Facebook、ソーシャルログインを独占。シェアは61%に


Facebookは長期にわたってソーシャルログイン市場を席捲して、さらにその差を広げていることが、個人認証管理プラットフォーム、Gigya

の最新データが示している。

2011年以来初めて、Facebookは60%の壁を越え、2014年第4四半期のGigyaネットワークにおける全ソーシャルログインの61%を占めた(前四半期は58%。前年同期からは10%増)。

現時点でFacebookがシェアを奪っているのは大部分がGoogleからだ。GoogleのGigyaネットワークにおけるシェアは、2014年3Qの24%から、2014年4Qには22%へと減っている。

モバイルにおけるFacebookの優位はさらに顕著だ。Facebookは全ソーシャルログインの77%を占め、前四半期の62%から急増した。この増加の犠牲になったのはGoogleで、28%からわずか16%へと後退した。

Facebookは、ほぼすべてのビジネス分野を支配している。例えばEコマースサイトのソーシャルログインの72%、教育および非営利サイトの76%を占めている。わずかな例外がメディアサイトで、そこでは「わずか」55%の市場シェアしかない。しかしGoogleにとってもそこは明るい場所ではなく、シェアはわずか21%にすぎず、TwitterとYahooがそれぞれ11%、8%と比較的人気を得ている。

私はGigyaのCEO Patrick Salyerに、このトレンドをどう説明できるか尋ねてみた。「われわれはFacebookによるログインの詳細な制御が、消費者の個人認証プロバイダーとしてのFacebookとの関わり方に大きな違いを生んでいると考えている」と彼は言った。「2014年Q4で最も差が目立つのはモバイルだが、Facebookが個人認証全体で伸び続けていくとわれわれは見ている。

今後について、彼はAppleのTouch IDが既存のログインプロバイダーにとって大きな脅威になる可能性があることも指摘した。「もしこれがモバイルアプリの認証方式としてデベロッパーの支持を得られれば、Facebookのシェアを本格的に奪い始めるかもしれない」とSalyerは語った。

ちなみに、Yahooは最大の落ち込みだった。かつてYahooは全ログインの18%を占めていたが今は6%に減少している ― Twitterのソーシャルログイン数と同等で、こちらは前年より緩やかに伸びている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


北米ソーシャルログインではFacebook利用率が50%超(大きく離れてGoogleが2位)

新しいウェブサービスにサインインする際、ソーシャルログインを使うことができるのは便利だ。毎度毎度同じ情報を入力して、そして新しいパスワードを考えたりする手間を省くことができる。このソーシャルログインについて、ブランドなどに対してソーシャルログインの機能を提供しているGigyaが公開した最新データによると、北米ではFacebookの利用率が51%超となっていて、他のソーシャルログイン・サービスを圧倒しているのだそうだ。Google+が2位とはなっているが、割合は31%に過ぎず、Facebookには大きく水をあけられている。

北米における第3位はYahooで、これは15%の利用率となっている。しかしFacebookの利用率が伸びているのに対し、Yahooの方はあらゆる局面においてソーシャルログイン・ツールとしての利用率が低下している様子。

ソーシャルログインの面でいうと、Twitterの利用率が非常に低いのがむしろ逆に注目に値する。Gigyaの集計ではデスクトップとモバイルの双方において、4%の利用率しかないのだそうだ。

Facebookの圧勝という状況の中、メディア関係のサービスにおいてはGoogleも32%と検討している。但し、この分野でも、2013年の第4四半期を通じてFacebookの利用率が2%の伸びを示している。

モバイルに限定してみると、Facebookのリードが一層明白になる。Facebookの利用率は62%に跳ね上がり、Google+が26%、Twitterが6%、Yahooがわずか4%という状況になっている。

また、北米の状況は、世界全体とだいたい同様の割合を示しているようだ。全体でみた場合のFacebook利用率は53%で、続くGoogleが28%、そしてYahooが13%となっている。

但し地域によっては、Facebookが一層大きな割合を占めているところもある。たとえばヨーロッパでソーシャルログインを利用するケースの59%でFacebookが利用されていて、Googleは19%だ。

ロシアのSNSであるVKが9%を占めているのはヨーロッパらしいところだろう。

南アメリカではFacebookがなんと80%を占めている状況だ。Google+の方は13%となる。他の地域でも状況は似たような感じだ。但しアジア太平洋地域ではQQやSinaが善戦して、Googleが後塵を拝することにもなっている。

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(翻訳:Maeda, H


ソーシャル・ログイン市場は依然Facebookが46%を占めてトップ―Googleも2四半期連続で差を詰める

今年に入ってすぐ、GoogleがGoogle+によるサービス開始したので、ソーシャル・ログイン市場は再び激戦区となった。ログイン・プロバイダーのJanrainが発表したところによると、Facebookは依然としてソーシャル・ログイン市場のシェアでトップを占めているが、Googleに追い上げられている兆しがあるという。

JanrainやGigyaなどは、ユーザーがウェブサイトにサイン・インする手続きを簡単にし、同時にウェブサイトにはさらに豊富なユーザー情報を提供するサービスだ。こうしたサービスはユーザーの身元確認にさまざまな方法を用意している。Facebook、Google、Yahoo、LinkedIn、Twitterなどがポピュラーなオプションだ。しかしニッチなウェブサイト向けにSoundCloudやTumblrなどもそれなりのユーザーを得ている。Janrain Engageは25のネットワークをサポートしている。

現在JanrainのソーシャルログインではFacebookが46%を占めてトップ、Googleが34%でこれに続いている。ただしFacebookについては2012年第4四半期と比較して3%の減少で、同時期にGoogleのシェアは逆にちょうど3%増加している。これで2期続いてFacebookとGoogleの差が縮まった。Janrainは「Googleのサービスが信頼性、親近性を増している表れだろう」という。Googleは自らの既存の各サービスへのログインにGoogle+を使わせることでこのソーシャル・ネットワークへのトラフィックの増大を図っている。JanrainはGoogle+ログインを最近になってサポートしたので今回発表された数字には含まれていない。次期のレポートの結果が楽しみだ。

Janrainのレポートによれば、ソーシャル・ログインに用いられるネットワークには地域によって大きな差があるという。たとえばオランダでは地元のソーシャル・ネットワークのHyvesが好まれ、ブラジルとインドでは依然GoogleのOrkutが人気だという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+