体寸法:約321.7×207.0×14.9mm
  • 本体質量:約1.2kg

スマホCPU搭載のWindowsノートPC拡大へ、Snapdragon 8c / 7c発表

(Source:レノボ・ジャパンEngadget日本版より転載)

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クアルコムの最新チップSnapdragon 888は2021年第1四半期発売スマートフォンに搭載される

宣言されたとおり、米国時間12月1日のSnapdragon 888の発表後にその詳細が明かされた。まず予想されていたように、Qualcomm(クアルコム)の次期主力SoCは2021年の第1四半期(1月〜3月)にローンチされる。搭載モデル名は発表待ちだが、先に言及されたASUS、Black Shark、LG、MEIZU、Motorola、Nubia、realme、OnePlus、OPPO、シャープ、vivo、Xiaomi、ZTEといったスマートフォンメーカーがSnapdragon 765の後継チップの採用を計画している。

進化の焦点は5G、AI、スピード、セキュリティ、イメージング、ゲームなど、期待されたとおりのものでもある。クアルコムが以前発表したように、新チップには第3世代のX60 5Gモデムが搭載されており、サブ6帯とミリ波による最大7.5Gbpsの通信がサポートされる。また、Wi-Fi 6とBluetooth 5.2にも対応している。

第6世代のAIエンジンは、より低い消費電力でより高速な処理速度を実現する。クアルコムが明かした数値によると、ワット当たりのパフォーマンスは最大3倍になり、1秒間に最大26テラの処理(TOPS)ができる。同社が2019年の今頃にSnapdragon 765で述べた 「信じられないほどの」5.5TOPSと比較してみよう。AIは主にカメラ、ゲーム、ネット接続、Google(グーグル)のボイスアシスタントの機能を強化するために使われる。

カメラに関しては、新しいチップは改良されたSpectra 580を搭載し、初のトリプルISP(画像信号プロセッサ)を搭載している。同時に最大2.7ギガピクセル / 秒で3個のカメラを処理する能力を持ち、複数カメラの搭載を促進する。さらに、一度に3個の4K HDRビデオの撮影もサポートしている。ローライト撮影も改善され、暗い写真を明るくすることができる。

搭載されているAdreno 660 GPUは、最大35%高速なグラフィックス処理を実現する。新しいArm Cortex-X 1アーキテクチャをベースとするKryo 680は、CPUパフォーマンスを25%向上させる。ゲームレンダリングは最大30%改善され、クアルコムチップとして初となるVariable Rate Shading(可変レートシェディング)が利用できる。セキュリティに関しては同社のSecure Processing Unitなど、デバイス上のデータ保護を目的とした新機能が多数搭載されている。

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画像クレジット:Qualcomm

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

クアルコムが5G対応の新チップSnapdragon 888発表、次世代モバイル体験を後押し

米国時間12月1日の朝にQualcomm(クアルコム)が、Snapdragon 888(スナップドラゴン888)プラットフォームのローンチを発表したことを皮切りに、オンライン版年次サミットを開始した。クアルコムは明らかに、オンラインイベントの後半用に、キーとなる情報をまだ隠し持っている。なにしろその次世代SoCについては、まだたくさん発表することが控えているはずなのだ。

だが私たちはここで、クアルコム社長のCristiano Amon(クリスティアーノ・アモン)氏からの、非常に控えめな言葉を紹介するとしよう。「プレミアムな体験の創造には、イノベーションへの不断の集中が必要です。膨れ上がる不確実性に直面するとしても、長期的なコミットメントが必要なのです。そうすることで、明日を見すえた組織が、プレミアム体験を再定義するテクノロジーを提供し続けることができるようになるのです」。

まあこの言葉は、合理的というよりも、多分に自己満足的に響く。とはいえ私たちは、いくつかの主要なデバイスメーカーが、将来の携帯電話に新しいチップを搭載する契約にサインしていることを知っている。そうしたメーカーとして連なるのは、ASUS(エイスース)、Black Shark(ブラック・シャーク)、LG、MEIZU(メイズー)、Motorola(モトローラ)、Nubia(ヌビア)、realme(リアルミー)、OnePlus(ワンプラス)、OPPO(オッポ)、Sharp(シャープ)、vivo(ヴィーヴォ)、Xiaomi(シャオミ)、ZTEなどだ。

そしてまたクアルコムは、今回期待されていた875という名称を使わず888という名前を使った。これに関して、クアルコムはTechCrunchに対して、次のように語った。

8シリーズはいつでもSnapdragonにとって特別な数字でした。10年以上も前から、8という数字はプレミアムを意味しています。Snapdragon 8シリーズは、私たちのプレミアム層のモバイルプラットフォームで構成されていて、そこで私たちは次世代のモバイル体験を後押しする最新の技術イノベーションをデビューさせています。年々これらの進歩は、Snapdragonだけではなく、モバイル業界にとっても初のものとなっています。特に今年は、5Gが世界的に急速に拡大し、業界の予想をはるかに超えた、新たな体験とチャンスを生み出しているのです。Snapdragonは、世界中のより多くの消費者に5G体験を提供するための最適なプラットフォームです。

また、8という数字は世界中でラッキーナンバーとされています。ある人にとっては、それは無限大、成功、内なる知恵を意味し、他の人にとっては幸運を象徴することもあります。例えば、インドでは数字の8はサンスクリット語でAshtha(またはAsta、Ashtaとも)として知られ、富と豊かさを表す数字とされています。また中国の数秘学では888は三重の幸運を表しています。

ということで、この動きは私たちがOnePlusのような携帯電話メーカーで見てきた動きと異なってはいない。当然、5Gが搭載される。このチップは、同社の第3世代のX60 5Gモデムを搭載し、サブ6バンドとミリ波バンドの両方に対応している。第6世代のAIエンジンも搭載されていて、電力効率を向上させた上で、毎秒26テラ回の演算(26TOPS)が可能だ。

画像処理は当然、このパズルの大きなピースの1つだ。888は最大35%高速なISP(画像処理プロセッサ)を採用しており、毎秒2.7ギガピクセルを処理する(これは1200万画素の写真およそ120枚分だ)。Elite Gaming(エリートゲーミング)プラットフォームのアップデートによって、ゲームのパフォーマンスも改善されている。新しいSoCを利用する、最初のスマートフォンに関する情報を含む、さらなる情報がすぐにでも登場するに違いない。

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画像クレジット:Qualcomm

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(翻訳:sako)